デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

2章 交通
2節 鉄道
1款 東京鉄道組合
■綱文

第8巻 p.445-460(DK080032k) ページ画像

明治9年7月18日(1876年)

是日ノ第十九回会議及ビ次回会議ニ於テ、栄一定款案ヲ審議ニ付ス。其議未ダ了セズシテ後会ニ残ス。


■資料

東京鉄道組合会議要件録 第二巻・第五一―六九頁(DK080032k-0001)
第8巻 p.445-449 ページ画像

東京鉄道組合会議要件録 第二巻・第五一―六九頁
                 (株式会社第一銀行所蔵)
   ○第十九回定式会議 明治九年七月十八日於第一国立銀行閣内開之
                 出席人名
                      前田利嗣代理神尾直養
                      井伊直憲井伊直安代理金田師行
                      榊原政敬代理加藤直栗
                      松平頼聡代理三宅十郎
                      徳川慶勝代理井上喬
                      毛利元徳
                      池田茂政池田章政代理河原信可
                      大村純熙代理稲田又左衛門
                      松平慶永松平茂昭代理武田正規
 - 第8巻 p.446 -ページ画像 
                      久松定謨代理河東坤
                      前田利同代理中島定恒
                      毛利元敏代理難波舟平
                      池田輝知池田徳潤代理河崎真胤
                      九条道孝代理朝山常順
                      伊達宗城
                      山内豊範代理横田義邦
                      久松勝成
                      池田慶徳
                      蜂須賀茂韶代理小室信夫
                      伊達宗徳代理井関盛艮
                      亀井玆監
                   会頭 渋沢栄一
                   欠席 毛利元忠代理柏村信
    第一節
右各員着席ノ上会頭ハ定款並申合規則ヲ本会ニ於テ議定スヘキコトヲ陳述ス
    第二節
池田慶徳ハ会頭ニ対シ已ニ前回ノ決定ニ係ル約束案中更ニ意見アリ、因テ立議スヘキヤ否ヲ問フ、会頭ハ其妨ケサルコトヲ答フ、因テ左ノ動議ヲ起セリ
一 約束案第十八条儲策三款ヲ設クル者恐クハ、目途ノ定ラサルカ如シ、願クハ其一ヲ撰テ畢竟ノ津涯ヲ定ムヘシ、且今朝工部卿ニ面晤スルアツテ此言ニ及フ、工部卿ハ彼ノ一款ヲ撰テ判定スヘキコトハ妨ケスト雖トモ、既ニ衆ト与ニ決定スル所更ニ改ムルコトヲ求メカタシ、若シ衆議更ニ変ルトキハ又敢テ之ヲ拒ムヘカラスト云、故ニ其一款ヲ撰定セント欲ス
因テ会頭ハ本件ハ既ニ前回ニ於テ衆議決定スル所ノ者ニシテ、且万一ヲ他日ニ虞ルトキハ蓋三款ヲ設ケテ儲策トナスモノ、将来果シテ其活用ヲ得ルヘキコトヲ陳述シ、又小室信夫ノ縦ヒ其一款ヲ撰定スヘキモ宜シク先ツ其定款並申合規則ヲ決定シ、然後其事ニ及フヘキコトヲ答議シ、此ヲ以テ其動議ヲ中阻セリ
    第三節
会頭ハ定款並申合規則ヲ以テ逐条衆議ヲ撰ヒ、其第一条ヨリ第四条ニ至リ之ヲ議定シ、第五条ノ担保金不足拾七万余円ノ徴募方法ニ於テ小室信夫ハ一大動議ヲ起シ、而シテ衆議之ニ同シ、其決定スル所次ノ第四節ノ如シ
    第四節
原案第五条ニ載スル所、拾七万余円ノ不足額ハ追テ同族中望ミノ者アレハ金額壱万円以上ノ加入タレハ之ヲ承諾シテ新加入ヲ為サシム云々ハ其策ノ得ル者ニ非レハ、宜シク今日ノ同盟相共ニ年々上納金ニ生スル所ノ利子ヲ以テ之ヲ充テ、其足ラサル所ハ之ヲ銀行ニ仮借シ、其不
 - 第8巻 p.447 -ページ画像 
