デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

6章 学術及ビ其他ノ文化事業
1節 学術
8款 財団法人理化学研究所
■綱文

第47巻 p.94-100(DK470009k) ページ画像

大正6年1月5日(1917年)

是日栄一、宮内省ニ宮内大臣波多野敬直ヲ訪ヒ、当研究所御下賜金ニツキ請願ス。尚、二月十六日、同二十七日、寄付行為審議ニツキ中野武営・桜井錠二等ト会談シ、三月三日、東京商業会議所ニ開カレタル常務委員会ニ出席シテ、寄付行為原案可決ニ参与ス。同日金三万円ノ寄付申込ヲナス。


■資料

財団法人理化学研究所設立経過概要 同所編 第一九―二〇頁刊(DK470009k-0001)
第47巻 p.95 ページ画像

財団法人理化学研究所設立経過概要 同所編
                    第一九―二〇頁刊
 ○第二章 着手
七、寄附行為ノ制定
 民法第三十四条ニ依ル寄附行為ハ本所ノ根本基礎ヲ定ムルモノナルヲ以テ、之カ制定ニ当リテハ最モ慎重ナル講究ヲ要スルコト勿論ナリ、為ニ創立委員長ハ之カ起草ニ際シテ常務委員ト屡々相会シ審議ヲ凝ラシ、尚農商務当局者、重ナル実業家及法律家ノ意見ヲ徴シテ講究ニ努ムル所アリシカ、大正六年三月三日漸ク常務委員ニ於テ成案ヲ得、更ニ同月十三日創立委員会ノ決議ヲ経ルニ至レリ


集会日時通知表 大正六年(DK470009k-0002)
第47巻 p.95 ページ画像

集会日時通知表  大正六年       (渋沢子爵家所蔵)
一月五日  金 午後三時 理化学研究所ノ件(商業会議所)
  ○中略。
二月十六日 金 午前十時 中野氏桜井氏ト御会見ノ約(商業会議所)
  ○中略。
二月廿七日 火 午後二時 理化学研究所ノ件(商業会議所)
  ○中略。
三月三日  土 午後二時 理化学研究所常務委員会(商業会議所)


渋沢栄一 日記 大正六年(DK470009k-0003)
第47巻 p.95-96 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正六年       (渋沢子爵家所蔵)
一月五日 快晴 寒
○上略 午前九時波多野宮内大臣ヲ官邸ニ訪ヘ、理化学研究所御下賜金ノ事ヲ請願ス。○中略 午後三時商業会議所ニ抵リ、理化学研究所ノ寄附金募集方法及趣意書附属書等ノ草案ニ付、桜井・高松・高峰諸氏ト談話ス
○下略
  ○中略。
一月八日 晴 寒
○上略 午後一時宮内省ニ抵リ、石原次官ニ面会シテ理化学研究所ヘ御下賜金ノ事ヲ請願ス○下略
  ○中略。
一月十五日 晴 寒
○上略 午飧後事務所ニ抵リ○中略 理化学研究所ノ件ニ付水谷氏来話ス。○下略
  ○中略。
一月二十六日 晴 寒
○上略 午後六時半三井集会所ニ抵リテ、ウエリヤムス氏ノ招宴ニ出席ス中途転シテ帝国ホテルニ抵リ、デヒス氏ヨリノ招宴ニ出席ス、高峰博士ノ通訳ニテデビス氏ト種々ノ談話ヲ為ス、理化学研究所ノ事ニ論及シテ同氏ノ同情ヲ喚起スルニ努ム、夜十二時散会帰宿ス
○下略
  ○中略。
一月三十一日 晴 寒強シ
○上略 午前十時三菱会社ニ抵リ、荘清次郎氏ニ会見ス、桜井錠二氏ト共ニ理化学研究所寄附金ノ事ヲ談ス○中略
 - 第47巻 p.96 -ページ画像 
高峰博士来話ス
  ○中略。
二月二十二日 晴 寒
○上略 穂積重遠来リ寄附行為ノ条項ニ付意見ヲ諮詢ス、蓋シ理研設立ニ係ル準備ニシテ、過日三井・三菱両家ノ要請アルヲ以テ法律上ノ事ヲ協議スル為ナリ○下略


