デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

3章 商工業
21節 瓦斯
2款 東京府瓦斯局
■綱文

第12巻 p.558-564(DK120072k) ページ画像

明治17年2月20日(1884年)

是ヨリ先十六年三月二十八日、本局ハ工業会社ト其性質異ナラザルヲ以テ資本金ヲ確定スベク、以
 - 第12巻 p.559 -ページ画像 
テ損益及ビ営業成績ヲ明カニシ、其基礎トナルベキ営業ノ制限ヲ定メ、尚且十六年以降ハ積立金ヲ設クベキ等ノ意見ヲ副長ヨリ府庁ニ開陳セシガ、是日栄一更ニ局長トシテ同趣意ヲ以テ資本金確定ノ儀ニツキ東京府知事芳川顕正ニ上申ス。


■資料

瓦斯局書類 明治十六年会計課(DK120072k-0001)
第12巻 p.559-560 ページ画像

瓦斯局書類 明治十六年会計課 (東京府文庫所蔵)
(朱書)
第二八九〇号
    于爰当局既往ノ形跡ヲ顧ミ以テ将来ノ基礎ヲ定メンカタメ予備積金法方ヲ上申ス
夫当局ノ事業タル世間普通ノ工業会社ト性質ヲ同クシ其営業モ又普通工業会社ト換ラサルモノナリ、然ラハ当局ノ組織タル先第一資本ノ額営業ノ制限、臨時予備金ノ三項ヲ定メサルヘカラス、資本ノ員数定マラサレハ其営業ノ盛衰及利益ノ多寡ヲ知ニ難シ、是資本ヲ定メントナスノ第一ニ御座候
第二前項資本ノ金額ヲ確定セントスルニハ後来事業ノ制限ヲ立スンハ資本ノ金額ヲ定メカタシ、如何トナレハ其事業ニ制限ナケレハ見ルニ随ヒ器械ヲ購求シ、聞ニ従ヒ瓦斯線路ノ布設ヲ計ルカコトキ実ニ無限ニシテ底止ナキト云フヘキカ故ニ、資本ヲ定メントスルハ事業ヲ制限スルニアリ、事業ヲ制限スルハ則チ資本ヲ定ムルノ基礎ナリ、資本定マツテ初テ営業ノ盛衰利益ノ多寡判然計リ知ルヘシト存候
 但前項制限ヲ定ムルハ其工業ニ属スル製造場及諸器械等一切具備セル後ハ此制限モ立ヘク又成シ得ヘシト雖トモ、現時ノ実況未タ此域ニ至ラス、既設ノ竈ハ今将ニ予備ナクシテ常ニ瓦斯製造ニ欠乏ヲ告ケ、諸器械ハ容積過少ナルニ依リ瓦斯ノ冷縮ト摩刷充分ナラス、随テ瓦斯輸送ニ渋滞ヲ起シタメニ此部分ニ図ラサルノ漏失ヲ生シ、徒ニ冗費スルノミナラス或ハ粗悪ノ瓦斯ヲ産出スルモ図リ難シ、是ヲ顧ス強テ制限ヲ立ントスルハ事業ノ衰頽ヲ招クト一般ナリ、依テ佗日完全具備ノ時ヲ待スンハ此制限ヲナシ得難ク、制限ナシ得ラレサレハ又資本モ定メ難ク候(別ニ製造場及諸器械新築更置ノ考按ヲ開陳セル故ニ爰ニ省略ス)間、佗日此許可ヲ得、業成テ後チ初メテ制限ト資本ト確然タルモノニ候
前条ノ如キ状態ニ候得共、当工業ヨリ生スル利益ハ十五年以来漸ク増加シ、十六年度ハ既ニ弐万円ニ近キ利益ノ予算ヲナスニ至レリ、爰ニ於テ前二項ノ成ヲ待タス更ニ十六年以降ハ此利益中ヨリ別ニ予算ノタメ積金法ヲ設ケ、後来製造場及器械等ノ大破修繕ノ用ニ供セラレンコトヲ企望ス、抑此器械及製造場ノコトキ其保存期限アリテ其長キモノハ数十年其短キモノハ数年ニシテ修理ヲ加ヘスンハアラス、然ルニ其修繕ノ都度資本ヲ要セハ年々其資本ヲ増加シ、タメニ利益ヲ減縮スルノ状ナルカ故ニ苦ンテ佗ニ画策ヲ求メスンハアラス、此ノコトキ形況ハ実ニ当務者ノ忌ヘク又患ヘキノ第一ト存シ爰ニ予備蓄積ヲ上陳スル所以ニ御座候、而テ其年々積所ノ金高ハ利益中弐割半(十分ノ二半)ヲ以テ目途トナシ、自今大破ノ節是ヲ以テ修理ニ充ルトセハ臨時ノ費途ヲ要スルナク随テ営業ノ基礎ヲ定ムルハ容易ナルヘシト存シ候ニ付
 - 第12巻 p.560 -ページ画像 
更ニ十六年度以降右予備保存金御設ケ相成度、此段意見ヲ吐露上申仕候也
  明治十六年三月廿八日
          東京府瓦斯局副長 藤本精一 東京瓦斯局副長 藤本精一
    東京府知事 芳川顕正殿
                       (東京瓦斯局)