足額ヲ塡ムルカ為メニ敢テ他ニ加入ヲ求ムヘカラス、而シテ其仮借スル者ハ又宜シク各自私家ノ会計ニ立テ此立会ノ公算ト為スヘカラス、蓋立会公算ノ如キハ各自ノ新旧合担保金額ヲ以テ簿記会計ヲ整頓シ、其私計ノ如何ヲ問ハサルヘキコトヲ議定シ、乃チ其一覧表ヲ草シテ増額総額ヲ詳カニシ各自之ヲ領諾ス(本文一覧表ハ第廿回臨時会議ニ於テ改正スルヲ以テ今玆ニ掲載セス)
    第五節
小室信夫ハ更ニ異案ヲ立テ、其陳述スル所左ノ如シ
一 第四節ノ如キハ自家尤奮勉シ遂ニ能ク衆議ノ団決スルコトヲ得タリ、然ルニ自家ノ担保金額タル其初ヨリ十年ノ全家禄ヲ限リ之ヲ支出スヘキ任ヲ有ス、然ルニ曩ニ十ケ年賦ノ情願ヲ全フセス、七ケ年賦ノ指令ヲ受ケ、因テ其年支ノ目途ヲ失ヒ、既ニ将来政府ヨリ収受スヘキ利子ヲ合計シ、幸ニ原担保金額ヲ存スルコトヲ得タリ、然レトモ是到底委任ノ金額ヲ以テ資弁シ得ヘキ所固ヨリ異議アルコトナシ、特ニ恐ルヽ今日新担保額ノ如キハ其委任ノ外ニ出ツル者、請フ更ニ内議ヲ択テ之ヲ定メン、而シテ蜂須賀氏遥ニ英国ニ在リ、今其命ヲ要スルニ遑アラス、因テ別ニ方策ヲ旋ラシ来ル廿四日ノ臨時会ニ於テ確答スヘシ、夫豈此挙ニ会シ其定策ヲ変改スヘケンヤ、更ニ請フ特リ自家ニ許スニ廿四日ヲ期シ、其間自家特リ第四節ノ決議ニ同セサルニ居ランコトヲ
因テ各員ハ此説ヲ肯諾シ、会頭ハ一覧表ノ跋尾ニ於テ小室氏ノ後説ヲ記シ更ニ之ヲ各員ニ示シ、而シテ来ル廿四日ヲ以テ臨時会議ヲ開クヘキコトヲ約シ、一同退場ス、時ニ午後六時下

   ○第廿回臨時会議 明治九年七月廿四日於第一国立銀行閣内開之
                 出席人名
                      池田輝知代理勝部静男
                      伊達宗城
                      松平頼聡代理三宅十郎
                      毛利元敏代理難波舟平
                      亀井玆監代理清水格亮
                      榊原政敬代理加藤直栗
                      井伊直憲井伊直安代理金田師行
                      久松勝成久松定謨代理河東坤
                      松平慶永松平茂昭代理武田正規
                      池田茂政池田章政代理河原信可
                      蜂須賀茂韶代理小室信夫
                      徳川慶勝代理井上喬
                      大村純熙代理稲田又左衛門
                      山内豊範代理山田東作
                      前田利同代理中島定恒
 - 第8巻 p.448 -ページ画像 
                      九条道孝代理藤井祐澄
                      伊達宗徳代理井関盛艮
                      前田利嗣代理神尾直養
                      池田慶徳
                      毛利元徳
                   会頭 渋沢栄一
                   欠席 毛利元忠代理柏村信
                   同  池田徳潤
    第一節
右各員着席ノ上会頭ハ、前会定款ノ議ニ当ツテ小室氏ノ動議ヲ生シ因テ其原案第五条(新定四条)ニ於テ中止セリ、今日宜シク還タ其五条ヨリ之ヲ議定シ、且小室氏ノ確答ヲ求ムヘキコトヲ演述ス
    第二節
又会頭ハ第一節ノ議事ニ先チ、各員ノ会議出席ニ後ルヽ者多キヲ以テ会議規則第十五条第十六条ヲ更ニ恪守スヘキヤ、或ハ開場ノ時期ヲ改正スヘキヤノ議問ヲ発ス(是毛利元徳ノ立案ニ係ル)、以此テ衆説紛々対論数端殆ト要議ノ時晷ヲ失ハントスルニ因テ、会頭ハ本議ヲ中止シ復タ後議ニ附スヘキコトヲ告ク、今試ミニ衆議数端ニ就キ其論派ヲ概別スル所左ノ如シ
甲 会議規則第十五条十六条ニ照準シ会頭ハ必其時限ヲ愆ラス己レ先ツ出席シテ参集ノ現員ヲ点数シ、時限ニ至ラハ開場又ハ閉場ヲ決定シ、毫モ斟酌スルコトナカルヘシ
乙 嘗テ此会議ヲ以テ規則ヲ設クル者、其意蓋大法ヲ規矩スルニ過キス、謂フニ立会未タ鞏固ナラス、経画未タ整頓セス、然而シテ今日会議ノ要トスル所其立会ノ経画ニ在リ、然レハ則其大法ヲ失ハスシテ厳ヲ去リ寛ニ就キ、宜シク彼ノ琴柱ニ膠スルカ如クナラサルヘシ
