デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

  詳細検索へ

公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2021.9.1

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

1章 金融
1節 銀行
7款 金融関係諸団体 2. 関東銀行会
■綱文

第7巻 p.159-160(DK070022k) ページ画像

明治27年6月18日(1894年)

是日臨時会議ヲ開キ、栄一会長トシテ国立銀行営業期限延期案ニ付協議ス。


■資料

銀行通信録 第一〇四号・第二五―三五頁〔明治二七年七月一〇日〕 関東銀行会臨時会議要略(DK070022k-0001)
第7巻 p.159-160 ページ画像

銀行通信録  第一〇四号・第二五―三五頁〔明治二七年七月一〇日〕
    ○関東銀行会臨時会議要略
六月十八日午後三時ヨリ、東京日本橋区坂本町東京銀行集会所ニ於テ関東銀行会(私立銀行ヲ除ク)臨時会同ヲ開キ、来会シタル銀行総テ三十六行ニシテ人員四十名、但事故アリテ欠席シタルモノ十一行ナリ当日会同ノ要領左ノ如シ(出席人名略)
幹事第一国立銀行頭取渋沢栄一氏ハ会長席ニ着キ、新潟第四国立銀行村上第七十一国立銀行、新発田第百十六国立銀行ヨリ本会ヘ加入申込アリシカ、本日ハ関東会全躰ノ会同ニアラスシテ国立銀行ノミノ会同ナレハ之ヲ確定スル能ハスト雖モ、事大ニ国立銀行ノ利害ニ係ルヲ以テ仮ニ加入ヲ諾シテ爰ニ参列セシメ、追テ定式会議ニ於テ之ヲ定メテハ如何トノ議ニ皆同意ヲ表シテ之ニ可決セリ
又会長ハ本年五月臨時会ノ議決ニ基キ本会交渉委員ハ、各団躰交渉委員ト共ニ本月五日、六日、七日東京銀行集会所ニ於テ協議会ヲ開キ、彼ノ国立銀行営業年限延長ノ件ニ付種々討議ヲ尽シ其方法順序ヲ議定シ、且之カ希望ヲ表白スルニ当リ其談話語次ノ区々タラサランコトヲ欲シ、別冊趣意書ヲ起草シ之ヲ各員ニ配付シタレハ、已ニ一読セラレタルヘケレハ更ニ朗読シテ報道スルノ労ヲ省略スヘシ、就テハ此主意ニ依リ充分注意シテ之レヲ徹底センコトニ尽力アリタシ、但シ其運動タル極メテ公明正大ニ順序ヲ履ミ正理ノ存スル所ニ拠リ、之レヲ希望スルニ在リテ苟モ饗宴贈投等ノ手段ヲ以テスルハ、我輩ノ難ク信シテ取ラサル処ナレハ為念爰ニ一言ス
或ハ已ニ営業延期ニ決セル以上ハ今復タ之ヲ論スルノ要ナシト雖トモ想フニ政府ハ必ス第七議会ニ於テ夫ノ処分法案ヲ提出スルニ至ルヘシ元来処分法案ニ対シテハ世上往々其解釈ヲ誤マルモノアリテ、恰モ延期案ト両立セサル者ノ如ク見做セリト雖モ、仮令延期ヲナスモ其延期年限満ルトキハ輙チ亦其処分法案ニ拠ラサルヘカラス、果シテ然ラハ第七議会ニハ必ス此問題匿起スヘキニヨリ、今之ニ対スル本会ノ意向ヲ一定シ置クハ頗ル必要ノ事ナルヘシトノ議ヲ提セシ者アリシカ、結
 - 第7巻 p.160 -ページ画像 
局是等ハ会員各自ノ意見ニ一任シテ本会ノ決議ヲ以テセサルコトニ決定セリ
爰ニ於テ其運動方法順席及費用其他ノ件ニ付、交々質問多少論議スル処アリタレトモ、要之本会ハ六団躰交渉委員会決議ノ通リ承認スヘキコトニ議決シ、午後八時下退会セリ
○国立銀行延期趣意書略ス(第六巻第三六八頁ニ掲出)。