デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

2部 実業・経済

1章 金融
1節 銀行
5款 社団法人東京銀行集会所 東京銀行倶楽部
■綱文

第50巻 p.507-509(DK500112k) ページ画像

大正2年1月27日(1913年)

是月十六日、銀行倶楽部焼失ス。是日栄一、東京銀行集会所通常総会並ニ銀行倶楽部第十六回定時総会ニ出席シ、議事ヲ司宰ス。栄一、会長・委員長ニソレゾレ重任ス。


■資料

渋沢栄一 日記 大正二年(DK500112k-0001)
第50巻 p.507-508 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正二年       (渋沢子爵家所蔵)
一月十六日 雨 寒
○上略 此夜銀行倶楽部焼失ス、為メニ数回ノ電話ヲ交換ス○下略
  ○中略。
一月十八日 晴 寒
○上略 午前十時銀行集会所ニ抵リ、理事其他ノ委員ヲ会シテ、焼失後ノ処置ニ付種々ノ協議ヲ為ス、書記長ヲシテ充分ノ調査ヲ為シテ提案スル事ニ決ス○下略
  ○中略。
一月二十二日 雨 寒
○上略
久万俊泰氏来話ス○中略
銀行集会所事務ヲ談ス○下略
  ○中略。
一月二十四日 晴 寒
○上略 銀行集会所委員ト共ニ其新築候補地ヲ一覧ス、三菱会社桐島氏案内ス、午後一時集会所ニ抵リテ午飧ス、後、倶楽部委員会ヲ開キ昨季ノ報告案ヲ議決ス○下略
  ○中略。
一月二十七日 晴 寒
○上略 十二時銀行集会所ニ於テ午飧シ、食後建築事務ニ付種々ノ協議ヲ為ス○中略
午後三時銀行集会所ニ抵リ、総会ヲ開キ決算及予算ノ議決ヲ為シ、又
 - 第50巻 p.508 -ページ画像 
倶楽部会員ノ総会ヲ了シ、計算書ヲ議決セリ
  ○中略。
一月二十九日 雨 寒
○上略 十二時銀行集会所ニ於テ午飧ス、後、倶楽部委員会ヲ開キ委員ノ分課ヲ定ム、又建築ニ関スル特別委員会ヲ開キテ、集会所新築ニ付協議ス○下略
  ○中略。
二月三日 晴 寒
○上略 午飧後銀行集会所ニ抵リ、池田・早川・佐々木・三村ノ諸氏ト新築ノ件ヲ協議ス○下略
  ○中略。
二月十七日 晴 寒
○上略 十二時半銀行集会所ニ抵リ、新築委員会ヲ開キ、新築事務ヲ協議ス○下略
  ○中略。
三月八日 晴 寒
○上略 銀行集会所ニ抵リ、建築委員ヲ小集シテ協議ス、午飧○下略


銀行通信録 第五五巻第三二八号・第八一―八二頁大正二年二月 ○録事(DK500112k-0002)
第50巻 p.508-509 ページ画像

銀行通信録  第五五巻第三二八号・第八一―八二頁大正二年二月
 ○録事
    ○東京銀行集会所社員通常総会
大正二年一月二十七日午後四時四十分開会、出席社員四十、人員四十二名にして、理事会長男爵渋沢栄一君議長席に着き、先つ一月十六日銀行倶楽部出火の顛末を報告し、夫より明治四十五、大正元年下半期事務報告書、同上決算、大正元年十二月末財産目録は異議なく承認を得、大正二年上半期予算は原案の通り可決し、理事(会長一名・副会長二名)満期改選の件は全会一致を以て重任に決し、右にて議事を了り、午後五時十分閉会せり
○中略
    ○銀行倶楽部焼失
一月十六日午後六時五十分頃、銀行倶楽部より出火し一棟焼失せり
    ○銀行倶楽部第十六回定時総会
銀行倶楽部にては一月二十七日午後四時より、第十六回会員定時総会を開き、委員長男爵渋沢栄一君議長席に着き、先つ一月十六日出火の顛末を報告し、夫より明治四十五、大正元年中事務及決算報告の承認を得、委員満期改選の件は現任委員長の指名に一任することに決し、午後四時三十分閉会せり
    ○銀行倶楽部委員決定
銀行倶楽部委員は一月二十七日定時総会の決議に基き、渋沢委員長より左の通り指名ありたり(但○印は重任)
  長鋒郎君    小野英二郎君 ○藁品槍太郎君
  川上直之助君 ○米山梅吉君  ○吉田源次郎君
  吉田鉄太郎君  津久井茂君   長崎竹十郎君
 ○内藤尚君   ○村田俊彦君  ○串田万蔵君
 - 第50巻 p.509 -ページ画像 
  山田丈太郎君  山成喬六君   安田善八郎君
 ○松方巌君   ○松尾吉士君  ○渋沢栄一君
 ○諸葛小弥太君 ○仙田重邦君
尚ほ一月二十九日委員会に於て、委員長に渋沢男爵を再選し、常務委員は委員長より吉田鉄太郎・諸葛小弥太両君を指名せられたり


竜門雑誌 第二九七号・第六九頁大正二年二月 ○銀行倶楽部新建築の議(DK500112k-0003)
第50巻 p.509 ページ画像

竜門雑誌  第二九七号・第六九頁大正二年二月
○銀行倶楽部新建築の議 銀行倶楽部にては一月廿九日午餐会を開き食後委員の半数改選を行ひたる結果、委員長には従前通り青淵先生重任し、常務委員は村井貞之助氏に代りて北浜銀行支配人吉田鉄太郎氏当選して、従来の森村銀行支配人諸葛小弥太氏と共に其任に当ることと為り、更に同倶楽部焼失前より問題と為り居りたる倶楽部並に手形交換所等の改築問題の協議に入り、之が委員たる三井・三菱・第一・十五・第百等の代表者は来る可き総会に提出するの原案作成に着手したるが、種々の事情ありて未だ完全なる具体案を見るに至らず、只改築費用を約五・六十万円として、敷地は丸の内なる三菱の空地を借用せんとすること等の大体意見を交換したる迄にて、其他建築委託技師費用の徴収方法、並びに維持方法等に就ては尚ほ調査を尽す筈なりと


東京銀行集会所一覧 第六七頁刊(DK500112k-0004)
第50巻 p.509 ページ画像

東京銀行集会所一覧  第六七頁刊
    東京銀行集会所沿革
○上略 明治四十一年一月集会所改築ノ議起リ○中略 明治四十五年七月ニ至リ再ヒ改築ノ議起リ○中略 調査中、偶々翌大正二年一月銀行倶楽部ニ充当セル家屋焼失ノ為メ、一層改築ノ機ヲ早ムルコトトナリ○下略