丙 旧章ヲ改メ更ニ各員十二時半ヲ限リ集会シ、午後一時ヲ以テ開場スヘシ、是各員午前ヲ以テ自家内外ノ事務ヲ整了シ、其集会ニ当テ妨ケス、随テ定時ヲ愆ツナキコトヲ欲スル者ナリ
    第三節
小室信夫ハ各員ニ対シ左ノ陳述ヲナス、是前会ノ答辞ニ係ル者ナリ
  前会ノ衆議決定ニ係ル担保金増額ニ因リ延答ノ件ハ、已ニ前会ニ於テ陳述スル所ノ如ク、其七拾七万七千円ハ既ニ熟算ヲ以テ担保スル所ナレハ此際又増額スヘキ計策ナク、且之ヲ他求シテ増額ニ充タシメント欲スルモ亦其時間ヲ得ス、因テ前会ノ計算ニ係ル蜂須賀氏ノ担保増額ハ暫ク之ヲ虚額ニ措キ、以テ此定款ヲ議定セラレンコトヲ欲ス
    第四節
於此テ会頭ハ前回増額ノ議定ヲ覆ヘシ、更ニ定款原案第五条ノ趣意ニ復スヘキカノ議問ヲ起シ、又年賦金上納会計方法ノ一書ヲ以テ議案ト為シ、担保金額ヲ更定スヘキ草表ヲ作ツテ各員ニ示ス、因テ衆議決定スル所左ノ如シ
 - 第8巻 p.449 -ページ画像 
 一担保金額ハ前回ノ定議ヲ覆シ乃チ更ニ弐百八拾弐万円ヲ以テ其額ト為シ、其不足額拾八万円ノ如キハ年賦上納金ニ対シ政府ヨリ下付セラルヽ利子ヲ以テ之ニ充ツヘシ、因テ此第四節ノ発案ニ係ル年賦金上納会計方法ナル者ハ此決議ニ於テ尤要用ナル方法トナスヘシ
 一故ニ其担保金額割合並不足金額割合等ハ此第四節ノ発案ニ係ル草表ニ従ツテ之ヲ更定スヘシ、其不足額割合ナル者ハ自ラ新担保額ニ当ルヘキモノニシテ、乃チ年賦上納金ノ利子ヲ以テ之ニ充ツヘキナリ
 一已ニ前条ノ如ク決定スルトキハ又別ニ新加入ヲ求ムヘカラス、而シテ其担保金額ヲ以テ他人ニ譲ルコトハ妨ケナシト雖トモ、須ラク同盟一同ノ承諾ニヨリテ之ヲ決定スヘシ
    第五節
担保ノ金額ハ已ニ前節ノ如ク決定シ、同盟等シク其改定ノ計算額ヲ領録スルヲ以テ、乃チ会頭ハ第一節ノ如キ定款原案ヲ執ツテ前議ニ次キ逐条衆議ヲ撰ヒ、以テ第四条ヨリ第九条ニ至リ之ヲ改定ス
右会議畢テ会頭ハ衆員ニ対シ定款ノ議定未タ全ク了セス、如此シテ又数日ヲ渉ルヘカラス、若シ不日政府ノ指令ヲ得ルヲ以テ臨時会議ヲ開クコトナクンハ、則来月初旬ニ於テ宜シク臨時会議ヲ開キ、而シテ定款ヲ議了スヘキコトヲ演述シ、衆員之ヲ領諾ス、時ニ午後八時前一同退場ス


鉄道回章留(DK080032k-0002)
第8巻 p.449-455 ページ画像

鉄道回章留               (渋沢子爵家所蔵)
    第五節
担保金額ハ前節ノ如ク決定シ、同盟等シク其改定ノ計算額ヲ領録スルヲ以テ、乃チ会頭ハ第一節ニ基キ其定款原案ヲ執ツテ逐条衆議ヲ撰ヒ之ヲ改定スルコト左ノ如シ
一原案第五条ヲ刪リ新ニ第四条ヲ設ク、左ノ如シ
    第四条
  右三百万円ノ内現今同盟廿六名ニテ弐百八拾弐万円ヲ七ケ年ニ集合スルコトヲ担保セシニ付、残リ拾八万円ハ右年賦上納金ニ対シ向後政府ヨリ下附セラルヽ利足ヲ以テ之ニ充ツヘシ
一原案第六条ヲ五条ト為シ「鉄道御払下代価」ノ下ヨリ「年賦上納」ノ上マテ三拾二字ヲ削リ、又「年賦」ノ下ニ「済迄」ノ二字ヲ挿ム
一原案第七条ヲ六条ト為ス
一原案第九条ヲ七条トナシ{原案第八条ハ前回ニ於テ削除ス}其冒頭ヨリ「年賦上納未済ノ時間」ノ上四十一字ヲ削リ、又「其承諾ニヨリテ之ヲ譲渡スコトヲ得ルヘシ」ヲ改メテ「承諾ヲ得テ之ヲ譲渡スヘシ」ト為ス
右会議畢テ○下略
    ○
 七千七百七十円      四百九十円       八千三百円     榊原政敬
 五千五百五十円      三百五十円       五千九百円     池田徳潤
 - 第8巻 p.450 -ページ画像 
 五千二百十七円      三百三十円       五千五百円     毛利元忠
 五千円          三百二十円       五千三百円     九条道孝
 三千八百八十五円     二百五十円       四千百円      井伊直安
 一万〇〇十円       六百三十円       一万七百円     前田利同
 二百八十二万二千三百〇七円  十八万〇二百六十円  三百万〇二千五百六十七円
右是迄ノ担保金額ニ次桁ノ割増ヲ加ヘ総額金三百万円ニ定ムヘキコトヲ決定シタルニ付、其割増高ヲ本額ニ加算シテ第三桁ノ額ト為ル、是ヲ四捨五入法ニシテ金三百万〇〇二千五百六十七円トナル、然ルニ蜂須賀氏ノ分ハ其増額丈ケ今日之ヲ決定シ難キコトトシテ差引金四万六千四百円ハ次会ニ於テ蜂須賀氏ノ決答ヲ待テ此総額ヲ決定スヘキ也
  明治九年七月十八日定式会議ニ於テス
    ○
東京鉄道組合申合規則
  肝煎撰挙之事
    第一条
