デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

2部 実業・経済

3章 商工業
4節 製紙業
1款 王子製紙株式会社
■綱文

第52巻 p.474-480(DK520054k) ページ画像

昭和2年12月26日(1927年)

是日、当会社第百七回定時株主総会ニ於テ、創立五十年記念トシテ、前専務取締役鈴木梅四郎並ニ栄一等当会社創立以来ノ功労者ニ対シ記念謝金ヲ贈ルコトヲ議決ス。

尚、是日栄一、鈴木梅四郎ノ当会社ニ於ケル功績ニ関シ、社長藤原銀次郎ニ書翰ヲ寄ス。


■資料

渋沢栄一日記 明治四四年(DK520054k-0001)
第52巻 p.474 ページ画像

渋沢栄一日記 明治四四年        (渋沢子爵家所蔵)
九月三日 晴 冷
○上略 有賀長文氏来リ、王子製紙会社ノ近況ヲ説キ、且藤原氏ニ面会ノ事ヲ請ハル○下略


渋沢栄一日記 大正二年(DK520054k-0002)
第52巻 p.474 ページ画像

渋沢栄一日記 大正二年         (渋沢子爵家所蔵)
三月六日 晴 寒
午前七時半起床入浴シテ朝飧ヲ食ス○中略 井口正之氏ノ来訪ニ接シ、演説筆記上木ノ事ニ付種々ノ談話アリ、又王子製紙会社創立ノ沿革ニ付歴史ヲ談話ス○下略
   ○右栄一談話ハ、本資料第十一巻所収「抄紙会社・製紙会社・王子製紙株式会社」明治六年五月ノ条以下ニ収ム。


(王子製紙株式会社)大正十三年上半期考課状(第百) 第二―五頁 刊(DK520054k-0003)
第52巻 p.474-475 ページ画像

(王子製紙株式会社)大正十三年上半期考課状(第百)
                       第二―五頁
                       刊
 ○第四 事務要領
    一 株主総会
十二月二十五日 第九十九回定時株主総会ヲ東京市麹町区永楽町日本工業倶楽部内ニ開キ、第壱号乃至第五号及第八号各議案ハ左記原案ノ通リ決議シ、又第六号取締役全員任期満了ニ付キ改選ノ件ハ全員重任ノ外、新ニ原鉄三郎氏ヲ選任シ、第七号監査役一名補欠選挙ノ件ハ益田信世氏ヲ選任シタリ
 第一号 営業報告書・財産目録・貸借対照表・損益計算書ノ承認及利益金処分案ノ決議ヲ求ムル件
 第二号 気田分社廃止ノ件
 第三号 定款中変更ノ件
  前号気田分社ノ廃止ヲ決議シタルトキハ定款中左ノ如ク変更スルコト
  一 定款第二条中気田分社ノ項ヲ削ル
第四号 株式会社小倉製紙所合併ニ関スル左記契約ヲ承認スルノ件
      合併契約書
 - 第52巻 p.475 -ページ画像 
王子製紙株式会社ヲ甲トシ、株式会社小倉製紙所ヲ乙トシ、甲乙両会社ノ合併ニ関シ左ノ契約ヲ締結ス
第一条 甲ハ存続シ、乙ヲ甲ニ合併シテ乙ハ解散シ、甲ノ資本ヲ金四百万円(内金百九拾万円払込済)増加シ、額面五拾円全額払込済ノ新株式弐万四千株及額面五拾円内金拾弐円五拾銭払込済ノ新株式五万六千株ヲ発行シ、此株式ニ対シテハ甲ニ於テ大正十三年上半期以後、甲従来ノ株主ニ対スルト同一ノ利益配当ヲ為スモノトス
第二条 甲乙両会社ノ合併ニ因リ、乙ノ株主ニハ其所有株式額面五拾円全額払込済ノモノ五個ニ対シ甲ノ発行スル新株式額面五拾円全額払込済ノモノ四個ヲ交付シ、又額面五拾円内金拾弐円五拾銭払込済ノモノ五個ニ対シ、甲ノ発行スル新株式額面五拾円内金拾弐円五拾銭払込済ノモノ四個ヲ交付シ、之ニ因リテ甲ノ発行スル新株式八万株ヲ、乙ノ株主ニ於テ引受クルモノトス
第三条 前二条ノ外、合併ニ関スル細目ハ甲乙代表者ノ協議ヲ以テ之ヲ定ム
第四条 本契約ハ甲乙共ニ本年十二月二十五日各株主総会ヲ招集シ其承認ノ決議ヲ為シタルトキヲ以テ其効力ヲ生スルモノトシ、若シ其承認ヲ得サリシトキハ本契約ハ無効トス
右契約ヲ証スル為メ、本書正本・謄本各壱通ヲ作成シ、正本ハ甲ニ於テ、謄本ハ乙ニ於テ之ヲ保有スルモノナリ
  大正十二年十二月一日
            王子製紙株式会社
             専務取締役社長 藤原銀次郎
            株式会社小倉製紙所
             取締役社長 萩原弘
第五号 株式会社小倉製紙所合併ノ上ハ定款中左記ノ通リ変更スルノ件
 一 第二条中大阪分社ノ次ニ左ノ項ヲ入ル
  一 小倉分社 小倉市古船場町
 二 第五条ヲ左ノ如ク改ム
  第五条 当会社ノ資本ハ金五千五百万円ニシテ之ヲ百十万株ニ分チ、一株ノ金額ヲ金五十円トス
 三 第三十条ノ次ニ左ノ一条ヲ追加ス
  第三十一条 株式会社小倉製紙所ノ合併ニ因リ発行シタル新株式ノ第二回以後ノ払込ニ付テハ前条ノ規定ヲ準用ス
○下略


