デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2017.6.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

8章 軍事関係諸事業
1節 第一次世界大戦関係
1款 対独開戦
■綱文

第48巻 p.482-489(DK480141k) ページ画像

大正3年8月16日(1914年)

是日、総理大臣大隈重信、都下ノ実業家ヲ官邸ニ招キテ、ドイツ国ニ最後通牒ヲ発シタル事情ヲ説明ス。栄一出席シテ答辞ヲ述ブ。


■資料

東京日日新聞 第一三五五四号大正三年八月五日 ○帝国政府の声明 四日外務省公示(DK480141k-0001)
第48巻 p.482 ページ画像

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中外商業新報 第一〇一六九号大正三年八月一四日 風雲と財界 渋沢栄一男談(DK480141k-0002)
第48巻 p.482-483 ページ画像

中外商業新報 第一〇一六九号大正三年八月一四日
    風雲と財界
                   渋沢栄一男談
△深憂の要なし 欧洲に大禍乱あるに拘はらず、日本内地現在の金融界は取分けて逼迫の摸様もなく、何れかと云へば平穏也と評するの当れるに近し、只欧洲の戦禍は勢ひの及ぶ所世界的となり、各国相互の国際取引は事実上不能の状態に陥りたる結果として、此頃万事が稍々世界的となり来りし日本も、間接に其影響を受け、民間の外資輸入は頓挫し、又為替の杜絶と運賃保険料の暴騰、乃至は銀塊相場立たざる為に外国貿易不振の事実は掩ふ可らず、之が金融界に多少安心なり難き感じを起さしむるは、蓋しマタ止むを得ざるの成行なれど、今日の場合深く憂ふべき問題に非ず
△万一の金融 今後戦局が如何に発展する乎、日本は此間に立つて奈何に身の振方を附くる乎は、事将来の問題にして、素より予測の限り
 - 第48巻 p.483 -ページ画像 
に非らずと雖も、伝ふるが如く、日本政府に於て愈々最後の決心に出で、進んで戦列に入るべく、某国に対して宣戦を布告する事ありとするも、其用ふべきの力は全体に及ばず、或程度の海軍と万一の場合僅かの陸軍を動かすに過ぎざるべし、随つて仮令不幸にして日本が某国に宣戦を布告して軍事行動を起す、凡そ程度の知れた軍費にて足るべし、故に日本の軍事費が直ちに内地金融に悪影響を与ふるに至らずして済むべき也
△兌換擁護の必要 日本が進んで宣戦を布告すると否とを問はず、事に局に当るものは兌換の基礎を飽迄も擁護せざる可らず、此事の為には上下挙つて謂はゞ挙国一致して、出来得る丈け正金の蓄積に努力するの要あり、正金を蓄積して放散せざる事は、啻に今日の時局に際してのみ必要あるに非ずして、実は常平生に於ても其必要大にあり、国民の用意を希望する所なれど、火を視て夜警を置き、痢して慎食するの風は、凡そ免る可らざる人情の欠点なるが故に、現在目前に於て正金を放さゞるの必要迫まりたる今日、特に国民の覚悟を望まざる可らず、正金を蓄積して国外に放散せざるは即ち日本の兌換制度を擁護すべき所以也


中外商業新報 第一〇一七二号大正三年八月一七日 対独最後通牒 十五日附を以て通告す(DK480141k-0003)
第48巻 p.483 ページ画像

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中外商業新報 第一〇一七二号大正三年八月一七日 首相外相蔵相説明 最後通牒説明、時局と財界(DK480141k-0004)
第48巻 p.483-486 ページ画像

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東京日日新聞 第一三五六六号大正三年八月一七日 首相実業家を招く(DK480141k-0005)
第48巻 p.486 ページ画像

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中外商業新報 第一〇一七二号大正三年八月一七日 △実業家の招待 経済関係の問答(DK480141k-0006)
第48巻 p.486-487 ページ画像

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東京日日新聞 第一三五六七号大正三年八月一八日 ○首相実業家を招く 若槻蔵相の演説(DK480141k-0007)
第48巻 p.487-488 ページ画像

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東京毎日新聞 第一四一〇五号大正三年八月一八日 挙国一致を望む 渋沢男爵談(DK480141k-0008)
第48巻 p.488 ページ画像

東京毎日新聞 第一四一〇五号大正三年八月一八日
    ○挙国一致を望む
                    渋沢男爵談
十六日夜首相官邸に我々実業家を招待せられたる席上、大隈首相及加藤外相は今回日本帝国が独逸帝国に対し声明をなすに至りたる次第を説明し、日英同盟の条項に基き、東洋の平和を維持する為に已むを得ざる所以を縷述せられたり、我々は元来平和論者なるも事玆に到りては已むを得ざるものとし、且今次帝国の執りたる手段は邪道にあらずして、正道なるを以て予は直に之を賛成せる次第也、而て果て独逸が日本帝国を満足せしめ得るの回答をなすや否やは大なる疑問なるも、恐らくは日独開戦の已むなきに至るべし、事果して然らば挙国一致日英同盟の効果を完ふすると共に東洋永遠の平和を保持するに努力せざるべからず、固より開戦の結果は我々各種階級に影響し多大の打撃を被るは必然ならんも、之が為に各自不満を訴ふるは決して国民の為すべき途にあらず、挙国一致とは換言すれば総べてのものを犠牲に供する意なり、故に此際廃減税論者も其他の生糸業・紡績・海運・金融業者、一切の商工業者も国家の為め挙国一致の実を挙げ、以て日英同盟の義務と東洋永遠の平和を確保するに努めざるべからず、予は必ずしも大隈内閣なるが故に之を賛するにあらず、主義の為めに賛意を表するものなるを以て、仮令西園寺内閣又は原内閣たると其他の内閣たるとを問ふ処にあらざるなり、而して今回の日本政府の措置たるや、覇道にあらず実に王道なるを以て予の最も賛意を表する所以なり、云々


中外商業新報 第一〇一七四号大正三年八月一九日 □王者の要求也 無事の解決を望む 不十分なれど満足(DK480141k-0009)
第48巻 p.488-489 ページ画像

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