デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

3章 商工業
28節 貿易
7款 蚕種紙買入所
■綱文

第14巻 p.501-507(DK140057k) ページ画像

明治7年7月(1874年)

是ヨリ先、欧洲ニ蚕病流行シ、蚕種ヲ本邦ニ求メシ結果、連年本邦蚕種生産ノ増加ヲ来セシガ、是年三月、春蚕製造凡積申立ニヨレバ、製種未曾有ノ巨額ニ昇ラントスル形勢アリ。政府、内務省達乙第二十三号ヲ発シ、之ガ抑制ヲ計リ、尋イデ六月、太政官布告第六十号ヲ発シ、蚕種紙免許印紙ノ国内用並ニ海外輸出用ノ区別ヲ撤廃スル等、ソノ海外輸出ヲ増大セシムルニヨリ生産過剰ニ伴フ国内従業者ノ危機ヲ未然ニ防ガントスル所アリ。然モナホ施策ヲ要スルアリ。ヨツテ栄一コノ頃陸奥宗光・原善三郎等ト諮リ、内務卿大久保利通・勧業権頭河瀬秀治・大蔵卿大隈重信・租税頭松方正義等ヲシテ県令会議又ハ蚕種大総代会議ヲ開カシメンコトヲ努ム。


■資料

法令全書 明治七年 太政官布告 第十九号(二月十三日輪廓附)(DK140057k-0001)
第14巻 p.501-502 ページ画像

法令全書 明治七年
太政官布告 第十九号(二月十三日輪廓附)
昨明治六年三月第百四号布告蚕種原紙売捌規則今般更ニ別冊ノ通改正候条此旨布告候事
  蚕種原紙規則
    第一条
一蚕紙原紙ノ儀者総テ当省於テ漉立之上左之売捌所ニ於テ売渡候条自儘之原紙漉立売買等不相成候事
  原紙売捌所
   武蔵国 深谷  岩代国 福島  信濃国 上田
    第二条
一売渡方之儀者毎年四月一日ヨリ五月卅一日迄ヲ限リ候条、各地方管轄限リ取纏メ蚕種大総代ニテ其管轄庁之添簡ヲ以最寄売捌所江申立、右日限之内ニ必買受可申事
    第三条
一買受方之儀者毎年製種免許之員数ニ照合シ春蚕並夏蚕掛合等之種類区分相立テ総数取調製造人・人員調書トモ相添可申立事、但原紙直段之儀者春蚕ニ用候厚紙者千枚ニ付金弐百円、夏蚕其外ニ用候薄紙之分ハ同断ニ付金六拾円ト相定候条、原紙受取候節即時上納可致事
    第四条
一蚕種出来揚リ之節原紙贏余有之候共決而流用者不相成候条、其地方管轄限リ取纏メ其年九月十五日迄ニ最前買受候節之手続ヲ以最寄売捌所江差出代価下戻相願可申、其儘捨置更ニ翌年之用ニ供シ候儀、
 - 第14巻 p.502 -ページ画像 
決而不相成候、万一違犯之者有之ニ於テハ其品取上原価二倍之科料取立可申事
    第五条
一原紙流用之儀万一違犯之者有之ニ於テハ、春蚕・夏蚕等之種類ヲ不論、双方共壱枚ニ付新貨五拾銭宛之科料取立可申事
    第六条
一原紙贏之内製種人共内書名判等致シ余紙相成候分ハ引続営業之者江ハ検査上更ニ翌年ニ至リ可下渡筈ニ候条、夫々取纏メ員数一人別帳相添都テ第四条同様最寄原紙売捌所江差出預方可申立、尤右預高ハ翌年原紙調書江内訳記載可差出、且又休業可致見込之者ハ相当之直段ヲ以買上候条、別段取調同所江可申立事
    第七条
一春蚕同時ニ養立候夏蚕初度之卵種者此規則中之原紙相用候ニ不及、各自勝手之紙可相用事
    第八条
一犯則之者有之ヲ見出シ訴出ルニ於テハ事実取糺之上取上品払代金之十分一其訴主江給与可致、且又取上品無之節者科料金之十分一給与可致事
    第九条
一規則中大総代之取扱向者大総代無之地方者世話役ニテ取扱、大総代世話役トモ無之地方者戸長ニテ取扱可申事
右之通相定候事
  明治七年二月             内務省


