デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

2部 実業・経済

7章 経済団体及ビ民間諸会
2節 其他ノ経済団体及ビ民間諸会
11款 博覧会 1. 平和記念東京博覧会協賛会
■綱文

第56巻 p.353-354(DK560099k) ページ画像

大正11年7月10日(1922年)

是日、平和記念東京博覧会第二会場外国館前広場ニ於テ、褒賞授与式挙行セラル。栄一、当会会長トシテ出席シ、祝辞ヲ述ブ。


■資料

集会日時通知表 大正一一年(DK560099k-0001)
第56巻 p.353 ページ画像

集会日時通知表  大正一一年       (渋沢子爵家所蔵)
七月 十日 月 午前八時四十分 平和博覧会褒賞授与式(第二会場外国館前)


竜門雑誌 第四一〇号・第五五頁 大正一一年七月 平和博覧会褒賞授与式(DK560099k-0002)
第56巻 p.353 ページ画像

竜門雑誌  第四一〇号・第五五頁 大正一一年七月
○平和博覧会褒賞授与式 平和記念東京博覧会にては七月十日午前九時より褒賞授与式を挙行したるが、総裁閑院宮殿下には御服喪中の為め御使を差遣せられ、君ケ代の奏楽裡に宇佐美会長より褒賞授与式挙行の旨を言上し、審査総長平山成信氏より各館出品に関する審査概況を陳述して受賞人名簿を捧呈し、名誉大賞牌・名誉賞牌・金牌・銀牌銅牌を各代表者に授け、終つて総裁宮殿下の令旨ありて、内閣総理大臣・東京市長・東京商業会議長・東京実業組合聯合会及び協賛会長としての青淵先生其他諸団体よりの祝辞朗読あり、之に対し受賞者総代倉知誠夫氏の答辞ありて式を終り、十時十分散会せりと云ふ。

 - 第56巻 p.354 -ページ画像 

平和記念東京博覧会協賛会事務報告書 同協賛会編 第一〇七―一〇八頁 大正一二年二月刊(DK560099k-0003)
第56巻 p.354 ページ画像

平和記念東京博覧会協賛会事務報告書 同協賛会編  第一〇七―一〇八頁 大正一二年二月刊
 ○開会中の事業
    式典
○上略
褒賞授与式 七月十日博覧会出品者褒賞授与式を挙行す。第二会場外国館前広場に天幕を張り装飾を施して式場に充つ。唯式場狭隘の為め博覧会当局に於て招待者の範囲を局限する事となり、従て本会に於ても会員全部を招待する事を得ざりしは遺憾とする所なり。本会よりは会長渋沢子爵出席せられ、左の祝辞を朗読す。
      祝辞
 平和記念東京博覧会は玆に本日の佳辰を卜し褒賞授与式の盛典を挙行するに至る、吾人曩に協賛会を組織し協心戮力本会の成功を企図せるもの寔に慶賀に堪えざる所なり
 惟ふに本博覧会は、時機恰も武力競争止め、産業発展の高潮に投せるを以て、其出品も予想外の多数に達し、多大の成功を収めたるのみならず、開期中克く各部に渉り周到綿密なる審査を遂くるを得たるは、一に審査総長並に職員諸氏の熱心精励に拠ること固より言を俟たず
 顧るに輓近我邦産業の進歩発達頗る顕著にして、海外貿易並に殖産工業に裨益するもの寔に尠少ならすと雖も、未だ外国品に比し尚且つ研鑽考究の余地なくんはあらす、殊に華盛頓会議の結果軍備縮少の議成り、爰に世界平和の基礎を鞏固ならしむると共に、産業上の競争激甚を極め、瞬時も熄む時なからむとす、冀くは当業者たるもの将来一層奮励以て斯業の進歩発達に努め、益々国家の進運に貢献せられんことを、聊か所感を述べて祝辞とす
  大正十一年七月十日
       平和記念東京博覧会協賛会々長 子爵 渋沢栄一