(王子製紙株式会社)大正十三年下半期考課状(第百一) 第三―五頁 刊(DK520054k-0004)
第52巻 p.475-477 ページ画像

(王子製紙株式会社)大正十三年下半期考課状(第百一)
                       第三―五頁
                       刊
 ○第四 事務要領
    一 株主総会
六月二十五日 第百回定時株主総会ヲ東京市麹町区永楽町日本工業倶楽部内ニ開キ、第一号及第二号議案ハ左記原案ノ通リ決議シ、第三
 - 第52巻 p.476 -ページ画像 
号議案監査役全員任期満了ニ付改選ノ件ハ、全会一致ヲ以テ前任者ヲ再選シタリ
 第一号 営業報告書・財産目録・貸借対照表・損益計算書ノ承認及利益金処分案ノ決議ヲ求ムルノ件
 第二号 株式会社有恒社ノ事業及ヒ之ニ附属スル権利義務一切ヲ、大正十三年六月一日現在同会社記帳価格ヲ以テ当会社ヘ買収スルノ件、但買収ノ実行ニ必要ナル事項ノ協定ハ総テ取締役ニ一任スルコト
○中略
十月二十五日 臨時株主総会ヲ東京市麹町区永楽町日本工業倶楽部館内ニ開キ、左記原案ノ通リ決議シタリ
 第一号 東洋製紙株式会社ヲ当会社ヘ合併スルコトヽシ、左記合併契約ヲ承認スルノ件
      合併契約書
 王子製紙株式会社ヲ甲トシ、東洋製紙株式会社ヲ乙トシ、甲乙両会社ノ合併ニ関シ左ノ契約ヲ締結ス
 第一条 甲ハ存続シ、乙ヲ甲ニ合併シテ乙ハ解散シ、甲ノ資本ヲ金五百九拾壱万六千六百五拾円(内金四百拾六万六千六百六拾円払込済)増加シ、額面五拾円全額払込済ノ新株式六万株及額面五拾円内金弐拾円払込済ノ新株式五万八千参百参拾参株ヲ発行シ、此株式ニ対シテハ甲ニ於テ大正拾四年上半期以後、甲従来ノ株主ニ対スルト同一ノ利益配当ヲ為スモノトス
 第二条 甲乙両会社ノ合併ニ因リ乙ノ株主ニハ其所有株式額面五拾円全額払込済ノモノ六個ニ対シ、甲ノ発行スル新株式額面五拾円全額払込済ノモノ五個ヲ交附シ、又額面五拾円内金弐拾円払込済ノモノ六個ニ対シ、甲ノ発行スル新株式額面五拾円内金弐拾円払込済ノモノ五個ヲ交附シ、之ニ因リテ甲ノ発行スル新株式拾壱万八千参百参拾参株ヲ乙ノ株主ニ於テ引受クルモノトス、但乙ハ其新株式(現在払込額壱株ニ付金拾五円)ニ対シ本年拾弐月壱日ヲ払込期日トシテ、壱株ニ付金五円宛ノ払込ヲ為サシメ、壱株ノ払込金額ヲ金弐拾内ニ変更スルモノトス
 第三条 前二条ノ外合併ニ関スル細目ハ甲乙代表者ノ協議ヲ以テ之ヲ定ム
 第四条 本契約ハ甲乙共ニ本年拾月弐拾五日各株主総会ヲ招集シ、其承認ヲ為シタルトキヲ以テ其効力ヲ生スルモノトシ、若シ其承認ヲ得サリシトキハ本契約ヲ無効トス
  前項ノ決議ヲナシタルトキハ甲乙相互ニ遅滞無ク之ヲ通知スヘキモノトス
 右契約ヲ証スル為メ本書正本・謄本各壱通ヲ作成シ、正本ハ甲ニ於テ、謄本ハ乙ニ於テ之ヲ保有スルモノナリ
  大正拾参年九月弐拾五日
             王子製紙株式会社
              専務取締役社長 藤原銀次郎
             東洋製紙株式会社
 - 第52巻 p.477 -ページ画像 
              取締役社長 井上周
 第二号 定款中変更ノ件
  一 東洋製紙株式会社ヲ合併シタルトキハ第五条ヲ左ノ如ク改ム
  第五条 当会社ノ資本ハ金六千九拾壱万六千六百五拾円ニシテ、之ヲ百弐拾壱万八千参百参拾参株ニ分チ、壱株ノ金額ヲ金五拾円トス
  二 第拾四条中「拾弐名以下」ヲ「拾参名以下」ニ改ム
○下略


(王子製紙株式会社)大正十四年上半期考課状(第百二) 第四―五頁 刊(DK520054k-0005)
第52巻 p.477 ページ画像

(王子製紙株式会社)大正十四年上半期考課状(第百二)
                       第四―五頁
                       刊
 ○第四 事務要領
    一 株主総会
十二月二十五日 第百一回定時株主総会ヲ東京市麹町区永楽町日本工業倶楽部館内ニ開キ、左記原案ノ通リ決議シタリ
 第一号 大正十三年下半期営業報告書・財産目録・貸借対照表・損益計算書ノ承認及利益金処分案ノ決議ヲ求ムルノ件
 第二号 北海工業株式会社ノ事業及ヒ之ニ附属スル権利義務一切ヲ当会社ヘ買収スルノ件、但買収価格・時期其他買収ノ実行ニ必要ナル事項ノ協定ハ総テ取締役ニ一任スル事
 第三号 北海工業株式会社ノ事業及財産ヲ買収シタルトキハ、伏木分社ヲ設置シ、定款中左ノ通リ変更スル事
  定款第二条中小倉分社ノ次ヘ左ノ一項ヲ加フ
  一 伏木分社 富山県射水郡伏木町
○下略


