デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2017.6.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

3部 身辺

4章 同族会・同族会社
1節 同族会
■綱文

第57巻 p.365-372(DK570174k) ページ画像

明治43年―大正3年(1910-1914年)

是間、渋沢事務所・飛鳥山邸又ハ三田綱町邸ニ於テ、屡々当会開カレ、栄一、殆ンド毎回出席ス。明治四十五年一月二十八日、栄一、飛鳥山邸ニ於テ開カレタル当会ニ出席シテ、遺言書ヲ示シ其趣旨ヲ述ブ。


■資料

渋沢栄一 日記 明治四三年(DK570174k-0001)
第57巻 p.365 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治四三年     (渋沢子爵家所蔵)
一月三十日 曇 寒
○上略 午後五時三田篤二宅ニ抵リテ同族会ヲ開キ、例ニヨリテ家法家訓ヲ朗読シ、武之助・正雄等ニ修身上及勉学ノ事ニ付訓誡ヲ為ス、畢テ夜餐シテ後、諸計算ヲ一覧承認ス、更ニ各家ノ決算及予算ヲモ承認ス ○下略
   ○中略。
四月二十九日 晴 暖
○上略 四時再ヒ事務所ニ抵リ ○中略 五時過ヨリ同族会ヲ開ク、会員皆来集ス、相共ニ夜飧シ ○中略 要務ヲ協議シ夜十一時散会帰宿ス ○下略
   ○中略。
五月三十一日 曇 暖
○上略 一時兜町事務所ニ抵リ ○中略 午後五時同族会ヲ開ク、同族来会ス、六時半夜飧シ食後要務ヲ協議ス、夜十一時散会王子ニ帰宿ス
   ○中略。
八月三十一日 曇 暑
○上略 午後五時ヨリ同族会ヲ開キ、水害ニ付八基村寄附金ノ事其他要件ヲ議決ス、夜飧後諸事務ヲ談話シ、夜十一時過王子ニ帰宿ス ○下略


(八十島親徳) 日録 明治四三年(DK570174k-0002)
第57巻 p.365-366 ページ画像

(八十島親徳) 日録  明治四三年   (八十島親義氏所蔵)
一月三十一日 晴 烈風
○上略 今日ハ渋沢家ノ大切ナル年初同族会ナレド欠席ス ○下略
   ○中略。
四月廿九日 晴
朝ヨリ兜町ヘ出勤、午後五時ヨリ同族会開会、予ハ本年始メテ出席、重大ナル議事ハ無シ ○下略
   ○中略。
七月卅一日 晴 暑 日曜
○上略 一時過ヨリ兜町ニ至ル、同族会議三時ヨリ開カルヽニ依ル、半期ノ決算及予算ニ関スル会議故事務多シ、午後十二時帰宅 ○中略 本日ノ同族会ニハ全員打揃ハルヽ外、愛子氏モ成年ニ達シタル為本日ヨリ出席
 - 第57巻 p.366 -ページ画像 
セラル、本日ハ決算予算ノ外種々ノ重要問題決定、即嫡出孫給与規定共同積立金ヨリ百五十万円ヲ基本財産ニ組込ムノ件 ○中略 等決定 ○下略
   ○中略。
八月卅一日 晴
○上略 十時過兜町ヘ、午後五時ヨリ同族会、今回ノ水害ニツキテハ男爵ハ東京水災善後会・臨時水害救済会ノ為ニ奔走尽力サルヽハ勿論ナルガ(此残暑甚シキ際、来ル五日ヨリ京坂神地方ヘ勧募ニ赴カルヽ由)偖義捐トシテ善後会ヘ弐千円、救済会ヘ弐千円、八基村民ヘ壱千円、同村公共事業ヘ弐千円ノ寄付ヲ決定セラル、晩年ニ臨ミ自ラ奉スル事倍々薄ク、人ニ施スコト愈々盛大ニ傾ケリ、之レ即先生ノ先生タル所也、尚今日ハ阪谷男会計監督トシテ永年ノ労ニ報ユル為此際(即閑地ニ在リテ収入ナキトキ)金壱万五千円ヲ贈ル事ニ定マル
   ○中略。
九月二十七日 雨
○上略 今日午後五時ヨリ同族会、男爵御夫婦・武之助氏・愛子氏欠席ノ為淋シキ会ナリシ、食事後家法修正研究会第一回ヲ開ク、十一時帰宅
   ○中略。
十月卅一日 晴
○上略 兜町ヘ出勤、午後五時ヨリ同族会議開催、大要件ハナシ ○下略
   ○中略。
十一月卅日 曇 寒ク午後雨
○上略 午後一時ヨリ王子邸ニ至ル、同族会也、男爵尚引籠中ニ付同邸ニ開キ、合セテ明石照男氏ヲ招キテ無事帰朝ノ祝盃ヲ挙ケラル、同族会議案トシテハ格別ノモノナシ ○中略 夕食ハ坐敷ニテ常盤屋料理也、男爵モ出席セラル ○下略
   ○中略。
十二月廿七日 晴
朝兜町ヘ出勤、多忙、夕ヨリ同族会議、明石氏此日ヨリ列席セラル、種々ノ評議事項アリ、十二時過帰宅