瓦斯局書類 明治十六年会計課(DK120072k-0002)
第12巻 p.560 ページ画像

瓦斯局書類 明治十六年会計課 (東京府文庫所蔵)
明治十六年四月 日受月九日出 七等属 服部敏(印)
  (印) 
 知事       書記官        会計課(印)(印)(印)
瓦斯局予備トシテ十六年度以降該局収入利益金之内ヨリ弐割半ヲ目途トナシ年々積立置、臨時ニ生スル製造場及器械等之大破修繕費ニ供用方該局副長ヨリ別紙○上掲意見書上申ニ付熟考候処、其資本ノ定度営業ノ制限及積立金右三項ノ方法ヲ定メントスル考案ハ該局事業上最モ欠ク可ラサル緊要ノ事件ニシテ、其基礎ヲ立将来ヲ計画スル主義ニ於テハ至極尤ナル義ト被存候、抑該局ノ工業ハ共有金ヨリ巨大ノ資金ヲ支出シ置、漸次償還之途相立居候得共未タ満足ノ場合ニ不立至候間、資本ノ定度事業ノ制限容易ニ確定難致義ニ有之、勿論普通会社之通利益分配法ヲモ実施セス、殊ニ臨時経費ハ其都度共有金ヨリ支出之道モ有之ニ付、現時ニアリテハ敢テ積立金ヲ要セサルモ事業上聊差支之筋有之間敷、然ルヲ此積金ヲ設クル以上ハ仮令多分ノ臨時費ヲ要セサルヲ得サル急務アリト雖トモ其積金ノ額ヲ支弁スル迄ニ止リ、共有金ノ出途ヲ求ムルヲ得ス、事業上却テ不便ヲ来シ可申歟、乍併他日其組織ヲ換普通会社ノ如ク資金ヲ定メ制限ヲ立ルトキハ同時ニ積金法ヲ設ケテ臨時費ニ充テ、而シテ右三項ノ方法確立並行シテ相戻ラス相離レサル様致度、尤上申書ハ全ク意見ヲ陳述スルモノニ付別ニ御指令ヲ要セサル義ト被存候間、別紙呈一覧候也
                      (東京府庁回議用)


