デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

6章 学術及ビ其他ノ文化事業
1節 学術
8款 財団法人理化学研究所
■綱文

第47巻 p.152-154(DK470024k) ページ画像

大正7年9月20日(1918年)

是日栄一、当研究所理事会ニ出席ス。更ニ十月二十六日・十二月二十日ノ理事会ニ出席ス。


■資料

集会日時通知表 大正七年(DK470024k-0001)
第47巻 p.153 ページ画像

集会日時通知表  大正七年        (渋沢子爵家所蔵)
九月二十日  金 午前九時 理化学研究所理事会(同所)
  ○中略。
十月廿六日  土 午前九時 理化学研究所理事会(同所)
  ○中略。
十二月二十日 金 午前十時 理化学研究所理事会(同所)


自第壱回 至第三十八回 理事会決議録(DK470024k-0002)
第47巻 p.153-154 ページ画像

自第壱回 至第三十八回 理事会決議録   (財団法人理化学研究所所蔵)
    第二十二回理事会
大正七年九月廿日午前九時、当事務所ニ於テ第二十二回理事会開催、所長以下理事八名参会、人事並給与等ニ関スル諸件ヲ協議シテ左記ノ通議決セリ、次テ所長ヨリハ寄附金ノ情況、並喜多研究員補発見ニ係ル油脂加水分解法ニ関シ、日本グリスリン株式会社ニ依頼シテ之カ工業的試験ニ着手シタル件ヲ報告シ、高松理事ハ右油脂加水分解法ノ大要ヲ説明シ、併セテ試験施行方ニ就キ日本グリスリン株式会社ニ交渉ノ顛末ヲ報告シ、又北村技師ハ目下建築中ノ化学部附属家工事進捗ノ模様ヲ報告シ、併セテ本館建築着手方ニ就キ一同ニ諮ル所アリ、十一時散会セリ
      決議事項
一、石川総雄氏ヲ研究員補ニ推薦スルコト、但シ現職第五高等学校助教授ヲ辞シタル後ニ於テ任命スルコト
二、文部省留学生トシテ来ル十一月海外ヘ渡航スル京都帝国大学助教授本所研究員補喜多源逸氏ニ、渡航中本所員留学費年額(参千六百円)ト文部省留学生留学費年額(参千円)トノ差額(六百円)ヲ年額手当トシテ支給スルコト
三、俸給月額金百円未満ノ専務職員ニ、本年三月支給セシ臨時手当ノ例ニ依リ、毎月俸給月額ノ三割三分三厘ノ割合ヲ以テ、本年四月ヨリ八月迄五ケ月間ノ臨時手当ヲ支給スルコト
  当九月ヨリハ当分ノ内政府ノ例ニ準シ(大正七年九月十九日発布大蔵省令第三十九号)専務職員ニ毎月臨時手当ヲ支給スルコト
四、内国旅費ヲ政府ノ例ニ準シ当分ノ内五割増給スルコト
五、在米田丸研究員ニ建設工事ニ関スル最終通信方ヲ電報ニテ督促スルコト
 出席者 渋沢・古市・大橋・和田・高松・団・荘各理事、塩原又策氏

    第二十三回理事会
大正七年十月廿六日午前九時、当事務所ニ於テ第廿三回理事会ヲ開ク古市所長外理事四名、監事一名出席、役員推薦方其他ノ件ニ関シ協議シ、左ノ通決議セリ、尚所長ヨリ、故中野理事卒去ニ際シ渋沢・大橋両理事ニ諮リ弔慰金参百円、生花一対ヲ贈呈シタル件、並海外旅行中ノ柴山雄三氏カ滞米中ノ西川・浅原両留学生ニ、各五百弗ノ概算ヲ以テ一ケ月間米国内ヲ旅行セシメタル件ニ付、一同ノ承認ヲ得、次テ田丸研究員ヨリ十二月旬出帆帰朝《(マヽ)》スル旨ノ回電アリタル件、研究ノ結果
 - 第47巻 p.154 -ページ画像 
ニ依リ真島研究員特許出願ノインドール製造法ハ、其筋ヨリ特許スヘキモノト査定セラレ、目下登録手続中ナルコト、並喜多研究員補ヨリ蓖麻子酵素リパーゼニ依ル油脂分解法ノ特許ヲ其筋ニ出願シタル件、資金ノ現況、研究生並其研究題目ニ就キ報告スル所アリ、十一時散会セリ
      決議事項
一、犬塚農商務次官及南文部次官ヲ理事ニ、住友男爵及久原房之助氏ヲ監事ニ、壱万円以上ノ寄附者住友男爵外五氏ヲ評議員ニ推薦方ヲ、次回評議員会ニ附議スルコト
二、上山・田所両理事ヨリ辞任申出ラレタルニ付、御解嘱方並謝状贈呈方ヲ総裁ニ上申シ御裁可ヲ仰クコト、並上山理事ニ金参百円、田所理事ニ金百円ヲ謝儀トシテ贈呈スルコト
三、化学部本館工事ハ不取敢急キ基礎工事ニ着手スルコト
四、構内水道布設工事ハ多額ノ経費ヲ要スルヲ以テ、鑿井工事ノ調査ヲ進ムルコト
五、総裁奉戴式挙行並寄附金勧募方ハ暫時差控ユルコト
六、目下留学中ノ西川・浅原両研究員補ハ時局ニ際シ研究ノ目的ヲ達シ難キ事情アルニ由リ、帰朝セシムルヤ否ヤニ就キ、海外旅行中ノ桜井副所長ニ機宜ノ処置ヲ執ラシムルコト
         以上
出席者 古市・渋沢・高松・塩原(高峰代理)ノ各理事及原監事
(朱書)
本理事会ハ出席者定数ニ充サル為、欠席者中/大橋理事ニ本議事録ヲ提示シテ、決議事項ニ就キ賛成ヲ得タリ                  (印)

    第二十四回理事会
大正七年十二月廿日午前十時、当事務所ニ開会、理事六名、監事一名出席、大正八年度事業計劃・同年度事業費予算並ニ兼務職員大正七年下半期手当支給方ノ件ニ就キ協議シ、何レモ別紙ノ通原案ヲ可決シ、又男爵菊池泰二氏ヲ研究員補ニ任用シ海外ニ留学セシムルコトヲ議決セリ、而シテ当日議題ノ一タリシ所長及副所長ノ俸給額制定ノ件ハ、欠席理事ノ意見ヲ徴スル為、次会マテ之カ制定方ヲ延期スルコトトセリ
尚北村技師ハ化学部本館基礎工事入札ノ結果並ニ見積価額ヲ以テ右工事ヲ戸田組ニ請負ハシメタル件、及鑿井工事請負契約ニ関スル件ヲ、古市所長ハ専務職員ニ対シ本年上半期ノ例ニ準シ当期賞与金ヲ支給スル件、並ニ大河内研究員カ陸軍技術審査部ヨリ非公式ニ公表スルコトヲ許サレタル或ル事項ノ研究ヲ委托セラレ満足ナル成績ヲ挙ケタル件ヲ、又高松理事ハ「ツヰツチエル」法試験ノ成績並ニ其後ノ経過ニ就キ報告シ、一同ノ承認ヲ得タリ
 出席者 和田・高松・古市・渋沢・荘各理事、原監事、塩原(高峰理事代理)
  ○別紙ヲ欠ク。