デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2017.12.19

1編 在郷及ビ仕官時代

2部 亡命及ビ仕官時代

3章 静岡藩仕官時代
■綱文

第2巻 p.115-133(DK020006k) ページ画像

明治二年己巳三月十八日(1869年)

勘定頭小栗尚助及ビ商法会所頭取タル栄一等列座シテ商法会所事務取扱方ノ刷新ヲ諭告ス。尋テ四月二十日栄一清水港ニ出張シ、五月十日帰府ス。栄一出張ノ前後殆ド連日出勤シテ事務ヲ統轄ス。


■資料

明治二年巳三月十八日廉書御渡 商法会所規則議事記 萩原控(DK020006k-0001)
第2巻 p.115-118 ページ画像

明治二年巳三月十八日廉書御渡
商法会所規則議事記 萩原控 (萩原太郎次郎氏所蔵)
  (表紙裏)
  巳三月十八日御勘定頭小栗尚助様商法頭取渋沢篤太夫様其外御勘定同下役衆列座御渡
 巳三月十八日
    衆議綱目
一拝借紙幣之内西京坂地ニ而御遣廻し高取調御買上品突合せいたし、
 - 第2巻 p.116 -ページ画像 
御取締向相立候事
一東京ニ而会所御立入申渡候商人共、申立書類評論得失商確之上振合相定候事
一会所おゐて金銀包立之法相立包立之雛形相立可申、尤是迄被命置候仮掛屋ハ包立御用取扱といたし、尚人撰相増可申、尤東京西京とも慥成両替店及商人之内をも同様申付為取扱可然事
一組合商法手広ニ相成候様、御用達手附より諸商人江説諭見込取調申立之事
  但右振合は先達而勝間田清左衛門初筆ニ而申立通ニ而差支無之哉之事
一損益共当人持ニ而御会所御規則ニ随ひ売買致度もの共江荷為替拝借は御定之通之日歩ニ而可然候得共、益金積立方は輸出輸入之区別有之可然事
  但御定は利益高之二割ニ候へ共、右は高の二分ニ而可然哉、左候ハヽ十年平均壱割利金之見積と心得、矢張益高之内積金と同様相心得可然哉之事
一御貸付利金并商法ニ相用ひ候益金共、御定会所積金之外凡見当相立分割を以取扱之もの共江被下方之事
一御用達手附共一同戮力ニ而会所御用相勤候筋ニは候得共、各所能も有之ニ付部分相定掛り分いたし候事
  譬は商法不馴之者ハ御貸付ニ関ると振合ニ致し度、尤得失は相互ニ無隔意討論且何筋とも見込は無伏臓申立候様之事
一御領内各所出張御会所取建方之事
一御領内身元之もの金銀融通御用取扱申渡方之事
  但御用達手附等之内ニ而も人撰之上申渡之事
一御用達中より兼而申立有之候会所ニ而札米売買之儀は、当分見合之方可然之事
一日々会所開閉刻限之事
  但朝五ツ時半より夕七ツ時過迄ニ而外来之所用ハ相断、七ツ時半迄掛ニ而諸書物及其日之取扱御用相調引払可申、尤臨時差掛り候儀は其時限取扱遣し可申事、右相定候うへ掛札張出し候事
一会所休日相定候事
  御忌日、五節句其外毎月月末ニ而両度程、其余月幾日と相定可申事
  御貸付は月幾日、入札日は幾日と相定度候へ共、追々盛大ニ相成候ハヽ模様も相替り可申哉ニ付、休日之外は何御用ニ不拘取扱候方哉ニ候事
  右相定候上掛札ニ而張出之事
一会所御構柵矢来御取繕、御土蔵御普請之事
一御用紙合印写済印其外御用箱類御仕立之事
 当月十八日御廉書ヲ以被仰談候件々御請左ニ奉申上候
一紙幣一件平八江御引渡相成候分何品ニて御買入取計、何品は売払、何品何程何国何湊ニ差置候訳、并残金高等巨細ニ取調相付ケ、其上
 - 第2巻 p.117 -ページ画像 
私共立合帳面其外書類見届一統談之上元締相付申度奉存候事
一東京ニ而会所御立入申渡候商人衆より申立候書類等、篤と披見之上申談候処差支之廉無御座候ニ付、御取究被遊可然奉存候、且西京坂地兵庫等追々御手広ニ相成候節は、東京之振会ニ而可宜哉奉存候事
一金銀包方之件御見込之処至極宜敷奉存候
一組合商法之件、右は私共始手付一同評論仕候処、商人惣体組合之儀は急速之儀も届兼候得共、新茶買入之時節ニ差向ひ候間、組合相立新茶買入方之儀別紙を以申上候
一御会所江荷物差出し御法則ニ随ひ売買致し候件、益銀積立方之儀は品柄ニ寄甲乙も在之候儀ニ付篤と申談、別紙ヲ以申上候様仕度候事
一御貸付利金并商法益金之内ヲ以取扱人江被下候件、右は取扱人之厚薄も有之候儀ニ付、当七月諸御調迄夫々為取扱候上ニ而取究メ候而は如何在之哉と奉存候事
一御用達手付共掛り分之件、右は御目鏡御人撰之上被命候様仕度事
一御領内各所出張御会所之儀は、清水湊并遠州浜松弐ケ所江御取建被遊、不都合之儀も御座候節は尚評議之上増会所御取建被遊候而は如何可有御座奉存候事
一御領内身元之もの金銀融通取扱之御用之件、右は別紙ニ人撰いたし可申上候事
一札米売買以下四ケ条之儀は御書取之御趣意聊差支無御座候間、御取究被遊可然奉存候事
 右之通御請奉申上候 以上
  巳三月 御用達一統
 右は勝間田清左衛門野呂整太郎小川太兵衛和田平八談合認メ順廻いたし銘々承知印形致し、其上渋沢様へ差上、委細勝間田ニ在之
    三月廿八日
御内披もの 渋沢