瓦斯局書類 明治十七年会計課(DK120072k-0003)
第12巻 p.560-562 ページ画像

瓦斯局書類 明治十七年会計課 (東京府文庫所蔵)
    本局資本金確定之義ニ付上申
明治七年本局創立ノ際其義務ノ新創ナルヲ以テ一定ノ限度難相立、竈溜器埋布管其他ノ器具ニ至ルマテ只其時々ノ必需ニ応シテ構造致シ来リ、爾来瓦斯ノ需用増加スルニ随テ亦其器械類ヲモ増築シテ以テ今日ニ至リ候ニ付、本局資本金額ノ如キモ未タ以テ確定ノ場合無之候処現今ニ於テハ竈溜器埋布管及其他ノ器械等モ過般伺済相成候増築ニヨリテ略適当ノ整理ヲ得、此末該工業上格別ノ変替可相成儀ハ無之ト奉存候間、此際本局ノ資本金ヲ確定シ将来此工業ニ生スル損益如何ヲ推測スルノ便ニ供シ併セテ維持ノ方法ヲモ相立候様仕度奉存候、而シテ此資本金額ハ創立ノ際ヨリ昨明治十六年六月三十日マテ御下附相成候元金合計弐拾九万七千弐百拾壱円拾四銭三厘ノ内、金三千九百五円弐拾弐銭四厘ハ業務上ノ損失ニ帰スヘキ分ニ付之ヲ除キ、残金弐拾九万三千三百五円九拾壱銭九厘ト相成候得共、今此残額ヲ以テ直ニ本局ノ資本ト相定候ハ聊其当ヲ得サルコトト奉存候、何トナレハ前陳随時増築
 - 第12巻 p.561 -ページ画像 
改修シテ以テ此巨額ニ立至リ候儀ニテ、其間無用ニ属セシ器具重複ニ渉リタル工事モ有之、加之開業以来数年ヲ経過セシニ付其幾分ヲ減耗セシモノ無之トモ難申ニ付、即今前書金額中ノ弐割三分弐厘六三余ヲ減却シ、之レ金弐拾弐万五千七拾三円九銭七厘ト定メ、之ニ加フルニ先般御裁可ノ新築費弐万四千九百弐拾六円九拾銭三厘ヲ以テシ合計金弐拾五万円ト相定メ本局ノ資本相立候様仕度奉存候、然時ハ向後毎季利益金計算ノ如キモ其資本ニ対シテ何割何分ト一目瞭然致候ニ付、其計算上モ整理致シ、従来ノ者ニ於テモ一層勉強ヲ増シ候様可相成奉存候、将又将来維持ノ方法ハ毎季利益金ノ中ヨリ其弐割五歩ヲ除キテ之ヲ準備金ト為シ、常時ハ公債証書ヲ買取シテ尚其殖益ヲ謀リ、臨時破損ノ修繕各家引用枝管費又ハ各器械老朽ノ時之ヲ交替スルノ資ニ供シ候ハヽ、永久本局ノ業務ニ就テ其目的ヲ蹉跌致シ候様ノ義ハ無之ト奉存候、依テ別紙計算書類相添此段開陳仕候也
  明治十七年二月二十日     瓦斯局長 渋沢栄一
    東京府知事 芳川顕正殿
                       (東京瓦斯局)

  明治六年十二月ヨリ同十六年六月迄元金勘定調
一金三拾万六百四拾円三拾壱銭四厘 自創立至明治十五年度決算高
    内
   金三千四百弐拾九円拾七銭壱厘 家内小器械代並家内取附貸金ヲ除
差引
  金弐拾九万七千弐百拾壱円拾四銭三厘
     内訳
   金弐拾九万三千三百五円九拾壱銭九厘 所有物
       内
    金八万六拾五円三拾弐銭六厘 製造場
    金弐拾万五千七百四円弐銭三厘 点火諸器
    金七千弐百六拾壱円五拾七銭 家屋
    金弐百七拾五円 地所
  金三千九百五円弐拾弐銭四厘 損失
       内
    金六千九百三拾円弐拾弐銭弐厘 損失
     是ハ明治七年十二月ヨリ同十一年六月迄三ケ年七ケ月間営業上得失相償ハスシテ損失トナリタルモノナリ
    金三万九千九百八拾四円四銭六厘 利益
     是ハ明治十一年七月ヨリ同十六年六月迄ノ営業利益
    差引
     金三万三千五拾三円八拾弐銭四厘 純益
    以上計算ノ如ク差引残額純益金ハ此際元金ニ対シ還納ニ属スヘキモノナリト雖トモ、明治七年十二月ヨリ同十年二月迄弐ケ年三ケ月間ノ街灯点火料ノ還償ヲ受ケサル金額左ノ如シ
     金三万六千九百五拾九円四銭八厘
    是ハ弐ケ年三ケ月間街灯点火料ノ還償ヲ得サルカタメ損失ト
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ナルヘキ分ナルヲ以テ再差引ヲ為シ本行ノ金額ナリ