渋沢栄一 日記 明治四四年(DK570174k-0003)
第57巻 p.366-367 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治四四年     (渋沢子爵家所蔵)
一月三十一日 雨 寒
○上略 午後三時兼子・明石夫婦ト共ニ三田邸ニ抵リ、同族会ヲ開キ、会議畢リテ計算ヲ調査シ、夜食後家法家訓ノ朗読式ヲ行ヒ、夜十一時散会帰宿ス
   ○中略。
三月二十九日 晴 軽寒
○上略 事務所ニ抵リ同族会ヲ開キ、要件ヲ議決ス ○下略
   ○中略。
四月二十九日 曇 軽寒
○上略 四時散会、兜町事務所ニ抵リ同族会ヲ開キ、要件ヲ議決ス、十一時会務畢リテ帰宿ス ○下略
   ○中略。
六月三十日 雨 暑
 - 第57巻 p.367 -ページ画像 
○上略 午前十時半事務所ニ抵リ事務ヲ処理ス、十一時ヨリ同族会ヲ開キ要件ヲ議決ス、十二時半共ニ午飧ヲ食シ ○下略
   ○中略。
七月二十九日 雨 冷
○上略 午後五時ヨリ同族会ヲ開キ、要件ヲ議決シ、半季ノ計算ヲ調査承認ス、穂積夫妻・阪谷琴子・明石照男・正雄等来会ス、畢テ十一時半帰宿ス
   ○中略。
八月三十日 晴 暑
○上略 午後事務所ニテ書類ヲ調査ス、五時頃ヨリ同族会ヲ開キ、要件ヲ議決ス、夜食後種々ノ談話ヲ為シ、十一時王子ニ帰宿ス
   ○中略。
九月二十九日 雨 冷
○上略 午後事務所ニ於テ書類ヲ調査ス、五時同族会ヲ開キ要件ヲ議決ス夜飧後種々ノ談話ヲ為シ、十時過帰宿ス、武之助及明石照男同伴ス
   ○中略。
十一月二十九日 晴 寒
○上略 四時過事務所ニ抵リ書類ヲ整理ス、五時ヨリ同族会ヲ開ク、要件ヲ議了シ、諸計算書ヲ覧閲ス、七時夜飧ヲ為シ後種々ノ談話ヲ了リ、夜十時散会帰宿ス ○下略
   ○中略。
十二月二十九日 晴 寒
○上略 午後二時事務所ニ抵リ ○中略 此日同族会ヲ開クニ付、其議案及ヒ尾高幸五郎支配人ヲ退任シテ後任ヲ八十島親徳ニ命スルニ、書類ヲ整ヘ慰労金贈与ノ手続ヲ為ス、午後五時ヨリ同族来会ス、支配人更迭ノ順序及各種ノ重要議案ヲ議案ス《(決)》、畢テ一同夜飧ヲ共ニシ食後種々ノ談話アリ、夜十一時帰宿ス、但兼子ハ病気ニテ出席セス、武之助・正雄両人ハ帰路同シク自働車ニテ同乗ス ○下略