設立経過(DK470009k-0004)
第47巻 p.96-98 ページ画像

設立経過               (財団法人理化学研究所所蔵)
    第三回常務委員会
大正六年一月五日午後三時ヨリ、東京商業会議所ニ於テ創立常務委員会ヲ開催ス、渋沢委員長ハ帝室御下賜金ノ件ニ付宮内大臣ニ請願書ヲ提出シタル件、並ニ辞退セル委員及発起人二十一名ニ対シ更ニ委員又ハ発起人タルコトヲ懇請シタルニ、大阪片岡氏ヨリハ創立委員タル事ヲ、又東京岩崎男爵・益田氏・前川氏・杉村氏、大阪鴻池男爵・本山氏、兵庫嘉納氏ヨリ発起人タルコトヲ再ヒ辞退セラレタル件ニ付報告セラレ○中略 午後五時散会ス
  当日ノ出席者、渋沢委員長○外四名氏名略ス

    寺内首相訪問
大正六年一月六日午前九時、高峰博士、桜井及高松両委員ハ寺内首相ヲ官邸ニ訪問セラレ、研究所設立ニ関シテ援助方懇請セラレタルニ快諾セラレ、近ク東京市ノ富豪ヲ召集シテ寄附金募集ノ件ニ関シ懇談セラルヽコトヽナレリ

                         (水谷)
                (一月二十二日施行)(印)
    農商務大臣ニ請願ノ件
              創立委員長 栄一
理化学研究所設立ノ儀ハ御高庇ヲ以テ愈「理化学研究所設立ノ趣旨並設立計画ノ大要」ノ外、研究所ノ性質ヲ明ニシタル「理化学研究所ノ事業ト産業界」ナル小冊子ヲ発表シ、一般寄附金ノ募集ニ着手シテ、近ク法人設立ノ認可ヲ申請スルノ運ト相成候、就テハ昨秋各地方長官御上京ノ際御達示ニ依リ、不取敢未定稿趣旨書等御送附致置候次第モ有之候ニ付、新ニ発表致候前記印刷物ハ更ニ各地方長官ニ御送附可申上候得共、此際富豪・篤志家等ハ勿論、一般ニ設立ノ趣旨ヲ徹底セシメラレ候様、各地方長官ヘ御訓示被成下候ハハ本事業遂行上多大ノ効果有之候事ト信ジ候ニ付、何卒特別ノ御詮議ヲ以テ右御聴許被成下度別冊相添此段奉懇願候也
  大正六年一月二十二日
    農商務大臣 仲小路廉殿

