デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

2部 実業・経済

1章 金融
1節 銀行
5款 社団法人東京銀行集会所 東京銀行倶楽部
■綱文

第50巻 p.432-436(DK500090k) ページ画像

明治43年8月27日(1910年)

是日、東京銀行集会所組合銀行臨時総会ニ於テ、当集会所ノ組織ヲ変更シテ社団法人トナスコトヲ決ス。栄一会長ニ選バル。

十二月十六日同法人ノ設立許可セラル。


■資料

渋沢栄一 日記 明治四三年(DK500090k-0001)
第50巻 p.432 ページ画像

渋沢栄一 日記 明治四三年       (渋沢子爵家所蔵)
八月二十七日 晴 暑
午前六時半起床入浴ス、腹部未愈、褥上ニ在テ書状ヲ認ム○下略


銀行通信録 第五〇巻第二九九号・第三三―三四頁明治四三年九月 ○録事 東京銀行集会所組合銀行臨時総会(DK500090k-0002)
第50巻 p.432-433 ページ画像

銀行通信録 第五〇巻第二九九号・第三三―三四頁明治四三年九月
 ○録事
    東京銀行集会所組合銀行臨時総会
明治四十三年八月二十七日午後五時四十五分より、規程第二十条第一項に依り、組合銀行臨時総会を開く、当日出席銀行三十三、会員三十五名にして、会長男爵渋沢栄一君差支欠席に付、副会長豊川良平君議長席に着き、先づ書記をして前回定時総会に於て委員附托となりし件に付、委員の調査報告を朗読せしめ、夫より当日の議題たる当集会所を社団法人と為す為め定款作成の件、定款第十一条の払込資本金及積
 - 第50巻 p.433 -ページ画像 
立金の件、並明治四十三年下半期追加予算第一号を一括して議に附し何れも委員報告の通り可決し、次に理事(会長一名、副会長二名)選挙の件を議に附し、満場一致を以て会長に男爵渋沢栄一君、副会長に豊川良平・園田孝吉二君の重任を請ふことに決し、終て議長より東京水災善後会寄附金募集に付き各自寄附を得たき旨陳述し、右にて議事を終はり、午後六時十分閉会せり


竜門雑誌 第二六八号・第五九頁明治四三年九月 ○銀行集会所の組織変更(DK500090k-0003)
第50巻 p.433 ページ画像

竜門雑誌 第二六八号・第五九頁明治四三年九月
○銀行集会所の組織変更 東京銀行集会所にては、廿七日○八月午後五時半より阪本町同所に於て総会を開き、当日の議案たる(一)当集会所を社団法人と為すため定款作成の件、(二)定款第十一条の払込資金及び積立金の件、(三)本年下半季追加予算案の件、(四)理事(即ち会長一名、副会長二名)選挙の件に付き協議したる結果、何れも原案通り確定したるが、今其大要を挙ぐれば組織変更の結果、其名称を社団法人東京銀行集会所と称し、其出資総額を十五万円(現在出資額は十一万四千円)と為し、社員一箇年の経費分担額は従来公称資本額を標準に定めたるを改めて、爾今各社員の払込資本と積立金との合計に其の標準を採り、且つ五百万円以上の一階級を増加したることにして、即ち一箇年の経費負担額は払込資本と積立金の合計額五十万円未満に付き六十円、百万円未満は百円、二百万円未満は百五十円、二百万円以上五百万円未満二百円、五百万円以上は二百五十円にして、支店銀行は右の半額を負担し、新加入者は払込資本五十万円未満に付き二百円、百万円未満は四百円、二百万円未満は六百円、五百万円未満は八百円、五百万円以上は千円を負担すること、及び理事は会長青淵先生、副会長豊川良平・園田孝吉両氏に決定したりと云ふ。