此立会ノ同盟等ノ会議ニ於テ肝煎ヲ撰挙スルコトハ毎年一月十八日ニ於テ投票ノ多数ニ従ヒ之ヲ定ムヘシ、但其権限職掌ノ如キハ別冊肝煎権限ニ詳載シタル条款ヲ遵奉スヘシ
  立会役人之事
    第二条
此立会ニ於テ諸般ノ役員ヲ撰定スルコトハ、明治十五年七月十八日ノ集会ニ於テ頭取役ヲ撰挙ノ上ニアラサレハ之ヲ定メカタシト云トモ、其間立会ノ事務ヲ取扱フ者ハ総理代《(人脱)》ニシテ、此総理代人ノ権内ヲ以テ既定月額費金内ニ於テ支消シ得ル分ハ適宜ニ書記等ヲ雇入ルヽヘシ
年賦上納期限中鉄道ノ実業並其会計諸務等ヲ伝習ノ為メニ何名ノ役員ヲ雇入、仮ニ伝習役ト称シ、総理代人ノ指揮ヲ受ケ鉄道寮ニ出シ、相当ノ地位ヲ得テ鉄道ノ実務ヲ了知セシムヘシ
  組合印章ノ事
    第三条
立会同盟ノ撰定シテ採用シタル此立会ノ印章ハ左ノ如シ
社印 隷字 東京鉄道組合 一寸八分四方
押切印 篆字 東京鉄道組合 五分 一寸
封印 字体同上 東京鉄道組合 緘印
右印章ハ総理代人之ヲ管保スヘシ
  記録ノ事
    第四条
立会ノ記録ハ凡ソ左ノ種類ニ分科シテ取扱ヒ、常ニ之ヲ整頓シ、毎一ケ年ヲ限リ分界編纂シ、総理代人之ヲ保存スヘシ
第一類 政府ニ関係ノ書牒
第二類 諸証書並諸定本書
第三類 会議要件録
第四類 立会諸成規
第五類 会計簿冊
 - 第8巻 p.451 -ページ画像 
第六類 株金担当本帳
第七類 日誌会議日誌往来文柬報告輪札之類
第八類 図本
  担保金譲替之事
    第五条
此立会ニ於テハ年限上納金皆済ニ至ラサル間ハ株券ヲ発行セスト云トモ、仮ニ各自担当金額ヲ株高ト看做シ、百円ヲ以テ一株ト定メ、全額ナリ又ハ幾分ナリ他人ニ譲渡スコトヲ得ルヘシ
    第六条
担当金全額又ハ幾分ヲ他人ニ譲渡サントスル者ハ引受人ノ名前並其譲渡ス趣旨ヲ書面ニ認メ総理代人ニ達スヘシ
    第七条
総理代人ハ此書面ヲ受テ速ニ臨時会議ヲ開キ、立会ニ於テ其譲替ヲ承諾スルヤ否ヲ問ヒ、之ヲ承諾セハ譲替手続ニ取掛ルヘシ
    第八条
右譲替ノコト決定スルトキハ、総理代人ハ其譲替証書ヲ作リ、譲主引受主及双方ヨリ一人ツヽノ保証人ヲ立テシメ、譲替証書調印済之後株高金担当本帳ヲ書改ムヘシ
    第九条
右ノ手続ヲ了セハ立会ニ於テハ其事由ヲ速ニ政府ニ上申スヘシ
  立会入費之事
    第十条
立会ノ入費ハ当分一ケ月弐百円ノ定額ヲ以テ総理代人ニ委托シ、此ヲ以テ総理代人ヘノ謝金、書記ノ手当並第一国立銀行館内借請ノ謝金及筆墨紙小具ノ費用等ニ充タシムヘシ
肝煎ノ手当ハ立会会計ノ撰根《(マヽ)》ニ依リ協議ノ上決定シ、別段ノ仕払ニ立ツヘシ、伝習役ノ給料ハ追テ其人ヲ撰定ノ後集議ノ上之ヲ定メ、別段ノ仕払ニ立ツヘシ
第一国立銀行ニ払ス《(フカ)》ヘキ金銀受払ニ付テ千分ノ一ノ手数料ハ、其本額ニ応シテ別段ノ仕払ニ立ツヘシ
    第十一条
定額ノ月費ハ毎月第一国立銀行ヨリ借用シ、明治九年六月ニ至リ政府ヨリ請取タル利足金ノ内ヲ以テ、年壱割ノ利足ヲ加ヘテ償却スヘシ
 但本文ノ外臨時別段ノ要費アラハ亦本文ノ如ク取計ヘシ
    第十二条
明治九年六月後ノ定額月費ハ都テ政府ヨリ受取ルヘキ利足ノ内ヲ以テ仕払フヘシト雖モ、若シ其十二月マテノ間入費不足ヲ生スルトキハ、又第十一条ノ如ク銀行ヨリ借受クヘシ
  諸約定之事
    第十三条
立会中ニ於テ決議スル件々ハ都テ日誌並会議日誌等ヨリ成立ツ所ノ要件録ニ拠リテ確証トスヘシ
他向ニ対スル約束ハ事件ノ種類ニ依リ都テ肝煎又ハ総理代人ノ名印ヲ用ヒ、同盟一同ノ名印ヲ要セサルヘシ、尤モ政府ニ対シスルコトハ願
 - 第8巻 p.452 -ページ画像 
書又ハ約定書ノ如キハ一同ノ名印ヲ以テスヘシト云トモ、通常ノ答書照会書ノ類ハ肝煎ノ名ヲ以テスヘシ
  同盟集会之事
    第十四条
此立会ノ定式会議ハ毎月十八日ヲ以テス、此日ハ午前第十時ニ開場午後四時閉場スヘシ
    第十五条
臨時会議モ開閉ノ時間定式会議ニ準スヘシ、然レトモ、議事ノ多少ニヨリ臨機之ヲ伸縮スヘシ
    第十六条
定式会議ハ其定日アレハ別ニ開場ノ通達ヲセスト云トモ、其会議ノ要旨ハ或ハ当会ニ於テ後会ノ議目ヲ公示シ、又ハ開場三日前ニ於テ総理代人ヨリ議目要件ヲ通知スヘシ
    第十七条
臨時会議ハ遅クモ当日ノ四十八時間前ニ総理代人ヨリ輪札ヲ以テ開場ノ時刻及其議目要件ヲ報告スヘシ
    第十八条
事件ノ軽易ニシテ臨時会議ヲ要セサルカ如キモ、猶総理代人及ヒ肝煎ノ権限ニテ処断スヘカラサル者ハ、其事件ヲ書面ニ作リ輪札ヲ以テ同盟一同ノ評議ヲ乞フ事モアルヘシ