此間御談申置候各所能により掛り分之儀、御用達之分貴様見込之処書抜御申聞有之度候事
  但手附之分ハ多分商事ニ係り候者共と被存候ニ付、別ニ掛分にも不及歟、是又見込御申聞有之度、将又府中冣寄手附之内繰上頭取申渡度者共有之候間、人撰被申聞度候事
一国中身元之者金銀融通御用申付度者共早々御取調有之度将引請出金之員数も誰は何程位可然と申処見込御申聞之事
 右は拙者内含迄之儀ニ付、無御伏臓御申聞有之度、尤書取を以御差出有之度事
    巳三月廿九日
                        篤太夫
      四郎兵衛様
萩原四郎兵衛様 渋沢篤太夫 御内披
 - 第2巻 p.118 -ページ画像 
 拝啓此間中御内披もの差進申御見込承知いたし度申進候、右は夫是生之西上前取究申度儀ニ付早々御申聞有之度此段御催促申上候匆々
   朔


(商法会所) 日記 (明治二巳年三月七日より)(DK020006k-0002)
第2巻 p.118-133 ページ画像

(商法会所) 日記 (明治二巳年三月七日より)
                (萩原太郎次郎氏所蔵)
○上略
    (三月)十八日 晴
一篤太夫柳左衛門徳左衛門忠左衛門謙蔵平八郎重五郎源次郎徳三郎出勤
一野州佐野中村政平へ金百五拾両日歩御貸附相成候事
一遠州見附宿役人共より商法出張会所御取建之儀願出、篤太夫より云々利解申聞、書面預り置候事
一同宿丹後屋忠七外壱人より拝借金願出、引当預り書持参いたし候様申談候事
一城之腰村甚五郎外弐人江金弐千五百両御貸附相成候事
一尚助殿御出勤有之候事
一御同人并向山黄村より差加金有之候事
一会所一同衆儀有之候事
一呉服町四丁目西尾屋壮兵衛江金五百両御貸附相成候事
一麦安其外御払入札触清水江尻之分清水湊へ達ス
一東京行方文五郎外壱人江書状出ス
    十九日 晴
一篤太夫柳左衛門彦八徳左衛門吉衛門平八郎源次郎徳三郎御用達一同出勤
一謙蔵不快ニ付頼合
一沢手南京米拾弐俵安西三丁目朝比奈屋幸兵衛江切手相渡ス
一沢手豊前米百六俵米屋熊蔵外壱人江同断
一沢手豊前米肥後米 三拾八俵右同人同断
一沢手備中米四拾弐俵右同人江同断
一八戸大豆青交も弐百七拾三俵西方村喜右衛門江前同様相渡
一昼後より柳左衛門御殿江出ル
一黒俣村之内太郎七衛門組江種大豆御貸附
一牛妻村野田平村製茶摘手拝借願出候処、願書調印之儀不都合ニ有之候間、篤太夫より利解申聞、始末書面を以為申立候積
一尚助殿御出勤之事
一東京表江御用状差立ル内水戸表江篤太夫殿より御先達候事
    廿日 晴
一尚助殿御出勤之事
一丁銀之儀ニ付清水湊江申遣し候事
一勝間田清左衛門より金千両返納有之、日歩利金拾壱両も相納候事
一篤太夫柳左衛門彦八忠左衛門徳左衛門平八郎十五郎源次郎徳三郎御用達一同出勤
一安倍川役人金札引宛金三百両御貸附証文被置候事
 - 第2巻 p.119 -ページ画像 
一有渡郡加茂村干鰯拝借添翰無之願書差出候ニ付、申諭し差戻候事
一駿州安倍郡野田平村牛妻村製茶代金拝借之儀ニ付、印形不行届有之ニ付、両村名主呼出取次候事
一清水湊鈴木屋平六外壱人江御払下ケ白黒胡麻粕弐百三拾弐俵之代金上納いたし候事
一有渡郡小黒村江種大豆御貸附本証文持参ニ付御貸附相成仮証文下ケ遣
一速丸積麦安千俵其余竹林挽割麦等御払入札有之候事
  但し竹林麦引割麦は直安ニ付先御払見合之事
一多田銃三郎吉田佐五左衛門江牛妻村外壱村摘手願書不都合之義書状差出ス
    廿一日 晴
一篤太夫柳左衛門彦八徳左衛門忠左衛門平八郎重五郎源次郎徳三郎御用達出勤
一東京行方文五郎外壱人より之御用状到来
一有渡郡南安東村寺家村上嶋村種大豆御貸附本証文持参いたすニ付、仮証文下ケ遣ス
一有渡郡折戸村駒越村加茂村干鰯拝借願出候得共、外村々よりも可願出哉も難計候間、一纒ニ御貸渡相成候積申渡、帰村為致置候事
一昼後尚助殿御見廻り有之候事
一篤太夫 御殿江罷出候事
一南京米五百弐拾四俵常州小麦六百俵氷こんにやく小かんひやう入札有之候事
印代金百七両壱分壱朱 松平平八《(松本平八)》より
  右代金相納候間請取手形遣し候事
一江尻宿役人庄助江金三百五拾両金札引当日歩御貸附相成候事
一西京矢村小四郎外壱人より之御用状到来
    廿三《(二カ)》日 雨
一御東幸ニ付休日
一重五郎焼津湊江出役いたし候事
    廿三日 晴
一篤太夫柳左衛門彦八徳左衛門平八郎忠左衛門徳三郎源次郎御用達出勤
一藤枝宿酒屋周次江金五百両金札引当御貸附相成候事
一遠州福田湊廻船代弥三郎外三人会所手附被命候段、尚助殿申渡候段篤太夫申渡
一尚助殿御出勤有之候事
一東京行方文五郎外壱人江之御用状御勘定所御用便江差込出ス
一御用達介小川太兵衛外四人江金八千両日歩御貸附相成候事
一銅小銭弐千五百弐拾貫文御払代山本屋吉右衛門外三人相納候付、買受証文下ケ遣ス
一銅小銭七千弐百貫文請取切手弐枚徳田屋七右衛門《(外)》分弐人江相渡ス
