デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2021.9.1

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

2部 実業・経済

5章 農・牧・林・水産業
1節 農・牧・林業
7款 中央開墾株式会社
■綱文

第54巻 p.245-248(DK540052k) ページ画像

大正9年2月21日(1920年)

是日、帝国ホテルニ於テ、当会社創立委員会開カレ、栄一出席ス。

三月一日、鉄道協会ニ於テ、当会社発起人会開カレ、栄一出席シテ演説ヲナス。


■資料

渋沢栄一 日記 大正九年(DK540052k-0001)
第54巻 p.245-246 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正九年            (渋沢子爵家所蔵)
一月二十六日 晴 寒
○上略
栖原啓蔵氏来リ開墾会社ノ事ヲ談ス○下略
  ○中略。
二月十二日 晴 寒
○上略 午前十時事務所ニ抵リ○中略午飧後栖原啓蔵氏来リ、中央開墾会社ノ事ヲ談ス○下略
  ○中略。
 - 第54巻 p.246 -ページ画像 
二月十四日 晴 厳寒
○上略 午前十時兜町事務所ニ抵リ○中略窪田四郎氏来リ、中央開墾会社ノ事ヲ談ス○下略
  ○中略。
二月二十一日 半晴 寒
○上略 午前九時四十分大磯発ノ汽車ニテ帰京ス、十一時過東京駅停車場ニ着シ、直ニ帝国ホテルニ抵リ、中央開墾会社創立委員会ニ出席ス、協議畢リテ午飧ヲ共ニシ、尚種々ノ談話アリ


渋沢栄一書翰 増田明六宛(大正九年)二月一八日(DK540052k-0002)
第54巻 p.246 ページ画像

渋沢栄一書翰  増田明六宛(大正九年)二月一八日   (増田正純氏所蔵)
○上略 
来廿一日ハ正午ニ中央開墾会社之創立委員会ニ出席之積ニ候○中略
  二月十八日夜
                         渋沢栄一
    増田明六様
        梧下


集会日時通知表 大正九年(DK540052k-0003)
第54巻 p.246 ページ画像

集会日時通知表  大正九年      (渋沢子爵家所蔵)
二月廿一日 土 正午 中央開墾会社創立委員会(ホテル)
  ○中略。
三月一日 月 午前十時 中央開墾会社発起人会(鉄道協会)


渋沢栄一 日記 大正九年(DK540052k-0004)
第54巻 p.246 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正九年      (渋沢子爵家所蔵)
三月一日 晴 寒
○上略 窪田四郎氏来リ中央開墾会社ノ事ヲ談ス○中略十二時過中央開墾会社発起人会ヲ鉄道協会ニ開ク、一場ノ演説ヲ為ス、畢テ午飧ス○下略
  ○栄一演説筆記ヲ欠ク。


中央開墾株式会社書類(DK540052k-0005)
第54巻 p.246-247 ページ画像

中央開墾株式会社書類         (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
謹啓 益御清適奉賀候、陳者去ル三月一日東京市麹町区有楽町帝国鉄道協会ニ於テ発起人総会開催、左記ノ通リ決議相成候
 一、創立委員ノ件
  昨年十二月発起人会ノ決議ニヨリ創立委員十九名選任セラレタルモ、爾後新ニ加入セラレタル発起人多数コレアルニ付、更メテ承認ヲ求メタル処満場異議ナク承認ノ事ニ決定ス
一、定款作成ノ件
  定款ハ左記ノ通リ修正決定ス
 (一)第二条会社ノ目的事項ヲ左ノ通リ改ム
   一、開墾其他耕地ノ拡張及改良ニ関スル事業
   二、土地ノ売買貸付及耕作
   三、第一号ノ事業ヲ目的トスル他ノ会社ノ発起人ト為リ又ハ之ニ対シ投資ヲナスコト
   四、第一号ノ事業ニ関スル調査・設計・工事及工事監督ノ請負
 - 第54巻 p.247 -ページ画像 
   五、第一号ノ事業ニ対スル金融
   六、農業水利ニ伴フ発電及電力・電灯ノ供給
   七、前各号ニ附帯セル事業ノ経営
 (二)第十七条「取締役ハ七人以内トシ監査役ハ三人以内トス」トアルヲ「取締役ハ十人以内トシ監査役ハ五人以内トス」ト改ム
 (三)第二十一条「取締役ノ互選ヲ以テ社長一名、専務取締役若シクハ常務取締役一名ヲ置ク」トアルヲ「取締役ノ互選ヲ以テ社長一名、専務取締役若干名ヲ置ク」ト改ム
 (四)第二十四条第一項ノ「取締役及監査役ノ報酬ハ年総額参万円以内トス」トアルヲ「取締役及監査役ノ報酬ハ年総額五万円以内トス」ト改ム
 (五)第三十五条「当会社ノ創立費ハ金参万円以内トス」トアルヲ「当会社ノ創立費ハ金五万円以内トス」ト改ム
一、株式公募ノ件
 左ノ通リ決議ス
 (一)発起人賛成人引受株数ハ約五拾万ニ付残余拾万株ヲ公募スルコト
 (二)公募発表期日ヲ三月十五日前後トスルコト
 (三)申込証拠金ハ一株ニ付金五円トスルコト
 (四)応募超過ノ場合株数ノ割当方法ハ創立委員ニ一任スルコト
 (五)株式申込証ノ作成其他創立ニ関スル事項ハ創立委員ニ一任スルコト
右御通知申上候 敬具
  大正九年三月 日    中央開墾株式会社
                創立委員長 窪田四郎
        殿


集会日時通知表 大正九年(DK540052k-0006)
第54巻 p.247 ページ画像

集会日時通知表  大正九年       (渋沢子爵家所蔵)
三月十八日 木 午後五半 中央開墾会社ノ件(帝国ホテル)



〔参考〕竜門雑誌 第三八二号・第二〇―二二頁大正九年三月 ○世界の思想変動と日本の地位 青淵先生(DK540052k-0007)
第54巻 p.247-248 ページ画像

竜門雑誌  第三八二号・第二〇―二二頁大正九年三月
    ○世界の思想変動と日本の地位
                      青淵先生
○上略
 時勢の然らしむる所であらうが、近来新設会社が余り数多く出来るので、私はどうも憂慮せざるを得ぬのである、一概に悪いとも申せぬけれども、少しく濫設の弊に陥つて居りはしまいかと思ふ。殊に諸物価の暴騰か、又は通貨の価格の低落か、数百万円の資本を有する会社が続々と創立せられ、中には何千万円と云ふ呼高を以て新設されるが多くは時勢に賺される嫌がある様に思ふ。凡そ事物には終始のあるものなれば、此行止りがあるべき筈と私は思ふのである。而して其底止の場合に於て、全体に悲境に陥る時期が来らざるを得ないと思ふから成るべく今日より警戒して整理するとか、縮少をするとか云ふことが
 - 第54巻 p.248 -ページ画像 
ありたい、私も或る事柄に就ては其新創を勧めたものもあります。即ち中央開墾会社の如きは甚だ必要と思うて、現に担当者の手に拠りて設立しつゝあるから、濫設の仲間入をしたと言はれるかも知れぬが、私は是等の事業は一般のものとは其選を異にすると思ふ。
○中略
                (銀行通信録大正九年一月号掲載)