デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

2部 実業・経済

1章 金融
1節 銀行
1款 株式会社第一銀行
■綱文

第50巻 p.93-99(DK500019k) ページ画像

大正4年7月24日(1915年)

是日栄一、東京銀行集会所ニ於テ開カレタル、当行第三十八期定時株主総会ニ出席シ、議事ヲ司宰ス。


■資料

渋沢栄一 日記 大正四年(DK500019k-0001)
第50巻 p.93 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正四年          (渋沢子爵家所蔵)
六月二十日 晴 暑気強シ
○上略 午前十時玉川清和園ニ抵ル、自働車ニテ玉川電車道ヲ行クコト数里、多摩川畔ニ在リ、来会スル者十四・五人名《(マヽ)》、佐々木氏旅行談アリ更ニ九州・中国ニ於テ第一銀行設置ノ得失ヲ協議ス○下略
  ○中略。
七月四日 曇
○上略
午後五時半、石川島造船所ノ社長其他ノ人々ヲ兜町ニ招宴ス、第一銀行重役以下来会ス、夜飧後余興アリ、畢テ会社ノ往事ヲ談シ、又将来ノ勤務ヲ奨励ス、夜十一時散会○下略
  ○中略。
七月十六日 晴 暑甚シ
○上略 正午第一銀行ニ抵リテ午飧ス、後事務所ニ於テ庶務ヲ処理ス、午後五時、小林丑三郎氏来話ス、第一銀行ヨリ佐々木・石井・杉田・野口ノ諸氏来会シテ、財政経済ニ関スル小林博士ノ意見ヲ詳細ニ説明セラル、夜飧ヲ共ニシテ、食後尚同問題ニ付談話ヲ進メ、各員種々ノ意見ヲ述フ、但其結論ヲ得ルニ至ラス、更ニ戦時又ハ戦後ニ於ル経済談アリ、午後十時ニ至リテ各自散会ス○下略
  ○中略。
七月廿四日 晴
○上略 午飧後銀行集会所ニ抵リ、第一銀行株主総会ヲ開キ、会長トシテ議事ヲ整理ス○下略


竜門雑誌 第三二六号・第七八頁大正四年七月 ○青淵先生の招待会(DK500019k-0002)
第50巻 p.93-94 ページ画像

竜門雑誌  第三二六号・第七八頁大正四年七月
○青淵先生の招待会 青淵先生には七月四日午後四時より、東京石川島造船所員及第一銀行員を兜町事務所に招待して、晩餐会を催せり、当日の出席は
  渡辺嘉一    内田徳郎
  清水釘吉    栗田金太郎
  小川鉄五郎   泉量一
  河野岩吉    西谷常太郎
  佐々木勇之助  石井健吾
  野口弘毅
 - 第50巻 p.94 -ページ画像 
  主人側
  青淵先生    八十島親徳
  増田明六
諸氏にて、余興には典山の講談あり、午後十時頃散会せりと


株式会社第一銀行第三十八期 自大正四年一月一日至大正四年六月三十日 営業報告書 第二―五頁刊(DK500019k-0003)
第50巻 p.94-95 ページ画像

