デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

3章 商工業
19節 製薬業
1款 東京薬品会社
■綱文

第12巻 p.265-271(DK120031k) ページ画像

明治20年9月(1887年)

是月、森島松兵衛等東京薬品会社ヲ創立ス。栄一顧問タリシガ後之ヲ辞ス。会社モ亦解散ス。


■資料

青淵先生六十年史 (再版) 第二巻・第三二一頁 〔明治三三年六月〕(DK120031k-0001)
第12巻 p.265 ページ画像

青淵先生六十年史(再版)  第二巻・第三二一頁〔明治三三年六月〕
  ○第五十二章 各種商工業
    第五節 東京薬品会社
東京薬品会社ハ明治二十年九月東京薬種商ノ創立スル所ナリ、資本ハ拾万円ニシテ株式組織ナリ、其ノ目的ハ精良ノ薬品ヲ製造シ及ヒ販売スルニアリ、青淵先生ハ依願ニヨリ同会社ノ顧問タリ、後チ之ヲ止ム而シテ会社モ亦事業振ハスシテ解散ス


渋沢栄一 書翰 斎藤峰三郎宛(年未詳)三月九日(DK120031k-0002)
第12巻 p.265 ページ画像

渋沢栄一 書翰  斎藤峰三郎宛(年未詳)三月九日  (斎藤峰三郎氏所蔵)
○上略
森島氏之来書御廻申候、薬品会社之事ハ往々面倒不少次第ニ付壱株拾八円ニても即金取引ニ相成候ハヽ売却致度、依而同人之精求も尤ニハ候得共、元来不馴之事業ニ付顧問抔引受候も却而困却ニ候間、是非持株を森島氏ニ於て引受呉候様御頼入早々取扱済之事ニ御取極有之度候但森島へも一書封入仕候
○下略
  三月九日                 栄一
    峰三郎殿


中外物価新報 第一六八三号〔明治二〇年一一月一〇日〕 東京薬品会社(DK120031k-0003)
第12巻 p.265 ページ画像

中外物価新報  第一六八三号〔明治二〇年一一月一〇日〕
    東京薬品会社
去九月一日を以て開業せし同会社は、原来各府県下の同業者より成立ちて此等は殊に皆実業家のことなれば、開業以来日尚ほ浅きにも拘はらず中々の繁昌にて、同社が大目的とする直輸入の薬品も近々到着するとのこと、又同社支配人沼野氏は今度病気にて其職を辞したるに付竹内久兵衛氏其後任を襲ふたりと


願伺届録 会社規則 明治廿二年(DK120031k-0004)
第12巻 p.265-266 ページ画像

願伺届録 会社規則 明治廿二年     (東京府文庫所蔵)
    東京薬品会社定款改正願
                  社長
                   森島松兵衛
      指令案
 書面願ノ趣聞置候事
 - 第12巻 p.266 -ページ画像 
 (理由)本願改正ノ廉々調査ヲ遂タル所不都合無之候ニ付本案指令ヲ付ス


