デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

6章 学術及ビ其他ノ文化事業
1節 学術
12款 其他 13. 国際統計協会会議
■綱文

第47巻 p.366-369(DK470089k) ページ画像

昭和5年3月25日(1930年)

是年九月、東京ニ於テ開催セラルベキ第十九回国際統計協会会議ニツキ、是日栄一、当会議名誉委員長タル総理大臣浜口雄幸ヨリ名誉委員ニ推薦セラル。承諾ス。


■資料

国際統計協会書類(一)(DK470089k-0001)
第47巻 p.366-367 ページ画像

国際統計協会書類(一)          (渋沢子爵家所蔵)
       (別筆)
       昭和五年三月廿七日飛鳥山邸ニ於テ子爵ニ申上、御快諾ニ付、翌二十八日其旨申通タリ
(印刷物)
拝啓 愈々御清穆之段奉慶賀候、陳者政府の招請に依り今秋九月を期し、東京に於て第十九回国際統計協会会議開催可相成候処、曩に之が
 - 第47巻 p.367 -ページ画像 
準備機関として内閣に国際統計協会会議準備委員会を設け、目下万端準備中に有之候、就ては本事業の成功の為、閣下を此の国際会議の名誉委員に御推挙申上度候条御快諾被下度、此段乍略儀以書中得貴意候
                         敬具
     (年月日数手書)
  昭和五年三月二十五日
               内閣総理大臣 浜口雄幸
    (宛名手書)
    子爵渋沢栄一殿


国際統計協会書類(一)(DK470089k-0002)
第47巻 p.367-368 ページ画像

国際統計協会書類(一)         (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
    第十九回国際統計協会会議名誉委員名簿
名誉委員長 内閣総理大臣   浜口雄幸
        宮内大臣   一木喜徳郎
        外務大臣 男爵幣原喜重郎
        内務大臣   安達謙蔵
        大蔵大臣   井上準之助
        陸軍大臣   宇垣一成
        海軍大臣   財部彪
        司法大臣   子爵渡辺千冬
        文部大臣   田中隆三
        農林大臣   町田忠治
        商工大臣   俵孫一
        逓信大臣   小泉又次郎
        鉄道大臣   江木翼
        拓務大臣   松田源治
       貴族院議長 公爵徳川家達
      帝国学士院長   桜井錠二
    東京帝国大学総長   小野塚喜平次
     早稲田大学総長   高田早苗
      慶応義塾々長   林毅陸
      日本銀行総裁   土方久徴
 南満洲鉄道株式会社総裁   仙石貢
             子爵渋沢栄一
       東京府知事   牛塚虎太郎
        東京市長   堀切善次郎

    第十九回国際統計協会会議要綱
第一、時期
   昭和五年九月十五日ヨリ六日間
第二、会場
   帝国議事堂
第三、会議出席者
   内外人共約三百名ノ見込
第四、議題及議事
 - 第47巻 p.368 -ページ画像 
    議題ハ協会本部ニ於テ作成中ニシテ、議事ノ範囲ハ方法及人口統計、経済統計、並社会統計ノ三部トス
第五、見学
    会議中一日日光方面ヲ見学スル外、会議後京都・奈良・大阪方面ヲ見学ノ予定

  国際統計協会会議準備委員規程(昭和四年十二月十三日閣議決定同 月二十六日 設置)
第一条 第十九回国際統計協会会議準備ニ関スル事項ノ調査審議及其ノ事務ヲ管掌セシムル為、内閣ニ国際統計協会会議準備委員会ヲ置ク
第二条 国際統計協会会議準備委員会ハ会長一人、委員若干人ヲ以テ之ヲ組織ス
第三条 国際統計協会会議準備委員会ニ会務ヲ輔ケシムル為顧問ヲ置クコトヲ得
第四条 会長及委員ハ内閣総理大臣ノ奏請ニ依リ関係各庁高等官及学識経験アル者ノ中ヨリ内閣ニ於テ之ヲ命ス、顧問ヲ命スルトキ亦同シ
第五条 会長ハ会務ヲ総理ス
第六条 国際統計協会会議準備委員会ニ幹事長及幹事ヲ置ク
  幹事長及幹事ハ内閣総理大臣ノ奏請ニ依リ内閣ニ於テ之ヲ命ス
  幹事長ハ会長ノ指揮ヲ承ケ会務ヲ掌理ス
  幹事ハ上司ノ指揮ヲ承ケ会務ヲ処理ス
第七条 国際統計協会会議準備委員会ニ書記ヲ置ク、内閣ニ於テ之ヲ命ス
  書記ハ上司ノ指揮ヲ承ケ会務ニ従事ス