法令全書 明治七年 内務省達 乙第十一号(二月十四日) 府県(DK140057k-0002)
第14巻 p.502 ページ画像

法令全書  明治七年
内務省達 乙第十一号(二月十四日)       府県
本年春蚕種製造凡積取調ニ付照会之儀有之候間、明治五年並同六年分春蚕種現在製造高壱人別帳、別紙案文之通管轄庁於テ往復ヲ除之外日数十日限取調当省ヘ可差出、尤右調書此程当省官員出張先ヘ差出候向者別段取調再度差出候ニハ不及候、此旨相達候事○別紙略ス


法令全書 明治七年 内務省達 乙第二十号(三月七日輪廓附)(DK140057k-0003)
第14巻 p.502 ページ画像

法令全書  明治七年
内務省達 乙第二十号(三月七日輪廓附)     府県
養蚕検査表ノ儀昨明治六年ハ発行初年殊ニ蚕卵発生ノ季節ニモ差向候ニ付、於租税寮表式界紙相渡候処、製造人共ノ内認損等ニテ再応請取方等申立夫カ為メ多少ノ手数相増無益ノ儀ニ付、右界紙彫刻申立候県県モ有之候間、本年ヨリハ一般彫刻差許候条昨年相渡候表式ニ摹擬シ製造ノ上ハ規則ノ通相心得九月限当省ヘ可差出、最自然養蚕僅少ノ場所ニ寄彫刻不望向モ有之候ハヽ、其分ニ限リ昨年ノ通当省ヨリ可下ケ渡候条、人員並員数共詳細取調来四月十日限当省ヘ可申出、且蚕種世話役検査手当ノ儀ハ是迄組合ノ多少ニ寄割合相立下ケ渡来候処、以来ハ壱部ニ付金十銭ツヽ被下賜候条、世話役壱人別ニ検査ノ部数等認分ケ詳細取調書相添請取方可申立、此旨更ニ相達候事

 - 第14巻 p.503 -ページ画像 

法令全書 明治七年 内務省達 乙第二十三号(三月十九日) 府県(DK140057k-0004)
第14巻 p.503 ページ画像

法令全書  明治七年
内務省達 乙第二十三号(三月十九日)      府県
本年春蚕種製造凡積申立候分各府県共度外ノ巨額ニ相成候ニ付、右ヲ以致製種候テハ巨多ノ贏余ヲ生シ竟ニ養蚕人共一般破産ノ基トモ可相成候間、減額ノ上製造候様懇篤説諭可致、就テハ原紙売下ノ儀ハ去明治五年及ヒ同六年製種高平均ヲ以準拠トシ売捌候筈ニ候条、各管下製種人壱人別更ニ詳細取調ノ上管轄限リ総額ヲ以最寄蚕種原紙売捌所ヘ申立買受候様可取計、尤取調方等委細ノ儀ハ勧業寮ヨリ逐次可相達候此旨相達候事


