デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

2部 実業・経済

7章 経済団体及ビ民間諸会
2節 其他ノ経済団体及ビ民間諸会
11款 博覧会 1. 平和記念東京博覧会協賛会
■綱文

第56巻 p.354-355(DK560100k) ページ画像

大正11年7月31日(1922年)

是日、平和記念東京博覧会第一会場平和館ニ於テ、閉会式挙行セラル。栄一、当会会長トシテ出席シ、祝辞ヲ述ブ。


■資料

集会日時通知表 大正一一年(DK560100k-0001)
第56巻 p.354 ページ画像

集会日時通知表  大正一一年       (渋沢子爵家所蔵)
七月卅一日 月 午後六時 博覧会閉会式(平和館)


平和記念東京博覧会協賛会事務報告書 同協賛会編 第一〇八―一〇九頁 大正一二年二月刊(DK560100k-0002)
第56巻 p.354-355 ページ画像

平和記念東京博覧会協賛会事務報告書 同協賛会編  第一〇八―一〇九頁 大正一二年二月刊
 ○開会中の事業
    式典
○上略
閉会式 七月三十一日午後六時より第一会場平和館に於て閉会の式を挙ぐ。本会よりは渋沢会長を初め多数役員出席し、会長は左の祝辞を朗読す。
      祝辞
 - 第56巻 p.355 -ページ画像 
 平和記念東京博覧会は本日を以て会期満了し、玆に閉会の式典を挙行せらる。
 顧るに本博覧会は世界的大戦後の平和を記念し、併せて産業発達の跡を表示するの目的を以て本年三月十日開会以来、事業の経過幸に予期以上の成績を収め、以て克く今日の終局を見るに至りしは、蓋し内外賛同者の好意と関係職員諸氏の熱誠なる努力に拠らすんはあらす、是れ啻に博覧会当局のみならす、補助機関として博覧会の成功を企図せる本協賛会の衷心慶賀に堪えさる所なり
 惟ふに戦後の今日、一府の力能く斯の如き宏汎なる事業を遂行し、産業発展上多大なる裨益を与ふるに至りしは、独り東京府の為に歓ふへきのみならす、我国産業の将来の為め寔に欣賀すへく、更に文化向上の点より観るも寄与せる所亦尠少ならすと信す、自今一層感奮興起以て我国産業発達並に文化振興の為めに尽瘁し、益々国光を世界に宣揚せられん事を望む。一言以て閉会の祝辞に代ふ
  大正十一年七月三十一日
       平和記念東京博覧会協賛会々長 子爵 渋沢栄一


集会日時通知表 大正一一年(DK560100k-0003)
第56巻 p.355 ページ画像

集会日時通知表  大正一一年       (渋沢子爵家所蔵)
八月 一日 火 午後三時半 平博慰労茶会(第一会場迎賓館)