  決議之事
    第十九条
同盟ノ会議ニテ諸般ノコトヲ決スルニハ其人員ニ拘ハラスシテ担保金額多少ヲ計算シ、其多数ナル説ヲ以テ衆議ト定メ之ニ従フヘシ
    第二十条
常式臨時トモ会議ノ時ニ於テノ順序ハ議事規則ヲ遵奉スヘシ
  年賦金上納之事
    第二十一条
年賦金上納ハ明治九年四月一月ノ延引スル所ニ始リ、同十五年七月マテ毎年両季一月七月ニ上納ヲ取計、即チ十四季ニ係リテ之ヲ皆納スヘシ、此毎季上納金額ハ弐十壱万四千円ツヽニシテ、終季ハ廿壱万八千円タルヘシ
    第二十二条
此上納方ハ第一国立銀行ト結約ノ上此事ヲ銀行ニ委托スルニ付、各自担当ノ出金ハ毎季上納ノ五日前ヲ限リ各自ヨリ直ニ銀行ニ振込ムヘシ又各自ノ都合ニヨリ遠ク前日ニ振込ムトキハ、第一国立銀行ト約束ノ通リ、其定分ノ預ケ金利足ヲ銀行ヨリ各自ニ受取ルヘシ
右振込ミヲ怠リタル者ハ前条利足ノ外ニ一日ニ付其振込ムヘキ本額金ノ百分一ヲ、怠タリタル日数ニ応シ、過怠金トシテ此立会江差出スヘシ、故ニ総理代人ハ右ノ過怠金ヲ受取ラハ之ヲ此立会外臨時収手入金トシテ目額費其他ノ費用ニ充ツヘシ、又万一上納五日前ニ振込ムヘキ時間ヲ十二時間以上怠ル時ハ、総理代人ハ第一国立銀行ヨリ其金額ヲ借用シテ之ヲ銀行ニ振込ミ、政府ヘ対スル約束ヲ履行スヘシ、尤モ右借用ノ利足ハ年壱割ノ率ヲ以テ其怠リシ日ヨリ振込ム日マテヲ計算シ怠リシ者ヨリ取立テ其元利金ヲ以テ直ニ銀行ヘ仕払フヘシ
 - 第8巻 p.453 -ページ画像 
    第二十三条
総理代人ハ第一国立銀行ニ於テ毎季ノ上納ヲ了シ政府ノ受取証書ヲ収手スレハ、向キニ銀行ヨリ各自ノ振込ニ対シテ発付セシ預リ証書ト交換スヘキニ付、毎季上納三日前迄ニ各自ヨリ銀行ノ預リ証書ヲ総理代人ニ達シ置クヘシ
右ノ手続ヲ以テ其季ノ上納ヲ了スル時ハ、総理代人ハ速ニ輪札ヲ以テ其旨ヲ一同ヘ通達シ、且其受取証書ハ其後ノ臨時会議ニ於テ一同ノ閲覧ニ備フヘシ
  政府ヨリ受取ヘキ利足金之事
    第二十四条
年賦上納金ニ対シテ政府ヨリ下付セラルヽ年六朱ノ利足金請取方モ第一国立銀行ト約束ノ上依托ス所ナレハ、毎季政府ヨリ銀行江受取タルトキハ総理代人ハ其儘之ヲ銀行ニ預ケ置月費定金又担保金額ノ不足等ヨリ其時々銀行ヨリ此立会ニ借用金アレハ其分ハ速ニ之ヲ返却スヘシ其後ノ定式会議ニ於テ右金額ノ内幾分ヲ立会積金トスルコトヲ議定シ、又立会月費其外ノ予備ヲ計リ、尚残金アルノ時ニ至ラハ各自ニ配分スルモ又ハ銀行預金ニ取計フモ、一同ノ決議ニヨリテ取扱フヘシ
    第二十五条
此申合規則ハ同盟三分二以上ノ論ニ従フテ之ヲ増損改正スルコトヲ得ルヘシ
右此立会同盟ニ於テ制定シタル申合規則ノ条款各相恪守シテ敢テ違犯アルヘカラス、若悖戻スル所為アル者アレハ、同盟ハ其既納ノ金額ヲ立会ニ没収シテ退社セシムヘキコト各相承諾スル所也
  年 月 日             東京鉄道組合
    ○
   東京鉄道組合定款
大日本政府ノ建築セシ東京横浜間ノ鉄道ヲ此立会ニ御払下ケノ允准ヲ受ケ、当明治九年ヨリ七ケ年賦即チ明治十五年七月マテニ代価ヲ皆納シ鉄道ヲ立会ニ収受スルヲ以テ、立会ノ同盟協議之上右鉄道ヲ収受シ実務ヲ更始スルマテノ間組会定款ヲ決定スル条々如左
    第一条
此立会ノ名号ハ東京鉄道組合ト称スヘシ
    第二条
此立会ノ元金ハ鉄道御払下ケ代価ノ三百万円ト定メ、而テ追テ株券ヲ発行ニハ百円ツヽヲ以テ壱株ト定ムヘシ
    第三条
右三百万円ハ明治九年一月ヲ初季トナシ、毎年両度ニ弐拾壱万四千円ツヽ(終年ハ弐拾壱万八千円)ヲ七ケ年賦ニ相納メ、即チ明治十五年七月ニ於テ其金額ヲ皆納スヘシ
    第四条
此年賦上納金ニ対シ政府ヨリ立会ヘ年六朱ノ利子ヲ毎年六月十二月ノ両季ニ下付セラルヽ者ナリ
    第五条
右三百万円ノ内現金同盟廿五名《(マヽ)》ニシテ弐百八十一万二千二百九十七円
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ヲ七ケ年ニ集合スルコトヲ誓約セシニ付、残リ拾八万七千〇〇三円ノ不足額ハ追テ同族中望ミノ者アレハ金額壱万円以上ノ加入タレハ之ヲ承諾シテ新加入ヲ為サシメ、尚不足額アラハ年賦上納金ニ対シ政府ヨリ下付セラルヽ利足ヲ以テ之ニ充ツヘシ
    第六条
鉄道御払下代価上納済ノ後ハ便宜ノ地ヲ撰ミテ本社支局等ヲ設置スヘキコト勿論タレトモ、右年賦上納ノ間ハ第一国立銀行館内ヲ借受ケ立会ノ事務ヲ処弁スヘシ
