デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

2章 交通
2節 鉄道
2款 日本鉄道株式会社
■綱文

第8巻 p.616-619(DK080053k) ページ画像

明治42年4月23日(1909年)

是日開カレタル旧同会社臨時株主総会ニ於テ清算人ヨリ清算報告アリ、次デ残余財産分配ニ関スル件ヲ議定ス。栄一株主ヲ代表シ重役並清算人ニ対シテ謝辞ヲ述ブ。


■資料

竜門雑誌 第二四〇号・第二八頁〔明治四一年五月二五日〕 ○元日本鉄道株式会社臨時総会(DK080053k-0001)
第8巻 p.616 ページ画像

竜門雑誌  第二四〇号・第二八頁〔明治四一年五月二五日〕
○元日本鉄道株式会社臨時総会 元日本鉄道株式会社にては本月七日臨時総会を神田青年会館に開き、専務清算人山田英太郎氏より買収概算額決定以来今回決定に至るまでの顛末を報告し、青淵先生は株主一同を代表して鄭重なる謝辞を述べられ、以て清算人の功労を称揚せられたり、斯くて清算人、監査役報酬年額を一万円以内とする事、花瓶金銀盃等の御下賜品及寄贈図書等処分の事等を議決し、次に買収価額確定に就き、特別報酬金支出の件は委員を設けて調査することゝなり、青淵先生を始め根津嘉一郎・大橋新太郎・山中隣之助等十五名の委員を挙げ、委員は別室に於て委員会を開き、将来の準備金として七万五千円、清算人に七万五千円、所得税其他の問題に付き、特に援助を与へられたる人々に対する慰労謝金として十万円、合計二十五万円を支出し、其分配方法は清算人に一任することに決し、青淵先生は右委員会の決議を齎らして議場に報告したる処、満場一致にて委員の報告を可決し、之にて総会を閉会せり。


竜門雑誌 第二五二号・第七七―七八頁〔明治四二年五月二五日〕 ○日本鉄道会社清算の結果(DK080053k-0002)
第8巻 p.616-617 ページ画像

竜門雑誌  第二五二号・第七七―七八頁〔明治四二年五月二五日〕
○日本鉄道会社清算の結果 日本鉄道会社にては四月二十三日午後一時より神田美土代町青年会館に於て、臨時株主総会を開きて清算報告を為し、残余財産分配に関する件を議定せり、当日専務清算人山田英太郎氏は清算の始末を報告し、鉄道国有の結果吾社の買収せられたる当時政府の算定価格は約一億三千六百万円なりしに対し、今日に於ける実際買収価額は一億四千二百万円と確定し、六百万円の増額を見るに至りたるは、吾等清算人の最も誇とする所にして、株主及び社会
 - 第8巻 p.617 -ページ画像 
一般に公表するを憚らざる所なりと述べ、株主側に於ては深く清算人の尽力に感謝し、議題たる監査役増員に関する仮決議以下七件を一括して原案賛成に決し、最後に青淵先生は株主総代として、重役並に清算人に対し熱誠なる感謝演説をなし、午後三時半一同満足して散会せり、同会社残余財産分配方法を見るに、鉄道及兼業買収価額に対し政府より交付せらるべき公債総額金一億四千二百五十二万三千六百円を旧株(五十円払込)八十万株、新株(三十円払込)五十二万株、合計百三十二万株に割当て、一株に付公債額面金百二十二円四十四銭三厘、新一株に付公債額面金八十五円七十一銭宛分配し、株主全部に対する公債割当額合計の上に於て生じたる五十円未満の端数に対しては公債額面百円に付き九十二円の割合にて換算し、現金を以て分配をなし、四月以降清算結了に至るまでの清算費其他一切の経費を金五十五万千二百二十八円三十六銭九厘と算定し、右に対する仕払決済一切の処分を清算人に一任することとし、是を以て打切り計算をなしたり、然るに右の計算に依りて更に残余財産金三十四万九千二百円を生じたるを以て、之を総株数百三十二万株に割当て、旧一株三十銭、新一株二十一銭を分配することゝせり、尚ほ本年一月より四月に至る四ケ月分の政府交付金(国有法第十三条に依る)二百三十四万二千八百五十三円六十九銭九厘は、追つて政府より交付を受けたる上、旧株一株二円一銭二厘余、新株同一円四十銭八厘余を分配する筈なり。


鉄道国有始末一斑 (逓信省発行)第八八六―八八七頁〔明治四二年一〇月〕(DK080053k-0003)
第8巻 p.617 ページ画像

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鉄道国有始末一斑 (逓信省発行) 第八九三―八九四頁〔明治四二年一〇月〕(DK080053k-0004)
第8巻 p.618-619 ページ画像

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