(八十島親徳) 日録 明治四四年(DK570174k-0004)
第57巻 p.367-368 ページ画像

(八十島親徳) 日録  明治四四年   (八十島親義氏所蔵)
一月卅一日 雨 暖
○上略
午後三時ヨリ三田邸ニテ同族会開会、新年発会ニツキ同族全員(武之助氏欠席)ノ外穂積重遠氏夫婦及阪谷希一氏モ出席、十二月分計算、下半季決算、上半季予算、其他四・五ノ議案決議、食事(ホテル出前洋食)後更ニ家法ノ朗読、家訓ノ講演モ例ニ依リ行ハレ、アト楓谷ノ講談ヲ余興トセラレ、十一時散会 ○下略
   ○中略。
二月二十七日 晴
○上略 六時兜町ニテ同族会開会、穂積夫人・三田若主人(風気)・正雄氏等欠席
尾高氏愈三月末マデニテ退任ト大体決定、其後ノ元方事務規則、又二代目以後ノ処理法ヲ今日ヨリ作ル為メ宗家戸主ト共ニ財産管理ニ関スル方法ヲ講シ、同族会議ニ提案スルマデノ取調ヲナスタメ一ノ委員組
 - 第57巻 p.368 -ページ画像 
織ノ如キモノヲナス目的ニテ、其制度案ヲ作ル事予ニ命《(ヲ脱)》セラル、不相変オソクナリ十二時半帰宅
   ○中略。
四月二十九日 曇
朝阪谷男邸ニ至ル、同族会提出ノ計算書類ノ説明ノ為也
○中略 兜町ニ於テ同族会議開会、懸案タル財務委員規定案等議論百出決定ニ至ラズ、従テ尾高支配人ノ辞任モ埒明カズ ○下略
   ○中略。
五月三十一日 晴
○上略
夕五時ヨリ王子ニ於テ同族会開会、済生会ニ約十万円ノ寄付ハ必要ト思フ、向後各家収入減ヲ覚悟シ、家計費ニ節約ヲ加ヘ事実ニ於テ節費喜捨ノ目的ヲ果ス事必要ナリト訓諭セラル ○下略
   ○中略。
七月二十九日 雨 風モアリ
朝兜町、午後四時ヨリ同族会開催、半期ノ決算及予算通過、夜十二時帰宅ス ○下略
   ○中略。
八月三十日 曇
朝例刻兜町ヘ出勤、夕刻ヨリ同族会開会、次長不相変欠席、其夫人モ従テ同断、何トナク不振ノ会合也、早ク済ム、十一時帰ル ○下略


渋沢栄一 日記 明治四五年(DK570174k-0005)
第57巻 p.368-369 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治四五年     (渋沢子爵家所蔵)
一月二十八日 晴 寒
午前七時起床入浴シテ朝飧ヲ食ス、後遺言書ノ草案ヲ作ル、今日同族会ニ於テ内示スル為メナリ○中略 二時半帰宅、夫ヨリ同族会ヲ開キ、諸計算書ヲ閲覧点検シテ悉ク之ヲ承認ス、畢テ家法家訓ヲ朗読シ、且之ヲ講演ス、最後ニ遺言書ヲ朗読シテ其趣旨ヲ内訓ス、右ニテ同族会全ク畢リ、一同晩飧ヲ共ニス、余興トシテ軍談アリ、夜十一時一同散会帰宿ス
一月二十九日 晴 寒
○上略 夜十一時帰宿、夜武之助・正雄・秀雄三人ニ昨日同族会ニ於テ朗読セシ遺言書ヲ示シ、其理由ヲ詳細ニ訓示ス
   ○中略。
二月二十八日 曇 軽寒
○上略 四時過事務所ニテ書状ヲ裁ス、五時頃ヨリ同族会ヲ開キ、要件ヲ議決シ、諸計算ヲ調査ス、七時夜飧ヲ共ニシ後種々ノ評議ヲ為ス、夜十一時王子ニ帰宿ス、後雑誌類ヲ読ム
   ○中略。
四月二十五日 曇 軽暖
午前六時半起床入浴シテ朝飧ヲ食ス、後穂積・阪谷・明石三家ニ電話又ハ使ヲ遣シテ、今日午後四時ヨリ事務所ニ於テ臨時集会スル事ヲ通知ス、畢テ日記ヲ編成ス
   ○中略。
 - 第57巻 p.369 -ページ画像 
四月二十九日 春 暖
○上略 午飧後親族相集リテ同族会ヲ開ク、先ツ庭園ヲ散歩シテ愛蓮堂ニテ小憩ス、更ニ崖下ヲ上下シテ、五時頃ヨリ計算ヲ調査シ、且議案ヲ可決ス、畢テ六時食卓ニ就キ、夜飧後モ談話ヲ継続シ、夜十時頃ヨリ散会ス、八十島・増田二氏来会ス
   ○中略。
六月二十五日 晴 暑
○上略 午飧後事務所ニ抵リ ○中略 午後四時阪谷氏来話ス、穂積ト共ニ阪谷ノ身上ニ関シテ種々ノ協議ヲ為ス、五時過ヨリ同族会ヲ開キ、要件ヲ議決シ、諸計算ヲ閲了ス、午後九時閉会、十時王子ニ帰宿ス ○下略