(王子製紙株式会社)大正十五年上半期考課状(第百四) 第三―六頁 刊(DK520054k-0006)
第52巻 p.477 ページ画像

(王子製紙株式会社)大正十五年上半期考課状(第百四)
                       第三―六頁
                       刊
 ○第四 事務要領
    一 株主総会
○上略
三月十六日 臨時株主総会ヲ東京市麹町区永楽町日本工業倶楽部内ニ開キ、全会一致ヲ以テ左記原案ノ通リ決議セリ
 第一号 札幌水力電気株式会社ヲ当会社ヘ合併シテ当会社ノ資本ヲ増加スルコトヽシ、左記合併契約ヲ承認スルノ件
      合併契約書○略ス
 第二号 札幌水力電気株式会社合併ノ上ハ、定款中第五条ヲ左記ノ通ニ変更スルノ件
  第五条 当会社ノ資本ハ金六千五百九拾壱万六千六百五拾円ニシテ、之ヲ百参拾壱万八千参百参拾参株ニ分チ、壱株ノ金額ヲ金五拾円トス
                            以上


(王子製紙株式会社)藤原社長説明演説要領 昭和二年十二月二十六日 於第百七回定時株主総会 第四―八頁 刊(DK520054k-0007)
第52巻 p.477-479 ページ画像

(王子製紙株式会社)藤原社長説明演説要領
            昭和二年十二月二十六日 於第百七回定時株主総会 第四―八頁 刊
 - 第52巻 p.478 -ページ画像 
    藤原社長説明演説要領
                   於昭和二年下期王子製紙 株式会社定時株主総会
○上略
次に第二号議案に付一言申添へます。
 当会社は現時に於ては会社経営の方針を、主としてザラ紙即ち新聞用紙、上等用紙及パルプの三種類の製造に岐ち、経済界の状況に依り或はパルプ業の収益多きことがあり、或は新聞用紙の利益多きことがあり、又或は上等用紙の収益多きことがあり、其時々の状況に依り種種変化しましても、大体に於て互に平均して毎期余り変化のない利益を挙げようとすることに重きを置きつゝある次第であります。
 現に欧洲大戦中はパルプ業が最も利益多く、上等紙が之に次ぎ、新聞用紙の利益が最も少なうございましたが、其後経済界が不況に入りますとパルプの収益が漸次減少し、反之新聞用紙の収益が漸次増加しました。而して近時に於ては新聞用紙の収益が年と共に益々減少の傾向で、反之上等用紙の収益は漸次増加しようとする状勢であります。
 故に既往を以て必ずしも将来を卜すべきではありませぬが、今日より過去を追想しますると、当会社は今を去る約二十年北海道に苫小牧工場を建設し、其建設当初に於ては幾多の困難に遭遇しましたけれども、爾来之を改良し、又之を拡張し、殆んど全力を尽くして世界に於ける最新式の機械と設備とを採用し、能率増進と大量生産の主義を極度に応用しました。故に今日に於ては其規模に於ても、又其設備に於ても、単に東洋一として誇るべきでなく、欧洲に於ては英国にても、独逸にても、又瑞典・諾威に於ても之に匹敵するものなく、唯米国及加奈陀に於て数個の同様又は多少優良の工場があるのみであります。即ち苫小牧工場は今日世界に於ける新聞用紙工場の最良たるものとして僅々数個の内に数へらるべきものであることは、敢て過言でないと信ずる所であります。