    理化学研究所ノ事業ト産業界      (修正案)
理化学研究所ハ物理学及化学ニ関スル独創的研究ヲ為シ又之ヲ奨励シ以テ工業其他一般産業ノ発達ニ資セムコトヲ期ス、今此目的ヲ達スルカ為メ研究所ノ行フヘキ事業ノ重ナルモノヲ左ニ略述シ、本所ト一般
 - 第47巻 p.97 -ページ画像 
産業界トノ関係ヲ示サムトス
一、純学理的研究
 工業其他一般産業ノ発達ヲ期スルニハ之カ本源タル理化学ノ純学理的研究ヲ旺盛ナラシメサルヘカラサルカ故ニ、研究所カ此種ノ研究ニ力ヲ致スヘキハ勿論ナリ、而シテ其研究事項ハ研究所自ラ之ヲ選定スヘキコト亦論ヲ俟タス
二、学理及応用ノ統一的研究
 研究所ハ単ニ高遠ナル学理研究ノミヲ為スモノニアラス、常ニ学理及応用ノ統一的研究ニ従事シ、而モ其成蹟ノ着々実施セラルルコトヲ期ス、既成工業ノ独立・移殖或ハ改良及新工業ノ創始ハ此種ノ研究ニ依ラサレハ之ヲ期スルコト能ハサレハナリ、而シテ末尾ノ附録中ニ例示セル事項ハ主トシテ此種ノ研究ニ係ルモノナリ
三、研究ノ依頼応諾
 特種ノ事項ニ付研究ヲ依頼スル者アルトキハ、研究所ノ定ムル規程ニ依リ、其依頼ニ応スヘシ、而シテ研究所ハ其設備ニ於テモ亦研究員ニ於テモ欠クル所ナキヲ期スルノミナラス、研究事項ノ性質ニ依テハ多数ノ研究員ヲシテ各方面ヨリ之カ解決ニ当ラシムヘキカ故ニ比較的短期間ニ於テ相当ノ成蹟ヲ報告スルコトヲ得ヘク、尚ホ依頼者ノ利益ヲ保護スル為メ、技術上ニ関シテハ絶対ニ秘密ヲ守ルモノトス
四、各試験所トノ連絡
 全国ニ官公私立ノ試験所若クハ研究所ノ設置セラレタルモノ又ハ設置セラレムトスルモノ尠カラス、然レトモ其目的ハ現実ノ問題ヲ捉ヘテ専ラ実用上ノ方面ヨリ之カ解決ヲ為サムトシ、否ラサレハ規模概ネ狭少ニシテ一部ノ専門ニ限ラレ、各種ノ専門ニ渉ル学理的研究ノ施設ニ欠クル所アルヲ免レサルヘキカ為メ、問題ノ解決上往々困難ヲ感スルコトアルヘシ、本所ハ此等試験所ノ依頼ニ応シ、相互相連絡シテ其欠陥ヲ補ヒ、完全ナル成果ヲ挙ケテ以テ産業ノ発達ニ尽ス所アラムトス
五、研究者ノ養成
 従来大学又ハ専門学校卒業生ニシテ研究ニ関シ天賦ノ能力ヲ有スル者モ就テ研究スヘキ途ナク、止ヲ得ス地方ノ諸学校ニ就職シ、或ハ会社ノ現業ニ従事シ、遂ニ其独創的能力ヲ発揮スルニ至ラスシテ止ム者多キハ、人物経済上多大ノ損失ニシテ、国家ノ為メ果タ斯業ノ為メ誠ニ遺憾トスル所ナリ、研究所ハ是等卒業生ノ優秀ナル者ヲ収容シテ、有為ナル研究者ノ養成ニ努メ、或ハ所員ヲ海外ニ派遣シテ更ニ其能力ヲ発揮セシメムトス
六、自由研究ノ許可
 適当ナル発明考案ヲ有シ且ツ相当ノ学力アル者ニシテ研究所ニ来リ研究ヲ為サムコトヲ希望スルトキハ、研究所ハ審査ノ上相当ノ条件ヲ附シテ之ヲ許可スルコトアルヘシ、而シテ許可ヲ得タル者ハ研究所員ニ準シ設備ノ使用、学術上ノ相談等ニ付十分ノ便利ト助力トヲ与ヘラルヘシ
七、研究ノ表彰及補助、発明考案ノ完成
 - 第47巻 p.98 -ページ画像 
 研究及発明ヲ奨励スル為メ研究所ハ前項ニ述ヘタル方法ニ依ルノ外更ニ卓越セル研究ヲ表彰シ若クハ緊要ナル研究ヲ補助スヘシ、又有益ナル発明考案ハ之カ完成ヲ援助スヘシ
八、研究成蹟ノ公表及談話会ノ開催
 研究成蹟ヲ公表スル為メ、研究所ハ随時報告書ヲ刊行シ又ハ講話会ヲ催スヘク、又研究所ハ常ニ実業家ト相接触スルコトニ注意シ、学理上ノ智識ト実際上ノ智識トノ交換ニ努ムル為メ談話会其他ノ計画ヲ実施スヘシ
要之、理化学研究所ハ高遠ナル純学理的研究ト学理及応用ノ統一的研究トニ依リ、工業其他各種産業ノ健全ナル発達ヲ謀ルノミナラス、研究者ノ養成ト研究及発明ノ奨励トニ依リ智能的生産力ノ充実ヲ期スルモノニシテ、永遠ニ我邦富強ノ基礎ヲ鞏固ナラシムルト共ニ、目下ノ急務ニ応スル所アルヘシ、随テ研究所カ一般産業界ノ発達ニ資スヘキハ勿論、工業家其他カ本所ヲ利用シテ受クヘキ直接ノ便益ノ多大ナル亦論ヲ俟タス、而シテ欧米諸国ノ進歩ニ後ルルコト甚シキ我邦ニ於テハ、姑息ナル方法ヲ以テシテハ到底其目的ヲ達スルコト能ハサルカ故ニ、本所ハ其規模ヲ大ニシ其基礎ヲ堅実ニシ、以テ我カ産業界ノ重要ナル機関タラムコトヲ期ス
  ○附録略ス。
  ○右ハ控ニシテ農商務省ニ提出ノモノニハ、文末ニ「理化学研究所創立委員長男爵渋沢栄一」ト記名アリ。(「1、商工省(自大正六年至昭和六年)」(財団法人理化学研究所所蔵)ニ拠ル)