株式会社第一銀行第三十八期 自大正四年一月一日至大正四年六月三十日 営業報告書
                         第二―五頁刊
    営業景況
例ニヨリテ当半季金融ノ概況ト、当銀行営業ノ大体ヲ叙述センニ、当季ノ初メニ当リテハ、近年無比ト称セラレタル昨年来ノ不景気ヲ受ケ前年末ニ放出セラレタル資金ノ回収ハ極メテ迅速ニ行ハレ、各銀行ハ巨額ノ遊資ヲ抱キ、金融市場ハ早クモ緩慢ノ状ヲ呈シタリ、蓋シ政府ノ消極政策ト欧洲大戦乱ノ影響トハ、当季ニ入リテヨリ漸ク顕著トナリ、新タニ事業ノ設立又ハ拡張ヲ企ツル者少ナク、商業界ニ於テモ亦諸般ノ取引ニ警戒ヲ加ヘ、従ツテ新資金ノ需要更ニ起ルコトナク、加フルニ昨年来米価ノ低落ハ農民ヲシテ其持米ヲ売惜マシメ、為メニ地方ノ金融ヲ逼迫セシムルト共ニ、却テ資金ヲ中央ニ集中セシメ、益々都市ノ金融ヲ緩慢ナラシメタリ、一月末ニ至リ予テ唱導セラレタル米価調節ハ、勅令ヲ以テ発表セラレタルカ為メニ、米価ハ一時多少騰貴セシト雖モ、充分ノ効果ヲ見ルニ至ラス、二月ニ入リテハ軍需品輸出ノ好況及英貨鉄道証券ノ借替成立等ノ為メ、有価証券ハ連日昂騰ノ気勢ヲ示シ、久シク不振ノ域ニ沈淪セル経済界モ、幾分活気ヲ呈シタリト雖モ、金融ノ緩慢ハ依然トシテ旧ノ如ク、殊ニ日本銀行見返リ担保品ノ拡張、臨時事件公債壱千万円ノ償還、及外国貿易ノ順調等ハ、相待ツテ金融ノ緩慢ヲ助長シ、旧節季決済資金及夏物仕入資金ノ需要モ格段ノ活動ヲ見ルコトナク、対支交渉モ一般ニ無事解決ヲ予想セシヲ以テ、経済界ニハ左シタル不安ヲ与ヘス、玆ニ於テカ預金利子ノ引下説ハ市場ノ一隅ニ喧伝セラレ、市債・社債ノ募集、特殊銀行債券ノ発行等、盛ニ計画セラルヽニ至リタルハ、寧ロ当然ノ趨勢ト云フヘシ、而シテ又久シク問題トナリタル蚕糸救済事業モ、三月二十日漸ク帝国蚕糸会社ノ成立ヲ告ケ、米国ノ景気回復ト相待ツテ相当ノ効果ヲ収メ金融市場ニ好気配ヲ与ヘタリト雖モ、以テ其大勢ヲ左右スルニ至ラス軍需品ニ関スル製造業ノ好況ト海運業ノ活躍等、一二ノ好資料ナキニアラサルモ、金融界ノ大勢ハ滔々トシテ緩慢ノ度ヲ加ヘ、金利ハ低落ニ低落ヲ重ネ、終ニ久シク行キ悩ミタル預金利子ノ引下モ、三月下旬東西相呼応シテ之ヲ実行スルニ至レリ、其後総選挙モ終了シ、四月ニ入リテハ諒闇明ケニ次テ御大礼期日モ発表セラレ、商況自ラ回復ノ気運ヲ誘致シ、就中織物類ハ染料ノ欠乏ト原料綿糸ノ好況トニ刺激セラレテ市価昂上シ、株式市場ハ外国貿易ノ順調、日支交渉ノ解決等ニ好望ヲ繋キテ再ヒ昂騰ノ気配ヲ表ハシ、四月十二日ノ如キハ出来高弐拾万ト云ヘル稀有ノ盛況ヲ呈シ、且ツ一方ニハ既ニ棉花・製茶及生糸資金等ノ需要期節ニ入リタルコトトテ、四囲ノ状況ト相待ツテ金融界ハ漸次繁忙ノ気配ニ転スヘキ筈ナルニ、而モ資金潤沢、遊資横溢ノ状態ハ依然トシテ変セス、五月末ニ発行セラレタル大蔵省証券千参百万円
 - 第50巻 p.95 -ページ画像 
ノ如キハ、即日売切レトナリテ些ノ影響ヲモ与ヘス、次テ六月ニ入リテモ、半季末各種決済資金ノ需要最多ノ時期ナルニ拘ラス、大勢ハ殆ント変動ヲ見ルニ至ラス、終ニ下旬ニ至リ東西同業者ハ再ヒ預金利子ノ引下ケヲ決行シ、廿五日発行ノ大蔵省証券千九百弐拾万円モ亦即日売切レトナリタルカ如キ、誠ニ稀有ノ現象ヲ見タリ、月末ニハ稍ヤ金融繁忙ノ状態ヲ呈シタリト雖モ、之トテ僅ニ一時的ノ事ニシテ、緩慢裡ニ当期ヲ終始セリ
以上ノ景況ナルヲ以テ、当半季ヲ通シ、資金ノ運用意ノ如クナラス、常ニ巨額ノ余資ヲ擁シ、而モ高率ナル預金利子ヲ負担シタルニヨリ、収益モ従ツテ減殺セラレ、別表○略ス 示スカ如ク八拾五万余円ノ純益ニ止マリ、其成績ノ前季ニ比シ大ニ減却シタルハ、又止ヲ得サルノ結果ナリト云フヘシ