(八十島親徳) 日録 明治四五年(DK570174k-0006)
第57巻 p.369-370 ページ画像

(八十島親徳) 日録  明治四五年   (八十島親義氏所蔵)
一月二十八日 日曜 晴又曇
本日ハ新年ノ同族会ヲ王子ニテ開催セラルヽ当日ニシテ、只サヘ家法朗読ノ行ハルヽ大切ノ会合ナルニ加ヘテ(予算決算ノ附議ハ素ヨリ)予ニ取リテハ理事トシテ責任ヲ帯ヒ、諸案ヲ提出スル第一回ノ同族会也、尾高氏ハ旧冬辞任セシモ尚顧問トシテ列席ノ筈ナレド、中旬来滞糞性腸胃症ノ為欠勤セリ、此ノ如キ上ニ尚本日ノ会議ニ於テハ男爵ヨリ或重大ナル遺言ノ発表アルヤニ察セラレシ廉モアリ、旁以テ責ノ重大ナルヲ感シ、朝早クヨリ兜町ニ出テヽ一切ノ書類等ヲ整備シ、昼飯后増田・石川両氏ヲ伴ヒテ王子邸ニ至ル、同族会ハ午後二時ヨリ洋館新書斎ニテ開会、列席者ハ男爵・同夫人(中耳炎中ナレド)穂積御夫婦・阪谷御夫婦・正雄殿・明石御夫婦、夫レニ予ト芝崎・増田(今日ヨリ列席ノコトトナル)也、先ツ十二月分計算、諸種ノ常務議案、元方、各邸等処務規程ナド通過シ、次ニ半季ノ決算、同予算、金銭出納予算、財産現況ノ概略調等スベテ予ノ調査立案シタルモノハ滑ニ通過ス、右終テ本日ハ特ニ来会ノ穂積重遠氏夫妻・阪谷希一・渋沢秀雄・同敬三諸氏モ列席ノ上、青淵先生ヨリ佳例ニヨリ家法朗読及ヒ家訓講演ノ式ヲ行ハレ、年長ノ穂積博士一同ヲ代表シテ謹デ之ヲ遵守シ且一同互ニ相励マシ相戒メ以テ家法家訓ノ趣旨ヲ全フセン事ヲ期スル旨ヲ答ヘラル、之ヨリ正雄・秀雄・重遠・同夫人・希一・敬三等ノ壮年少年諸氏ハ別席ニ休息セシメ、年長者(三田若主人 ○中略 夫人及武之助氏ハ所労不参)丈ヲ残シ、其席ニ於テ青淵先生ヨリ言ヲ改メ容ヲ正シ、予ハ高齢七十又幾歳、身心壮健ナリトハイヘ何時如何ナル事ナキヲ保セズ、一家重大ノ事件ニ付テハ正式ニ遺言ヲナシ置ク必要ヲ認ム、依テ自筆ヲ以テ草稿ヲ認メタリトテ、一同ノ前ニ朗読セラル、要項凡ソ五ケ条、曰ク
 一 ○中略 敬三ヲシテ相続セシムル事
 一財産豊富ナラズ、同族生活費不足ヲ告クル恐アリ、各員分ニ応シ倹約ニ勉ムル事肝脣《(腎)》ナリ、予カ死後ハ直ニ飛鳥山邸ヲ売却シ其代金ハ之ヲ基本財産ニ加フヘシ、其他予一身ニ属スル死后ノ収入金即銀行弔慰金・保険金ノ如キモノモ、其中ヨリ葬祭ニ関スル費用ヲ仕払ヒ残余ハ基本財産ニ加フヘシ、サスレハ幾分各家ノ分配金ヲ増スコトヲ得ヘシ
 一予ガ死後ハ兼子ハ三田ニ同居スル事順当ナレドモ、都合ニ依リ武
 - 第57巻 p.370 -ページ画像 
正・秀又ハ明石ト同居スルモ妨無シ、其場合ニハ居室新築等ノ費用ハ勿論、毎年ノ経費トシテ凡ソ五・六千円宛ハ宗家ヨリ支出スヘキ事
 一諸会社其他ヨリ到来品等数多ノ什器アリ、此内由緒アルモノヽ宗家ニ留メヘキモノハ除キ、残余ハ各家ニ分配スヘシ(尤紀念別ケヲナス必要アルベキニ付ソレ等ハ先以テ引去リテ)其分配ハ同族会議ニ於テ委員ヲ設ケ取扱ハシムヘシ
 一資産ノ処理ハ家法ニ依ルヘキハ勿論ナレド、将来時勢ト一家ノ事情トニ鑑ミ之ヲ会社組織トナス方管理上便宜ト認ムル場合ニハ、カク実行スルモ妨無キ事
右ヲ宣言セラル、男爵モ万感交至リ、胸塞リ声クモリ、涙ヲ呑ミツヽ一句一句ヲ口ニセラレ、又之ヲ聞ク人々皆一言ヲ発セス、一座ハシーントシテ人ナキ如シ ○中略 終テ穂積博士ハ事甚不祥ニ属スレドモ、カヽル御遺言ソノモノハ却テ之ガ実行ヲ要セザルニ至ラシムル効果ヲ来ス原因トシテ唯一有効ノモノト信スル故、大ニ賛成ノ旨述ベラレ、一同更ニ異存ヲ陳フルモノナシ、即チ男爵ハ幸ニ此同族会ニ於テ家法規定ノ通リ認可ヲ得タルニヨリ、早速此原稿ニ依テ清書ヲナシ、署名捺印ヲ加ヘ正式ノモノトナシ保存セラルベキ旨ヲ申渡サル
○中略 偖右終テ、之ヨリハ一同顔ヲナホシ愉快ニ一夕ヲ送ラントテ一同ヲ励マサレ、別室ニテ食事(トキワヤ出前)且典山ノ講談等ニ時ヲ移サレ、十時退会トナレリ、十一時帰宅
   ○中略。
二月七日 晴
朝牛込穂積家訪問、男爵ガ去月二十八日ノ同族会議ニ於テ朗読セラレタル遺言書ノ浄書出来ニ付、今一応念ノ為異存ノ有無問合ノ為也、元ヨリ異存無シ ○下略
   ○中略。
三月廿七日 曇
○上略 午後五時ヨリ同族会、十二時帰ル