一去ル六日御払相成候麦安六百俵之弐升立石数相分候ニ付、仮納相成居候代金清算之上本納ニ取計、買請証書下ケ遣ス
 - 第2巻 p.120 -ページ画像 
一西京矢村小四郎外壱人江之御用状《(正)》其六便差込出ス
一遠州掛塚村名主四郎左衛門、会所手附被命候旨篤太夫申渡
一麦安其外清水湊おゐて御払入札之義、江尻宿より沼津宿迄宿々江触書出ス
    廿四日 晴
一篤太夫柳左衛門彦八徳左衛門忠左衛門平八郎源次郎徳三郎御用達手附出勤
一尾州野守夏目市郎兵衛手船幸吉丸又三郎船江肥後米千弐百俵彼地ニて積付、東京南新堀壱丁目柴屋仁右衛門方へ着船之趣平八手代申出候ニ付、便宜次第行方増田江可申遣事
一伊勢路ニ而買付候水油、神奈川并東京江積付之積、就而は何れへ向ケ候方可然哉之旨平八手代申出候間、先ツ神奈川紀伊国屋三郎兵衛へ積付、東京之気配等合考、臨機之懸引可然旨勢州へ可申遣旨、平八手代源六郎朝次郎へ申達ス
一清水より東京之方気配宜候ニ付是より東京へ少々相廻し可申、就而は小網町壱丁目鹿島屋甚太郎、深川町嵯峨町久住伝吉右両家へ振分ケ積付取計候旨、平八より申越候段、同人手代申立候間、是亦便宜次第行方増田へ可申遣事
一志太郡寺島村名主元二郎田方耕并肥買入方ニ付拝借願之儀添翰ヲ以願出候処、右は不都合廉有之ニ付、右之願之趣ハ不被成段申達、即日北方江返書遣し差帰る
一手附小松屋長吉江金三千両、豊前米引当日歩御貸附相成候事
一遠州相津村権次郎外壱人江材木引当金千両御貸附相成候事
一尚助殿御出勤有之候事
一御勘定下役黒柳徳三郎商法会所御用当分取扱被命候ニ付、尚助殿被御申渡候段篤太夫申渡之
一金札大小取交百弐拾七両弐分三朱森禎作より差越候旨ニ而、御勘定所より差出候趣ニ而尚助殿御持参、右金札序次第正金ニ引替可申旨御談之事、預リ証文尚助殿江差出候事
一柿屋佐右衛門江御貸附金弐千両、三月廿五日限之処五月十日迄返納日延願書出之聞済相成候事但日歩
一清水湊より挽割麦弐拾七俵送状一枚荻野健太郎より添書之上差越候
一西京矢村小四郎平島直一郎より御用状到来
    廿五日 晴
一篤太夫彦八徳左衛門忠左衛《(忠左衛門カ)》柳左衛門謙蔵平八郎源次郎徳三郎御用達出勤
一尚助殿御出勤
一東京榎本六助より書状并相庭書来ル
一麦安其外御払入札触岡部藤枝島田焼津府中江出ス
一志太郡八幡村役人忠次郎外弐人より田方肥物買入代金拝借願出候得共御貸附難相成候ニ付、其段申達地方役原田鉱之丞外壱人江も返書差遣ス
一麦安其外入札触、清水湊之分平八手代浅五郎江渡ス
一荻野健太郎江之書状前同人江相渡ス
 - 第2巻 p.121 -ページ画像 
一豊前米田代米 共二升より五合まで夫ハ安直ニ候見合候積り 東京より松本江申遣し積
一焼津湊出張重五郎江書状出ス
一糀屋伝七より麦安百俵之代金百八拾五両仮納いたし候付切手相渡候事
一伝馬町天神屋弥兵衛外四人江御払相成候水油、印弐拾樽印弐拾樽代金上納いたし候ニ付、切手相渡し候事
一江川町米や和助外壱人江御払相成候南京米八百俵之代金相納候ニ付切手相渡し候事、但し仲賃も相納候
一前同人右南京米之内五百俵引当ニて金七百五拾両日歩御貸附相成候事、但し拝借証文ハ三百両四百五拾両弐通ニ差出ス
一前同断ニ付南京米預り証書差出候様松本平八江之達書米や和助幸便ニて遣ス
    廿六日 晴
一篤太夫彦八柳左衛門忠左衛門徳左衛門平八郎謙蔵源次郎徳三郎御用達出勤
一石川壮次郎差加金百五拾両之預り証書差遣し候事
一魚屋仁右衛門江金三百両御貸附相成候事
一丸子宿亀屋栄司郎江金弐百両御貸附相成候事
一尚助殿御出勤有之候事
一小麦切手四拾八俵ツヽ之切手三通、坂本屋安左衛門外弐人へ渡ス
一坂本屋安左衛門江御払相成候粒から之代之内金三拾八両程受取、差出金子ハ小川吉之助へ仮預ケいたし置候事
一弐百七拾両仮手形野呂整太郎より請取
    三月廿七日 晴
一篤太夫彦八忠左衛門徳左衛門謙蔵平八郎源次郎徳三郎御用達一同出勤
一東京より相廻り候鮭御払取調ニ御勘定出役
 其地孝三郎外弐人并橋本手代江御手当相成候事
一柳左衛門清水湊江入札為吟味出役致ス
一尚助殿御出勤之事
一清水湊江入津之穀類其外入札御払之節、焼津岡部藤枝島田宿江も相触候ハヽ其筋渡世之者申合惣代之者壱両人ツヽ清水又は府中商法会所より罷出候様相達候処、いつれも承付調印之上返却相成候事
一常州小麦四百八拾六俵先達御払相成候内百五拾俵引当金弐百両御貸渡相成候ニ付右預り証書松平平八《(松本平八)》江右達し候事
    三月廿八日 子ノ日 休日 柳左衛門清水湊より帰府
    三月廿九日 晴
一篤太夫彦八柳左衛門徳左衛門謙蔵平八源次郎徳三郎御用達一同出勤
一山西屋半次郎大殿米五百俵引当金五百両、遠州屋米蔵大殿米八百俵引当テ金千三百両、日歩御貸附相成候事
一御勘定所役人より金百九両弐歩永弐百四拾弐文九分差加金有之候事
一嶋田宿虎屋六三郎米百五拾俵引当、日歩御貸附金三百六拾両、外ニ利金四両弐歩上納いたし候事