中外商業新報 第一一〇四七号大正六年一月九日 理研創立進程 建築委員設置(DK470009k-0005)
第47巻 p.98 ページ画像

中外商業新報  第一一〇四七号大正六年一月九日
    ○理研創立進程
      建築委員設置
理化学研究所創立委員たる高松豊吉・桜井錠二の両博士は十二月廿三日帝大会議室に於て、理工両科の博士廿余名を招き、研究所の建築其他に関し各自の意見を求めたるが、越へて廿九日、渋沢男は目下帰朝中の高峰譲吉博士を王子の私邸に招き、米仏等に於ける理化学の研究事項に対する視察談を聴取せし結果、此際取急ぎ創立事務を進捗せしむべき要あるを信じ、爰に五日常任委員会を開き、差当り理化学研究所設立並に事業と産業界に関する趣意書を弘く一般に配付する事と、寄附金募集上の打合せあり、之に基き渋沢男は七日親しく宮内省当局を訪問、寄附金の件に関し意見を開陳するに至りたりと云へるが、同所の建築事務に関し専任委員として左記四博士に調査方嘱託せり
 △物理学部委員 理学博士長岡半太郎・工学博士大河内正敏
 △化学部委員 理学博士池田菊苗・工学博士井上仁吉


設立経過(DK470009k-0006)
第47巻 p.98-99 ページ画像

設立経過               (財団法人理化学研究所所蔵)
    寄附行為審議
二月十六日午前商業会議所ニ於テ、委員長及中野・桜井両委員会合、寄附行為案ニ付審議シ、更ニ午後農商務省ニ於テ臨時参事官会議ヲ開キ、社団法人又ハ財団法人トスルノ可否其他重要ナル事項ニ付討議講究セリ
 - 第47巻 p.99 -ページ画像 
 右ハ実業家ヨリ、寄附者ニ対シ本事業ニ関スル参与権ヲ附与セラレムコトヲ提案セルニ由ル

二月二十一日委員長、上山次官ニ面会、寄附行為ニ付協議セラレタリ
二月廿七日 協議ヲ開キ、寄附行為ニ付一部ヲ修正ス
      来会者○氏名記入ヲ欠ク
二月廿八日 農商務省ニ臨時参事官会議ヲ開キ寄附行為ニ付討究セリ


中外商業新報 第一一〇九三号大正六年二月二四日 理研設立問題進捗(DK470009k-0007)
第47巻 p.99 ページ画像

中外商業新報  第一一〇九三号大正六年二月二四日
○理研設立問題進捗 理化学研究所設立に関しては、其後寄附金募集等は単に東京のみにても既に有力なる実業家等より寄附申込多額に達し居れるが、該寄附行為並に財団法人の規則に関し尚不備の点ありて之が改正の必要あるを以て、目下役員中にて種々調査しつつありと