銀行通信録 第五一巻第三〇三号・第五九頁明治四四年一月 ○録事 東京銀行集会所組織変更手続結了(DK500090k-0004)
第50巻 p.433 ページ画像

銀行通信録 第五一巻第三〇三号・第五九頁明治四四年一月
 ○録事
    ○東京銀行集会所組織変更手続結了
明治四十三年八月二十七日臨時総会の議決を経たる、当集会所を社団法人と為す為め定款作成の件は、其後組合各銀行の調印を終り、十一月二十五日附を以て大蔵大臣へ社団法人設立許可申請書を提出したるに、十二月十六日付を以て許可状及命令書の交付ありしかば、翌十七日を以て愈々社団法人組織となし、同二十日登記の手続を終りたり


社団法人東京銀行集会所第六十一回報告 明治四三年下半期 第五頁刊(DK500090k-0005)
第50巻 p.433-434 ページ画像

社団法人東京銀行集会所第六十一回報告 明治四三年下半期
                         第五頁
                         刊
    社団法人組織ノ事
一明治四十三年八月二十七日組合銀行臨時総会ニ於テ、当集会所ヲ社団法人ト為ス為メ作成シタル定款ハ、其後組合銀行即チ設立者五十六行(冊尾参照)○略スノ調印ヲ終リ、同年十一月二十五日付ヲ以テ、東京府ヲ経由シテ大蔵大臣へ社団法人ト為スコトノ許可申請書ヲ提出シタルニ、同年十二月十六日付ヲ以テ命令書ト共ニ許可状ヲ交付セラレ、同月十七日之ヲ受領セリ
 - 第50巻 p.434 -ページ画像 
一社団法人設立許可アリタルニ付、従来ノ東京銀行集会所ハ自然消滅ニ帰シ、社団法人東京銀行集会所定款第八条ニ依り、社団法人ノ設立者即チ従来ノ組合銀行ハ、其現ニ共有スル東京銀行集会所ノ財産ノ全部(其時価十一万四千円)ヲ出資シタリ
○下略


東京銀行集会所一覧 第五頁刊(DK500090k-0006)
第50巻 p.434 ページ画像

東京銀行集会所一覧 第五頁刊
    東京銀行集会所沿革
○上略
明治四十三年八月臨時総会ニ於テ、東京銀行集会所ヲ社団法人トナスコトニ決シ、新ニ定款ヲ作成シ、加入金及経費分担金ノ額ヲ改正シ、当時ノ組合銀行五十六行ヲ社団法人ノ設立者トシテ主務大臣ノ認可ヲ受ケ、同年十二月十七日ヲ以テ愈々設立ノ手続ヲ終了ス、是ニ於テ従来支店名義ヲ以テ集会所ニ加入シタル地方銀行ハ、本店名義ヲ以テ加入スルコトトナリ、東京銀行集会所ノ法律上ニ於ケル地位始メテ確立セリ、而シテ社団法人ノ理事ハ三名トシ、定款ノ規定ニ従ヒ改メテ選挙ヲ行ヒ、前会長男爵渋沢栄一君、副会長豊川良平・園田孝吉二君引続キ其選ニ当ル、然ルニ豊川・園田両副会長ハ翌四十四年一月ノ改選期ニ於テ再選辞退ニ付、後任トシテ株式会社三井銀行常務取締役早川千吉郎、株式会社十五銀行副頭取松方巌二君副会長ニ当選就任シ、渋沢会長ヲ助ケテ会務ヲ統理ス
○下略