印水油三拾樽同(ト)印弐拾樽清水湊江入津之分、明晦日府中会川江罷出、入札之触書清水湊江尻宿府中江相達候事
 - 第2巻 p.122 -ページ画像 
一村田屋半兵衛江銅小銭拾四箇之切手相渡候事
一東京行方文五郎外壱人宛之書状三拾時限を以差立候事
一尚助殿御出勤有之
一駿州寺嶋村外三ケ村肥し物代金拝借金之儀願出候得共、御貸渡し難相成筋ニ付、其段申諭、支配地方役原田鉱之丞外壱人江返書出ス
一志太郡下原村茶摘手拝借之儀ニ付、塚本孫之助書状持参ニ付、小前之書拝借之分は事実之取調出来次第、地方役余《(添)》翰持参候ハヽ、取調之上御貸附にも可相成方利解いたし差戻ル
一西京矢村小四郎外壱人より御用状到来
一富士郡上井出村外四ケ村、莨元入金拝借願書小島奉行添翰之上願出候付取調候処、莨作ニ付肥し物代等入用不相懸よしニ付、御貸附ハ難取計、併事実小前書ニ迄実意ニ引渡候儀ニ候ハヽ何と歟取扱方も可有之旨小島奉行江下候私を以挨拶差遣ス
    三月晦日 雨
一篤太夫彦八徳左衛門平八忠左衛門鍵蔵源三郎徳三郎御用達出勤
一午後篤太夫 御殿江罷出候
一院内町常右衛門外壱人右《(古)》米引当金三百両御貸附并日歩利金共上納いたし候事
一御台所町石原屋嘉右衛門事脇右衛門《(勝右衛門)》豊前米八拾弐俵引当金弐百両返納之積を以証文書替、利金上納いたし候事
一駿州志太郡前嶋村肥大豆買入代金拝借願書江返書相添、同所支配原田鉱之進外壱人江差遣し候事
一昨廿九日相触候水油入札有之候事
  此入札見合相成候事 (朱書)
    四月朔日 小雨巳刻降雨上り
一中将様朝六ツ時御供揃、東京江御発途之事
一篤太夫彦八平八出勤、忠左衛門同一同頼合申来候事
 柳左衛門徳左衛門鍵蔵重五郎源次郎徳三郎御用達出勤之事
一金札壱万五千四百三拾両壱万《(分)》御勘定所操替御貸附、是ハ宿々御助成川々御普請御入用
一尚助殿御出勤之事
一島田宿六三郎弐百四拾《(両脱カ)》駿州米百俵引当日歩元利共上納いたし候事
一江尻辻町綿屋伊兵衛外壱人金七千五百両、八月廿五日限年壱割五分借用相済候事
一本通川越町桑屋忠次郎百四拾両、八木屋惣兵衛弐百五拾両、新通五丁目油屋喜兵衛弐百両、同六丁目米屋七右衛門弐百四拾両御払米代金上納、直ニ御貸附相成候事、志太郡花金村《(倉)》役人炭焼元入金とも拝借願之後《(儀)》申達候間、役人共取糺猶此方より沙汰なるべく旨申聞、差帰ス
一氷〓《(蒟)》蒻弐拾弐箇之内弐拾壱箇之切手、坂本屋庄七江相渡候事
一東京日本橋上槙町常盤屋新兵衛江日歩金九百五拾両御貸附ニ相成ル
    二日 曇
一篤太夫柳左衛門彦八忠左衛門平八郎重五郎源次郎徳三郎御用達出勤
一徳左衛門鎌蔵頼合
一尚助殿御出勤有之候事
 - 第2巻 p.123 -ページ画像 
一遠州金谷宿其外御払米之儀ニ付、地方役神山三郎左衛門外壱人江返書出ス
    三日 晴昼後大風
一篤太夫柳左衛門彦八徳左衛門忠左衛門鎌蔵御用達出勤
一平八郎遠州御払米御金納として御殿へ出勤
一尚助殿御出勤之事
一金千両請取切手、志太郡弥左衛門新田長十江相渡
  但北村彦次郎宛
一焼津湊油屋甚七外弐人江胡麻粕御払代金百七両上納、勝間田預り仮証書出ス
一志太郡下泉村江金三百両、茶摘手御貸附相成候事
一東西京師江之御用状出ス
    四日 晴 出勤 規則相改九字より四ツ時 出勤之事
一篤太夫彦八柳左衛門忠左衛門徳左衛門鎌蔵平八郎源次郎徳三郎御用達出勤
一金千六百両北国筋御買附御米其外西方村喜右衛門渡候
一米屋和助外壱人江御払相成候麦安千俵之内弐百俵之代金受取、切手相渡候事
    五日 晴
一篤太夫柳左衛門彦八忠左衛門鎌蔵平八郎重五郎御用達出勤
一庵原郡蒲原宿起し返しニ付拝借金願、丸橋金之助添翰持参願出候得共、願之趣不都合ニ付願書下ケ遣其段返書差遣ス
一四郎殿尚助殿 御出勤之事
一金壱万八千五百拾六両弐朱金札壱万四千九百四拾七両三朱
 内金札三千三百両ハ宿々御助成御貸附として引去、残金札共御勘定所より請取候事
一金千両大殿米引当米屋和助江御貸渡し相成候事
一駿州有渡郡三保村江干鰯御貸附代金千八百拾七両余之証書差出し候事
    六日 曇
一彦八柳左衛門忠左衛門謙蔵平八郎重五郎徳三郎御用達一同出勤
一篤太夫徳左衛門清水湊江出役
一尚助殿出勤有之
一駿東郡阿多野新田百姓代文左衛門臨検集《(添掻)》ニ付、付《(マヽ)》御触流し願井利八右衛門添翰を以願書《(出)》候得共難立願ニ付其段申諭願書下ケ遣ス、八右衛門江も返書遣ス
  但返書ハ文左衛門江相渡し候事
一徳田屋長左衛門江日歩御貸附金引当之南京米五百俵之内三百俵代金受取、切手相渡候事
一橋本長七郎江東京表江之為替金五百両相渡候事
    七日 晴
一彦八柳左衛門忠左衛門謙蔵徳三郎御用達一同出勤
一平八郎重五郎掛塚湊江出張いたす
一金四百両遠州掛塚湊江前同人出張ニ付、同所江廻著運賃其外諸入用
 - 第2巻 p.124 -ページ画像 
として平八郎請取ル
一尚助殿御出勤有之
