デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

1章 金融
1節 銀行
6款 択善会・東京銀行集会所
■綱文

第6巻 p.434-435(DK060129k) ページ画像

明治31年9月19日(1898年)

是ヨリ先、清国ニ於ケル実業視察ノ為メ調査員派出ノ件ニ付キ農商務次官ヨリ照会アリ、是日右ノ件ハ之ヲ見合セル旨復申ス。


■資料

銀行通信録 第一五五号・第一五〇二―一五〇三頁〔明治三一年一〇月一五日〕 第百八十四回定式集会録事(DK060129k-0001)
第6巻 p.434-435 ページ画像

銀行通信録  第一五五号・第一五〇二―一五〇三頁〔明治三一年一〇月一五日〕
    ○第百八十四回定式集会録事
九月十五日午後五時より東京銀行集会所組合銀行第百八十四回定式集
 - 第6巻 p.435 -ページ画像 
会を開き来会者五十二名なり
副会長豊川良平氏会長席に着き、協議に先たち第百国立銀行は八月十四日営業満期に付翌十五日より株式会社第百銀行と改称して其営業を継続したる事、第三十九国立銀行は九月九日営業満期に付翌十日より株式会社三十九銀行と改称して営業を継続し、且東京支店を日本橋区小網町二丁目九番地へ移転したる事、第七十八国立銀行は来十月十九日より株式会社八王子第七十八銀行と改称して営業継続すべき事、三十九銀行は東京支店支配人に遠藤雄吉氏を任したる事、掛川銀行東京支店支配人逸見久治氏退任に付寺沢平吉氏の其後任たりし事、又前会の決議に基き当集会所建築委員を上柳清助、芦田順三郎両氏に嘱托したる事、又昨年四月銀行通信録編輯主任に雇聘したる小手川豊次郎氏は都合により七月二十九日解雇し、其後任者は目下人選中に付次会に於て之を紹介すへき事を報道し
次に農商務次官の照会に係る清国に於ける実業視察の為め調査員派出の件を協議したる処、目下清国実業上の事情を調査するに付ては最も同意を表する処なりと雖、本会より特に委員を派出するの一事は見合せ、而して其復申案は正副会長へ一任すへき事に決し、○中略晩餐の後八時過散会せり
    農商務次官へ復申書
日清間通商に付ては御省に於て常に御注意有之候得共、近時日清間の関係及本邦対外貿易の状勢は清国に向て一層大規摸の調査と劃策とを促し候に付、今般夫々充分の御調査可相成に付ては、右調査に関する意見を開陳し、併せて視察員派遣の都合等御回答可申上様御照会の趣敬承仕候に付、去る十五日組合銀行集会の節及協議候処、右調査に関しては当集会所より別に可申上意見無之候得共、彼の地金融の事情並に日清間為替、荷為替等取扱の便否並其手数料及前途注意すべき廉々御調査相成候上御報告に与り候様相願度、又視察員派遣の議は人繰の都合有之今度は差出不申事に決議仕候間、宜敷御承知被成下度、此段及復申候也
                東京銀行集会所
  明治三十一年九月十九日      会長 渋沢栄一
  ○第百八十四回定式会議録事中「清国実業視察ノタメ調査員派出ノ件」ニ関スル記述ハ「集会録事(明治二十六年一月)」中ノモノヨリ「銀行通信録」ニ掲載ノモノ詳細ナルヲ以テ之ヲ採リタリ。