諮問区第七号
    瓦斯局資本金ヲ定ムル諮問案
瓦斯局ハ当初創立ヨリ其資金及工業ノ制限ヲ定メ難キヲ以テ必需ノ資本ヲ要スル都度之ヲ支出シ延テ今日ニ及ヘリ、然ルニ目下着手セル製造竈増築ノ功ヲ竣レハ略適当ノ整理ヲ得、今後工業上格別ノ異動ヲ生セサル見込ナルヲ以テ、爰ニ工業ノ制限ヲ立ルニ先タチ之カ資本ヲ定メ以テ損益計算ヲ明瞭ニスルハ方今ノ急務ナリ、因テ創業以降明治十五年度迄ノ原資ヲ合算スルニ、金弐拾九万七千弐百拾壱円拾四銭三厘ヲ支出セリ、此内営業上ノ損失ニ帰スルモノアルト創業以来数年ヲ経過スル間ニ器械等改造変換ニヨリ其幾分ヲ消耗セシモノアルニヨリ、其支出総額中ニ就テ弐割四分余ヲ引去リ、残金弐拾弐万五千七拾三円九銭七厘ヘ竈増築費金弐万四千九百弐拾六円九拾銭三厘ヲ加ヘ、合金弐拾五万円ヲ資本金トナシ、将来右金額ニ対シ利益歩合ヲ定ムルノ標準トシ、且臨時ノ修繕各家引用枝管取付費諸器械新旧交換ノ資金ヲ準備スル等ノ計画ヲ立テントス
(朱書)
 十七年六月十一日常置委員会ニ於テ別紙ノ通リ決ス
                        (東京府)

    瓦斯局創立ヨリ十六年六月迄元金概算
一金弐拾九万七千弐百拾壱円拾四銭三厘
     内訳
  金弐拾九万三千三百五円九拾壱銭九厘  所有物
      内
   金八万六拾五円三拾弐銭六厘     製造場
   金弐拾万五千七百四円弐銭三厘    点火諸器
   金七千弐百六拾壱円五拾七銭     家屋
   金弐百七拾五円 地所
  金三千九百五円弐拾弐銭四厘     営業上損耗引去
 内
  金六万八千弐百三拾弐円八拾弐銭弐厘 器械等数年間ニ消粍シ原形ヲ存セサル者凡積ヲ以元金ヨリ弐割三分余引去
 (付箋)
[合金七万弐千百三拾八円四銭六厘
差引
 金弐拾弐万五千七拾三円九銭七厘
外ニ
 金弐万四千九百弐拾六円九拾銭三厘   竈増築費
合金弐拾五万円            今後資本ニ充ヘキ分
                        (東京府)

瓦斯局資金定方之義、本年三月廿二日付ヲ以御照会ニ付昨十一日常置委員会ヘ諮問ニ付シ候処、資本金額ヲ定ムルハ望ム所ナルモ之ヲ定ムルハ諮問部内ニアルマジトシ廃案ニ決シ候条、此段及御回答候也
   十七年六月十二日          調査掛 東京府調査掛
    会計課
       御中               (東京府)
 - 第12巻 p.563 -ページ画像 