    第七条
鉄道御払下ケ代価金年賦上納並右年賦上納金ニ対シ政府ヨリ下付セラルヽ利息請取方ノ取扱ハ第一国立銀行ニ約束シテ之ヲ処置セシムヘシ
    第八条
此立会ノ元金ハ追テ年賦金上納済鉄道ノ実務ヲ執行フノ際、一同ノ衆議ヲ以テ株券ヲ製シ、之ヲ発売スルコトヲ決スヘシ
    第九条
年賦上納済会社ノ現務ニ処スルノ時ニ於テハ更ニ相当ノ成規ヲ設クヘキコト論ヲ俟タサレトモ、右年賦上納未済ノ時間ニ於テ同盟中其担当金ノ全額又ハ幾分ヲ他人ニ譲ラント欲スル者ハ、一同協議ノ上其承諾ニヨリテ之ヲ譲渡スコトヲ得ルヘシ
    第十条
立会同盟中万一此担当金額ノ出金ヲ怠ル者アレハ、政府ニ対スル上納金ハ此立会ニ於テ践行スヘキニ付、此立会ハ其怠リタル者ノ夫迄ノ上納金並向後ノ上納金額ヲ引受クヘキ者ヲ見立テ、相当ノ約束ヲ以テ其譲替ヲナサシメテ担当金額ノ出金ヲ遂ケシムヘシ、故ニ其譲替ヨリシテ其者夫マテノ上納金額中若干ノ減少ヲ生スルコトアレトモ素ヨリ其怠リタル者ノ損失タルヘシ
    第十一条
若シ又右譲替ノ手続ヲ為シタル後三ケ月ヲ経テモ引受ル者ナキトキハ夫迄ノ上納金ヲハ此立会ニ没収シ、其者ノ担保金額ハ此立会ニ於テ担保スヘシ
    第十二条
毎年両季六月十二月政府ヨリ受取ヘキ利息金ノ内ヲ以テ其時々会議ノ上幾分ヲ引去リテ立会ノ積金並費用ノ予備ト為シ、第一国立銀行ニ預ケ置クヘシ
    第十三条
此立会ニ於テハ年賦金上納年限中株主ノ内三名ヲ撰テ肝煎トナシ、総株主ノ代理トナリ、総理代人ト協議シ立会ノ事務ニ従事スヘシ
    第十四条
肝煎ヲ撰定スルハ総株主ノ投票ヲ以テ之ヲ定メ、在任一ケ年ヲ限ルヘシ
    第十五条
肝煎ヲ撰定スルハ毎年一月十八日ノ定式会議ニ於テ投票ヲ行フヘシ
    第十六条
此立会ニ於テハ総理代人壱名ヲ置キ、年賦金上納年限中一切ノ事務ヲ
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委任スヘシ
    第十七条
肝煎ハ別冊権限章程ニ従テ其職務ヲ取扱フヘシ
    第十八条
総理代人ハ別冊権限並事務章程ニ従テ其職務ヲ取扱フヘシ
    第十九条
代価年賦上納中此立会ニ於テハ追テ相当ノ役員数名ヲ撰任シ、之ヲ鉄道寮ヘ出シ、新橋横浜並各所ノ「ステーシヨン」ニ出勤シ、実際ノ事務ヲ伝習セシムヘシ
    第廿条
右役員ハ総理代人之ヲ推薦シ、株主一同ノ承諾ヲ得テ之ヲ任スヘシ
    第廿一条
此立会ニ於テハ年賦金上納年限中ハ毎月十八日ヲ以テ定式会議ヲ開クヘシ
    第廿二条
此立会ニ於テハ総理代人ノ発意又ハ株主等ノ立案ヲ以テ何時ニテモ臨時会議ヲ開クコトヲ得ルヘシ
    第廿三条
右株主等ノ立案ヲ以テ臨時会議ヲ開クノ手続ハ、此立会ノ財本総額五分ノ一ヨリ少ナカラサル株ヲ所有スル株主壱名ニテモ数名ニテモ右限額タルヘシノ請求ニヨリ、総理代人ハ其会議ノ要旨ヲ領掌シ速ニ発会ノ報知ヲ為スヘシ
    第廿四条
此立会ハ年賦金上納皆済即チ明治十五年七月ニ於テハ其定式又ハ臨時会議ヲ以テ追テ政府ヨリ頒布セラルヘキ鉄道条例ヲ遵奉シ、株主ノ内若干株以上ヲ有スル者ヨリ頭取若干名ヲ撰挙シ、立会開業ノ実務ヲ一切委任スヘシ
    第廿五条
右頭取ノ上任スルニ於テハ肝煎及ヒ総理代人ハ解職スヘシ
    第廿六条
此頭取ハ立会ノ諸役員ヲ撰定シ、諸規則ヲ制定シ、且鉄道ニ関スル一切ノ法令ヲ記弁シ、立会ノ棟梁ニ当ルヘキ者ナリ
    第廿七条
故ニ此立会定款ハ鉄道代価年賦上納中ノモノニシテ、明治十五年七月以後頭取撰挙ノ後ハ随テ此定款ヲ廃止シ、更ニ新定款ヲ議定スヘキコトトス
    第廿八条
此立会定款ハ株主等ノ集議ヲ以テ何時ニテモ之ヲ改正スルコトヲ得ルヘシ、其改正ハ総理代人之ヲ立議シ、株主等一同ノ集会ヲ乞フテ決定スヘシ
右之条々ヲ取極タル証拠トシテ姓名ヲ記シ調印イタシ候也
  年 月 日
                      株主一同姓名印
   ○定款ハ竟ニ之ヲ議了セズ、其数章ヲ撰スルニ止リ、申合規則亦発案ニ係ルノミニシテ議ヲ起サズシテ終ル。
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東京鉄道組合会議要件録 第二巻附録(DK080032k-0003)
第8巻 p.456-460 ページ画像

東京鉄道組合会議要件録 第二巻附録(株式会社第一銀行所蔵)
    東京鉄道組合年賦上納金会計方法
第一季
 一金壱万弐千八百四拾円
