デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

6章 学術及ビ其他ノ文化事業
1節 学術
8款 財団法人理化学研究所
■綱文

第47巻 p.191-193(DK470035k) ページ画像

大正11年10月2日(1922年)

是日、総裁伏見宮貞愛親王、当研究所ニ台臨アリ、栄一出向シテ拝謁ス。


■資料

集会日時通知表 大正一一年(DK470035k-0001)
第47巻 p.191-192 ページ画像

集会日時通知表  大正一一年       (渋沢子爵家所蔵)
拾月二日 午前正十時 伏見総裁宮殿下台臨ニ付理化学研究所ヘ御出
 - 第47巻 p.192 -ページ画像 



宮殿下ニ関スル書類(DK470035k-0002)
第47巻 p.192-193 ページ画像

宮殿下ニ関スル書類          (財団法人理化学研究所所蔵)
拝啓
総裁伏見宮殿下本月二十八日台臨被為在候旨予テ御通知申上置候処、御都合ニ依リ来ル十月二日ニ御変更相成候間、次第書相添ヘ此段御通知申上候也
  大正十一年九月二十七日      財団法人理化学研究所
    顧問・理事・監事・局長・課長・各室・各係宛

総裁宮殿下台臨次第           大正十一年九月
一 御着  十月二日午前十時
一 奉迎  副総裁以下役員(大玄関前)、職員一同(表門守衛所前人道両側)
一 御休憩 第一号館第一階第百二十二号室(所長御先導)
一 拝謁  副総裁・所長・役員・研究員(以上御休憩室ニ於テ)、其ノ他ノ職員(第一号館ヨリ第六号館ニ台臨ノ際道路上ニ於テ)
一 言上  設立以来ノ経過、研究ノ情況
一 台覧  研究成績品
一 御検閲 各館(所長御先導、順序左記ノ通)
一 御休憩 第一号館第一階第百二十二号室(所長御先導)
一 御帰還 午前十一時三十分頃
一 奉送  副総裁以下役員(大玄関前)、職員一同(表門守衛所前人道両側)
               以上
総裁宮殿下各館御検閲順序○略ス

    大正十一年十月二日
総裁宮殿下台臨午前十時、御帰還十一時十五分
  別当、事務官二十分前先着、御附武官同乗御着
参列者
  副総裁、大橋・和田・高橋各理事、四条局長
御検閲後ニ紅茶奉呈
午後一時半所長御礼ニ参邸 清酒六本献上

総裁宮殿下本日台臨ニ際シ左記写ノ通令旨ヲ賜ハリ候間、此段御通知申上候也
  大正十一年十月二日         理化学研究所庶務係
  (別筆)
  御休憩室ニ
    研究員一同参集
  殿下御朗読
    令旨写
惟フニ理化ノ学ハ国防及ビ産業ノ基礎ニシテ、世界各国鋭意之ガ研究
 - 第47巻 p.193 -ページ画像 
ニ従事セザルハナシ、今ヤ本所ノ建築設備モ略ボ竣リ、創業以来日猶ホ浅キニ係ラズ其ノ成績ノ見ルベキモノアルハ余ノ深ク欣悦スル所ナリ、諸子益々奮励努力シテ国家ノ富強ニ資セヨ
  大正十一年十月二日
   財団法人理化学研究所総裁大勲位功二級 貞愛親王


理化学研究所彙報 第一輯第三号・第三三七頁 大正一一年一二月刊 事務報告 総裁伏見宮殿下の台臨(DK470035k-0003)
第47巻 p.193 ページ画像

理化学研究所彙報  第一輯第三号・第三三七頁 大正一一年一二月刊
 ○事務報告
    総裁伏見宮殿下の台臨
 本所総裁伏見宮貞愛親王殿下は十月二日当所に成らせられました。是より先東宮御所より摂政宮殿下が近々当所に行啓あらせらるゝ旨御内達に接しましたが、当所の建築設備は未だ完成せず、従て総裁宮殿下の御検閲も経て居ませんので突如台臨を仰ぎたる次第であります。当日殿下は佐藤別当及御附武官を従へさせられ午前十時御着、御休憩室に於て渋沢副総裁、所長・役員及研究員一同に拝謁を賜はり、所長より研究の現況殊に直接産業に関係ある研究事項並に成績品に就き御説明を聞召され、次で各館各室を隈なく御検閲あらせられたる後、研究員一同を御前に召され、畏くも令旨を賜はり、十一時四十五分御退出あらせられました。吾々は令旨を拝聴して殿下の思召に感激すると共に、其の責任の重きを感じたる次第であります。