デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

1章 金融
1節 銀行
7款 金融関係諸団体 2. 関東銀行会
■綱文

第7巻 p.170-176(DK070028k) ページ画像

明治30年3月28日(1897年)

是日例会ヲ開キ、栄一会長トシテ「鎖店銀行発行紙幣引換期限延期ノ件ニ付キ大蔵大臣ヘノ稟請案」ヲ審議ノ上可決ス。


■資料

銀行通信録 第一三七号・第九五―一〇〇頁〔明治三〇年四月一〇日〕 関東銀行会定式会議録事(DK070028k-0001)
第7巻 p.170-175 ページ画像

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中外商業新報 第四五三二号〔明治三〇年三月二八日〕 関東銀行会の例会(DK070028k-0002)
第7巻 p.175 ページ画像

中外商業新報  第四五三二号〔明治三〇年三月二八日〕
    関東銀行会の例会
関東銀行会は予期の如く昨廿七日午後一時三十分より内山下町帝国ホテルに其例会を開けり、出席者百余名、渋沢栄一氏会長席に着き二三の報告ありて後本会規定の改正案を議定し次で左の稟議案を可決せり
    鎖店銀行発行紙幣引換期限延期の件に付大蔵大臣へ稟請案
 営業満期又は満期前私立銀行となり業務を継続致候国立銀行より発行の紙幣は、昨年三月法律第八号を以て其通用期限を明治卅二年十二月九日迄とせられ、而して此引換期限は通用期限翌日より起算して満五ケ年と規定せられ候、然るに鎖店銀行発行の紙幣引換期限は去る明治廿七年五月大蔵省令第九号を以て更に明治三十二年十二月三十一日迄と御令達有之候処、右銀行紙幣は其形状種類紙質に至るまで同一様に有之候為め、其区別を為し候には、一葉毎に其発行店を精査し始めて之を鑑別し得る次第に有之候得共、頻繁なる取引に際し、如此手数を要し候は啻に煩雑に渉り候のみならず取扱上自然渋滞を来し到底難行届事柄に有之、且又小民の文字を解せざるものに至りては之を識別すること能はざるより、遂に不測の損失を蒙るやも難計候に付、何卒右鎖店銀行紙幣引換期限をして今一層延期せられ、業務を継続致候国立銀行発行紙幣引換期限と同一に相成候様御措置被成下度、此段稟請仕候也
  明治三十年 月 日           関東銀行会幹事
   大蔵大臣宛
夫より本会規定中改正の結果として幹事銀行を選挙せしに、左の七行当選せり
 第一銀行・第三銀行・第十五銀行・第百銀行・第百十九銀行・三菱銀行・三井銀行
右終りて会員一同撮影の後宴席に移り、松方大蔵大臣及岩崎日本銀行総裁の演説ありて散会したる由なり
  ○中外商業新報ノ本記事ハ三菱銀行ヲ幹事銀行トセルモ(前掲銀行通信録ニヨレバ横浜正金銀行)コノマヽトス。


中外商業新報 第四五三三号〔明治三〇年三月三〇日〕 関東銀行会余聞(DK070028k-0003)
第7巻 p.175-176 ページ画像

中外商業新報  第四五三三号〔明治三〇年三月三〇日〕
    関東銀行会余聞
関東銀行春季大会の事に就ては、去廿八日の本紙に記載する所ありしが、同会に於ては松方大蔵大臣及岩崎日本銀行総裁の演説あるべき筈の処都合により見合となり、添田寿一氏同大臣の旨を受け一場の演説を為したるが、演説の大要は銀行の業務に就き銀行家は宜しく信用を以て取引先に臨むべく、殊に将来我経済界の境域を拡めんとするには益々其必要を認むとの事なりし由、当日の来賓は大蔵省の田尻次官、
 - 第7巻 p.176 -ページ画像 
日本銀行の河上謹一氏及貴衆両院議員中数名の欠席者を除くの外悉く出席し、頗る盛会なりし由