 而して同工場は前の当会社専務取締役鈴木梅四郎氏が万難を排して創設せられたもので、当時に於ける同氏の苦心は実に想像に余りあるものであります。同氏は不幸病の為め中途にして退社せられましたが今日当会社が斯くの如き盛況を見るに附けても亦、苫小牧工場の既往十数年間当会社に貢献する所多大であつたことを考ふるに附けましても、私は会社として鈴木梅四郎氏に謝意を表することを禁ずる能はざるものであります。勿論私は就任以来機会ある度毎に多少同氏に感謝の意を表して参りたる積りでありますが、然しながら当会社は先頃創立五十年紀念として、株主にも増配当を為し、従業員を始め我々重役にも夫々紀念賞与の分配を受けました。其当時創立以来の会社重役を主として其他功労者にも幾分謝意を表し度い考でありましたが、何分既往五十年間幾多の変遷を経た当会社の事でありますから、其取調に意外の長時日を要しました為め、今日迄延期致して参りましたやうな次第であります。
 又斯くの如き事は一々株主総会に懸ける必要も無く、取締役会に於て決議実行差支なき事とは思ひますが、鈴木梅四郎氏の功労は実に多大にして且つ又同氏の御退社の節の事情等もありますから、特に株主
 - 第52巻 p.479 -ページ画像 
諸君に我々取締役の希望を申上げ、可成株主御一同の御賛成を得たる上にて同氏に相当の謝意を表しましたならば、同氏も大に満足せらるるならんと存じ、玆に此案を提出致しました次第であります。
 尚只今本議案に関し渋沢子爵より書翰を寄せられましたから朗読いたさせます。
      渋沢子爵来翰
 拝啓 益々御清適抃賀之至に候、然者貴会社本日之株主総会には曩に取締役として勤労ありし鈴木梅四郎氏の功績表彰の事を附議せらるゝ趣伝承いたし、欣快此事に御座候、蓋し我製紙事業は、遠く明治の初年老生大蔵省在勤の際、先輩大政治家各位先見の明を以て将来帝国の発展を企図するには、先づ以て製紙・印刷の事業を改善せざるべからざる旨を主張せられ、老生も其趣旨に追随し、当時貴会社創立の時には聊か奔走尽力致候も、其後種々の事情有之、今日は何等関係無之候、而して斯業の進展は、先輩の予約の如く帝国国運の発達と共に、駸々として止まる処を知らざる如き状勢に候も、其変遷推移に当りては時に特別の注意と決断とを要せられし事と存候想ふに鈴木氏会社の事務担当も此革新改正の際に在りて、定めて幾多の盤根錯節を芟除せられ候事と存候、殊に北海道苫小牧分工場創設の如きは勤労の容易ならざりしと同時に、其効果も亦偉大なるものありし事と存候、故に今日其功績を表彰せらるゝは真に適当の措置にして、所謂機宜に適したるものと感佩の外無之候、依而局外より無要の弁とは存候へども益々貴会社の隆盛を祝するの微意を以て玆に一書を進呈仕候 匆々敬具
  昭和二年十二月二十六日
                      渋沢栄一
  王子製紙株式会社
    藤原銀次郎様
          侍史
                        (畢)


