デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正9年2月15日（1920年）

是日栄一、ベルギー国皇帝ヨリ、王冠第一等勲章ヲ贈与セラレ、三月十三日、之ガ受領及ビ佩用ヲ、賞勲局ヨリ允許セラル。

竜門雑誌　　第三七九号・第五一頁　大正八年一二月
○白耳義皇帝の勲章御贈与　欧洲大戦中非常の苦境に陥りたる白耳義に多大の同情を寄せ、救済事業に、慈善事業に尽瘁して白耳義に援助を与へたる聯合国民に対し、今般白耳義皇帝アルベール二世陛下より勲章徽章等を授与あらせらるゝ事となりたる由なるが、日本に於ては徳川公爵・青淵先生其他二十余氏に対し、同国公使館より十一月十三日夫々通告ありたりと云ふ。因に青淵先生に対しては「グラン・コルドン・ド・ロルトル・ド・ラ・クローン」を授与せらるゝ由。

渋沢栄一　日記　　大正九年　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
二月十五日　雪　厳寒
○上略　四時白耳義国公使館ニ抵リ、勲章ヲ授与セラル　○下略

官報　　第二二八三号　大正九年三月一六日
　　　　叙任及辞令
　　　　　　　　　　　　　　正三位勲一等男爵　渋沢栄一
白耳義国皇帝陛下ヨリ贈与シタル王冠第一等勲章ヲ受領シ及ヒ佩用スルヲ允許セラル（三月十三日賞勲局）