   是ハ九年八月分上納不足銀行ヨリ借用
 一金五百三拾五円
   是ハ右借用金利足八月ヨリ十二月迄銀行払
                       但年壱割
 合金壱万三千三百七拾五円
    内
  五千三百五拾円        九年十二月大蔵省御下利息金額銀行ヨリ借用ノ内ヘ戻入
  差引
   八千〇弐拾五円             戻入残額第二季ヘ繰込ヘク負債
第二季
  一金八千〇弐拾五円
   是ハ戻入残額第一季ヨリ繰込
 一金壱万弐千八百四拾円
   是ハ十年一月上納不足銀行ヨリ借用
 一金千〇四拾三円弐拾五銭
   是ハ十年一月借用金並前月繰込金共利足一月ヨリ六月迄銀行払
                       但年壱割
 合金弐万千九百〇八円弐拾五銭
    内
  壱万弐千八百四拾円       十年六月分大蔵省御下利息金額銀行ヨリ借用ノ内ヘ戻入
  差引
   金九千〇六拾八円二拾五銭         戻入残額第三季ヘ繰込ヘク負債
第三季
 一金九千〇六拾八円二拾五銭
   是ハ戻入残額第二季ヨリ繰込
 一金壱万二千八百四拾円
   是ハ十年七月上納不足銀行ヨリ借用
 一金千〇九拾五円四拾壱銭三厘
   是ハ十年七月借用金並前月繰込金共利足七月ヨリ十二月迄銀行払
 合金弐万三千〇〇三円六拾六銭三厘
    内
  壱万九千弐百六拾円       十年十二月大蔵省御下利息金額銀行ヨリ借用ノ内ヘ戻入
  差引
   三千七百四拾三円六拾六銭三厘       戻入残額第四季ヘ繰込ヘク負債
第四季
 一金三千七百四拾三円六拾六銭三厘
   是ハ戻入残額第三季ヨリ繰込
 一金壱万二千八百四拾円
 - 第8巻 p.457 -ページ画像 
   是ハ十一年一月上納不足銀行ヨリ借用
 一金八百弐拾九円拾八銭三厘
   是ハ十一年一月借用金並前月繰込金共利足一月ヨリ六月迄銀行払
                       但年壱割
 合金壱万七千四百拾弐円八拾四銭六厘
    外
   金弐万五千六百八拾円          十一年六月大蔵省御下利息
    内
   金壱万七千四百拾弐円八拾四銭六厘
    是ハ右第四季合金負債ノ分銀行ヘ償却ス
   差引
    金八千弐百六拾七円拾五銭四厘      残余
第五季
 金壱万弐千八百四拾円             上納不足高
  内金八千弐百六拾七円拾五銭四厘       第四季ヨリ繰込ム残余金
 一金四千五百七拾弐円八拾四銭六厘
   是ハ十一年七月上納不足高ノ内第四季ヨリ繰込ム残余金ヲ以テ足ラサル分銀行ヨリ借用
 一金弐百弐拾八円六拾四銭弐厘
   是ハ十一年七月上納不足ノ内銀行ヨリ借用金ノ利子七月ヨリ十二月迄銀行払
                        但年壱割
 合金四千八百〇壱円四拾八銭八厘
    外
  金三万弐千百円               十一年十二月大蔵省御下利息
    内
  金四千八百〇壱円四拾八銭八厘
   是ハ第五季合金負債ノ分銀行ヘ償却
  差引
   弐万七千弐百九拾八円五拾壱銭弐厘     残余
第六季
 金弐万七千弐百九拾八円五拾壱銭弐厘      第五季残余繰込高
  内金壱万弐千八百四拾円
   是ハ十二年一月上納不足ノ分ニ相払
 一金壱万四千四百五拾八円五拾壱銭弐厘
   是ハ全残余金ノ分銀行ニ預込
 一金四百三拾三円七拾五銭五厘
   是ハ右銀行預ケ金ノ利子一月ヨリ六月迄ノ分収入 但年六分
 一金三万八千五百弐拾円
   是ハ十二年六月大蔵省御下利息
 合金五万三千四百拾弐円弐拾六銭七厘
                     右拾弐年六月有高
第七季
 - 第8巻 p.458 -ページ画像 
 金五万三千四百拾弐円弐拾六銭七厘       十二年六月有高繰込七月元ニ立ツ
  内金壱万弐千八百四拾円
   是ハ十二年七月不足高納ノ分ニ相払
 一金四万〇五百七拾弐円弐拾六銭七厘
   是ハ全残余金ノ分銀行ニ預込
 一金千弐百拾七円拾六銭八厘
   是ハ十二年七月ヨリ十二月迄銀行預金利子収入 但年六分
 一金四万四千九百四拾円
   是ハ同年十二月大蔵省御下利息
 合金八万六千七百弐拾九円四拾三銭五厘
                    右拾弐年十二月有高
第八季
金八万六千七百弐拾九円四十三銭五厘       十二年十二月有高繰込十三年一月元ニ立ツ