一三保村松両村干鰯拝借願之儀ニ付、間宮鉄次郎外壱人江之返書并萩野健太郎江之書状ハ右村方之者江為持遣し候事
一肥前米平吉丸作次郎船積込之内、百八拾壱俵沢手之分、入札触、清水湊江尻府中江差出候事
一篤太夫徳左衛門清水湊より帰府いたす
    八日 晴
一篤太夫彦八柳左衛門忠左衛門徳左衛門鎌蔵徳三郎三四郎御用達一同出勤
一御用達手附とも一同御用召之事
  但尚助殿夫々江御申渡、篤太夫始三四郎迄出席夫々差引有之
一東京行方文五郎外壱人江之書状差立候事
一橋本長七郎東京江之為替手形差立云々ハ、前件書状中ニ有之候事
一米屋和助外壱人より麦安千俵之口代金上納、内金千両日歩御貸附相成候事
一明九日清湊おゐて入札可相成平吉丸沢手米御払ニ付、別段当地より出張不致候ニ付、其段望月治作外御用達并平八手代とも申含遣候段、萩野鍵太郎へ申遣ス
    九日 雨
一篤太夫彦八柳左衛門徳左衛門忠左衛門謙蔵源次郎徳三郎三四郎其外一同出勤いたす
一尚助殿御出勤有之候事
一服部平八郎江之御用状中泉宙平江渡ス
一中新田増田与太夫始メ六人御用達被命候付、申渡有之候事
一魚屋仁右衛門江金三百両御貸附有之候事
一四郎殿御見廻り有之候事
一望月治作外六人江組合商法西国塩買入方ニ付、金三百七拾五両相渡候事
一前同断ニ付平吉丸船頭へ用意金百両相渡候事
一萩野鍵太郎江之書状、平八手代江相渡
一大白麦御払代坂本屋庄七相納候事
一常州小麦弐百七拾五俵并四拾八俵とも切手六枚ニ認、米屋弥助外弐人江相渡ス
一服部平八郎江書状出ス
一神山三郎左衛門外壱人より添翰到来、支配所榛原郡吉永村役人夫食引当拝借願、利解申聞差返ス
    十日 子ノ日休日
    十一日 曇
一篤太夫彦八柳左衛門徳左衛門忠左衛門謙蔵源次郎徳三郎御用達出勤
一篤太夫より金五百両差加へ有之候事
一有渡郡下島村敷地村江焼酎粕、村松村南矢部村江干鰯拝借被仰付候事
一柳左衛門御殿江出ル
 - 第2巻 p.125 -ページ画像 
一田中小嶋江達遣ス
一本通九丁目徳田屋長左衛門外弐人より南京米八百七拾四俵代金上納、即日金千四拾両日歩御貸附相成候事
一尚助殿御出勤有之候事
一平垣村松永安兵衛江御用達被命候段、尚助殿江申渡候事
    十二日 晴
一篤太夫彦八柳左衛門忠左衛門徳左衛門謙蔵源次郎徳三郎御用達一同出勤
一大井三郎助外壱人支配焼酎粕御貸附相成、弐百三拾五貫目大《(右)》切手相渡ス
一清水湊御普請御入用金百両、野々村鉦太郎江相渡ス
一尚助殿御出勤之事
一東京江さし込ニ而書状差出
一高瀬源右衛門池ノ谷七郎兵衛御用達被命候事
一金谷宿御払請米之内内金百両請取置候事
一織田和泉殿御見廻り之候《(事)》
一水油五拾樽和泉屋小平治江御払相成、内金百五両上納、残金四百拾九両日歩御貸附
一西京為替引戻しニ付、右手形三通返却いたし候事
一服部平八郎江御用状差出候事
    十三日 曇
一篤太夫彦八柳左衛門忠左衛門徳左衛門謙蔵源次郎徳三郎御用達出勤
一清水湊油屋御取建木材運送賃之内、金弐拾五両壱朱ト弐百六拾七文

一尚助殿御出勤之事
一平岡四郎殿外四拾三人分差加金三拾六両壱分三朱永三拾八文六分五リ福井銑蔵持参候事
    十四日 曇
一篤太夫彦八柳左衛門徳左衛門忠左衛門徳三郎源次郎御用達出勤
一石原嘉右衛門江金弐百五拾両、日歩御貸附相成候事
一江尻宿庄助より金三百五拾両返納有之候事
一尚助殿御見廻り有之候事
    十五日 晴
一篤太夫彦八柳左衛門徳左衛門忠左衛門謙蔵源次郎徳三郎御用達一同出勤
一富士郡上井出村外四ケ村江莨元入金千両御貸附相成候事
一@《(マヽ)》見屋善助より可相納東京御買付品口銭之内金四拾五《(両)》余、坂本庄七より差出ス
一尚助殿御出勤有之
一平吉丸船昨十四日清水湊出帆いたし候旨、平八手代申聞候事
    四月十六日 快晴
一篤太夫彦八徳左衛門謙蔵源次郎徳三郎御用達一同出勤
一尚助殿御出勤有之
一東西京江之御用状急便ニて差立候事
 - 第2巻 p.126 -ページ画像 
一林又三郎外壱人江之書状横内御門内調所迄差遣し候事
一服部平八郎江之書状差立ル
一田中与太夫御用達被命候段、篤太夫申渡ス
一東京西京江も急便ニ而御用出ス《(状脱カ)》
一遠州掛塚湊江御用状出ス
一浜松井上八郎江書状出ス
一丹波守御廻米之儀ニ付清水湊江書状出ス
    四月十七日 曇天
一久能 御祭礼ニ付休局
    四月十八日 雨天
一篤太夫彦八柳左衛門徳左衛門謙蔵源次郎徳三郎御用達一同出勤
一遠州屋米蔵大殿米八百俵引当日歩御貸附之内、三百俵引渡し、金四百八拾七両弐歩返納、残五百俵分八百拾弐両弐分御貸附ニ相成ル
一尚助殿御出勤有之
一掛川宿油屋彦十油百樽引当テ六百両借請之分、金四百七拾六両仮納外ニ日歩并悪金引替之分共何れも仮納之事
一大井三郎助支配所駿州志太郡柳新屋村
一石井勝之進支配所青木寄合村小麦引当拝借願出候得共、不聞届返書認差返ス
一当所并清水江尻等より濡沢手米入札触出候事
一御用達北村彦次郎、昨十七日帰府いたしニ付出勤之事
