デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

6章 学術及ビ其他ノ文化事業
3節 美術
2款 財団法人帝室博物館復興翼賛会
■綱文

第47巻 p.475-480(DK470121k) ページ画像

昭和4年6月11日(1929年)

是ヨリ先四月四日、当会理事総会ニ於テ、当会ノ組織ヲ財団法人ニ改ムルノ件可決サレ、栄一新法人設立者ヲ委嘱セラル。五月十三日、法人設立許可申請書ヲ文部大臣ニ提出シ、六月十日設立許可セラル。是日設立者総会開カレ、栄一出席シ、新法人ノ副会長ニ推サレテ就任、歿年ニ及ブ。


■資料

大礼記念帝室博物館復興翼賛会書類(一)(DK470121k-0001)
第47巻 p.475 ページ画像

大礼記念帝室博物館復興翼賛会書類(一)   (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
  昭和四年三月二十八日
          大礼記念帝室博物館復興翼賛会
                会長 公爵 徳川家達
    (宛名手書)
    副会長 子爵 渋沢栄一殿
来ル四月四日(木)午前十一時ヨリ、東京市麹町区永楽町二ノ一日本工業倶楽部ニ於テ、財団法人設立ニ関スル件ヲ議題トシテ理事総会開会致候ニ付、万障御繰合セ御出席被成下度、此段及御通知候
   ○栄一三月中旬ヨリ病臥、在邸静養シテ四月末ニ及ブ。(「竜門雑誌」昭和四年五月、第四八八号ニヨル)


財団法人帝室博物館復興翼賛会沿革(DK470121k-0002)
第47巻 p.475-476 ページ画像

財団法人帝室博物館復興翼賛会沿革        (同会所蔵)
    (昭和四年)
四月四日
 本会ヲ財団法人組織トスル件ニ関シ理事総会ニ於テ左ノ通リ決議ス
      決議
  (一)大礼記念帝室博物館復興翼賛会ヲ財団法人組織トスルコト
  (二)大礼記念帝室博物館復興翼賛会ニ属スル財産ハ挙ゲテ之ヲ右新法人ニ提供スルコト
  (三)左記ノ者ニ新法人設立者ヲ委嘱ス
      記
   大礼記念帝室博物館復興翼賛会々長  公爵 徳川家達
   同            副会長  侯爵 細川護立
   同            同    子爵 渋沢栄一
   同            常務理事    大橋新太郎
   同            同    男爵 中島久万吉
   同            同       黒板勝美
 - 第47巻 p.476 -ページ画像 
   同            同    男爵 郷誠之助
   同            理事      小泉策太郎
   同            同       安達謙蔵
   同            評議員     徳富猪一郎
  (四)新法人設立許可申請ニ関シ必要ナル行為ハ総テ之ヲ設立者ニ一任ス


財団法人帝室博物館復興翼賛会沿革(DK470121k-0003)
第47巻 p.476 ページ画像

財団法人帝室博物館復興翼賛会沿革        (同会所蔵)
    (昭和四年)
五月十三日
 財団法人帝室博物館復興翼賛会設立許可ノ件ニ付設立者(前掲)ヨリ文部大臣宛申請ス(東京市麹町区役所及東京府経由)
六月十日
 財団法人帝室博物館復興翼賛会設立ノ件、文部大臣ヨリ許可セラル
 (昭和四年六月十日付)
 文部大臣ノ設立許可指令及之ニ附随シテ発セラレタル東京府学務部長ノ通牒ハ左ノ如シ
 東普一七三号
        財団法人帝室博物館復興翼賛会設立者
      大礼記念帝室博物館復興翼賛会々長 徳川家達
                          外九名
 昭和四年五月十三日付申請財団法人帝室博物館復興翼賛会設立ノ件
 民法第三十四条ニ依リ許可ス
  昭和四年六月十日
                 文部大臣 勝田主計
 己学第七六〇九号
    昭和四年六月十一日
                   東京府学務部長
  財団法人帝室博物館復興翼賛会設立者
  大礼記念帝室博物館復興翼賛会々長
    公爵 徳川家達殿
         外九名
      法人設立ニ関スル件
 本月十三日申請相成候財団法人帝室博物館復興翼賛会設立ノ件別紙指令ノ通リ許可相成候ニ就テハ其ノ趣旨ヲ体シ所期ノ目的達成ノ為メ精進相成度候、此段依命及通牒候也
  追テ別紙指令ハ寄附行為第十条第二項ヲ削除スルモノトシテ許可相成タル義ニ付、右訂正ノ上寄附行為二部文部大臣宛開申相成度尚向後民法ノ規定ハ勿論、明治三十二年八月十六日文部省令第三十九号文部大臣ノ主管ニ属スル法人ノ設立及監督ニ関スル規定ヲ遵守セラレ度、為念申添候也


