デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

6章 学術及ビ其他ノ文化事業
1節 学術
8款 財団法人理化学研究所
■綱文

第47巻 p.162-163(DK470027k) ページ画像

大正8年7月8日(1919年)

是日総理大臣原敬、当研究所資金募集ノタメ、官邸ニ東京・大阪・神戸・京都・名古屋及ビ福岡ノ有力者ヲ招待ス。栄一出席シテ勧誘演説ヲナス。次イデ九月三十日、当研究所理事会ニ出席ス。


■資料

集会日時通知表 大正八年(DK470027k-0001)
第47巻 p.162 ページ画像

集会日時通知表  大正八年        (渋沢子爵家所蔵)
七月八日 火 午後六時 理化学研究所ノ件原首相ヨリ御案内(官邸)


渋沢栄一 日記 大正八年(DK470027k-0002)
第47巻 p.162 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正八年        (渋沢子爵家所蔵)
七月八日 晴 暑
○上略 六時永田町首相官邸ニ抵リ、理化学研究所寄附金勧募ノ事ニ付テ東京・大阪・神戸・西京・名古屋・福岡等ノ有力者ヲ会シ、原首相ヨリ招集ノ大意ヲ演ヘラレ、尋テ余モ一場ノ勧誘演説ヲ為シ、更ニ桜井副所長ヨリ詳細ノ演説アリ、畢リテ夜飧ヲ共ニシ、後寄附金ノ記帳アリ、夜十時散会ス、此夜会スル者約八十名、寄附金ヲ記帳スル者二十余名、金額二十六万余円アリ


中外商業新報 第一一九五八号大正八年七月九日 ○首相実業家招待 理研寄附金勧説(DK470027k-0003)
第47巻 p.162-163 ページ画像

中外商業新報  第一一九五八号大正八年七月九日
    ○首相実業家招待
      理研寄附金勧説
原首相は理化学研究所残額予定基金二百五十余万円寄附勧誘協議の為め、東京・大阪・京都・名古屋・横浜・神戸・福岡の七大都市の実業家七十余名を招待し、八日午後六時より官邸にて晩餐会を開催したるが、陪賓として山本農相・中橋文相及び同研究所副総裁渋沢男爵・顧問山川健次郎・理事犬塚勝太郎・大橋新太郎・高橋豊吉・南弘・桜井錠二・監事安田善三郎氏等列席したり、先づ原首相の挨拶に対し、当局者として渋沢男より、同研究所の創立より今日に至る経過を説明し以て寄附金の慫慂ありたる如く、それより直に宴に入り九時散会したり、因に当日の主なる出席者は左の如し
      ▽主なる出席者氏名
 ▽東京 村上喜代次・大野宗太郎・栗原幸八・町田徳之助・中村万之助・山本条太郎・末延道成・若尾璋八・吉村鉄之助・早川千吉郎・柿沼谷蔵・河合佐兵衛・鹿島精一・長中利右衛門・村井貞之助▽横浜 上郎清助・佐藤政五郎▽大阪 岩井勝次郎・堀啓次郎・高崎親章・山岡順太郎・島徳蔵▽神戸 岡崎藤吉・内田信也・菊地吉蔵▽
 - 第47巻 p.163 -ページ画像 
京都 大村彦太郎・奥村猛・大倉垣吉・吉村伊助・浜口富三郎▽名古屋 神野金之助・上遠野富之助・滝定助・下出民義・田口百三▽福岡 松本健次郎


竜門雑誌 第三七四号・第五〇頁 大正八年七月 原首相の晩餐会(DK470027k-0004)
第47巻 p.163 ページ画像

竜門雑誌  第三七四号・第五〇頁 大正八年七月
○原首相の晩餐会 原首相は七月八日午後六時より、東京其他各都市の重なる者を官邸に招待して晩餐会を催し、席上首相より理化学研究所資金募集に関し懇談せられたる由なるが、当夜青淵先生にも出席せられたる由。


渋沢栄一 日記 大正八年(DK470027k-0005)
第47巻 p.163 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正八年          (渋沢子爵家所蔵)
七月九日 曇 薄暑
○上略 事務所ニ於テ水谷氏来リ、理研寄附金ノ事ニ付各地ヘ書状ヲ発ス
○下略
  ○中略。
八月一日 雨 冷
○上略 水谷清氏来リ、理化学研究所寄附金ノ事ヲ談ス○下略


集会日時通知表 大正八年(DK470027k-0006)
第47巻 p.163 ページ画像

集会日時通知表  大正八年   (渋沢子爵家所蔵)
九月三十日 火 午前十時 理化学研究所理事会(同所)


自第壱回 至第三十八回 理事会決議録(DK470027k-0007)
第47巻 p.163 ページ画像

自第壱回 至第三十八回 理事会決議録  (財団法人理化学研究所所蔵)
    第二十八回理事会
大正八年九月三十日午前十時当事務所ニ開会、十二時散会
出席 古市・渋沢・桜井・南・荘・高峰各理事
      決議事項
一、来ル十一月中旬総裁奉戴式ヲ挙行スルコト
二、総裁奉戴式挙行ヲ機トシ、未タ寄附申込ナキ発起人其他有力家ノ寄附ヲ勧誘スルコト
三、化学部建設予算増額ノ件ハ原案ヲ承認シ、来ル一月定期評議員会ニ附議スルコト
四、三井鉱山株式会社及鈴木商店ヨリ出願ノ「インドール」製造法ノ特許権譲渡ノ件ハ、同法カ工業的ニ成功ノ暁ニ於テ、三井鉱山株式会社ヘ協議スルコト
五、金子政吉氏ヨリ願出ノ寄附金減額方ノ件ハ承認セサルコト
六、高嶺研究員補留学期間ヲ一ケ年間延期スルコト
七、石田研究員補ヲ約一ケ年間欧洲ニ留学セシムルコト
                        以上