デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

2部 実業・経済

6章 対外事業
2節 支那・満洲
6款 日華実業協会
■綱文

第55巻 p.248-256(DK550045k) ページ画像

大正12年12月1日(1923年)

是ヨリ先、関東大震災ノ際ニ於ケル中華民国人誤殺事件取調ノタメ、同国宗教家兪顕蔭及ビ包承志
 - 第55巻 p.249 -ページ画像 
来日ス。是日、東京銀行倶楽部ニ於テ、当協会及ビ日華学会ノ共催ニヨリ、右両名招待午餐会開カル。栄一出席ス。

引続キ同所ニ於テ、栄一、当協会会長トシテ、外務大臣伊集院彦吉以下外務当局者ト会見シ、前記事件及ビ其他当面ノ中華民国関係諸問題ニ関シ、要談ス。

七日栄一、華族会館ニ於テ開カレタル、日華学会主催ノ中華民国人誤殺事件報告会ニ出席シ、十日、外務大臣伊集院彦吉ヲ官邸ニ訪ヒ、右事件ニ関シ進言ス。


■資料

日華実業協会書類(一)(DK550045k-0001)
第55巻 p.249 ページ画像

日華実業協会書類(一)          (渋沢子爵家所蔵)
    十二月一日外務当局ト協議スヘキ諸問題
一、排日ニ関シ曩ニ提出セル建議事項
一、長江警備問題
一、漢口ニ於ケル排日対応策
一、民国実業家トノ提携ニ関スル件
一、大震災ノ際ニ於ケル民国人誤殺事件
一、青島商科大学善後方法
其他
      長江警備ニ干シ英国支那艦隊司令長官
      レベソン大将ノ演説報告書
右ニ干シ漢口林総領事ヨリ外務大臣宛報告書写別紙森幹事ヨリ廻示有之、不取敢入貴覧候 敬具
  大正十二年十一月廿六日
                      日華実業協会
    渋沢会長殿
  ○別紙略ス。


日華実業協会往復(一)(DK550045k-0002)
第55巻 p.249 ページ画像

日華実業協会往復(一)          (渋沢子爵家所蔵)
拝啓
対支関係問題其他ニ対シ外務当局ト会見ニ関シ、前回幹事会ニ於テ御協議ヲ願候処、来ル十二月一日(土曜)午后五時半ヨリ丸ノ内銀行倶楽部ニ於テ会合ヲ催ス事ニ相成候間、乍御多用中御繰合セ御臨席奉願候 敬具
  大正十二年十一月廿七日
                     日華実業協会
    渋沢会長殿
 追而当日外務省ヨリハ大臣・次官・亜細亜局長・情報部長外関係官出席ノ筈ニ候


日華実業協会往復(一)(DK550045k-0003)
第55巻 p.249-250 ページ画像

日華実業協会往復(一)         (渋沢子爵家所蔵)
 - 第55巻 p.250 -ページ画像 
拝啓
来ル十二月一日午后五時半ヨリ、銀行倶楽部ニ於テ外務当局ト御会合ノ事ニ相成リ御通知申上置候処、右会合前ニ於テ予メ当日ノ諸問題ニツキ御打合セ申上度、一時間前四時半頃迄ニ御来会御願申上度、乍御多用中何卒御繰合セ奉願候 敬具
  大正十二年十一月廿九日
                      日華実業協会
    渋沢会長殿


日華実業協会往復(一)(DK550045k-0004)
第55巻 p.250 ページ画像

日華実業協会往復(一)          (渋沢子爵家所蔵)
拝啓
支那人誤殺事件取調ノ為メ目下在京中ノ民国宗教家兪顕蔭氏・包承志氏近々帰国ニツキ、来ル十二月一日(土曜)正午丸ノ内銀行倶楽部ニ於テ日華学会ト連合ニテ招待致事ニ相成候間、乍御多用中御繰合セ御臨席奉願候 敬具
  大正十二年十一月廿九日
                     日華実業協会
    渋沢会長殿


渋沢子爵親話日録 第一 自大正十二年十一月至同年十二月 高田利吉筆記(DK550045k-0005)
第55巻 p.250 ページ画像

渋沢子爵親話日録 第一 自大正十二年十一月至同年十二月  高田利吉筆記
                     (財団法人竜門社所蔵)
○十一月廿九日
○上略
△次に日華実業協会の角田隆郎氏御引見、来月一日外務大臣を招待する事其他につき打合わさる
○下略