(芝崎確次郎) 日記 明治四五年(DK570174k-0007)
第57巻 p.370-371 ページ画像

(芝崎確次郎) 日記  明治四五年   (芝崎猪根吉氏所蔵)
一月廿八日 半晴
本日飛鳥山邸ニ於テ渋沢家同族会開ニ付午後二時出席、夜ニ入十二時帰宅致候事
   ○中略。
二十七日 ○二月 雲小雨
○上略 明廿八日午後五時同族会開ニ付出席方報告来状アリ
二十八日 小雨
例刻出勤候事
夕刻退社直ニ事務所ヘ同族会ヘ出席、十二時後帰宅 ○中略
  二月廿八日午後五時ヨリ兜町事務所ニおゐて同族会開出席ス
 若主人身上子息敬三君ノ名義ニ未成年ニ付特別代人トシテ八十島拝命セラル、右ニ付三月一日飛鳥山邸ニテ午前十時臨時同族会開十一時閉会ノ末裁判所江届出ル事ニ相成候よし ○下略
 - 第57巻 p.371 -ページ画像 
   ○中略。
(三月)
二十七日 雲后晴
○上略 今夕事務所ニ於テ親族会催ニ付小生出席、十二時帰宅ス ○下略
   ○中略。
十八日 ○五月 晴
○上略 飛鳥山邸及八十島弐ケ所より来ル廿二日午後飛鳥山邸ヘ御同族集合ニ付出席方被達、出席御受ケ致置候事
   ○中略。
五月廿二日 少雨降
今夕飛鳥山ヘ招待ヲ受ケ出頭、夜ニ入十二時頃帰宅セリ
 要ハ今回若主人御帰参ニ付内宴ヲ開会、御同族御一同御集合相成候
   ○中略。
(六月)
二十五日 雲
今朝綱町邸ヘ立寄而テ出勤候事
今夕事務所ニ於御同族会開小生出席、御食事ノ際腹痛セシニ付食膳ヘ不付、直ニ帰宅仕候テ手当致候事
   ○中略。
(九月)
二十八日 半晴
○上略 今夜事務所ニテ同族会開出席、十二時帰宅臥ス ○下略
   ○中略。
二十九日 ○十月 雲
○上略 同族会ヘ出席