一小杉屋長吉高金五千両之内金六百両上納相成候事
    四月十九日
一篤太夫彦八柳左衛門徳左衛門謙蔵源三郎徳三郎御用達出勤
一尚助殿御出勤有之
一明廿四日清水湊商法会所御開ニ付、豊前米五百俵御払相成候ニ付、触書清水湊江尻宿府中町中江相達し候事
    四月廿日 快晴
一清水湊江篤太夫彦八徳三郎出役致ス
一柳左衛門徳左衛門鎌蔵源三郎御用達出勤勝間田清右衛門遠州表江召出ニ而申聞ル
一尚助殿御出勤之事
一平八手代日金相納ニ付大六差越候事
一東京より御用状来ル、其書状ハ清水ト復《(往カ)》復致ス
 大六より預り証書并玉忠より書面とも仮証書袋江入
一玉忠江御払御道具願《(類)》八百八拾両相納候ニ付、大六江為替手形差越候事
一大六手代江金札七千両東京江残御買上代相渡ス
一坂本庄七江百両仮請取差出候付、仮証書袋江入レ置
一遠州煎茶買上候ニ付、〆目改之上納屋江入置候事
  但壱本ニ付七両弐分弐朱替
一浪花屋金之内壱分銀八百両之内悪金
一松本平八五千両、山西屋八百両上納
    │       │
   日歩四拾五両   日歩八両三分永五捨文
 - 第2巻 p.127 -ページ画像 
    四月廿一日
一尚助殿御出勤之事
一柳左衛門徳左衛門鎌蔵源次郎御用達ニも出勤
一百三拾両分銭買上相場平均拾弐貫文ツヽ
  此銭千五百六拾貫
一金三百両嘉納次五郎代高林俊蔵江日歩御貸附相成候、尤東京詰合御組頭石川壮次郎黒川伝次郎為替手形
一金弐百両米屋七右衛門上納
  但 四月朔日同月廿九日 此日歩弐両永百文
一大井三郎助支配所志太郡柳新屋村小屋敷村胡麻并焼酎粕御貸附、小前連印之証書取置、松本平八江之切手弐枚右村役人江相渡、其段清水湊へ申遣候事
一長田銈之助外壱人より渋沢篤太夫宛之洋書差越候ニ付、柳新屋村役人江頼清水へ差立ル
一田中附支配所志太郡小柳津村焼酎粕拝借之儀ニ付石原孫助外弐人添翰持参ニ付、糺之上八拾俵御貸附柳新屋村同断之手続を以切手壱枚右村役人江相渡、其段清水湊江も申遣ス
一西京矢村外壱人江急便を以書状差出ス
    四月廿二日 子ノ日 強雨
一休日之処御用多ニ候故弐字迄一同出勤候事
一柳左衛門謙蔵徳左衛門源次郎三四郎御用達ニも出勤
一伊藤三四郎儀昨廿一日御用済帰府候事
一第拾壱号東京御用状仕立差込便を以出ス
一銅銭七百両分、此銭八千四百貫文、野呂整太郎江之切手壱枚、御勘定所江柳左衛門持参相渡ス
一高村俊蔵江御貸付日歩返納ニ付、為替切手差戻し、日歩利金請取方掛合遣ス
一第五号清水湊御用状差立ル
    四月廿三日
一柳左衛門鎌蔵徳左衛門源次郎三四郎御用達一同出勤
一清水湊第五号之返書来ル
一東京より書状来ル
一金谷河原町江御払米代金三百弐拾五両上納
一遠州榛原郡島村江御払米代金四百両上納
一金谷河原町千五百拾四両弐分、永百四拾六文壱分二厘上納
 三口〆弐千弐百六拾四両弐分、永百四拾六文壱分五リ
一有渡郡石田村江焼酎粕三拾俵御貸附相成候付
一油屋喜兵衛弐百両返納、日歩弐両壱分永五拾文
一前同人江百弐拾両、日歩御貸附五月廿五日限り
一島田半左衛門判金、野呂より預之分同人へ返ス
一安倍郡福田谷村江、焼酎粕三拾四俵御貸相成候事
    四月廿四日 雨
一尚助殿出勤候事
一柳左衛門鎌蔵徳左衛門源次郎三四郎御用達出勤
 - 第2巻 p.128 -ページ画像 
一庵原郡瀬名川村江焼酎粕三百俵御貸渡相成候事
一清水湊江御用状被下、瀬名川村役人江命ス
一三百九拾七両三分六朱四厘平吉丸沢手米百八拾壱俵御払代金、清水湊会所江相納ニ而買請証文差返ス
一有渡郡南安東村江焼酎粕五拾四俵御貸附相成候事
一有渡郡川辺村江焼酎粕弐拾五俵御貸附相成候事
一第七号清水湊御用状出ス瀬名川村内渡シ
一大六手代江船印調印いたし候事
 当月中ニて出来之積
一浅五郎江焼印三本相頼候事
一ブリキ札調文いたし候事
一有渡郡稲河村人江焼酎粕三拾五俵御貸附ニナル
一焼酎粕百五拾俵坂本屋安右衛門清水屋□太郎江御払相成即金上納相済候事
一藤田主馬外壱人江御払米代金上納方遅延ニ付、催促御用状北村顕之助江渡ス
    四月廿五日 天気
 尚助殿御出勤候事
一柳左衛門謙蔵徳左衛門源次郎三四郎
一清水湊より来状
一清三郎江七百両銅銭御買上代渡済
一清水湊江御用状出ス内金□包立規則書并干鰯御貸附取調書東京久住吉衛門買仕切書
一笠原五太夫江同状遣ス
    四月廿六日 快晴
一尚助殿出勤
一柳左衛門謙蔵徳左衛門源次郎三四郎出勤
一昨廿五日夜清水湊より御用状来ル
一第十号御用状浅五郎江渡ス御印章類箱包并御用紙油紙包共前同人江渡し
一上足洗村焼酎粕拝借、笠原五太夫外壱人江添翰開封御用状江封し込願書証文は村役人江差戻し、清水湊江罷出可願立旨諭し遣ス
一庵太郡島村横岡村御払米代残金六拾四両三分、永九拾六文壱分五厘相納候ニ付、切手相渡し、金品は野呂整太郎江相預ケ、仮証文取置候事
一北安東村新田村焼酎粕拝借之儀申立候ニ付、添翰之上清水会所江廻ス