集会日時通知表 大正一二年(DK550045k-0006)
第55巻 p.250 ページ画像

集会日時通知表  大正一二年       (渋沢子爵家所蔵)
十二月一日 土 正午    日華実業協会・日華学会催
              支那宗教家招待送別会(銀行クラブ)
        午後四半時 日華実業協会打合会(銀行クラブ)
        午後五半時 日華実業協会催
              外相・同次官・亜細亜局長招待懇談会(銀行クラブ)


渋沢子爵親話日録 第一 自大正十二年十一月至同年十二月 高田利吉筆記(DK550045k-0007)
第55巻 p.250-251 ページ画像

渋沢子爵親話日録 第一 自大正十二年十一月至同年十二月  高田利吉筆記
                     (財団法人竜門社所蔵)
○十二月一日
△正午銀行倶楽部に於ける日華実業協会日華学会主催の支那宗教家招待送別会に出席せらる、かの亀戸に於ける支那労働者殺戮事件につき、水野梅暁なる仏教家が支那の宗教家数名を伴ひ来り居れるにつき、子爵は未だ事の真偽は究められねば特に非難の声を高むるも如何なれど、さりとて強ひて隠蔽するも面白からずとて、其筋へ進言の労を取られたる関係より、それらの人々を招きて小宴を催されし
 - 第55巻 p.251 -ページ画像 
なり、来会の人々も之を摘発して得たりとするにあらざれば、穏健適切なる処置を講ずる方可ならんなど演説せり
○中略
△五時半銀行倶楽部に於ける日華実業協会主催の外務大臣・次官・亜細亜局長等の招待会に出席せらる、此協会は支那貿易に関係ある二十三会社の懇話会を拡張し、箇人をも加へて協会となし、両国経済上の連絡を計り、誤解を釈き、紛議を和らげ、所謂国民外交の一助となさん為三年以前設立せられしものにて、子爵ハ其会長たり、目的ハ此の如く遠大なれども、未だ外務当局との連絡なきを以て、大臣以下と懇談して意思の疎通を計らん為、子爵の首唱にて今夜懇話会を開かれしなり、開会に先だち会の常任幹事等と意見の打合をなされたる後、子爵より来賓に向つて上記の経過を演説せられしに、大臣以下も交々所見を陳述して、主客倶に歓を罄し、将来毎年一両度づゝかゝる会合を催すことに談合せらる


集会日時通知表 大正一二年(DK550045k-0008)
第55巻 p.251 ページ画像

集会日時通知表  大正一二年       (渋沢子爵家所蔵)
十二月七日 金 午前十時 日華学会催、(王稀天事件報告華族会館)
  ○中略。
十二月十日 月 午後五時 伊集院外相ヲ御訪問(同官邸)


渋沢子爵親話日録 第二 自大正十二年十二月至 高田利吉筆記(DK550045k-0009)
第55巻 p.251 ページ画像

渋沢子爵親話日録 第二 自大正十二年十二月至  高田利吉筆記
                     (財団法人竜門社所蔵)
○十二月七日
△午前十時華族会館に於ける日華学会の王希天事件報告会に出席せらる、細川会長以下列席す、新聞記者小村新三郎なる人其調査の顛末を報告して、亀戸事件ハ真に日支国交上の痛恨事なり、由来我官辺の対支方法ハ不親切極まれるものなれば、今回の善後策につきては渋沢・細川両氏以下民間有力者の斡旋に俟たざるべ可らず、願はくハ適当の方法を講じて徹底的に解決せられたしといへり、因りて子爵等は、篤と攻究の上、其言ふ所果して事実ならば、外務当局にも進言する所あらんと答へらる
○下略
  ○中略。
○十二月十日
○上略
△五時伊集院外務大臣を官邸に御訪問、過日日華学会にて小村新三郎より報告せる顛末を詳述して考慮を求めらる、大臣ハ其意を諒したるも、之を如何に処置すへきかは即答すること能はずといへり
  ○小村新三郎ハ後掲資料ニ「俊三郎」トアリ。姑ク訂正ヲ加ヘズ。


支那関係諸方往復(一) 【支那人被害ノ実状踏査記事】(DK550045k-0010)
第55巻 p.251-255 ページ画像

著作権保護期間中、著者没年不詳、および著作権調査中の著作物は、ウェブでの全文公開対象としておりません。
冊子版の『渋沢栄一伝記資料』をご参照ください。

支那関係諸方往復(一)(DK550045k-0011)
第55巻 p.255-256 ページ画像

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