第三十八期定時株主総会決議録(DK500019k-0004)
第50巻 p.95-97 ページ画像

第三十八期定時株主総会決議録      (株式会社第一銀行所蔵)
    第三十八期定時株主総会決議録
大正四年七月二十四日午後一時三十分、当銀行定時株主総会ヲ東京市日本橋区坂本町東京銀行集会所ニ開ク、株主総数弐千八百四名、此株数四拾参万株ノ内出席株主百弐拾九名、此株数弐万七千弐百九拾七株委任状ヲ以テ代理ヲ委托シタルモノ千四百六拾五名、此株数弐拾六万八千百六拾四株、合計株主千五百九拾四名、此株数弐拾九万五千四百六拾壱株ナリ
渋沢頭取議長席ニ就キ開会ヲ宣ス、株主山本岩夫氏立テ出席株主ノ員数及其株数、並ニ委任状ヲ以テ代理ヲ委托シタル株主ノ員数及株数ニ付質問ヲ為シ、総支配人佐々木勇之助氏ハ開会前ニ於テ、既ニ出席株主六拾八名、此株数壱万六千七百参拾七株、外ニ委任状ヲ以テ代理ヲ委托シタルモノ千四百六拾五名、此株数弐拾六万八千百六拾四株、合計株主千五百参拾参名、此株数弐拾八万四千九百壱株ニテ、株主ノ員数及株数共ニ過半数ニ達シタルヲ以テ開会シタル次第ニシテ、其後ニ出席セラレタルモノ多数アルヲ以テ現在ハ其以上アルヘシト答フ、仍テ議長ハ大正四年上半季金融ノ概況ト当銀行営業ノ要項トヲ叙述シタルニ、山本岩夫氏ハ大正四年上半季金融ノ景況ハ正ニ議長ノ叙述セラレタル通リニシテ、貸借対照表・損益計算書共ニ些ノ異議ナキモ、総会召集ノ手続ニ於テ、総会通知状発送日ニ関シ法律上疑義ヲ挟ムヘキ点アリ、之全ク事務ニ当ルモノヽ不注意ニヨルモノニシテ、元ヨリ当総会ノ有効・無効ヲ云々スルニアラサルモ、将来注意ヲ望ムト述ヘ、議長ハ今後尚一層ノ注意ヲ加フヘキ旨ヲ答ヘ、次テ、第三十八期貸借対照表及損益計算書ノ承認ヲ求メタルニ、一同異議ナク之ヲ承認ス、仍テ、左記利益分配案ノ決議ヲ求メタルニ、是亦満場一致原案ヲ可決セリ
      利益金分配案
一金八拾五万参千六百八拾四円七拾弐銭   当半季純益金
一金七拾参万五千百八拾参円七拾銭     前半季繰越金
合計金百五拾八万八千八百六拾八円四拾弐銭
  内
 - 第50巻 p.96 -ページ画像 
 一金四万弐千六百八拾円       役員賞与金
 一金壱万七千七拾円         行員恩給及退職給与基金
 一金拾万円             積立金
 一金五拾参万七千五百円       旧株配当金壱株ニ付金弐円五拾銭即年壱割
 一金拾参万四千参百七拾五円     新株配当金壱株ニ付金六拾弐銭五厘即年壱割
 一金七拾五万七千弐百四拾参円四拾弐銭
                   後半季繰越金
次テ議長ハ監査役土岐僙・尾高次郎ノ両氏任期満了ニ付、改選ヲ行フヘキ旨ヲ述ヘタルニ、株主中重任ヲ希望スト発議セルモノアリ、一同之ニ賛成シタルヲ以テ、投票ヲ省略シテ両氏重任ニ決ス
山本岩夫氏ハ株主委任状ノ被委任者ヲ決定シ置ク要アルヘシト述ヘ、議長ハ金沢松右衛門氏ニ依頼シ、承諾ヲ得テ同氏ニ決ス
次テ議長ハ定款改正ノ件ヲ附議シ、定款第四条及第二十五条ヲ左ノ通リ改正セント欲スル旨ヲ述ヘタルニ、満場一致原案ヲ可決セリ
 定款第四条 当銀行ハ本店ヲ東京市ニ置キ、左ノ地ニ支店ヲ設置ス
  東京市 三箇所   大阪市 三箇所
  京都市       横浜市
  神戸市 二箇所   名古屋市
  四日市市      下関市
  広島市       熊本市
  伏見町       長府町
  札幌区       小樽区
  函館区       釧路町
  根室町       朝鮮京城
  朝鮮釜山
同第二十五条 当銀行ノ損益計算ハ、毎期総益金ヨリ支払利息其他諸経費損失金等ヲ控除シ其残額ヲ利益金トシ、左ノ割合ヲ以テ分配スヘシ
  百分ノ五       役員賞与金
  百分ノ二       行員恩給及退職給与金
  百分ノ拾以上     積立金
  前参項ノ金額ヲ引去リタル残額ヲ株主配当金及後期繰越金ト為ス
右終テ、株主川島信吉氏ハ積立金ノ増加ニ伴ヒ、将来ハ幾分ニテモ配当ノ増加ヲ望ムト述ヘ、議長ハ希望トシテ承知シ置ク旨ヲ答フ
右総会ノ決議ヲ録シ、左ニ署名調印スルモノ也
  大正四年七月弐拾四日
          株式会社第一銀行
            取締役頭取 男爵渋沢栄一
            取締役   男爵三井八郎次郎(印)
            取締役     佐々木勇之助
            取締役     熊谷辰太郎(印)
            取締役     日下義雄
            取締役     佐々木慎思郎
 - 第50巻 p.97 -ページ画像 
            監査役     土岐僙
            監査役     尾高次郎(印)