願伺届録 会社規則 明治廿二年(DK120031k-0005)
第12巻 p.266-270 ページ画像

願伺届録  会社規則 明治廿二年    (東京府文庫所蔵)
  東京薬品会社定款(明治廿一年三月廿一日改正認可)
東京薬品会社ヲ創立スルニ附株主ノ衆議ヲ以テ決定スル所ノ定款如左
    第壱章 総則
第壱条 当会社ハ東京薬品会社ト称シ、東京府下日本橋区本石町四丁目十三番地ニ設置ス
第弐条 当会社ノ責任ハ有限トス、故ニ負債弁償ノ為メニ株主ノ負担スヘキ義務ハ株金ニ止マルモノトス
第三条 当会社ノ営業年限ハ、明治廿年九月一日ヨリ起リ満二十年トス、但シ満期ニ至リ株主ノ衆議ニ因リ猶之ヲ継続スルヲ得ヘシ
第四条 当会社ハ精良ノ薬品ヲ売買シ売買人ノ便利ヲ進捗スルヲ目的トス
第五条 当会社ノ営業ハ左ノ二種二分ツ
  一 貯品売買部
    当会社ノ貯品ヲ売買スルモノトス
  一 依托売買部
    当会社ニ於テ他人ノ依托ニ応シ相当ノ手数料ヲ収受シ売買ヲ斡旋スルモノトス
    右二部ノ営業規則、依托売買手数料ノ割合等ハ役員ノ合議ヲ以テ別ニ之ヲ定ムヘシ
第六条 当会社ノ業務ハ此定款ニ拠リ役員委任スヘシ
    第弐章 資本金
第七条 当会社ノ資本金ハ拾万円ト定メ之ヲ弐千株ニ分チ一株金五拾円ト定ム、尤モ総株数四分ノ一(即チ五百株)以上発起人ニ於テ負担ス、但シ営業ノ都合ニヨリ株主ノ衆議ヲ以テ此株高ヲ増減スルコトアルヘシ
第八条 右株金ハ申込ノ際先ツ二割ヲ払入レ、余ハ当会社ノ指定スル期限ニ於テ数回ニ入金スヘシ、而シテ其期限ハ少クモ五十日前ニ之ヲ通知スヘシ
第九条 株主第一回ノ払込ヲ為シタルトキハ当会社ヨリ仮株券ヲ交付シ、第二回以後ハ其金額ヲ右株券ニ記入シ役員之ニ鈐印スヘシ、而シテ最終ノ入金ヲ為シタル時ハ本株券ト交換スヘシ
第拾条 株主若シ此払込金ヲ怠ルトキハ其金高ニ対シ制規ノ利子ノ延滞日歩利息ヲ徴収スヘシ、而シテ其日数三十日以上ニ及フトキハ当会社ニ於テ此株券ヲ売却シ其買受人ヲシテ欠員ニ充テシムヘシ、但シ此売却ニ関スル緒費及延滞日歩利息ヲ差引不足アルトキハ原株主ヨリ徴収シ余剰アルトキハ之ヲ還付スヘシ
    第三章 役員
第拾壱条 当会社ノ役員ト称スルモノハ左ノ如シ
   社長  壱名
   支配人 壱名
 - 第12巻 p.267 -ページ画像 
   協議役 七名
第拾弐条 社長ハ当会社ノ事務ヲ総理シ営業上一切ノ責ニ任ス
第拾三条 支配人ハ社長ノ指示スル範囲内ニ於テ営業上一切ノ事務ヲ経理スヘシ
第拾四条 協議役ハ社長及支配人ノ協議ニ与リ各意見ヲ開陳スヘキモノトス
第拾五条 役員ハ総株主投票ヲ以テ拾五株以上ヲ所有スル者九名ヲ撰挙シ、此被撰挙人ニ於テ再ヒ社長・支配人及協議役ヲ互撰スヘシ、但シ女性及幼者ハ役員タルコトヲ得ス
第拾六条 役員ノ任期ハ三ケ年トシ満期毎ニ改撰スヘシ、但シ投票点数ニ因リ重任スルヲ得ヘシ
第拾七条 役員中若シ不時ノ欠員ヲ生スルトキハ株主臨時総会ヲ催フシ其代任ヲ撰挙スヘシ、但シ時宜ニヨリテハ役員会議ヲ以テ仮ニ補欠員ヲ撰ミ本員ノ年限内ヲ補槙セシムルヲ得ヘシ
第拾八条 役員ハ上任ノ日ニ当リ所持ノ株式拾五個ノ券状ヲ当会社ヘ預ケ置クヘシ、当会社ハ之ヲ保護シ其預証ニ禁受授ノ印ヲ押シテ之ヲ交付スヘシ
第拾九条 役員ハ其合議ニヨリ事務員ヲ傭使スルヲ得、又此定款ノ趣旨ニヨリ当会社営業上ノ諸規則ヲ制定施行スルヲ得ヘシ
第弐拾条 役員ハ其同僚中ニ不適任ノ行為アル者ヲ認ムルトキハ、株主臨時総会ヲ催シ出席員三分二以上ノ多数ニヨリテ之ヲ退職セシムルヲ得ヘシ
  但シ此場合ニ於テハ必ラス其理由ヲ株主ニ証明スヘシ
第弐拾壱条 役員ノ給料ハ株主ノ衆議ヲ以テ之ヲ定メ、事務員ノ給料ハ役員ノ合議ヲ以テ適宜ニ之ヲ定ムヘシ
    第四章 株主
第弐拾弐条 外国人ヲ除キ何人タリトモ此定款ヲ遵守スルモノハ当会社ノ株主タルヲ得
第弐拾参条 株主ハ其引受タル株式壱個ニ付券状一通ヲ受領スルヲ得ヘシ、其書式左ノ如シ
    第何号
