デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

3部 身辺

15章 雑資料
節 [--]
款 [--] 3. 渋沢事務所ノ移転
■綱文

第57巻 p.873-875(DK570375k) ページ画像

大正12年9月1日(1923年)

是日、兜町渋沢事務所ハ、関東大震火災ニヨリ全焼セシタメ、一時飛鳥山邸内ニ移リ、十日、丸ノ内古河合名会社内ニ移転ス。翌十三年四月二十六日、兜町第一銀行新館内ニ移リ、更ニ、十五年三月二十一日、丸ノ内仲二十八号館ニ移転ス。


■資料

(増田明六) 日誌 大正一二年(DK570375k-0001)
第57巻 p.873-874 ページ画像

(増田明六) 日誌  大正一二年     (増田正純氏所蔵)
九月三日 月 晴
早朝余燼尚濛々タル中ヲ衝キ兜町ニ至リ、事務処ヲ巡察ス ○中略 コハソ
 - 第57巻 p.874 -ページ画像 
モ如何ニ、明治三十九年四月以来ニ於ケル過半ノ期間ヲ恙ナク其室内ニ暮ラシメシ事務処ハ《(サ脱カ)》、去一日午後六・七時頃、対岸小舟町ト隣接坂本町トヨリ延焼シ来リシ火災ニ包マレ、救助ノ方法モ無ク、憫ムベシ収蔵セル一切ノ書類什器ト共ニ焼失ニ帰シ ○中略 夫レヨリ飛鳥山邸ニ至リ、子爵ニ面会シテ、罹災ノ状況及金庫ノ無事ナルベキヲ報告シ、当分ノ内、事務所ヲ飛鳥山邸青淵文庫内ニ設置スルコトヽシ ○下略
九月四日 火 晴
飛鳥山事務所ニ出勤ス ○下略
   ○中略。
九月九日 日 晴夜降雨
飛鳥山事務処ニ出勤シ、前日金庫ヨリ取出シタル書類物件ヲ自動車ニ搭乗シテ、丸ノ内古河合名会社仮設事務処ニ至ル
右書類物件ハ第一銀行本店倉庫内ニ格納ス、古河合名会社ヨリ卓子椅子等ヲ借用シテ、事務処ヲ形成ス
○下略
九月十日 月 雨
○上略
丸ノ内事務処ニ出勤
○下略


竜門雑誌 第四二三号・第七四―七五頁 大正一二年一二月 ○震災記事 青淵先生に呈せる見舞状(DK570375k-0002)
第57巻 p.874 ページ画像

竜門雑誌  第四二三号・第七四―七五頁 大正一二年一二月
 ○震災記事
○青淵先生に呈せる見舞状 今回の震火災に対し、本社会員一同を代表して、評議員会長阪谷男爵より、青淵先生に贈呈せる見舞状、左の如し。
 粛啓 九月一日突如として関東地方に起れる大震は、真に筆舌に絶する大惨害を生じ ○中略先生の過去三十六年間御執務被為在候兜町の御事務所も亦、此災害に依りて大破致候処 ○中略 而して御事務所は、同夜不幸にして震火に類焼致し、維新以来数十年間公私御関係の重要書類を始め、一切の什器悉く烏有に帰し候事、御遺憾さこそと奉拝察候へ共 ○中略
 玆に評議員会の決議に依り、会員一同を代表し、謹で御見舞申上候
                            敬具
  大正十二年十一月二十五日
               竜門社評議員会長
                   男爵 阪谷芳郎
    青淵先生
          侍史


竜門雑誌 第四二三号・第五三―五四頁 大正一二年一二月 本社評議員会(DK570375k-0003)
第57巻 p.874-875 ページ画像

竜門雑誌  第四二三号・第五三―五四頁 大正一二年一二月
    本社評議員会
 本社評議員会は十一月四日午前十時より、東京銀行倶楽部に於て開会せられたるが ○中略
      報告
 - 第57巻 p.875 -ページ画像 
第一 九月一日の震火災に於て左記物件を焼失したる事
○中略
第二 本社事務所を左記に移転したる事
 東京市麹町区八重洲町一丁目一番地渋沢事務所内
○下略


(増田明六) 日誌 大正一三年(DK570375k-0004)
第57巻 p.875 ページ画像

(増田明六) 日誌  大正一三年     (増田正純氏所蔵)
四月廿五日 金 晴
○上略
午後四時八重洲町事務処ニ於て渋沢同族会社重役会開催
四月廿六日 土 晴
○上略
先きニ第一銀行兜町の新館楼上を借用する事を約し、清水組ニ託して間仕切其他造作を建設中なりしが、竣工したるニ付き、本日渋沢事務処を同所ニ移転す
○下略


竜門雑誌 第四五〇号・第八〇頁 大正一五年三月 社告(DK570375k-0005)
第57巻 p.875 ページ画像

竜門雑誌  第四五〇号・第八〇頁 大正一五年三月
    社告
 予て会員諸君に御通知を致して置きましたから、既に御承知の事と思ひますが、本社は去三月廿一日に東京市日本橋区兜町二番地から
   東京市麹町区永楽町二丁目一番地
   仲二十八号館  渋沢事務所内
 へ移転致しました故、今後御通信等の節は何卒新住所へ御差出下さるやう御願ひ致します。