デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

8章 軍事関係諸事業
1節 第一次世界大戦関係
4款 聯合国傷病兵罹災者慰問会
■綱文

第48巻 p.522-529(DK480151k) ページ画像

大正6年1月17日(1917年)

是日、総理大臣寺内正毅ハ主ナル各界ノ代表者ヲ首相官邸ニ招キテ当会創立ヲ諮ル。栄一出席シテ発起人代表トシテ趣旨ヲ説明ス。当会成立シ、栄一副総裁ニ推サル。


■資料

中外商業新報 第一一〇五三号 大正六年一月一五日 ○新聞社側発起人(DK480151k-0001)
第48巻 p.522 ページ画像

中外商業新報  第一一〇五三号 大正六年一月一五日
○新聞社側発起人 聯合軍慰問会組織の件に就き寺内首相は、新聞・通信社側発起の詮衡を渋沢男に一任せし所、同男は更らに之を春秋会の関係より黒岩周六氏に一任、同氏より詮衡の結果を内閣へ報告する所あり、寺内首相は右に基き同発起人を招待する由


渋沢栄一 日記 大正六年(DK480151k-0002)
第48巻 p.522-523 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正六年          (渋沢子爵家所蔵)
一月十七日 晴又陰 寒
○上略 十時半永田町寺内首相官邸ニ抵リ、徳川・島田貴衆両院議長、中野会頭ト共ニ今日開催ノ慰問会ニ付テ種々協議ス、十一時半寺内首相ニヨリテ開カレタル慰問金総会ニ出席シテ沿革及趣旨ヲ演説ス、畢テ児玉氏ト打合ハセ更ニ衆議院ニ抵リ、本会ノ事務取扱ニ付種々ノ協議ヲ為ス、島田議長及書記官長等来会ス、後再ヒ寺内首相ヲ訪ヒ児玉氏ト会談ス○下略
 - 第48巻 p.523 -ページ画像 
一月十八日 曇 寒
○上略 午後三時日本郵船会社ニ近藤氏ヲ訪ヘ、共ニ芝公園ニ原敬氏ヲ訪問シ、慰問会ニ付国家ヨリ相当ノ金額支出ノ事ヲ協議ス、四時兜町事務所ニ抵リ、近藤氏ト共 若槻礼次郎氏・関直彦氏等ノ来訪ニ接シテ慰問会ニ国庫ヨリ下賜金ノ事ヲ談ス○下略
一月十九日 快晴 寒
○上略 午前九時半加藤高明氏ヲ訪ヒ、島田氏ト会見シテ昨日来協議セシ慰問会ノ事ヲ談ス、畢テ永田町首相官邸ニ抵リ、近藤廉平氏ト共ニ寺内首相ト会談ス、又関氏ト電話ス○下略