瓦斯局書類 明治十七年会計課(DK120072k-0004)
第12巻 p.563 ページ画像

瓦斯局書類 明治十七年会計課 (東京府文庫所蔵)
明治十七年七月 日受月廿八日出 七等属 服部敏(印)
  (印) 
 知事       書記官        (印)会計課(印)(印)
瓦斯局資本金定方之義曩ニ常置委員会ニ諮問セラレ候処、右ハ損益計算等之場合ニ方リ大凡ノ目途トナス迄ニテ、実際金銭之勘定向ニ差響無之モノニ有之、而シテ今後準備金ヲ設クル等之義ハ追テ取調通常区部会ニ付スヘキ見込ニ候処、委員会ニ於テハ前顕之事項迄議及セサルニ付、尚再考候ニ、今一歩ヲ進メ行々普通会社ノ如クニ局務更正之積ヲ以、更ニ従前ニ溯リ創業以来十六年度ニ至ル迄ノ支出金額ヲ合算シ其内ニ就キ資本ト経費トヲ区分シ、且又財産中ニ於テ消耗現存用不用ノ別ヲ立、其他損失ニ属スル者ヲ明瞭ニシ、真ニ将来ノ原資トナルヘキモノヲ鑑別シ、実際ノ計算上ヨリシテ資本ヲ定候時ハ、尚以該局改良之端緒ト可相成歟、右取調方ハ尤モ精密ヲ要候間、曩ニ差出候調書後葉上申書後ニ付載スノ如キ大略ノモノニテハ其用ニ適セサルニ因リ、更ニ該局ニ於テ詳細ノ儀別紙書式ニ因リ調成シ本年九月限為差出、尚予備金方法明細書ヲモ同時ニ為申出可然哉、御達案左ニ相伺候也
 追テ本項取調方詳細之義ハ当課ヘ協議為致可然哉、併セテ相伺候也
    案
                       瓦斯局
其局資本金定方調査ノ為創業以来明治十六年度ニ至ル迄ノ元受金仕払内訳別紙書式ニ依リ取調、尚予備金方法明細書共本年九月限可差出、此旨相達候事
  但取調方詳細之義ハ会計課ヘ協議ニ可及事
  年 月 日             長官代理
                     (東京府庁回議用)

(別紙)
    瓦斯局元受金仕払内訳書○略ス
                         (東京府)


瓦斯局書類 明治十七年会計課(DK120072k-0005)
第12巻 p.563 ページ画像

瓦斯局書類 明治十七年会計課 (東京府文庫所蔵)
(朱書)
第千三拾五号
    資本金確定上申書下戻之儀上申
本年二月当局資本金確定之儀上陳仕候書類再応取調致度候間、御下戻相成度此段上申仕候也
  明治十七年十二月
            瓦斯局長 渋沢栄一 東京瓦斯局長之印章
    東京府知事 芳川顕正殿


渋沢栄一 書翰 東京府知事宛(明治一七年)月日不詳(DK120072k-0006)
第12巻 p.563-564 ページ画像

渋沢栄一 書翰 東京府知事宛(明治一七年)月日不詳
                    (株式会社第一銀行所蔵)
瓦斯局諸勘定向之義ハ創業以来管理者屡転換致候為錯雑致し候義も不少候ニ付、明治十三年九月中より諸帳簿精査之義内陳いたし、当時御
 - 第12巻 p.564 -ページ画像 
府会計課吏員小林桂を以右調査員ニ充拮据従事為致候処、昨十六年十二月を以て整理完了仕候ニ付、即報告書相添上申仕候処、従来同局ニて取扱来候各家瓦斯引用ニ付其取付工費及物品代等之出納計算ニ於ても創業以降同しく整理致居不申候ニ付、右小林桂を以并而其調査をも担当為致、即此際始而精査相済候旨別紙之通申出候間、更ニ其要領を点検シ且調査手続をも審問仕候処、都テ完全之方法と存候ニ付、別紙報告書及計算表相添此段申上候也
                         渋沢栄一
     府知事
   ○別紙ヲ欠ク。