〔参考〕国際統計会議後援会設立趣意書 刊(DK470089k-0003)
第47巻 p.368-369 ページ画像

国際統計会議後援会設立趣意書  刊
    国際統計会議後援会設立趣意書
第十九回国際統計協会会議ハ愈々今秋九月ヲ期シ東京ニ於テ之ガ開催ヲ見ントス、抑国際統計協会ハ西暦千八百八十五年ニ創立セラレ、過去四十有余年間、世界大戦期ヲ除キテハ、隔年毎ニ大体欧洲各国ノ首都ニ会議ヲ開催セラレ、我国ニ於テモ第七回会議以来毎回政府委員ヲ派遣シ、之ニ参加シ来レリ、而シテ本会議ノ決議ハ各国ノ統計事業ニ対シ重要且有益ナル資料ヲ提供スルヲ以テ、国際的ニモ亦学術的ニモ最高ノ権威アル会議タルコト論ヲ俟タザル所ナリ、今玆ニ此光輝アル国際会議ヲ我帝都ニ開催セラルルノ運ニ至リタルハ真ニ欣快ノ事ニ属ス、故ニ政府ニ於テモ極力之ガ助成ニ努メラレ、特ニ補助金ヲ支出スル等ノ方途ヲ講ゼラレツヽアリ、此際我々有志ニ於テモ須ク此国際事業ノ趣旨ニ賛同シ、本会議ノ有終ノ成果ヲ収ムル為、熱誠ナル後援ヲ与へザルベカラズ、是レ蓋シ我国統計ノ発達改善ニ貢献スルノミナラズ、延テハ国交上裨益スル処モ亦鮮少ナラザルべシ
仍テ如上ノ趣意ニ依リ吾人同志ハ玆ニ国際統計会議後援会ヲ組織シ以テ同会議ノ事業ニ対シ一切ノ後援ヲ為サムトス
 - 第47巻 p.369 -ページ画像 
    国際統計会議後援会会則
第一条 本会ハ之ヲ国際統計会議後援会ト称ス
第二条 本会ノ事務所ハ之ヲ第一相互館内ニ置ク
第三条 本会ハ昭和五年九月東京ニ開催セラルル第十九回国際統計協会会議ノ事業後援ヲ目的トス
第四条 本会ハ統計ニ関係アル有志ヲ以テ之ヲ組織ス
第五条 本会ニ役員トシテ会長・理事及会計監督ヲ置ク、仍顧問ヲ置クコトヲ得
第六条 本会ニ会員ノ外賛助員ヲ置キ、本会ニ功労アル者ヲ推薦ス
第七条 会長ハ総会ノ決議ニ依リ会員中ヨリ推挙ス
第八条 顧問・理事及会計監督ハ会員中ヨリ会長之ヲ依嘱ス
第九条 会長ハ会務ヲ統ヘ、顧問ハ会務ヲ輔ケ、理事ハ会務ヲ掌理シ会計監督ハ会計ヲ監理ス
第十条 本会ニ庶務及会計ヲ処理セシムル為幹事及書記ヲ置キ、会長之ヲ依嘱ス

    国際統計会議後援会会員及職員○略ス。

    寄附金募集ニ就テ
今秋九月東京ニ開催セラルル国際統計会議ハ真ニ本邦ニ取リテ慶賀スべキ事業タルコトハ、本会設立趣意書ニ依リ明ナリ、故ニ本会ニ対シ政府ヨリ特ニ補助費トシ十万円ヲ交附セラルコトトナリタルモ、出席外国人ニ対スル款待其ノ他会議諸経費トシテ尚恐ラク十万円ヲ要スベシ、仍テ此際所期ノ目的ヲ達スル為ニハ有力者ノ熱誠ナル財的援助ニ俟ツノ外ナシ、玆ニ左記ニ依リ寄附金ヲ募集セントス
      記
一、寄附金総額凡ソ十万円ヲ募集スルモノトス
二、寄附金ハ会長宛申込ミ、会計監督ニ払込ムモノトス