聯合国傷病兵罹災者慰問会報告書 同会編 第一―一〇頁 大正六年一二月刊(DK480151k-0003)
第48巻 p.523-527 ページ画像

聯合国傷病兵罹災者慰問会報告書 同会編  第一―一〇頁 大正六年一二月刊
    一 慰問会の設立
○上略 大正六年一月十二日首相の名を以て貴衆両院議員・旧大名華族及び全国六大都市の実業家、並に都下の各新聞社・通信社・国際新聞協会・雑誌社等朝野の主なる各方面の代表者百三十余名に対して、左の如き案内状を発送し、その参会を希望せり
 敬啓 春寒凛冽の候倍々御清穆奉賀候、陳者今回の大戦は御熟知の如く、干戈三載に亘りて未だ平和の曙光を認め難く、共同の目的を以て活動せる交戦与国は、無慮数百万人の死傷者を生し、凄惨古今に絶し候得共、我帝国は戦禍の中心に遠隔して少康を得候次第に御坐候、此際与国と憂ひを分かつ為、誠意を以て同情を表し度との議朝野有志の間に唱道せられ、不肖も亦同感の至りに御座候、依て右慰藉の儀に付各位の御会同を願ひ、卑見を陳述して御高配を仰ぎ度幸に微衷を諒として万障御繰合相成、来る十七日(水曜)午前十一時半永田町官邸へ御賁臨被下候はゞ光栄の至に御座候、此段御案内申上候 敬具
  大正六年一月十二日
                   伯爵 寺内正毅
一月十七日案内に応じ、首相官邸に来会せられたる人士は、左の諸氏なり
 公爵 徳川家達 侯爵 黒田長成   侯爵 徳川頼倫
 侯爵 徳川圀順 侯爵 細川護立   子爵 牧野忠篤
 子爵 酒井忠亮 男爵 有地品之允  伯爵 林博太郎
    柳田国男     島田三郎     早速整爾
    浜口雄幸     安達謙蔵     元田肇
    関直彦      岡崎国臣  男爵 岩崎小弥太
    井上準之助    志村源太郎    志立鉄次郎
    美濃部俊吉    佐々木勇之助   松方巌
    池田謙三  男爵 近藤廉平     浅野総一郎
 男爵 郷誠之助     安田善三郎 男爵 大倉喜八郎
 男爵 古河虎之助    高田慎蔵     末延道成
    和田豊治     大橋新太郎    服部金太郎
    福原有信     久米良作     藤山雷太
    若尾民造     団琢磨      豊川良平
 - 第48巻 p.524 -ページ画像 
    串田万蔵     内藤久寛     飯田新七
    浜岡先哲     稲畑勝太郎    土居通夫
    本山彦一     原富太郎     大谷嘉兵衛
    中村房次郎    増田増蔵     上遠野富之助
 男爵 渋沢栄一     中野武営     奥田義人
    山下亀三郎    星野錫      添田寿一
    黒岩周六     松井広吉     山川瑞三
    坪谷善四郎    竹村良貞     簗田𨥆次郎
    頼母木桂吉    秋田清      金崎賢
    羽田浪之紹    松山忠次郎    吉植庄一郎
    光永星郎     漆間真学     伊達源一郎
    頭本元貞     小池国三   寺内内閣総理大臣
  後藤内務大臣   本野外務大臣   加藤海軍大臣
  大島陸軍大臣   児玉内閣書記官長 池辺内閣総理大臣秘書官
  竹屋内閣総理大臣秘書官
先つ寺内首相より左の挨拶を述ぶ
 諸君、我帝国と共同の目的を以て奮闘せる聯合軍を慰問するの儀に付御会同を願ひたるに、新春蒼忙の時節なるにも拘はらず、奇寒を冒し万障を排して御賁臨ありたるは、不肖の深く感謝する所なり
 御熟知の如く、今回の大戦は大正三年八月に始まり、我帝国は日英同盟の条章に基き、義に仗り信を重んじて之に参加し、先づ青島の要塞を攻陥し、南洋の敵艦を一掃して東亜の平和を保障するを得たるも、欧洲に於ては干戈三載に連りて交戦範囲益々拡張せられ、列国孰れも皆国家の興廃を賭して幾百万の人命を犠牲にし、前古無比の惨戦を続行しつゝあり、我帝国は戦禍の中心に遠隔せるが故に、爾後暫く小康を得たりと雖も、既に交戦国の班列に入り、共同の目的を有する以上、晏然として与国の難苦を傍視するに忍びず、宜しく満腔の赤誠を以て現に戦闘に従事せる聯合軍を慰藉し、其の憂を分つべきなり、曩に渋沢男爵・中野武営氏等肺肝を披瀝して此議を唱道せられ、不肖亦挙国一致其美を済すの最も時機に適切なるを思ひ、今日玆に諸君の会同を求めたる所以なり、その計画方法に就ては発起者の一員たる渋沢男爵より仔細に陳述して熟議商量する所あるべし、諸君幸に交戦与国の現状に同情し、我帝国の前途に鑑み、此慰問の目的を達成する為めに賛助誘掖、十分の努力あらんことを希望す
