公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15
第53巻 p.286-287(DK530050k) ページ画像
明治45年6月13日(1912年)
是日栄一、当協会名誉会員ニ推サル。
帝国瓦斯協会報告 大正二年三月 刊(DK530050k-0001)
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帝国瓦斯協会報告 大正二年三月 刊
大正元年度(自明治四十五年五月参拾日至大正弐年参月参拾壱日)事務報告
名誉会員推戴
明治四拾五年六月拾参日評議員会ニ於テ、左記七名ヲ名誉会員ニ推戴スルニ決シ、承諾ヲ得タリ
子爵 金子堅太郎君 男爵 牧野伸顕君
男爵 渋沢栄一君 松岡康毅君
高島嘉右衛門君 工学博士 平井晴二郎君
安楽兼道君
帝国瓦斯協会雑誌 第一巻・第一号大正元年八月 会報(DK530050k-0002)
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帝国瓦斯協会雑誌 第一巻・第一号大正元年八月
会報
明治四十五年七月十八日
第二回理事会の決議に基き本協会発会式を挙行す、会場は東京築地采女町精養軒○中略
式辞
会長 工学博士 高松豊吉
近年本邦に於ける瓦斯事業は著しく発展を致しまして、今や全国に亘りて会社の数既に八十以上に達しましたのは大に慶賀すべきことであります。就ては将来斯業の進歩発達を図り、益々公益の便益を増進する為めには瓦斯協会を設立して諸般の研究をなすの必要を認めまして○中略 偶々一昨年十一月、松岡康毅氏が発起人総代として日本瓦斯協会の設立に就き、各地瓦斯会社重役諸氏の賛成を求められ、私も亦其交渉に接しましたけれども、当時恰も千代田瓦斯会社と競争準備中でありまして、諸事繁忙を極めて居たものでありますから、一時延期を乞ふの外なかつたのであります。然るに昨年十二月二十九日東京・千代田両会社の合同も円満なる成立を告げましたので、本年春期に至り協会設立の議を復活し、松岡氏と数回交渉を累ねまして、遂に帝国瓦斯協会の名称を以て定款を作成し、発起人より更に各地瓦斯会社重役諸氏の賛成を求めました処、直に賛成の回答を得たるもの六十四名、会社の数二十三に及びました、其処で五月三十日東京瓦斯会社に於て創立総会を開き、定款を議定して評議員三十五名の選挙を行ひ、尋て六月十三日同所に於て評議員会を開き、定款に従ひまして理事九名の互選及名誉会員十一名《(七カ)》の推選を終り、尚ほ引続き理事会を開きて会長一名副会長一名を互選し又幹事三名を推選致しました、其後引続き続々入会の申込がありまして、現在正会員数百九十四名に達したのであります。○下略
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帝国瓦斯協会雑誌 第一巻・第一号大正元年八月 帝国瓦斯協会定款(DK530050k-0003)
第53巻 p.287 ページ画像
帝国瓦斯協会雑誌 第一巻・第一号大正元年八月
帝国瓦斯協会定款
第一章 目的
第一条 本会ハ瓦斯事業ノ進歩発達ヲ図リ公衆ノ便益ヲ増進スルヲ目的トス
第二章 名称及事務所
第二条 本会ハ帝国瓦斯協会ト称ス
第三条 本会ハ東京市ニ本部ヲ置キ必要ノ地ニ支部ヲ設ク
第三章 会員
第四条 本会々員ハ左ノ五種トス
一名誉会員
一特別会員
一賛助会員
一正会員
一準会員
第五条 名誉会員ハ名望又ハ学識アル者ヨリ評議員会ノ決議ヲ以テ之ヲ推選ス
○第六条ヨリ第十三条マデ略ス。
第五章 役員
第十四条 本会ニ左ノ役員ヲ置ク
会長 一名
副会長 一名
理事 十二名以内
幹事 若干名
評議員 若干名
○中略
帝国瓦斯協会役員
会長 工学博士 高松豊吉
副会長 奥繁三郎
理事 渡辺千代三郎
○外九名略ス
幹事 内藤游
○外一名略ス
評議員 岩下清周
○外七十四名略ス
名誉会員 子爵 金子堅太郎
男爵 牧野伸顕
安楽兼道
工学博士 平井晴二郎
高島嘉右衛門
松岡康毅
男爵 渋沢栄一
○名誉会員ハ終身。(帝国瓦斯協会回答)