デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

2部 実業・経済

6章 対外事業
2節 支那・満洲
5款 中日実業株式会社
■綱文

第55巻 p.12-13(DK550002k) ページ画像

大正3年5月2日(1914年)

是ヨリ先、栄一、中華民国大総統袁世凱ノ招請ニ応ジテ、同国ニ赴カントシ、病気ノタメ中止セシガ、是日、三男武之助及ビ明石照男・馬越恭平・尾高次郎等ヲ同伴シテ東京ヲ発シ、上海・南京等ヲ経テ、十九日北京ニ到ル。栄一、大総統袁世凱ヲ初メ、政府当局者及ビ当会社総裁楊子琦・専務取締役孫多森其他有力者ト会見シ、当会社ノタメ、及ビ広ク日中両国ノ経済提携ノタメ尽力スル所アリ、六月十五日帰京ス。

○中国旅行ニ関スル資料ハ本資料第三十二巻所収「中国行」ニ収ム。


■資料

渋沢栄一 日記 大正三年(DK550002k-0001)
第55巻 p.12 ページ画像

渋沢栄一 日記 大正三年        (渋沢子爵家所蔵)
五月一日 半晴 軽暖風強クシテ砂塵多シ
○上略 午前八時半大隈伯ヲ早稲田私邸ニ訪ヒ、倉知氏ト共ニ中日実業会社ノ事及米国航路ノ事、教育調査会ノ事等ヲ陳上ス、九時過番町ニ於テ加藤外相ヲ訪ヒ、倉知氏ト共ニ中日会社ノ事及日米関係ノ事、国際通信会社ノ事ヲ談ス○下略


渋沢栄一書翰 佐々木勇之助宛大正三年五月二四日(DK550002k-0002)
第55巻 p.12-13 ページ画像

渋沢栄一書翰 佐々木勇之助宛大正三年五月二四日 (佐々木勇之助氏所蔵)
本月十二日附貴翰北京着後ニ於て落手拝見仕候、先以爾後益御清適、本店並各支店とも別条無之由、且決算期之予想も相応之成績ニハ相成可申云々慶賀此事ニ御坐候、老生一行都而無事到処非常之歓迎ニて迷惑致候位ニ候、中日実業公司之披露も極而好意ニて迎へられ候都合ニて、各地ニ於て頻ニ道徳と生産との一致説主張いたし、頗る同情を得申候、北京ニ於る官民之厚情ハ真ニ愛すへく掬すへき程ニ御坐候、徳不孤之経語を当地ニて感得いたし候ハ真ニ一奇とも可申義ニ御坐候、北京之歓迎ハ今日ニて打切、明日ハ十三陵一覧之為出立、廿六日帰京廿七日天津へ向へ申候、曲阜参拝之為意外ニ時日相掛り、六月十日頃ならてハ大連へ罷越申間敷、随而前路延引ニ相成、帰京ハ七月ニ掛り可申歟と懸念仕候、何卒御海恕可被下候
御同僚各位へハ呈書相略申候、御伝声頼上候、右拝答旁匆々如此御坐候 敬具
  五月廿四日北京客舎ニ於て
                      渋沢栄一
    佐々木勇之助様
          拝復
 - 第55巻 p.13 -ページ画像 
「東京市本郷区弓町」 「支那北京ニ於テ」 佐々木勇之助様 渋沢栄一 拝答親展
従北京 五月廿四日


渋沢栄一書翰 渋沢秀雄宛(大正三年)八月一八日(DK550002k-0003)
第55巻 p.13 ページ画像

渋沢栄一書翰 渋沢秀雄宛(大正三年)八月一八日 (渋沢秀雄氏所蔵)
○上略 老生ハ多分明十九日再応出京之用事有之、廿日も中日会社之用向ニて滞京之筈ニ付、廿一日ニハ更ニ当地○箱根小涌谷へ参り可申○中略
  八月十八日
                        栄一
    秀雄殿
      坐下
   ○栄一、八月十一日ヨリ箱根小涌谷ニ避暑ス。


渋沢栄一書翰 八十島親徳宛(大正三年)八月二六日(DK550002k-0004)
第55巻 p.13 ページ画像

渋沢栄一書翰 八十島親徳宛(大正三年)八月二六日 (八十島親義氏所蔵)
○上略
中日実業会社尾崎氏ハ廿五日出立北京へ罷越候筈之処、先方より電報有之出立見合候由、就而一書申遣候間、是又御発送可被下候、且同人へ托し北京ニ於る大官連へ添書両三通相認候得共、果して何日頃之出立ニ相成候哉、御聞合御申越可被下候
○中略
  八月廿六日
                     渋沢栄一
    八十島親徳様
         梧下


集会日時通知表 大正三年(DK550002k-0005)
第55巻 p.13 ページ画像

集会日時通知表 大正三年        (渋沢子爵家所蔵)
九月三十日 水 午前十一時半 倉知氏と御会見の約(帝国ホテル)


渋沢栄一書翰 佐々木勇之助宛(大正三年)一一月一七日(DK550002k-0006)
第55巻 p.13 ページ画像

渋沢栄一書翰 佐々木勇之助宛(大正三年)一一月一七日 (佐々木勇之助氏所蔵)
○上略
中日実業会社より内々御相談申上候支那公債、即電話借款之事ハ、今以北京より調書相達不申候為め延引いたし候、品ニ寄り其中倉知氏北京へ罷越、実地ニ就きて引合候上詳細申越候様取斗可申歟と存候
○中略
  十一月十七日
                      渋沢栄一
    佐々木勇之助様
          貴酬
○下略