〔参考〕東京銀行集会所一覧 第九―二〇頁刊(DK500090k-0007)
第50巻 p.434-436 ページ画像

東京銀行集会所一覧 第九―二〇頁刊
    社団法人東京銀行集会所定款
      第一章 総則
第一条 当集会所ハ次条ニ定ムル目的ノ為メニ設立スル社団法人トス
第二条 当集会所ハ銀行及ヒ経済ニ関スル事項ヲ研究スルヲ以テ目的トス
第三条 当集会所ノ名称ヲ社団法人東京銀行集会所ト称ス
第四条 当集会所ノ事務所ヲ東京市麹町区永楽町二丁目五番地ニ置ク
                         (大正五年七月改正)
      第二章 資産及ヒ出資ノ方法
第五条 当集会所ノ資産ハ金五十五万円ヲ以テ其総額トス(大正五年七月改正)
第六条 社員タルノ申込ヲ為シ当集会所ノ承諾ヲ得タル者及ヒ社員ハ此定款ノ定ムル所ニ従ヒ出資ヲ為ス義務ヲ負フ
第七条 出資ヲ分テ加入金及ヒ経費分担金トス
○中略
第九条 社員タルノ申込ヲ為シ、当集会所ノ承認ヲ得タル者ノ加入金ノ額ハ左ノ標準ニ依リテ之ヲ徴収ス
  払込資本ノ額五十万円未満         金二百円
  払込資本ノ額五十万円以上百万円未満    金四百円
  払込資本ノ額百万円以上二百万円未満    金六百円
  払込資本ノ額二百万円以上五百万円未満   金八百円
 - 第50巻 p.435 -ページ画像 
  払込資本ノ額五百万円以上         金千円
 前項ノ加入金ハ入社ノ承諾ノ通知ヲ受ケタル日ヨリ一週間内ニ之ヲ納付スルコトヲ要ス
○中略
第十一条 経費分担金ノ額ハ半年毎ニ左ノ標準ニ依リ之ヲ徴収ス、但総会ノ決議ニ因リ之ヲ増減スルコトヲ得(大正五年七月・同十一年一月同年六月及同十三年一月改正)
  第一種 東京市ニ本店ヲ有スル社員
   払込資本ノ額及ヒ積立金ノ合算額百万円未満
                      金百二十円
   払込資本ノ額及ヒ積立金ノ合算額百万円以上二百万円未満
                     金二百四十円
   払込資本ノ額及ヒ積立金ノ合算額二百万円以上五百万円未満
                     金三百六十円
   払込資本ノ額及ヒ積立金ノ合算額五百万円以上二千万円未満
                       金六百円
   払込資本ノ額及ヒ積立金ノ合算額二千万円以上五千万円未満
                       金九百円
   払込資本ノ額及ヒ積立金ノ合算額五千万円以上一億円未満
                      金千二百円
   払込資本ノ額及ヒ積立金ノ合算額一億円以上
                      金千五百円
  第二種 東京市ニ支店ノミヲ有スル社員
   払込資本ノ額及ヒ積立金ノ合算額百万円未満
                      金六十円
   払込資本ノ額及ヒ積立金ノ合算額百万円以上二百万円未満
                     金百二十円
   払込資本ノ額及ヒ積立金ノ合算額二百万円以上五百万円未満
                     金百八十円
   払込資本ノ額及ヒ積立金ノ合算額五百万円以上二千万円未満
                      金三百円
   払込資本ノ額及ヒ積立金ノ合算額二千万円以上五千万円未満
                    金四百五十円
   払込資本ノ額及ヒ積立金ノ合算額五千万円以上一億円未満
                      金六百円
   払込資本ノ額及ヒ積立金ノ合算額一億円以上
                    金七百五十円
○中略
      第三章 機関
        第一節 職員
第十四条 当集会所ニ理事七名以内、監事三名以内ヲ置キ、社員総会ニ於テ社員中ヨリ之ヲ選任ス、理事ノ任期ハ三年、監事ノ任期ハ二年トス、但其任期満了ノ後再選セラルルコトヲ妨ケス
○中略
第十五条 理事ハ互選ヲ以テ会長一名、副会長二名ヲ選挙スルコトヲ
 - 第50巻 p.436 -ページ画像 
要ス(大正五年十二月改正)
第十六条 当集会所ノ事務ハ理事ノ過半数ヲ以テ之ヲ決ス、但常務ハ会長之ヲ専行スルコトヲ得
第十七条 会長ハ当集会所ノ事務ニ付キ当集会所ヲ代表ス
○中略
      第五章 社員ノ資格ノ得喪
第三十六条 当集会所ノ社員タルコトヲ得ル者ハ、東京市ニ於テ本店又ハ支店ヲ有スル銀行ニ限ル(大正十一年六月改正)
第三十七条 社員タラント欲スル者ハ社員ノ紹介ニ因リ、当集会所ニ書面ヲ以テ其申込ヲ為スコトヲ要ス
○下略