デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

6章 学術及ビ其他ノ文化事業
1節 学術
7款 帰一協会
■綱文

第46巻 p.606-607(DK460147k) ページ画像

大正4年10月20日(1915年)

是日栄一、築地精養軒ニ於テ当協会ノ催セル、栄一ノ渡米送別会ニ臨ミ、挨拶ヲナス。更ニ当協会宣言草案討議ニ際シ意見ヲ述ブ。


■資料

帰一協会会報 第六号・第二八二―二八三頁大正四年一一月 ○送別会(DK460147k-0001)
第46巻 p.606-607 ページ画像

帰一協会会報 第六号・第二八二―二八三頁大正四年一一月
    ○送別会
 十月二十日午後五時半築地精養軒に於て、近く渡米せらるべき本会幹事渋沢栄一氏の送別会を開く。偶々昨日米国より帰朝せられたる本会々員海老名弾正氏出席せられたるを以て、同氏歓迎の意をも加ふる事となりぬ。当日出席者三十八名。
 先づ食卓を開き、幹事姉崎正治氏は立ちて開会の辞を、菊池大麓氏は送別の辞を述べらる。次で渋沢栄一氏の挨拶ありて其の渡米の目的と平日の抱負とを述べ、海老名弾正氏は、滞米中の所感を演説し、米国に於ける排日も親日も、要するに在米邦人の人格如何に因ることを述べられたり。斯くて別室に於て、先般来委員会にて起草されたる国民の覚悟に関する宣言草案の討議に移る。即ち阪谷芳郎氏推されて座長席に着き、先づ委員姉崎正治氏より大体の経過の説明あり。座長の提言により一応草案に関する質問を為す。高木氏・小野氏・海老名氏・浮田氏・杉山氏・荘田氏・原田氏等諸氏の質問並に希望あり。次に座長の提言により大体論に移る。頭本氏・浮田氏、主として会の宣言として之を発表することを不可と為し、鎌田氏等之に賛成す。仍て渋沢姉崎両氏の提言に基きて、別に委員会を組織して別案を作成し、更に
 - 第46巻 p.607 -ページ画像 
之と前草案とを会員全体の評議に謀り、両案中に於て採否を決定する事となり、而して座長の指名に依り左記七名を別案起草委員に任ず。
 鎌田栄吉氏  高木壬太郎氏  頭本元貞氏
 浮田和民氏  姉崎正治氏   水野錬太郎氏
 海老名弾正氏
 之にて本日の会を終る。尚ほ今後本会会場を麹町区八重洲町中央亭に変更する旨幹事より報告ありたり。時に午後十時十分。
 追記 去る七月大会に於ける本会役員改選の件は役員全部再任、但し評議員を増し其都度承諾を得たり
   ○栄一、十月二十三日渡米ノ途ニツキ、大正五年一月四日帰国ス。本資料第三十三巻所収「第三回米国行」参照。