デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

2部 実業・経済

7章 経済団体及ビ民間諸会
2節 其他ノ経済団体及ビ民間諸会
12款 雑 2. 東京商工業者大会
■綱文

第56巻 p.368(DK560110k) ページ画像

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■資料

中外商業新報 第一三二九六号 大正一二年三月一二日 都下商工業者が褌の締直し 渋子や藤子も出馬して国技館にて警鐘を撞く(DK560110k-0001)
第56巻 p.368 ページ画像

中外商業新報  第一三二九六号 大正一二年三月一二日
    都下商工業者が
      褌の締直し
        渋子や藤子も出馬して
        国技館にて警鐘を撞く
今年に入つてからわが財界が俄に活気づいて、これではもう不景気もこれで持ち直したのかと、世間では折角締めた
 心をゆるめやうとして居るので、東京実業聯合会では東京市と打ち合せ、二十四・五日頃を期して業務自治商工業者大会を両国々技館で開き、三万人の都下商工業者は一堂に会して、一には商工業者としての示威、一には時局に対する商工業者の業務自覚、その二つの意味から大に気勢をあげることになつた、当日は右に関する「決議」は勿論本運動に対して
 力瘤を入れて居る渋沢栄一・後藤新平両子爵も乗り出して来るし、何でも今回来航した仏国軍艦の齎した産業に関する映画も借りることに交渉して居る、「かう変に財界が活気づいては却て心配である、此際自分等の観測としては、未だ景気恢復と言ふ時期には早い様であるこの人気はどうしても中間景気としか思はれない、で既に昨年来大に
 堅実な気分がわが実業界に漲つて来たのを、此一寸した中間的の好況に煽られて、その努力が一朝にして破壊される様なことがあつては由々敷大事であるから、此時に当つて市長が年来の主張である業務自治の覚悟を大に強調すると言ふことは、真に時宜に適したことでもあり、その軽挙を大に戒める一動機ともなりはしないかとの考へから、愈々やる事にした、同時に
 従来実業界の人達は唯引込み思案で、自分の事も他から引まはされて居る様な気風があつたようなので、此の際大にわが実業家の威力を示す必要もあらう」と一幹部は語つて居た、何はともあれ、商工業者の空前の会合と言はねばならぬ