次いで渋沢男爵より発起人を代表して、今回の聯合国慰問計画発起の由来を述べて出席者一同の援助と同情とを乞ひ、近藤男爵・豊川良平氏等交々立つて賛意を表せらる、玆に於て寺内首相は一同の承諾を得て本会の成立せる事を宜し、趣意書及び規約は左の通り決定せり
      趣意書○略ス
      規約
第一条 本会は聯合国傷病兵罹災者慰問会と名く
第二条 本会は欧洲聯合国の傷病兵罹災者を慰問し、同憂の誠意を表すへき相当の手続を為すを目的とす
 - 第48巻 p.525 -ページ画像 
第三条 本会の事務所を衆議院内に置く
第四条 本会は前条の目的を達する為めに広く有志の寄附金を募集す
 但し寄附金は十円以上とす
第五条 本会に左の役員を置く
  総裁   一名  副総裁 二名   常務委員 若干名
  会計監督 二名  委員  若干名  評議員  若干名
第六条 寄附金の申込期限は大正六年三月三十一日とす
第七条 慰問使の人選及其派遣の手続は、其筋へ稟議して適宜の処置を為すへし
第八条 本会に関する大事は、評議員の議に付し、総裁の裁定を請ふて、之を決定し、小事は委員会之を評決し、常務は常務委員之を実行す
 本会の会計事務は会計監督之を処理す
第九条 寄附金は、第一銀行・十五銀行・第百銀行・三井銀行・三菱銀行・安田銀行・住友銀行東京支店・鴻池銀行東京支店・浪速銀行東京支店に於て之を取扱ふ、但し地方取扱銀行は、追て之を定む
本会趣意書及規約の決定に引続き、正副総裁以下の役員の推薦は、之を寺内伯及渋沢男に一任するの動議に依り、両氏は、左の通之を推薦せり
総裁   公爵 徳川家達  副総裁 島田三郎
副総裁  男爵 渋沢栄一
常務委員
    早川千吉郎      大橋新太郎    和田豊治
    柿沼谷雄       中野武営     串田万蔵
    安田善三郎      柳田国男
会計監督
 男爵 大倉喜八郎   男爵 近藤廉平
委員
 公爵 一条実輝    侯爵 黒田長成  侯爵 徳川頼倫
 侯爵 細川護立    伯爵 清棲家教  伯爵 柳原義光
 伯爵 林博太郎    子爵 酒井忠亮  男爵 有地品之允
    谷森真男       早速整爾     床次竹二郎
    下岡忠治       関直彦   男爵 岩崎小弥太
    井上準之助      池田謙三     服部金太郎
    星野錫        豊川良平     奥田義人
    団琢磨        村井吉兵衛    松方巌
    馬越恭平       福原有信     藤山雷太
 男爵 郷誠之助       浅野総一郎    佐々木勇之助
 男爵 三井八郎右衛門    志村源太郎    志立鉄次郎
    末延道成       飯田新七     浜岡光哲
    田中源太郎      土居通夫     村山竜平
    久原房之助   男爵 藤田平太郎    本山彦一
    原富太郎       大谷嘉兵衛    中村房次郎
 - 第48巻 p.526 -ページ画像 
    川西清兵衛      川崎芳太郎    滝川儀作
    伊藤次郎左衛門    岡谷惣助     鈴木摠兵衛
    徳富猪一郎      黒岩周六     福沢捨次郎
    竹村良貞       光永星郎
評議員
 公爵 徳川家達    公爵 一条実輝  公爵 毛利元昭
 公爵 島津忠重    公爵 徳川慶久  侯爵 浅野長勲
 侯爵 鍋島直大    侯爵 黒田長成  侯爵 徳川頼倫
 侯爵 山内豊景    侯爵 前田利為  侯爵 徳川圀順
 侯爵 細川護立    侯爵 徳川義親  伯爵 清棲家教
 伯爵 柳原義光    伯爵 林博太郎  男爵 小沢武雄
 子爵 牧野忠篤    男爵 牧野伸顕     松岡康毅
 男爵 有地品之允   子爵 酒井忠亮     谷森真男
    平山成信       柳田国男     早速整爾
    浜口雄幸       床次竹二郎    尾崎行雄
    岡崎邦輔       片岡直温     武富時敏
    安達謙蔵       島田三郎     下岡忠治
    元田肇        関直彦      岡崎国臣