     有限責任 東京薬品会社株式券状
           何府県何国何町村何番地 何某殿
  東京薬品会社ノ定款ヲ遵守シ明治廿年九月一日ヨリ当会社株式ノ中五拾円即チ一株ノ株主タルコト相違ナキ証拠トシテ此券状ニ社印及主任者ノ印章ヲ鈐シテ之ヲ交附スル者也
  此株式券状ヲ売却又ハ譲渡ス時ハ之ヲ当会社ニ持参スヘシ、当会社ハ至当ノ検査ヲ遂ケ券状裡面ニ役員及主任者鈐印シ及其時日ヲ記載シ以テ所有ノ転換ヲ証明スヘシ
   明治廿年九月一日          役員連署
第弐拾四条 株主ハ当会社ノ資本主ナルヲ以テ、株数相当ノ権理ヲ有シ、且ツ当会社ノ営業ニ差支ナキニ於テハ何時ニテモ諸帳薄ヲ検閲スルヲ得ヘシ
第弐拾五条 株式券状磨滅敗裂スルカ又ハ株主其姓名ヲ変スル等ノコ
 - 第12巻 p.268 -ページ画像 
トアルトキハ其趣ヲ書面ニ認メ書換ヲ乞フヘシ、若シ焼亡紛失等ノコトアルトキハ其事実ヲ書面ニ詳記シ二人以上証人ノ連印ヲ以テ新券状ノ交付ヲ乞フヘシ、但シ此等ノ場合ニ於テハ総テ当会社ニ於テ定ムル手数料ヲ払フヘシ
第弐拾六条 株式券状焼亡紛失等ノ場合ニ於テハ当会社ハ之ヲ三日間新聞紙上ニ広告シ、三十日ヲ経タル後新券状ヲ交付スヘシ、但其広告料ハ其株主ニ於テ負担スヘシ
第弐拾七条 株主ハ役員ノ行為不適当ナル事実ヲ確認スルトキハ、第三拾七条ニ拠リ臨時総会ヲ催シ出席員三分二以上ノ多数ヲ以テ之ヲ解任スルノ権アリ
第弐拾八条 株主ハ総会ニ於テ一株毎ニ一個ノ投票ヲ為スノ権アリ、但シ其所有株拾壱株以上五拾株マテハ弐株毎ニ一個ヲ増加シ、五拾壱株以上百株マテハ五株毎ニ一個ヲ増加シ、百壱株已上ハ拾株毎ニ一個ヲ増加シ、一人ニ付発言投票ノ権五拾個ヲ以テ極度トス
第弐拾九条 株主ハ何等ノ事故アルモ当会社営業年限中其株金ヲ取戻スコトヲ得ス
第三拾条 株主ハ第三拾壱条ノ手続ヲ為スニ於テハ其所有ノ株式ヲ売譲スルコトヲ得ヘシ
    第五章 株式ノ売買授受
第三拾壱条 当会社ノ株式ヲ売買授受スルニハ必ス当会社ノ准認ヲ受クヘシ、故ニ券状裡面ニ役員及主任者ノ証印ヲ為サザル間ハ売買授受ヲ為スモ其契約ハ無効ニ属シ、当会社ノ損益ハ必ス株式券状ノ名前人ヲシテ負担セシムルモノトス
第三拾弐条 株式ヲ売買授受スルニハ左ニ掲クル文例ニ依リテ証書ヲ作り、之ヲ当会社ニ差出シテ書換ヲ求ムヘシ
    (株式売買授受証書文例)
  東京薬品会社株式ノ内、第何号株券何枚何某所有ノ分何某ヘ売渡(又ハ譲渡)候処実正也、然ル上ハ向後右買受人(又ハ譲受人)ハ従前所有人遵守スル所ノ諸規則及約定等堅ク相守ルヘク候、依而証書如件
  年月日            住所族籍
             売渡人(又ハ譲渡人)  姓名(印)
                 住所族籍
             買受人(又ハ譲受人)  姓名(印)
                 住所族籍
             証人          姓名(印)
    東京薬品会社御中
第三拾三条 定式総会前十日間ハ株主記名換ヲ停止シ、株式帳ノ書換ヲ為サヾルヘシ
第三拾四条 株式所有主死亡ノ後其嗣子又ハ遺族ノ名前ニ書換ヘントスルトキハ、其親族二名以上連署ノ証書ヲ以テ書換ヲ要求スルヲ得ヘシ
第三拾五条 総テ売譲ノ為メ株券ヲ書換ヱル場合ニ於テハ、其買受人又ハ譲受人ヨリ当会社ニ於テ定ム所ノ書換手数料ヲ差出スヘシ
 - 第12巻 p.269 -ページ画像 
    第六章 総会
第三拾六条 株主総会ハ定式・臨時ノ二種トシ、定式総会ハ毎年一月之ヲ開キ、臨時総会ハ役員ノ必用ト認ムル場合ニ於テ何時ニテモ開会スルヲ得ヘシ
第三拾七条 人員拾名ニ下ラス所有ノ株数当会社総高ノ五分一ニ下ラサル株主ヨリ書面ヲ以テ臨時総会ヲ請求スルトキハ、何時ニテモ其需ニ応シテ招集スヘシ、但シ其書面ニハ必ラス其総会ヲ要スル事件目的ヲ明記スヘシ
第三拾八条 役員前条ノ書面ヲ受クルニ当リ正当ノ理由ナクシテ開会ノ手続ヲ怠ルコト二週間ヲ過クルトキハ、請求人等自ラ招集開会スルヲ得ヘシ