(王子製紙株式会社)昭和三年上半期考課状(第百八) 第三―四頁 刊(DK520054k-0008)
第52巻 p.479 ページ画像

(王子製紙株式会社)昭和三年上半期考課状(第百八)
                      第三―四頁
                      刊
 ○第四 事務要領
    一 株主総会
十二月二十六日 第百七回定時株主総会ヲ日本工業倶楽部ニ於テ開キ左記原案ノ通リ決議シタリ
      定時株主総会議案
 第一号 昭和二年下半期営業報告書・財産目録・貸借対照表・損益計算書ノ承認及利益金処分案ノ決議ヲ求ムルノ件
 第二号 前取締役鈴木梅四郎氏ニ対シ功労表彰ノ件、但其方法・金額・時期等ハ取締役ニ一任スルコト
    以上


(王子製紙株式会社)藤原社長説明報告 要領昭和三年六月二十五日 於第百八回定時株主総会 第一頁刊(DK520054k-0009)
第52巻 p.479-480 ページ画像

(王子製紙株式会社)藤原社長説明報告要領
              昭和三年六月二十五日 於第百八回定時株主総会 第一頁刊
 - 第52巻 p.480 -ページ画像 
    藤原社長説明報告要領
                    於昭和三年上期王子製紙
                    株式会社定時株主総会
 例に依りまして、当会社上期の状況並に決算に付て、大体の説明を申し上げたいと思ひます。
 当期の決算に於て特に御報告申し上げて置きたいと存じまするものは、前期総会に於て申し上げた如く当会社創業五十年記念として、鈴木梅四郎氏を始め已往五十年間に当会社の為め直接又は間接に幾多の御援助を与へられたる子爵渋沢栄一氏並に大川平三郎・藤山雷太外三十六名の諸氏に合計金二十六万七千円を贈呈致し、臨時経費として支出致し置きました事と、又当期決算に於て社債募集費として金三十万九千余円を臨時に支出致しました事であります。○下略