渋沢栄一 日記 大正二年(DK570174k-0008)
第57巻 p.371 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正二年      (渋沢子爵家所蔵)
一月二十八日 曇 寒
○上略 午後五時ヨリ同族会ヲ開キ、諸計算書ヲ閲覧シ要件ヲ決議ス、後家法家訓ヲ朗読ス、又篤二身上ニ付爾来ノ経過ヲ同族ニ示シ、昨年内示シタル遺言状中一条ヲ削除スル事トス、午後七時半夜飧ス、畢テ同族中種々ノ談話アリ、夜十時過散会ス ○下略


(芝崎確次郎) 日記 大正二年(DK570174k-0009)
第57巻 p.371-372 ページ画像

(芝崎確次郎) 日記  大正二年    (芝崎猪根吉氏所蔵)
二十八日 ○一月 雲
○上略 本日飛鳥山邸ニテ御同族会開、小生風邪ニテ欠席
   ○中略。
(三月)
二十五日 雲
例刻出勤候事
今夕御同族事務所ヘ罷出候、然ニ御主人御病気御見合相成候、尤為指事ニ無之、明日開会ノ事決定相成リ引取候
二十六日 晴
例刻出勤候事
 - 第57巻 p.372 -ページ画像 
夕刻御同族会ヘ出席致候、御病気快気無之御欠席、外様ニも欠席有之少人数開会ニ成ル、十時半帰宅ス
   ○中略。
二十八日 ○四月 雲
○上略 今夕兜町ニおゐて同族会ニ付出席ス、十二時后帰宅 ○下略
   ○中略。
(五月)
二十九日 半晴
○上略 今夕ハ御同族会ニ参列候、十一時帰宅候事
君公ヨリ御直書届方被托候事
   ○中略。
二十九日 ○六月 晴
休日今朝綱町ヘ伺候、夫ヨリ兜町事務所ヘ出頭、同族会ヘ出席候、午後二時頃相済退散 ○下略
   ○中略。
二十九日 ○七月 晴
○上略 本夕ハ兜町ニ於テ同族会開、小生不快ニ付欠席 ○下略


集会日時通知表 大正二年(DK570174k-0010)
第57巻 p.372 ページ画像

集会日時通知表  大正二年        (渋沢子爵家所蔵)
十二月廿九日 月  午後五時 同族会(兜町)


渋沢栄一 日記 大正三年(DK570174k-0011)
第57巻 p.372 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正三年        (渋沢子爵家所蔵)
一月三十日 晴 軽寒
○上略 四時王子ニ帰宅ス、直ニ同族会ヲ開キ、計算書ノ承認及要件ノ議決ヲ為ス、後家法家訓ノ朗読式ヲ挙行シ、児孫等ヘ修身上ノ訓誡ヲ為ス、畢テ夜飧ヲ共ニシ、食後余興アリ、夜十時過散会ス ○下略
   ○中略。
四月二十八日 雨
○上略 兜町事務所ニ抵リ五時頃ヨリ同族会ヲ開キ、余カ支那旅行ニ関スル要務及種々ノ訓示ヲ為ス、諸計算等ヲ調査シテ夜十一時頃散会 ○下略


集会日時通知表 大正三年(DK570174k-0012)
第57巻 p.372 ページ画像

集会日時通知表  大正三年        (渋沢子爵家所蔵)
九月廿八日  月 午後五時  御同族会(兜町)
   ○中略。
十一月廿七日 金 午後五時  御同族会(兜町)
   ○中略。
十二月廿八日 月 午後五時  同族会(兜町)