 男爵 岩崎小弥太      井上準之助    池田謙三
    今村繁三       伊藤幹一     原六郎
    早川千吉郎      服部金太郎    星野錫
    堀越角次郎      豊川良平  男爵 大倉喜八郎
    大橋新太郎      大川平三郎    奥田義人
    小野金六       緒明圭造     和田豊治
    若尾民造       渡辺治右衛門   渡辺嘉一
    川崎八右衛門     柿沼谷雄     加藤正義
    高田慎蔵       団琢磨      田中平八
    田中長兵衛      田中栄八郎    相馬半治
    根津嘉一郎      中野武営     内藤久寛
 男爵 中村雄次郎      中沢彦吉     中井新右衛門
    中谷弘吉       村井吉兵衛    野崎広太
    野田寛治       久米良作     串田万蔵
    安田善三郎      山下亀三郎    山田昌邦
    益田孝        松方巌      馬越恭平
    前川太兵衛《(前川太郎兵衛)》 男爵 古河虎之助   福原有信
    藤山雷太       藤原銀次郎    藤田四郎
 男爵 近藤廉平    男爵 郷誠之助     小池国三
    浅野総一郎      阿部泰蔵     朝吹英二
    赤星鉄馬       安楽兼道     荒井泰治
    桜井鉄太郎      佐々木勇之助   菊地長四郎
 男爵 三井八郎右衛門 子爵 三島弥太郎    美濃部俊吉
    水越理庸    男爵 渋沢栄一     志村源太郎
    志立鉄次郎      白石元治郎    清水釘吉
    日比谷平左衛門 男爵 森村市左衛門   末延道成
 - 第48巻 p.527 -ページ画像 
    杉村甚兵衛      稲垣恒吉     飯田新七
    浜岡光哲       木村彦太郎    田中源太郎
    今西林三郎      稲畑勝太郎    井上周
    新田長次郎      堀啓次郎     土居通夫
    片岡直輝       金沢仁作     高倉藤平
    中橋徳五郎      永田仁助     村山竜平
    久原房之助      山口玄洞     山口吉郎兵衛
 男爵 藤田平太郎   男爵 鴻池善右衛門   小山健三
    尼崎伊三郎      岸本兼太郎    菊地恭三
    島徳三        広海仁三郎    広岡恵三
    本山彦一    男爵 住友吉左衛門   石川徳右衛門
    原富太郎       大谷嘉兵衛    大浜忠三郎
    小野光景       渡辺福三郎    若尾幾造
    渡辺文七       中村房次郎    増田増蔵
    安部幸兵衛      渋沢義一     平沼久三郎
    平沼亮三       茂木惣兵衛    伊藤長次郎
    川西清兵衛      川崎芳太郎    滝川儀作
    武藤山治       内田信也     松方幸次郎
    伊藤次郎左衛門    井上茂兵衛    富田重助
    岡谷惣助       渡辺義郎     上遠野富之助
    神野金之助      滝定助      滝平右衛門
    近藤友右衛門     鈴木摠兵衛    羽田浪之紹
    徳富猪一郎      金崎賢      吉植庄一郎
    頼母木桂吉      添田寿一  男爵 楠本正敏
    黒岩周六       山川瑞三     簗田𨥆次郎
    松井広吉       松山忠次郎    福沢捨次郎
    秋田清        竹村良貞     漆間真学
    光永星郎       頭本元貞     坪谷善四郎
    伊達源一郎
本会の事務は先年設立せられたる臨時水害救済会及び東北九州災害救済会の例に做ひ、島田衆議院議長及岡崎衆議院書記官長に交渉して衆議院図書館を以て本会の事務所に充て、本会の事務は之を衆議院事務局に嘱託せり、爾来岡崎衆議院書記官長事務に鞅掌せしが中途休職となれるを以て、新任衆議院書記官長寺田栄氏常務委員に推薦せられ専ら本会事務を処理鞅掌せり
慰問使簡派の件は本計画に於て主要なる問題なるが、其人選等に就き極めて慎重なる考慮を要するを以て、発起人会に於ては是れが決定を後日に留保することゝせり、是に於て本会の設立全く成を告く


