デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

2部 実業・経済

1章 金融
1節 銀行
1款 株式会社第一銀行
■綱文

第50巻 p.21-23(DK500004k) ページ画像

明治43年1月21日(1910年)

是日栄一、当行頭取トシテ日韓ノ金融ニ尽力セル功労及ビ韓国銀行設立ノ際ニ於ケル当行ノ処置ニ就キ、賞勲局ヨリ金盃ヲ贈ラレ、更ニ大蔵大臣桂太郎・統監曾禰荒助ヨリ感状ヲ贈ラル。次イデ二十六日、韓国内閣総理大臣李完用ヨリ感謝状ヲ贈ラル。


■資料

渋沢栄一 日記 明治四三年(DK500004k-0001)
第50巻 p.21 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治四三年         (渋沢子爵家所蔵)
一月一日 朝雨後晴 寒
○上略 十時半第一銀行ニ抵リ、行員一同ト共ニ新年ヲ賀シ、祝盃ヲ挙ク
○下略
  ○中略。
一月二十四日 晴又曇 寒
○上略 八時半三田ニ桂大蔵大臣邸ヲ訪ヘ、面会シテ韓国ニ於ル銀行事務経営ニ関シテ、第一銀行ニ賞状及三組金盃ノ下賜アリ
○下略


官報 第七九七七号明治四三年一月二八日 叙任及辞令(DK500004k-0002)
第50巻 p.21 ページ画像

官報  第七九七七号明治四三年一月二八日
    ○叙任及辞令
         株式会社第一銀行頭取 男爵 渋沢栄一
夙ニ韓国ニ支店ヲ開設シ、日韓ノ金融ヲ裨補シ、又韓国銀行設立ニ際シ、其趣旨ヲ奉体シ同行ノ成立ニ便宜ヲ与ヘタル段、奇特ニ付金杯一組ヲ賜フ(一月二十一日賞勲局)

 - 第50巻 p.22 -ページ画像 

第一銀行五十年小史 同行編 第一〇四―一〇七頁大正一五年八月刊(DK500004k-0003)
第50巻 p.22 ページ画像

第一銀行五十年小史 同行編  第一〇四―一〇七頁大正一五年八月刊
 ○第六章 朝鮮に於ける事業
    帝国政府の感状
本行が朝鮮に於ける金融機関として尽瘁せる三十年来の努力と功績とは、帝国政府の認むるところとなり、明治四十三年一月廿一日桂大蔵大臣・曾禰統監の署名せる感状を以て之を表彰せられたり。其全文左の如し。
                   株式会社第一銀行
 其行ハ明治十一年率先シテ支店ヲ韓国ニ開設シテ以来、今日ニ至ルマテ三十有余年、日韓両国間ノ為替並韓国内地金融業務ノ発達ニ尽力シ、兌換銀行券ノ発行、幣制整理、国庫金取扱、及公債募集等、韓国中央銀行トシテノ事務ヲ担当シ、忠実克ク其職責ヲ尽シ、以テ同国財政及経済上今日ノ発展ヲ見ルニ至レリ、又客年四月韓国銀行設立ノ経画アルヤ、其行ハ克ク其趣旨ヲ奉体シ、其特権及業務等ヲ挙テ同行ニ引継クコトヲ快諾シ、今ヤ其引継事務ノ完了ヲ告ケタルヲ聞キ、韓国ニ対スル其行ノ動作ハ公益ト誠実トヲ以テ終始一貫シ其功労大ナルヲ認ム、尚将来其行ノ業務益々隆盛ニシテ、大ニ金融及一般経済事業ニ尽瘁セムコトヲ望ム
  明治四十三年一月二十一日
             大蔵大臣 侯爵 桂太郎
             統監   子爵 曾禰荒助
    韓国政府の感謝状
同月廿六日韓国政府より亦左の感謝状を寄せらる。
 貴行〓本国〓支店〓設置〓〓遠〓開国四百八十七年〓在〓〓以来今日〓至〓〓〓〓三十有余年間全国枢要〓地〓支店出張所〓増設〓〓日韓両国間為替並金融業務〓発達〓尽力〓〓兌換銀行券〓発行〓貨幣〓整理〓国庫金〓取扱及公債募集等韓国中央銀行〓事務〓担当〓〓忠実〓其職責〓尽〓〓財政及経済上今日〓発達〓見〓〓至〓〓〓〓又客年韓国銀行設立〓経画〓〓能〓其趣旨〓体〓〓其特権及一切〓業務〓挙〓〓同行〓引継〓〓〓快諾〓〓其成立〓容易〓〓〓〓〓貴行〓本国〓対〓動作〓公益〓誠実〓〓終始一貫〓〓本国〓貢献〓事〓多大〓〓認〓〓玆〓感謝〓意〓表〓〓尚〓将来貴行〓業務〓益繁栄〓〓祈〓
  隆熙四年一月二十六日
             韓国内閣総理大臣 李完用
    第一銀行頭取 渋沢栄一閣下


竜門雑誌 第二六一号・第四三―四四頁明治四三年二月 【貴行の当国に支店を設置…】(DK500004k-0004)
第50巻 p.22-23 ページ画像

竜門雑誌  第二六一号・第四三―四四頁明治四三年二月
貴行の当国に支店を設置したるは遠く開国四百八十七年にして、以来今日に至る迄三十有余年間、全国枢要の地に支店出張所を増設し、日韓両国間の為替並に金融業務の発達に尽力し、兌換銀行券の発行、貨幣の整理、国庫金の取扱及公債募集等、韓国中央銀行たるの事務を担当し、忠実能く其職責を尽し、財政及経済上今日の発達を見るに至れ
 - 第50巻 p.23 -ページ画像 
り、又客年韓国銀行設立を経画するや、能く其趣旨を体し、其特権及一切の業務を挙げて同行に引継くことを快諾し、以て其成立を容易ならしめたり、貴行の当国に対する動作は、公益と誠実とを以て終始一貫し、当国に貢献せられたること多大なるを認む、玆に感謝の意を表し、尚将来貴行の業務益繁栄ならんことを祈る
  隆熙四年一月二十六日
                内閣総理大臣 李完用
    第一銀行頭取 男爵 渋沢栄一閣下