デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

2部 実業・経済

3章 商工業
11節 瓦斯
1款 東京瓦斯株式会社
■綱文

第53巻 p.223-225(DK530043k) ページ画像

大正4年1月30日(1915年)

是日、東京商業会議所ニ於テ、当会社定時株主総会開カレ、栄一出席ス。取締役及ビ監査役改選等ノ議案ニ付キ、栄一外六名ノ委員ニ付託セラレ、栄一、審議ノ結果ヲ報告ス。


■資料

渋沢栄一 日記 大正四年(DK530043k-0001)
第53巻 p.223-224 ページ画像

渋沢栄一 日記 大正四年         (渋沢子爵家所蔵)
一月十七日 朝来寒威強ク庭中堅氷ヲ見ル
午前七時起床入浴シテ朝飧ス、後久米良作・大橋新太郎・渡辺福三郎三氏来訪ス、東京瓦斯会社ノ事ヲ談ス、来ル三十日ノ総会ニ出席ノ事ヲ承諾ス○下略
 - 第53巻 p.224 -ページ画像 
   ○中略。
一月三十日 曇
○上略 午前十一時商業会議所ニ抵リ、東京瓦斯会社ノ総会ニ出席ス、役員改選ニ関シ一部ノ株主ニ種々ノ意見アリテ協議ヲ重ネ、午後《一時》、四時過ニ至リテ漸ク協定シテ結了ス○下略


(東京瓦斯株式会社) 営業報告書 第六〇回 大正四年六月 刊(DK530043k-0002)
第53巻 p.224 ページ画像

(東京瓦斯株式会社) 営業報告書 第六〇回 大正四年六月 刊
一定時株主総会 一月三十日第五十九回定時株主総会ヲ東京商業会議所ニ於テ開ク、出席株主(委任状共)二千七百二十三人、此株数六十一万千百五十九株ニシテ、取締役ノ提出ニ係ル第一号議案営業報告書・財産目録・貸借対照表及損益計算書ヲ承認シ、利益金分配案ヲ可決シ、第二号議案定款改正ノ件ハ表紙裏面ニ掲載ノ如ク決定ス、第三号議案取締役及監査役報酬金額改定ノ件、第四号議案曩ニ退職シタル取締役高松豊吉・同浅野総一郎・同利光鶴松・同岡烈・岡林謙吉郎ノ五氏ニ対シ慰労トシテ金品贈与ノ件、第五号議案取締役総員改選ノ件、第六号議案監査役任期満了ニ付改選ノ件ハ、全部一括シテ男爵渋沢栄一氏・渡辺治右衛門氏・山中隣之助氏・小池国三氏・関谷兵助氏・山田英太郎氏・斎藤沢吉氏ノ七名ノ委員ニ附託シ、同委員ニ於テ審議ノ結果、渋沢男爵ヨリ第三号議案取締役及監査役ノ報酬金額ハ社長年俸六千円、常務取締役年俸四千円、其ノ他取締役及監査役ハ各年俸八百円トスル事、第四号議案退職取締役高松豊吉氏外四氏ニ対スル慰労金品贈与ノ件ハ本委員ト会社重役ト追テ更ニ協議ノ上適当ナル時機ニ於テ之ヲ実行スル事、第五号議案取締役総員改選ノ件並ニ第六号議案監査役改選ノ件ハ、取締役ノ員数ヲ七名、監査役ノ員数ヲ三名トシ、総テ重任ノ事ニ決セシ旨報告アリ、満場一致ヲ以テ承認セリ


竜門雑誌 第三二一号・第六六頁 大正四年二月 ○東京瓦斯株式会社総会(DK530043k-0003)
第53巻 p.224-225 ページ画像

竜門雑誌 第三二一号・第六六頁 大正四年二月
○東京瓦斯株式会社総会 東京瓦斯株式会社第五十九回定期株主総会は、一月三十日午後一時より東京商業会議所に於て開会、久米社長会長席に着き、第一号案財産目録・貸借対照表・営業報告書及び損益計算書の承認並に当期利益金処分(年八朱)、第二号案定款修正の件を決議し、第三号案取締役及監査役の報酬金額改正の件、第四号案曩に退職したる取締役高松豊吉・浅野総一郎・利光鶴松・岡烈・林謙吉郎の五氏に対して金品を贈与するの件、第五号案取締役総員改選の件、第六号案監査役任期満了に付改選の件は之を一括して青淵先生の参加を煩はし、外に銓衡委員六名を挙げて委托するに決し、右委員は青淵先生の指名にて渡辺治右衛門氏・山中隣之助氏・小池国三氏・関谷兵助氏・山田英太郎氏・斎藤沢吉氏を推選し、斯くて委員諸氏は別室に於て協議の末午後四時半再開、青淵先生会長席に着きて委員会の経過を報告し、第三号案即ち重役の俸給は従来総計金額を規定せるに過ぎざるも今回は社長六千円、常務四千円、其他取締役及監査役は各々八百円、第四号案退職重役に慰労金贈与の件は新重役に引継ぐ事、第五第六号案即ち取締役及監査役改選は全部再選に決して閉会せる由
 - 第53巻 p.225 -ページ画像 
   ○右株主総会ニ於ケル定款改正ニヨリ、取締役十二名以内ヲ七名以内ニ、監査役四名以内ヲ三名以内ニ減員シ、副社長ヲ廃シテ常務取締役一名又ハ二名ヲ置クコトトシ、同時ニ、取締役ノ任期ヲ統一スルタメ全員ノ改選ヲ行ヒタルモノナリ。


中外商業新報 第一〇四一三号 大正四年四月一七日 ○東瓦斯重役会 渋沢男に一任す(DK530043k-0004)
第53巻 p.225 ページ画像

中外商業新報 第一〇四一三号 大正四年四月一七日
    ○東瓦斯重役会
      渋沢男に一任す
東京瓦斯会社は十六日午後五時帝国ホテルに重役会を開き、久米社長磯部常務を始め大橋・福島・袴田・渡辺(福)・平松(以上取締役)若尾(民)・伊藤(幹)・渡辺(朔)(以上監査役)の十重役と、之に顧問渋沢男の来会を乞ひ晩餐を共にしたる後
 一、退任重役に報酬金贈呈の件
 二、前総会の希望により新に重役一両名を入るゝ事
の二点に就き協議する所ありたり(一)は尚未決定の儘継続問題とし(二)は辞任重役と新任重役の取計ひ一切を渋沢男爵に一任し九時開散せり、辞任重役の何人なるかは不明なれど福島甲子三氏は其一人なるが如く、他に大橋新太郎・袴田喜四郎の内一人と、監査役中にも亦一人の辞任者を出すべしと物色するものあり、左すれば辞任重役は三人となるべきが、何れにしても遅くも当月中に辞任者の辞表を男爵の手に於て取纏め、五月臨時総会を開催して新重役の公選を見るべき予定なり、新重役として目下藤山雷太・鈴木寅彦の両氏最も嘱目せられ居るが如しと