公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15
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大正11年5月24日(1922年)
是日、神田仏教会館ニ於テ、尼港殉難者追悼会挙行セラル。栄一出席シテ追悼演説ヲナス。
集会日時通知表 大正一一年(DK490160k-0001)
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集会日時通知表 大正一一年 (渋沢子爵家所蔵)
五月廿四日 水 午後三時 尼港殉難者追悼会(仏教会館)
中外商業新報 第一三〇〇五号大正一一年五月二五日 涙を新にした尼港の追憶(DK490160k-0002)
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中外商業新報 第一三〇〇五号大正一一年五月二五日
涙を新にした尼港の追憶
廿四日午後一時卅分から神田仏教青年会館で尼港殉難追悼会と講演会とが多数で盛大に執行された、正面に設へた英霊の祭壇には畏くも伏見宮殿下より下賜された香料や、陸海両大臣の供へた花環などが、其処に湿やかに居並んで居た故石田領事の母堂、後藤少佐の未亡人豊子氏や石沢大佐の遺族の人達約五十余名の胸に新たな哀愁を唆る、本願寺輪番本多師の読経に次いで遺族来賓の焼香が廻つて荘厳に式が終ると、同二時半から加藤政之助氏の開会で講演会に移り、又も憶出と追想に面は曇つた、渋沢子・添田博士・児玉伯・堀内中将・大門大佐・中田少佐などの講演があつて四時散会した
○栄一ノ演説筆記ヲ欠ク。