第三拾九条 第三拾七条及第三拾八条ノ手続ヲ以テ開会シタル総会ニ於テ、株主出席ノ数第四拾五条定限ニ満タサルトキハ此議案ハ全ク無効タルヘシ
第四拾条 総会ノ議按ハ定式・臨時共予テ役員ニ於テ予定シ書面又ハ口頭ヲ以テ之ヲ提出スヘシ(第三拾七条及第三拾八条ノ場合ヲ除ク)故ニ其総会ニ於テハ役員ノ許可ヲ得ルニ非ザレバ議題外ノ事項ヲ議スルヲ得ス
第四拾壱条 総会ノ議長ハ社長之ニ当ルヲ定例トス、但シ社長支配人又ハ株主ノ請求ニヨリテハ別ニ株主中ヨリ撰挙スルヲ得ヘシ
第四拾弐条 総会ノ議決ハ過半数ニ依ル(第二十条・第二十七条及第五十六条ノ場合ヲ除ク)故ニ病気其他不得止事故アリテ参会スルコト能ワサルモノハ、必ラス当会社ノ株主(役員及事務員ヲ除ク)中ニ代理ヲ托シ委任状ヲ授ケテ参会セシムヘシ、此手続ヲ履マスシテ決議ノ後ニ異議ヲ発スルモ決テ之ヲ採用セサルベシ
第四拾三条 右代人ニ附与スヘキ委任状ノ書式ハ左ノ如シ
      代理委任状ノ事
  東京薬品会社株主義何某ヲ以テ代人トシ左ノ権限ノ事ヲ委任致候
一何年何月何日何々総会ヘ出席発言投票ノ事
  年月日                何某(印)
    東京薬品会社御中
第四拾四条 株主遠隔ノ地ニ住スルカ又ハ旅行ヲ為シテ合議招集ノ機ニ会シ難キ懸念アルトキハ、前条ノ場合ニ於テ差出スヘキ代人ヲ予定シ当会社ニ届ケ置クヘシ
第四拾五条 凡ソ総会ハ定式・臨時共其参会者総株高三分二(委任状ヲ所持スル代人ヲモ加算シテ)ニ満タサルトキハ延会シ、当日以後五日以内ニ於テ更ニ之ヲ開クヘシ、但シ利益金配当ニ係ル総会ハ此限ニアラス
第四拾六条 凡ソ総会ノ議案ハ少クモ二十日前ニ於テ照知スヘシ
    第七章 純益金ノ配当
第四拾七条 当会社ノ総勘定ハ毎年一月前年分ヲ決算シ、総収益ノ中ヨリ一切ノ諸経費ヲ引去リ其残額ヲ純益金トシテ左ノ割合ニ由テ之ヲ配当スヘシ
   純益金百分十 積立金
 - 第12巻 p.270 -ページ画像 
    是ハ起業費償却ノ後チ営業上収益余裕ノ基礎ヲ確実ナラシムルカ為メニ資本金ノ半額ニ満ル迄積立ヘシ
   同  百分五 準備金
     是ハ家屋臨時百円以上ノ大修繕ノ費用ニ充ツヘキヲ以テ資本金ノ半額迄準備スヘシ
    右二項金額ハ平時銀行ニ預ケ又ハ公債証書ニ換ヘ其殖益ヲ謀ル可シ
   同  百分十五 役員賞与金
    是ハ相当ノ割合ヲ立テ役員及事務員ヘ分与シ又慰労金等ニ使用スヘシ
   右数項ヲ引去リタル残高ヲ以テ総株高割合株主ニ配当スベシ、尤モ毎年純益金ノ多少ニ因リ適当ノ高ヲ後年ニ繰込ムヘシ
    第八章 簿記計算報告
第四拾八条 当会社ノ簿紀計算書類ハ簡明ナル表式ヲ設ケ其主任者ヲシテ之ニ準拠セシムヘシ
第四拾九条 凡ソ計算ハ月表及年表ヲ整頓スヘシ
第五拾条 当会社一切ノ事務及営業ノ事情ハ毎年編纂シ、一月ノ定式総会ニ於テ之ヲ報告シ、前条ノ年表ト共ニ印刷シテ各株主ニ配付スヘシ
第五拾壱条 当会社ハ第一国立銀行ト約定ヲ結ヒ現金ノ取扱ヲ委托スヘシ
    第九章 印章及記録
第五拾二条 当会社ニ於テ用ユル印章ハ左ノ各顆ノ如シ
  東京薬品会社之印章 東京薬品会社 社長之印 支配人之印 協議役之印
第五拾三条 当会社ノ印章並ニ役員及主任者ノ印章ハ其印鑑ヲ管理庁ニ差出シ置クヘシ、若シ改刻スルトキハ更ニ其印影ヲ差出スヘシ
第五拾四条 定款等ノ改正又官府ニ対スル申牒、役員ノ撰挙其他集会並ニ営業ニ関スル要件ハ一切記録シ役員之ヲ検印シ、以テ後日ノ証拠参観ニ備フヘシ
第五拾五条 官府ニ対スル諸願伺届又ハ官私ノ証書・約定書・往復書等ハ都テ当会社ノ名称ヲ用ヒ社印ヲ押捺スヘシ、但シ証書・約定書及諸願伺届書其他緊要ノ書類ニハ必ラス役員記名ノ上実印ヲ押捺スルモノトス
第五拾六条 此定款ハ株主ノ衆議ニヨリ管理庁ノ認准ヲ得ルニ於テハ更正スルヲ得、但シ総会出席員三分二以上ノ多数ニアラサレバ之ヲ決スルヲ得ス
  明治廿一年三月廿一日改正認可