中外商業新報 第一一〇九七号大正六年二月二八日 理研創立委員会(DK470009k-0008)
第47巻 p.99 ページ画像

中外商業新報  第一一〇九七号大正六年二月二八日
    ○理研創立委員会
理化学研究所にては、二十七日午後二時半より東京商業会議所に於て創立委員会を開き、渋沢男爵初め中野武営・団琢磨・荘清次郎・桜井博士の各委員出席、並に農商務省より上山次官参列し、寄附行為に関する定款改正の件に付種々協議する所あり、四時散会せり


中外商業新報 第一一〇九九号大正六年三月二日 理研事業進捗 上山次官の談(DK470009k-0009)
第47巻 p.99 ページ画像

中外商業新報  第一一〇九九号大正六年三月二日
    ○理研事業進捗
      上山次官の談
理化学研究所設立に関しては、基本金募集及其他の点に就て多少支障を生じ、事業進捗上遅延を来したり、之が為め世上種々の風説を立て設立行悩みの如く流布する者あれど、其実事業は着々進行しつゝあり兎に角同研究所設立委員には渋沢・中野の両氏等を始め、実業界の有力者参加し其労を執りつゝあれば、早晩完成の運びに至るべきは明かなり、又去月廿七日の設立委員会に於ては、不取敢約三百万円程の資金募集を行ひ、其資金集まり次第研究を開始する事となれり


設立経過(DK470009k-0010)
第47巻 p.99-100 ページ画像

設立経過               (財団法人理化学研究所所蔵)
    第 《(四)》回常務委員会
三月三日午後二時ヨリ東京商業会議所ニ於テ第 《(四)》回常務委員会ヲ開催セリ
当日ハ岩崎家ノ代表者トシテ荘清次郎氏ノ来会ヲ請ヒ、委員長ヨリ同氏ヲ常務委員ニ推薦シテ承諾ヲ得、次テ別紙ノ事項○寄附行為案審議外四件ニツキ審議シ、左ノ通リ決議シ、午後五時散会セリ
    記
 一、寄附行為ハ副総裁ノ員数ヲ除ク外原案可決確定○外六件略ス
 追而当日寄附金ノ申込左ノ如シ
  五十万円 三井男爵  壱万円 団琢磨
  五十万円 岩崎男爵  弐万円 大橋新太郎
 - 第47巻 p.100 -ページ画像 
   参万円 渋沢男爵

三月五日
 委員長 首相・宮内大臣ヲ訪問
  御下賜金ノ件、総裁奉戴ノ件、首相懇談会開催ノ件
三月六日
 委員長及桜井委員
  安田・大倉・高田・古河・森村氏(村井)ヲ訪問


東京日日新聞 第一四四九七号大正六年三月五日 ○三井岩崎から百万円 目鼻がついた理化学研究所(DK470009k-0011)
第47巻 p.100 ページ画像

著作権保護期間中、著者没年不詳、および著作権調査中の著作物は、ウェブでの全文公開対象としておりません。
冊子版の『渋沢栄一伝記資料』をご参照ください。

中外商業新報 第一一一〇三号大正六年三月六日 ○理研創立進捗 数日中法人組織(DK470009k-0012)
第47巻 p.100 ページ画像

中外商業新報  第一一一〇三号大正六年三月六日
    ○理研創立進捗
      数日中法人組織
理化学研究所創立に関し、五日午前十一時より正午に亘り東京商業会議所に於て渋沢男及び中野武営氏会合の上、原六郎氏を招き、同氏が曩に寄附方申出でたる三十万円の決意を確めたれば、爰に愈々創立事務を進捗する事となり、数日中主なる寄附者の寄附金額を決定の上、本月半頃迄に社団法人の組織を見るに至るべし、因に五日迄に引受決定したる寄附金は、三井・三菱両家の各五十万円宛、原六郎氏の三十万円と渋沢栄一男の三万円を始め、合計百三十五万円也と云ふ