デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

3章 商工業
21節 瓦斯
2款 東京府瓦斯局
■綱文

第12巻 p.405-407(DK120045k) ページ画像

明治9年10月24日(1876年)

是ヨリ先十月二十一日、東京府庁ハ増瓦斯線路変更ニツキ達ス。是日栄一、瓦斯局事務長トシテ変更線路ノ入費調書並ニ絵図面ヲ提出、尋イデ実地測量シタキ旨十一月七日上申ス。


■資料

瓦斯局書類 明治九年乙会計課(DK120045k-0001)
第12巻 p.405 ページ画像

瓦斯局書類  明治九年乙会計課     (東京府文庫所蔵)
明治九年 月 日受十月廿一日出   大属 荒木功(印)
  (楠本)
 知事(印)                出納課
           (田沼)
            (印) (要再回印)
   参事        庶務課(印)
増瓦斯線路之儀最前事務長より差出候絵図面ニヨレハ、幸橋外ヨリ溜池ヲ経テ仮
皇居迄布列之処、御指図ニ依リ桜田ヨリ半蔵門外麹町ヲ経テ四ツ谷門外より仮 皇居ヘ引線ニ変更相成候ニ付てハ、多少費用増加可致筈、且右模様替之儀事務長ニ於テハ未タ存知不申ニ付、左之通御達相成可然哉相伺候也
                       瓦斯局事務長
増瓦斯線路絵図最前差出候処、幸橋外ヨリ溜池ヲ経テ仮 皇居迄布列之分詮議之次第有之、桜田門外ヨリ麹町四ツ谷門外ヲ経テ仮 皇居迄引線ニ変更候条、入費積リ等取調早々可申出、此旨相達候事
                       長官
                        (回議用紙)
  ○右事務長ヨリ差出セル増瓦斯線路絵図面トハ、本巻所収「東京会議所瓦斯掛」明治九年四月十四日ノ条(第三四一頁)ノ増瓦斯絵図ヲ指ス。

 - 第12巻 p.406 -ページ画像 

瓦斯局書類 明治九年乙会計課(DK120045k-0002)
第12巻 p.406-407 ページ画像

瓦斯局書類  明治九年乙会計課     (東京府文庫所蔵)
明治九年十月廿六日受十月廿八日出  大属 荒木功(印)
  (楠本)
 知事(印)            出納課
   参事(印)          庶務課(印)
瓦斯増築線路変更ニ拠リ入費積等取調可申出旨瓦斯局事務長ヘ相達候処、別紙之通ペレゲレン見積書略図相添上申之趣、篤と検閲候処教師等実地ニ就キ頗ル精密之調製ニシテ毫モ疑ヲ容レヘキ廉無之候、右ハ最前之見積より線路凡弐万弐千十五尺六町九間増延相成候《(弐千弐百十五尺カ)》ニ付、鉄管等之費用金四千八百三拾七円九拾弐銭増加ニテ、増築経費総計金拾万五拾八円三十三銭ヲ以落成之見込有之候、依而申牒之通御聞届可然哉、左ニ指令草案相伺候也
(割印)
東府納
 書面上申之趣線路変更ニ付増加金四千八百三拾七円九十弐銭ヘ、最前之見積金九万五千弐百弐拾円四十壱銭ヲ併セテ金拾万五拾八円三十三銭ヲ目途トシ、増瓦斯築造等着手可致事
                     長官
                     (会議用紙)
丙第百拾三号ヲ以而仮 皇居迄引線之義御変更相成候条御達ニ付、則ペレケレーンより差出候入費調書並ニ最前差出候絵図面之分割絵図面相添、此段上申候也
  明治九年十月廿四日
[img地図]赤坂皇居前迄ノ線路模様替分割絵図 ――――(朱線)模様替新線略図 …………最前之図所 四ツ谷御門 十丁目 九丁目 八丁目 七丁目 六丁目 五丁目 四丁目 三丁目 二丁目 一丁目 麹町 半蔵御門 離宮 喰違 赤坂御門 陸軍軍医寮 赤坂田町 永田町 陸軍幼年学校 教師舘 外務省 魯公使舘 工学寮 溜池 寅橋 桜田御門

 - 第12巻 p.407 -ページ画像 
             瓦斯局事務長
               渋沢栄一 東京瓦斯局事務長印
    東京府権知事 楠本正隆殿
(朱書)
書面上申之趣線路
                       (東京瓦斯局)
  ○ペレゲレン見積書略ス。


瓦斯局書類 明治九年乙会計課(DK120045k-0003)
第12巻 p.407 ページ画像

瓦斯局書類  明治九年乙会計課     (東京府文庫所蔵)
    増瓦斯線路之義ニ付上申
瓦斯増築新線路別紙之場所実地測量致度旨インシ子ールより申出候ニ付、至急着手仕候ニ付、其節差支無之様兼而其向々江御達被成下度、此段上申仕候也
  明治九年十一月七日    瓦斯局事務長 渋沢栄一 東京瓦斯局事務長印
    東京府権知事 楠本正隆殿

甲号
 芝浜崎町瓦斯元より浜松町字田川町同所大横町ヲ西江愛宕下町通並愛宕町通琴平町より乕ノ橋ヲ入霞町通外桜田町御門外西北江堀端半蔵門外西江麹町通四ツ谷御門ヲ出南江堀端赤坂仮
 皇居前迄
乙号
 愛宕下町より東江土橋ヲ渡リ八官町通敷寄屋橋ヲ入有楽町八代洲町永楽町弐丁目より西江竜ノ口ヲ越東江道三町大手町弐丁目紙幣寮横より神田橋迄
丙号
 鍛冶橋外より馬場先御門ヲ入近衛兵営ノ西角迄呉服橋外ヨリ永楽町通リ竜ノ口より西江大手町壱丁目大蔵省迄
 本町弐丁目より西江常盤橋ヲ入銭瓶町道三町文部省製作寮之間迄
右之通御座候也
 明治九年十一月七日              瓦斯局
                       (東京瓦斯局)
  ○後日ニ至リ新埋布管ヲ市街便宜ノ地ニ変更セリ。何ントナレバ市中ニ於ケル瓦斯ノ需用ハ漸次増加スルモ、丸之内諸官衙方面ノ需用ハ望ミ尠キ情況ナレバ、府庁ハ本局ヲシテ線路ノ再撰ヲナサシメタリ。本款明治十一年八月六日ノ条(第四三八頁)参照。