青淵先生職任年表(未定稿) 昭和六年十二月調 竜門社編 竜門雑誌第五一九号別刷・第一八―一九頁 昭和六年一二月刊(DK480151k-0004)
第48巻 p.527-528 ページ画像

青淵先生職任年表 (未定稿) 昭和六年十二月調 竜門社編
            竜門雑誌第五一九号別刷・第一八―一九頁昭和六年一二月刊
    大正年代
  年 月
 五 一二 ―聯合国傷病兵罹災者慰問会計画発起―大、六、一、―
 - 第48巻 p.528 -ページ画像 
       〃副総裁―大、六、一。


中外商業新報 第一一〇五六号 大正六年一月一八日 ○聯軍慰問発起人会 総裁に徳川公(DK480151k-0005)
第48巻 p.528 ページ画像

中外商業新報  第一一〇五六号 大正六年一月一八日
    ○聯軍慰問発起人会
      総裁に徳川公
寺内首相は十七日午前十一時永田町首相官邸に於て、予て指名せる聯合軍慰問発起人を招待して発起人会を開きたるが、出席者は貴衆両院議員・旧大名華族・六大都市実業家及都下の新聞通信社代表者等七十七名にして、其外内閣側より寺内首相を始め、本野外相・後藤内相・大島陸相・加藤海相・児玉翰長・有松法制局長官等出席、定刻一同着席し、先づ寺内首相より左記の如き演説あり、次で渋沢男は、該計画の所以及其趣旨を詳細に熱心なる演説を試みたる後、近藤男は、我国民が聯合軍に対し熱誠ある同情を表する上に於て考ふ可き事は、現下戦闘に従事しつゝある人員は一千万十箇国にも及び居るを以て、醵金の如き相当のものを集むるの要ありと述べ、渋沢男は之に対して約二百万円位の予定なりと答へ、結局満場一致賛成を表し、原案に基き速かに計画の実行を計ることゝなりて、寺内首相より左の如く役員を指名せり
  ○役員氏名上掲ニツキ略ス。
尚会計監督には大倉喜八郎・近藤廉平両男之に当ることゝし、其他評議員五十五名は追つて決定することとし、終つて午餐の饗応ありて午後二時過散会せり、当日出席の発起人左の如し
 △旧大名華族側 徳川家達公・黒田長成侯・徳川頼倫侯・徳川圀順侯・細川護立侯△貴族院側 林博太郎伯・牧野忠篤子・酒井忠亮子・有地品之允男・柳田書記官長△衆議院側 島田議長・早速副議長・浜口雄幸・安達謙蔵・元田肇・関直彦・岡崎邦輔△六大都市実業家側 岩崎小弥太男・井上準之助・志村源太郎・志立鉄次郎・美濃部俊吉・佐々木勇之助・松方巌・池田謙三・近藤廉平男・安田善三郎・浅野総一郎・郷誠之助男・大倉喜八郎男・古河虎之助男・高田慎蔵・末延道成・和田豊治・大橋新太郎・服部金太郎・福原有信・久米良作・藤山雷太・若尾民造・団琢磨・豊川良平・串田万蔵・内藤久寛(以上東京)、飯田新七・浜岡光哲(以上京都)、稲畑勝太郎・土居通夫・本山彦一(以上大阪)、原富太郎・大谷嘉兵衛・中村房次郎・増田増蔵(以上神奈川)、上遠野富之助(愛知)△主唱者側 渋沢男・中野武営・奥田義人・星野錫・小池国三△新聞通信社長側 添田寿一・黒岩周六・松井広吉・山川瑞三・坪谷善四郎・竹村良貞・簗田𨥆次郎・頼母木桂吉・秋田清・金崎賢・羽田浪之紹・松山忠次郎・吉庄植一郎・光永星郎・漆間真学・伊達源一郎・頭本元貞
      △首相演説○前掲ニツキ略ス。


東京日日新聞 第一四四五一号 大正六年一月一八日 ○聯合慰問発起会(DK480151k-0006)
第48巻 p.528-529 ページ画像

東京日日新聞  第一四四五一号 大正六年一月一八日
    ○聯合慰問発起会
聯合国傷病兵罹災者慰問会発起人会は十七日午前十一時より永田町首相官邸に於て開会、内閣側よりは寺内首相を初め本野外相・大島陸相
 - 第48巻 p.529 -ページ画像 
加藤海相・後藤内相並に児玉書記官長等出席、貴衆両院代表者及全国六大都市の実業家並に都下の主なる新聞通信記者等七十七名参集、先づ寺内首相より左の挨拶を為せり
○中略
次で渋沢男より慰問会発起の所以を述べ其趣旨を敷衍して満場の賛成を求めたるに対し、近藤男は
 目下聯合国として戦争に従事するもの約十箇国に達し一千万人に及べり、之に対して我国民の誠意を表明する為には相当の準備なかるべからず
と述べ、渋沢男は
 曩に東北救済の企画に対しても百八十万円の義金を醵集し得たり、今回は二百万円に達せしめたき希望なり
と答へ、大倉男・豊川氏等熱心之に賛し左記の規約を可決し、引続き寺内首相の指名にて役員は左の諸氏と決定せり
                総裁  徳川家達公
                副総裁 渋沢栄一男
                同   島田三郎
 △常務委員 柳田国男・岡崎国臣・早川千吉郎・和田豊治・柿沼谷雄・安田善三郎・大橋新太郎・中野武営・串田万蔵
 △会計監督 大倉喜八郎男・近藤廉平男、此他評議員五十五名
最後に渋沢男より
 慰問使は国民の代表者として其筋に於て最も適任と認められたる人を選ばれたく、即ち貴衆両院議員等より人選せられたし
との希望を述べ、畢りて食堂に入り、一同午餐の後、午後二時半散会せり
○下略