中外商業新報 第一〇五一二号大正四年七月二五日 第一銀行総会 支店増設可決(DK500019k-0005)
第50巻 p.97 ページ画像

中外商業新報  第一〇五一二号大正四年七月二五日
    ○第一銀行総会
      支店増設可決
第一銀行は二十四日午後一時、銀行集会所に株主総会開会、渋沢男会長席に就き、当期営業概況に就き、大要左の報告を為せり
 昨年来の不景気を受け、前年末に放出せられたる資金の回収は極めて迅速に行はれ、各銀行は巨額の遊資を抱き、金融市場は早くも緩漫の状を呈したり、蓋し政府の消極政策と欧洲大戦乱の影響とは当季に入りてより漸く顕著となり、新たに事業の設立又は拡張を企つる者少なく、商業界に於ても亦諸般の取引に警戒を加へ、従つて新資金の需要更に起ることなく、加ふるに昨年来米価の低落は、農民をして其持米を売惜ましめ、為めに地方の金融を逼迫せしむると共に、却て資金を中央に集中せしめ、益々都市の金融を緩漫ならしめたり、次いで米価調節蚕糸救済等各種の方策実行されしも、経済界の大勢を左右するに足らず、資金の需要は依然不振を呈し、而かも海外貿易の順調は益々資金の豊潤を招き、金融市場は遊資に苦むの状態を 《(欠字)》出したり、斯の如くなれば当半季資金の運用は意の如くならず、自然収益の減少を見るに至れり云々
夫れより当期諸計算書及左記配当案を満場一致を以て可決し、次ぎに監査役土岐僙・尾高次郎両氏任期満了改選を行ひ、何れも重任し、又中国及九州に支店各一箇所を新設する為め、定款改正の件も異議なく可決、午後二時散会せり
                           円
 当半季利益金           一、五八八、八六八・四二
  内
 役員賞与金               四二、六八〇・〇〇
 行員恩給及退職給与基金         一七、〇七〇・〇〇
 積立金                一〇〇、〇〇〇・〇〇
 旧株配当金(年一割)         五三七、五〇〇・〇〇
 新株配当金(年一割)         一三四、三七五・〇〇
 後半季繰越金             七五七、二四三・四二