大礼記念帝室博物館復興翼賛会書類(一)(DK470121k-0004)
第47巻 p.476-478 ページ画像

大礼記念帝室博物館復興翼賛会書類(一)   (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
 - 第47巻 p.477 -ページ画像 
財団法人帝室博物館復興翼賛会寄附行為
    第一章 名称
第一条 本会ハ財団法人帝室博物館復興翼賛会ト称ス
    第二章 目的及事業
第二条 本会ハ聖上陛下御即位大礼ヲ奉祝スル記念トシテ一大東洋古美術博物館ノ建設ヲ図ルノ趣意ニ基キ、東京帝室博物館ヲ復興築造シ、之ヲ帝室ニ奉献スルヲ以テ目的トス
    第三章 事務所
第三条 本会ノ事務所ハ東京市麹町区丸ノ内一丁目二番地ノ一日本工業倶楽部内ニ置キ、必要ニ応シ地方ニ支部ヲ置クコトヲ得
    第四章 資産及会計
第四条 本会ノ資産左ノ如シ
 一、本会設立ノ際ニ於ケル資産(別紙○略ス目録ノ通リ)
 二、政府ノ補助金
 三、本会ノ目的ニ賛成シテ篤志者ヨリ寄附スル金銭又ハ物件
 四、前各号ニ掲クル資産ヨリ生スル果実其ノ他ノ収入
第五条 前条第一号乃至第三号ニ掲クル資産ハ之ヲ事業基金トス
 前条第四号ノ資産ヲ以テ本会ノ事務費ヲ支弁ス
 前項ノ資産ヲ以テ事務費ヲ支弁スルニ足ラサルトキハ、理事会ノ議決ヲ経テ其ノ足ラサル分ヲ事業基金中ヨリ之ニ繰入ルルコトヲ得
第六条 本会ノ資産ハ理事会ノ議決ヲ経テ之ヲ確実ナル銀行若ハ信託会社ニ預入若ハ信託シ、又ハ公債其ノ他確実ナル有価証券ヲ買入レテ保管スルモノトス
第七条 本会ノ会計年度ハ毎年四月一日ニ始マリ翌年三月三十一日ニ終ル
第八条 毎会計年度歳入出予算ハ年度開始前常務理事ニ於テ之ヲ調製シ理事会ノ議決ヲ経ヘシ
第九条 毎会計年度歳入出決算ハ年度終了後二月内ニ常務理事之ヲ調製シテ監事ノ監査及理事会ノ承認ヲ経ヘシ
第十条 本会ハ理事会ノ議決ヲ経テ特別会計ヲ設クルコトヲ得
 前項ノ規定ニ依リ特別会計ヲ設ケタル場合ニ於テ、其ノ之ニ属スル予算及決算ニ付テハ第八条及第九条ノ規定ニ依ラサルコトヲ得
    第五章 役員
第十一条 本会ニ理事二十五名、監事三名ヲ置ク
第十二条 理事及監事ハ会長之ヲ補任ス
第十三条 本会ニ会長一名、副会長二名、常務理事八名ヲ置ク
 会長・副会長及常務理事ハ理事会ニ於テ理事中ヨリ之ヲ選挙ス
第十四条 会長ハ本会ヲ代表シ本会ヲ統裁ス
 副会長ハ会長ヲ輔佐シ会長故障アルトキ其ノ職務ヲ行フ
 常務理事ハ会長ノ指揮ヲ受ケ本会ノ常務ヲ処理ス
第十五条 本会ニ主事若干名ヲ置キ常務理事ノ推薦ニ依リ会長之ヲ補任ス
第十六条 主事ハ事務員ヲ指揮シ理事会ノ定ムル所ニ従ヒ会務ニ従事ス
 - 第47巻 p.478 -ページ画像 
第十七条 理事及監事ノ任期ハ五年トス、但シ再任ヲ妨ケス
 補闕役員ノ任期ハ前任者ノ残任期間トス
 理事及監事ノ任期満了ノ場合ニ於テ其後任者ノ就任スルマテハ仍ホ前任者ニ於テ其ノ職務ヲ行フモノトス
第十八条 第三条ノ規定ニ依リ地方ニ支部ヲ置クトキハ之ニ支部長ヲ置ク
 支部長ハ常務理事ノ推薦ニ依リ会長之ヲ嘱託ス
    第六章 顧問及評議員
第十九条 本会ニ顧問及評議員各若干名ヲ置ク
 顧問及評議員ハ理事会ノ推薦ニ依リ会長之ヲ嘱託ス
第二十条 顧問ハ重要ナル事項ニ関シ会長ノ諮問ニ応ス
 評議員ハ会長ノ諮問ニ応シテ意見ヲ陳述ス
    第七章 理事会及評議員会
第二十一条 理事会ハ理事ヲ以テ組織シ本寄附行為所定ノ事項並ニ重要ナル事務ニ付議決ス
第二十二条 理事会ハ会長之ヲ招集ス
 理事会ノ議長ハ会長之ニ当ル
第二十三条 理事会ハ理事総数ノ三分ノ一以上出席スルニ非サレハ議事ヲ開クコトヲ得ス
 理事会ノ議事ハ出席理事ノ過半数ヲ以テ決ス、可否同数ナルトキハ議長ノ決スル所ニ依ル
第二十四条 評議員会ハ評議員ヲ以テ組織シ会長ノ諮問事項ニ付審議ス
第二十五条 評議員会ハ会長之ヲ招集ス
    第八章 賛助員
第二十六条 本会ノ目的ニ賛成シテ金銭若ハ物件ヲ寄附シタル者又ハ会長ニ於テ本会ノ事業ニ功労アリト認メタル者ハ之ヲ賛助員トス
 賛助員ノ種別並ニ待遇ハ理事会ノ議決ヲ経テ之ヲ定ム
    第九章 雑則
第二十七条 本寄附行為ノ施行ニ関シ必要ナル細則ハ理事会ノ議決ヲ経テ之ヲ定ム
第二十八条 本寄附行為ハ理事会ノ議決ニ依リ主務官庁ノ認可ヲ経テ之ヲ変更スルコトヲ得
    附則
第二十九条 第十二条ノ規定ニ依リ補任セラレタル理事就任スルニ至ルマテノ間理事ノ職務ヲ行フ者ハ設立者ニ於テ之ヲ指名ス
第三十条 本会設立ノ際ニ限リ会長及副会長ハ前条ノ規定ニ依リ指名セラレタル者ニ於テ之ヲ推挙ス
   ○右寄付行為ハ五月四日ノ当会理事総会ニ於テ決定セルモノナリ。