  内金壱万弐千八百四拾円
   是ハ十三年一月不足高納ノ分ニ相払
 一金七万三千八百八拾九円四拾三銭五厘
   是ハ全残余金ノ分銀行ニ預込
 一金弐千弐百拾六円六拾八銭三厘
   是ハ同年一月ヨリ六月迄銀行預金利子収入 但年六分
 一金五万千三百六拾円
   是ハ同年六月大蔵省御下利息
 合金拾弐万七千四百六拾六円拾壱銭八厘
                     右拾三年六月有高
第九季
 金拾弐万七千四百六拾六円拾壱銭八厘     十三年六月有高繰込同七月元ニ立ツ
  内金壱万弐千八百四拾円
   是ハ十三年七月不足高納ノ分ニ相払
 一金拾壱万四千六百弐拾六円拾壱銭八厘
   是ハ全残余金銀行ニ預込
 一金三千四百三拾八円七拾八銭三厘
   是ハ同七月ヨリ十二月迄銀行預金利子収入 但年六分
 一金五万七千七百八拾円
   是ハ十三年十二月大蔵省御下利息
 合金拾七万五千八百四拾四円九拾銭〇壱厘
                    右十三年十二月有高
第十季
 金拾七万五千八百四拾四円九拾銭〇壱厘 十三年十二月有高繰込十四年一月元ニ立ツ
  内金壱万弐千八百四拾円
   是ハ十四年一月不足高納ノ分ニ相払
 一金拾六万三千〇〇四円九拾銭〇壱厘
   是ハ全残余金ノ分銀行ニ預込
 一金四千八百九拾円〇拾四銭七厘
   是ハ同年一月ヨリ六月迄銀行預金利子収入 但年六分
 一金六万四千弐百円
 - 第8巻 p.459 -ページ画像 
   是ハ十四年六月大蔵省御下利息
 合金廿三万弐千〇九拾五円〇四銭八厘
                     右十四年六月有高
第十一季
 金廿三万弐千〇九拾五円〇四銭八厘      十四年六月有高繰込七月元ニ立ツ
  内金壱万弐千八百四拾円
   是ハ十四年七月不足高納ノ分ニ相払
 一金弐拾壱万九千弐百五拾五円〇四銭八厘
   是ハ全残余金ノ分銀行ニ預込
 一金六千五百七拾七円六拾五銭壱厘
   是ハ同年七月ヨリ同十二月迄銀行預金利子収入 但年六分
 一金七万〇六百廿円
   是ハ十四年十二月大蔵省御下利息
 合金廿九万六千四百五拾弐円六拾九銭九厘
                    右十四年十二月有高
第十二季
 金廿九万六千四百五拾弐円六拾九銭九厘   十四年十二月有高繰込十五年一月元ニ立ツ
  内金壱万弐千八百四拾円
   是ハ十五年一月不足高納ノ分ニ相払
 一金廿八万三千六百拾弐円六拾九銭九厘
   是ハ全残余金ノ分銀行ニ預込
 一金八千五百〇八円三拾八銭壱厘
   是ハ同年一月ヨリ六月迄銀行預金利子収入 但年六分
 一金七万七千〇四拾円
   是ハ十五年六月大蔵省御下利息
 合金三拾六万九千百六拾壱円〇八銭
                    右十五年六月有高
第十三季
 金三拾六万九千百六拾壱円〇八銭      十五年六月有高繰込七月元ニ立ツ
  内金壱万弐千八百四拾円
   是ハ十五年七月不足高納ノ分ニ相払
 一金三拾五万六千三百弐拾壱円〇八銭
   是ハ全残余金ノ分銀行ニ預込
 一金壱万〇六百八拾九円六拾三銭二厘
   是ハ同年七月ヨリ十二月迄銀行預金利子収入 但年六分
 一金八万三千四百六拾円
   是ハ十五年十二月大蔵省御下利息
 合金四拾五万〇四百七拾円〇七拾壱銭弐厘
                    右十五年十二月有高
第十四季
 金四拾五万〇四百七拾円〇七拾壱銭弐厘   十五年十二月有高繰込十六年一月元ニ立ツ
  内金壱万三千〇八拾円
   是ハ十六年一月不足高納ノ分ニ相払
                        但皆済
 - 第8巻 p.460 -ページ画像 
 一金四拾三万七千三百九拾円〇七拾壱銭弐厘
                     右十六年一月有高


鉄道回章留(DK080032k-0004)
第8巻 p.460 ページ画像

鉄道回章留               (渋沢子爵家所蔵)
乾第十四号輪札ヲ以テ啓申仕候、別冊第廿四回臨時御会議要件録編製並ニ年賦上納金会計方法政府御下ケ利息一覧表及ヒ担保金額更定表等清写ニ付、御回達仕候、条例之通御順達周尾ヨリ御返却可被下候也
  七月廿六日午後二時四十分
                      渋沢栄一
二申、本文之内会計方法並利足一覧表等ハ去ル廿四日清写本一部伊達宗城様ヘ入御覧、御一覧済ノ上此輪札ニ添ヘ御同家より御回達之積ニ付左様御承知可被下候也