一米屋和助金三百両、日歩金四両三歩《(分)》永五拾文皆納相成候ニ付証書差戻ス
一東京大六其外より之書状渋沢御留守宅より到来即刻仕立便を以番外御用状出ス
    四月廿七日 陰
一柳左衛門謙蔵源次郎三四郎徳左衛門御用達一同出勤
一平八郎重輔昨夜帰駿之趣今日より出勤有之
 - 第2巻 p.129 -ページ画像 
一尚助殿御出勤
一田中支配谷津郡大村肥物拝借願、府中支配有渡郡下足洗村焼酎粕拝借等添翰を以願出候間、清水表江之添書《(夫)》先々村役人江相渡ス
一金谷川原町御払米代金弐百三拾五両持出し候ニ付、改之上内請取遣之御金は整太郎江預ケ、仮証書は買請証文ニ括リ有之
一服部平八郎清湊江出張いたす
    四月廿八日 雨
一柳左衛門徳左衛門謙蔵源次郎三四郎
一尚助殿出勤候事
一清港第拾号御用状到来
一清水湊江第拾弐号御用状差立
一五拾両弐分三朱銭三百五拾壱文東京金札請取諸入用柳左衛門 請取帰り御証文箱江入置候事
一重輔不快頼合
    四月廿九日 大雨
一尚介殿出勤候事
一清水屋平太郎外壱人江焼酎粕百俵切手遣ス、金六拾両上納候事
一会所表門柱江対高張置候ニ付、焼□之趣懸札致ス
一島田詰支配所榛原郡高嶋村辰御収納米御払受願添翰持参候付、取調代金不残相納候間、切手相渡、其段返翰申遣ス
一干鰯切手三枚、西久保新田高橋新田高橋村右三村江相渡
一清水湊江御用状差立ル
一金弐百両莨引当吉津丸平七江御貸渡ナル
 五月朔日之分 (朱書)
一金谷川原町御払米代残金五百三拾七両、永百捨五文四分改済皆納ニ付米切手相渡ス
    五月朔日
一尚助殿出勤候事
一柳左衛門謙蔵徳左衛門平八郎源次郎三四郎整三郎清左衛門出勤
一清水湊より早朝御用状到来、小便《(マヽ)》ニ而持参、同日此方よりも九ツ時頃返書差出ス
一月残《(掛)》次郎八平右衛尚介入ル
一星野専之丞支配所榛原郡柏原町外四ケ村御払米上納金之内、八百八拾六両内納相成候事請取書五枚遣ス、仮請取書勝間田清右衛門より請取置候
    五月二日 晴
一柳左衛門徳左衛門平八郎謙蔵源次郎三四郎御用達出勤
一前田重輔出勤
一榛原郡大磯村堀切村上湯口村御払米買請皆金上納相成候ニ付、各村共切手相渡候事
一尚助殿御出勤有之候
一第拾四号請水会所《(清)》より御用状到来いたす
一第十五十六号御用状紋兵衛を以差立ル
一米屋和助焼酎粕之儀ニ付、清水より申越候趣を以、勝間田より厳敷否相
 - 第2巻 p.130 -ページ画像 
糺し候積申付ル
    五月三日 雨
一柳左衛門徳左衛門平八郎謙蔵重輔源次郎三四郎御用達一同出勤
一尚助殿出勤
一第拾五号御用状清水より到来
一第拾四号東京江御用状差立ル
一遠州村々買請米上納金皆済之分切手取調相渡
一石原屋嘉右衛門日歩金弐百両元利上納相済
    五月四日 陰
一柳左衛門徳左衛門謙蔵平八郎重輔三四郎御用達出勤
一第拾七号清水江之御用状并壱分銀其外道具類共渡辺源次郎附添為交代出張いたす
一東京御用状到来
一尚助殿御出勤有之
一富士郡大宮中宿町市太郎より生糸引当金五百両、日歩御貸附相成ル
一古庄村佐吉、日歩御貸附金五百両元利共上納相済
一急仕立便を以東京御用状類清水江廻ス
一米屋和助焼酎粕弐百俵代金上納いたし候ニ付、切手相渡ス、残高日歩御貸附相成ル、右ニ付同人江《(より)》清水江之御用状相渡ス
    五月五日 節句ニ付休日
    同月六日 同断
    五月七日
一尚助殿御出勤候事
一柳左衛門徳左衛門謙蔵平八郎浅太郎重五郎三四郎御用達出勤
一米屋和助焼酎粕千弐百俵之内弐百四拾両上納いたし候ニ付、三百俵切手相渡ス
    五月八日 雨
一尚助殿御出勤候事
一東京より《(江)》御用状差出ス
一村山五三郎儀会所掛り被命候ニ付当会所江来ル
一遠州榛原郡数ケ村御払米代金上納之事
一清水湊江五三郎江相託しこと左之通
 一東京より之到来 壱綴
 一紙幣之儀ニ付御布告写 壱通
 一商法掛り廻し済 壱通
 一宮田又吉殿より之壱封 壱通
 一角印材 壱ツ
一橋本吉右衛門買請麦安弐百俵丈ケ上納ニ付、升廻し取調差越被申遣候事
    五月九日 大風
一尚助殿御出勤有之候事
一柳左衛門清水湊江出張いたし候事
一清水湊役人渡しニ付書状来ル
一清水湊江門兵衛便差立ル
 - 第2巻 p.131 -ページ画像 
一原田鉱之丞外壱人江書状宿便り差立ル
    五月十日
一尚助殿御出勤候事
一渋沢篤太夫殿清水より帰府候事
一柿屋佐右衛門弐千両元利とも返納相済候事
一橋本屋権七七百両元利とも返納
    五月十一日
一辰年御収納米之内遠州村々江御払米代金壱万両、御勘定所江上納相済候事
一尚助殿篤太夫柳左衛門徳左衛門平八郎謙蔵鍵太郎重五郎御用達一同出勤候事
    五月十二日 晴
一尚介殿出勤候事
一平八手代浅五郎江書状相託し候事
    五月十三日 晴
一東京江御用状差立ル
一金札三千両門《(川)》々御置《(普)》請御入用として御勘定所江相渡ス
    五月十四日 晴
一尚介殿出勤之事、掛り一同出勤之事