集会日時通知表 昭和四年(DK470121k-0005)
第47巻 p.478 ページ画像

集会日時通知表 昭和四年        (渋沢子爵家所蔵)
六月一日 午前十一時半 徳川家達公貴族院議長官舎ニ御訪問
六月十一日 午前十一時 帝室博物館復興翼賛会設立者総会(工業クラブ)
 - 第47巻 p.479 -ページ画像 


竜門雑誌 第四九〇号・第七三頁昭和四年七月 青淵先生動静大要(DK470121k-0006)
第47巻 p.479 ページ画像

竜門雑誌 第四九〇号・第七三頁昭和四年七月
    青淵先生動静大要
      六月中
十一日 帝室博物館復興翼賛会設立者総会(日本工業倶楽部)


大礼記念帝室博物館復興翼賛会書類(一)(DK470121k-0007)
第47巻 p.479 ページ画像

大礼記念帝室博物館復興翼賛会書類(一) (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
    六月十一日設立者総会議題
(一)寄附行為第二十九条及第三十条ニ関シ処理ノ件
(二)補助金ノ交付ヲ受ケタル場合其ノ保管方法ニ関スル件
(三)寄附金割当額ノ募集完結セル支部長ニ対シ謝意ヲ表スル為適宜ノ方法ヲ執ルノ件


財団法人帝室博物館復興翼賛会沿革(DK470121k-0008)
第47巻 p.479-480 ページ画像

財団法人帝室博物館復興翼賛会沿革       (同会所蔵)
    (昭和四年)
六月十一日
 財団法人帝室博物館復興翼賛会設立者総会ニ於テ、寄附行為第廿九条ノ規定ニ依ル理事ノ職務ヲ行フ者ヲ左ノ通リ指名ス
      記(イロハ順)
   設立者                  大橋新太郎
   同                 男爵 中島久万吉
   同                    黒板勝美
   同                 男爵 郷誠之助
同日
 本財団法人設立許可ニ附随スル東京府学務部長ノ通牒ノ趣旨ニ従ヒ寄附行為第十条第二項削除ノ件ヲ可決ス
 (備考)
   寄附行為第十条
   本会ハ理事会ノ議決ヲ経テ特別会計ヲ設クルコトヲ得
(朱書)
削除『前項ノ規定ニ依リ特別会計ヲ設ケタル場合ニ於テ、其ノ之ニ属スル予算及決算ニ付テハ第八条及第九条ノ規定ニ依ラサルコトヲ得』
同日
 寄附行為第三十条ニ依リ理事ノ職務ヲ行フ者ニ於テ会長及副会長ヲ左ノ通リ推挙ス
      記
 元大礼記念帝室博物館復興翼賛会々長  公爵 徳川家達
 右財団法人帝室博物館復興翼賛会々長ニ推挙ス
 元大礼記念帝室博物館復興翼賛会副会長 侯爵 細川護立
 同                  子爵 渋沢栄一
 右財団法人帝室博物館復興翼賛会副会長ニ推挙ス
同日
 寄附行為第十二条ニ依リ会長ニ於テ左記ノ者ヲ理事ニ補任セリ
 - 第47巻 p.480 -ページ画像 
      記
  元大礼記念帝室博物館復興翼賛会々長 公爵 徳川家達
  同             副会長 侯爵 細川護立
  同             同   子爵 渋沢栄一
○下略


青淵先生職任年表(未定稿) 昭和六年十二月調 竜門社編 竜門雑誌第五一九号別刷・第二四頁 昭和六年一二月(DK470121k-0009)
第47巻 p.480 ページ画像

青淵先生職任年表(未定稿) 昭和六年十二月調 竜門社編
              竜門雑誌第五一九号別刷・第二四頁昭和六年一二月
    昭和年代
  年 月
 三 一〇 ―帝室博物館復興翼賛会設立相談―昭、四、六、〃理事副会長、―昭、六、一一。