願伺届録 会社明治二十年(DK120031k-0006)
第12巻 p.270-271 ページ画像

願伺届録  会社明治二十年       (東京府文庫所蔵)
    東京薬品会社位置及役員撰定届
一 先般御指令相成候東京薬品会社ノ義、其位置並ニ株主臨時総会相開正当ノ投票ニ由リ左ノ役員撰定ニ相成候間、此段御届申上候也
 - 第12巻 p.271 -ページ画像 
一 東京薬品会社ハ日本橋区本石町四丁目拾三番地ニ設置ス
一 東京薬品会社々長      森島松兵衛
一 同     支配人     沼野鉄五郎
一 同     協議役     守田治兵衛
一 同     同       高木与兵衛
一 同     同       尾沢豊太郎
一 同     同       竹内久兵衛
一 同     同       黒沢利兵衛
一 同     同       内藤清八
一 同     同       雨宮綾太郎
  明治二十年八月十日
             東京薬品会社々長
                   森島松兵衛(印)
                  神田区小柳町六番地
    東京府知事 男爵 高崎五六殿
 右届出ニ付奥印候也
           東京府日本橋区長 伊藤正信 


願伺届録 会社明治二十年(DK120031k-0007)
第12巻 p.271 ページ画像

願伺届録  会社明治二十年       (東京府文庫所蔵)
    東京薬品会社定款改正願
一 本年五月六日御指令御下附相成候東京薬品会社定款中
   第三条中第廿三条中ノ七月一日トアルヲ九月一日ト改正ス
   第十一条中協議役三名トアルヲ七名ト改正
右之通リ改正致度此段奉願上候也
  明治廿年六月九日
                    発起人連署印
    東京府知事 男爵 高崎五六殿