一金弐拾壱両三分壱朱と銭三百九文清水御納屋䧑《(マヽ)》じ壷并押切印其外中井下地渡り
    五月十五日 晴
一尚介殿并掛り役々出勤之事
一斎藤末太郎外壱人江添翰差越ス、右七村々御払買請之儀申越之事
一吉田諒太郎外壱人より前同様之儀申越候処添翰等ニ少々不都合之廉有之ニ付其以返書遣ス
一森貞作紙幣引替金七拾両三朱、永四拾文五分八リ、尚介殿江金子并証文書相渡ス
    五月十六日 晴
一尚介殿并掛一同出勤之事
    五月十七日
一子日ニ付会所休日之事
    五月十八日 陰雨
一尚介殿并掛一同出勤
一秤座守随彦太郎名代河瀬源右衛門罷出、会所納秤之儀兼て諸御役所向御用秤之義新規御修復とも是迄之通無代御奉公ニ而相納度旨、彦太郎より去辰七月中於東京府願済相成候趣ニ而、御勘定所同様無代上納いたし度段書面差出候間、承糺ノ上聞届候旨申達、尤無代上納ニは候へ共直段当は其時々承り可申候間、定価申立候様申談置候事
  但無代上納之上は納候節印紙請取書渡相成候様いたし度旨申立候間、受取之義は会所之請取ニ而可相渡旨申達置候
印水油四拾四樽切手壱樽ツヽニ相認、御用達江相渡
一田中奉行江懸合遣ス
    五月十九日 晴
 - 第2巻 p.132 -ページ画像 
一篤太夫柳左衛門徳左衛門平八郎謙蔵重輔鍵太郎三四郎御用達出勤
一矢村小四郎平島直一郎帰駿松本平八同断
一橋本屋権七金六百両、日歩元利共返納相済、猶改而柳川米弐百俵引当金三百両、五月十六日付を以御貸附相成ル
一請取金御中治兵衛金千五百両日歩御貸附相成ル
    五月廿日
一尚介殿御出勤掛り一同出勤
一会所添地引渡相済候事
一東京并清水等江書状差出候事
一遠州村々御払米代之内壱万両御勘定所江役上納相済候事
一会所前明屋敷地坪五百拾三坪余添地として会所江受取候ニ付、引渡として地割懸筒井三平罷越候間柳左衛門平八郎立会請取相済候事
    五月廿一日
一尚介殿掛り一同出勤
一和田屋小平治江水油拾弐樽御払相成候間、右切手神谷惣三郎より請取候積、尤壱樽ニ付代金四両之積
一銅銭百八拾〆入六箇、米屋弥七〆請取
一銅銭清水湊より百拾三箇積入来ル
一当会所口札䧑壱ツ中井より御買上ニナル
    五月廿二日 晴
一尚介殿篤太夫其外一同出勤有之
一徳田屋長左衛門外弐人、岩瀬柳川麦安等引当弐千三百三拾両御貸付相成ル
一前同人南京米八百俵引当九百両御貸付相成候
一御用達出勤規則相立候事
    五月廿三日 晴
一尚介殿御出勤之事
一篤太夫小四郎直一郎柳左衛門徳左衛門平八郎謙蔵重輔三四郎鍵太郎御用達出勤
一瀬名ケ谷村茶摘手御貸付金上納被出候事
   (朱書)
   但元金五百両利金拾五両
一和田屋小平治水油五拾樽引宛御貸附相成居候内、拾樽分代金上納いたし、残四拾樽引宛猶拝借相成候事
    五月廿四日 晴
一尚介殿篤太夫其外掛一同出勤
一落合村茶摘手拝借金百両、利三両元利共返納相済
    五月廿五日 雨
一尚介殿其外掛一同出勤いたす
一小四郎不快頼合
    五月廿六日 陰
一□□《(欠)》篤太夫其外出勤
一小松屋長吉三千両、日歩元利返済相成ル
一右同人千五両ツヽ弐口御貸附相成ル
一石原屋嘉右衛門江弐百五拾両、日歩御貸附相成ル
 - 第2巻 p.133 -ページ画像 
一赤沢村元利御貸附返納相済
一殿村新船組茶摘手拝借金七拾両元利上納相済
一布袋屋平兵衛江金百両日歩御貸附相成ル
    五月廿七日
一無記事
    五月廿八日
一無記事
    五月廿九日 陰
一子之日ニ付会所休之事
一今夜清水より御用状到来
    六月朔日 陰雨
一掛り一同出勤
      二日
(記事ナシ)
      三日
(記事ナシ)
      四日
(記事ナシ)
    六月五日 雨
一尚介殿初掛り一同出勤いたす
弐拾樽舎八樽藤兵衛百四両壱分ニ而願受度旨、源六申立候付、御払之積書状番外を以申遺ス
一浜松方より御払米一件掛合書到来
○下略



〔参考〕渋沢栄一 書翰 (千代夫人宛) (明治二年四月二十三日)(DK020006k-0003)
第2巻 p.133 ページ画像

渋沢栄一 書翰 (千代夫人宛) (明治二年四月二十三日)  (穂積男爵家所蔵)
其後御かわりのふ御座可被成目出度そんしまいらせ候、当方無事御降意可被成候、さて御用向も存外手間取りいつれ尚五七日も相掛り可申此段御承知可被成候、留守中取締別而よろしき様頼入そんし候、兄様御儀品ニ寄大宮辺御こし可被成、就而ハ猶更無人折角取締御心配被成度候、右御越之節ハ諸入費少々小包之口より御渡可被下候、賄方之入用もし不足ニ而亀太郎申出候ハヽ、同様之内より御渡有之度候、無用之入費無之様いたし度頼入候、宇多手習素読精々御世話可被成候
こなた夏服夫々仕立御取斗可被成候
留守中は来人も少なく閑暇も可有之候間、些手習被成候よふ頼入そんし候
右無事申進度 匆々めてたくかしく
    四月廿三日
                      篤太夫
    お千代との