渋沢栄一書翰 松本清助宛(大正四年)七月二三日(DK500019k-0006)
第50巻 p.97-98 ページ画像

渋沢栄一書翰  松本清助宛(大正四年)七月二三日   (松本清助氏所蔵)
炎暑の候賢台益御清適欣慰之至に候、然者今般第一銀行に於て貴地へ支店開設之儀決定いたし、明日の株主総会に附議致候に就而、議決次第直に着手相成候筈に御座俟、右に就而は色々賢台にも御聞込被下、八十島氏まて尊書御恵投相成り、自然事実上御高配も被下、御懇切之御来示拝承、別して感謝の至に候、右支店設置の一案は従来之懸案と申程には無之、当春各支店主任者東京会同の時に於て相談相生じ、其後佐々木氏貴地旅行之際、色々と進行いたし、終に小生も適当と相考へ同意仕候義に御座候、支店開設之土地に就ても幾分の手掛有之侯由に候間、御厚意は難有候得共、目下其場処に就ては御手数不相願積に
 - 第50巻 p.98 -ページ画像 
御座候、但弥以開店の場合に於ては、万事御引立御助力之程呉々相願申上候、尚明日総会決定之上更に可申上候得共、不取敢一書可得貴意如此御座候 敬具
  七月二十三日
                      渋沢栄一
    松本清助様
        坐下


渋沢栄一書翰 西条峰三郎宛(大正四年)七月二四日(DK500019k-0007)
第50巻 p.98 ページ画像

渋沢栄一書翰  西条峰三郎宛(大正四年)七月二四日   (西条峰三郎氏所蔵)
貴地六月々初之尊翰ハ拝見仕候得共、多忙之為め御答も延引いたし申訳無之候、佐々木氏各支店巡回之事も当春賢契等御企望之如く相運ひ九州・中国支店開設之案も決定、今日総会可決仕候間順次相運可申と存候、熊本ニハ老生従来之知人少く候得共、広島之方ハ色々と懇親之人多く候間、夫々申通し創業ニ対する応援相頼可申と存候、既ニ松本清助氏へハ昨日一書相発し候事ニ御座候、両地ともニ貴方ハ幾分之便宜有之候事と存候、もしも出状等ニ御心附之向も御座候ハヽ御申越可被下候
今日総会相済、原案ハ総而可決いたし候、只当季ハ利益高大ニ平時ニ減少いたし、株主へ面目を欠き候次第ニ御座候
○中略
  七月廿四日
                     渋沢栄一
    西条賢契
       坐下

「下関市観音崎町第一銀行下関支店」 西条峰三郎様 親展 「東京市日本橋区兜町二」 渋沢栄一
七月廿四日


渋沢栄一書翰 明石照男・愛子宛(大正四年)七月廿七日(DK500019k-0008)
第50巻 p.98-99 ページ画像

渋沢栄一書翰  明石照男・愛子宛(大正四年)七月廿七日   (明石照男氏所蔵)
○上略
大阪地方銀行営業之事、且此程の総会ニて九州・中国両支店開設の事共、先以て予定の如く決定し、近々実行の都合ニ候、外国ニ関する経営ニ付而ハ、本店ニても野口・尾上両人抔、時々企望被申聞候も、老生も佐々木氏も今以意見吐露致不申候、是ハ篤と熟考を要すへき問題ニ付、軽々に討論ハ無之様仕度と存候
○中略
  七月廿七日                栄一
 - 第50巻 p.99 -ページ画像 
    照男殿
    愛子との
       貴答

「兵庫県武庫郡御影町内郡家寺前」 明石照男様 貴酬親展 渋沢栄一
七月廿七日


渋沢栄一書翰 明石照男宛(大正四年)九月一〇日(DK500019k-0009)
第50巻 p.99 ページ画像

渋沢栄一書翰  明石照男宛(大正四年)九月一〇日   (明石照男氏所蔵)
○上略
来月八日、岩本氏公会堂之定礎式ニハ是非とも出席之積ニ候、其序を以て広島・熊本ニ支店開業之披露会ニも出席仕候積ニ候、品ニ寄リ更ニ進て朝鮮之銀行大会ニも一寸ニても臨場いたし度と心掛申候
○中略
  九月十日                渋沢栄一
    明石照男様
         拝復
(別筆)
兵庫県御影町郡家 明石照男様 親展
東京日本橋区兜町 渋沢栄一 九月十日