法令全書 明治七年 内務省達 丙第九号(三月二十二日)(DK140057k-0005)
第14巻 p.503-504 ページ画像

法令全書  明治七年
内務省達 丙第九号(三月二十二日)
御国内蚕種優等賞典書摺物 五枚ツヽ
右頒布候条右管下人民群集ノ場所場所ヘ掲置候様可致、此旨相達候事
  明治六年製作
    御国産蚕種
       上品一等
                福島県管下
                  岩代国伊達郡伏黒村
                      八城彦摠
                秋田県管下
                  羽後国秋田郡秋田町居住
   金弐拾五円宛          貫属士族
                      高宮敬太郎
                新川県管下
                  越中国婦負郡八尾町
                      翠田太平
     同断二等
                滋賀県管下
                  近江国浅井郡稲葉村
                      上田小兵衛
                熊谷県管下
   金拾七円五拾銭宛       上野国佐位郡島村
                      田島弥平
                宮城県管下
                  磐城国伊具郡小斎村
                      戸村直吉
     同断三等
                筑摩県管下
                  信濃国筑摩郡浅間村
                      滝沢久蔵
                山形県管下
   金拾弐同五拾銭宛       羽前国村山郡古館村
 - 第14巻 p.504 -ページ画像 
                      城戸口丈蔵
                堺県管下
                  和泉国南郡西大路村
                      塚本太次郎
右上品蚕種製造致シ御国産之品等ヲ進メ候儀ニ付為褒賞下賜之
  明治七年三月              内務省


法令全書 明治七年 内務省達 丙第十二号(三月二十七日)(DK140057k-0006)
第14巻 p.504 ページ画像

法令全書  明治七年
内務省達 丙第十二号(三月二十七日)
              京都府 大阪府 静岡県
              浜松県 豊岡県 小田県
              名東県 兵庫県 堺県
              度会県 島根県 白川県
              広島県 愛知県 鹿児島県
              山口県 高知県 奈良県
              岡山県 大分県 岐阜県
              愛媛県 福岡県 鳥取県
              三重県 飾磨県 北条県
              小倉県 浜田県
本年太政官第十九号御布告相成候蚕種原紙改正規則中原紙買請方ノ儀ハ、第二条並第三条ニ照準シ各地方管轄限免許ノ員数取纏大総代ニテ最寄売捌所ヘ罷越原紙可買請筈ノ処、就中其府県下ノ儀ハ少数ノ原紙殊ニ遠隔ノ地方ヨリ相越買得候向ハ夫レカ為多少ノ雑費可相掛ニ付、本年ノ儀ハ東京出張所官員ヘ勧業寮於テ払下候条、原紙員数買請方法等ハ総テ規則ニ照準シ不都合無之様可取計、最運搬入費等ノ儀ハ其原紙員数高ニ割合製種人共ヨリ取立消却ノ積相心得区々ノ処分無之様取扱可申、此旨相達候事


法令全書 明治七年 太政官布告 第四十二号(四月八日輪廓附)(DK140057k-0007)
第14巻 p.504 ページ画像

法令全書  明治七年
太政官布告 第四十二号(四月八日輪廓附)
本年製造ノ蚕種免許印紙左ノ通候条此旨布告候事(印紙雛形略ス)


法令全書 明治七年 内務省布達 甲第八号(四月十九日)(DK140057k-0008)
第14巻 p.504 ページ画像

法令全書  明治七年
内務省布達 甲第八号(四月十九日)       府県
蚕種原紙売捌ニ付テハ規則御改正有之、且更ニ御詮議ノ上諸費精細致省略、本年ノ儀ハ原紙払代春蚕ニ相用候厚紙ハ千枚ニ付金五十円、夏蚕其外ニ相用候薄紙ノ分ハ千枚ニ付金十五円ト更ニ相定候、尤代価上納等ノ儀ハ規則ノ通可相心得候、此旨布達候事


法令全書 明治七年 内務省達 丙第二十四号(六月二日)(DK140057k-0009)
第14巻 p.504-505 ページ画像

法令全書  明治七年
内務省達 丙第二十四号(六月二日)
             長野県 山形県 福島県
             熊谷県 栃木県 磐前県
             置賜県
 - 第14巻 p.505 -ページ画像 
伊太利国養蚕家「テルオロ」ト申者養蚕培桑及蚕卵紙製造等研究ノ為メ今般其県ニ罷越候ニ付、当人ヨリ問合有之候事有之節ハ差支無之分ハ告示候様管内養蚕ノ向ヘ可布達、此旨相達候事
 但本人ノ外随従ノ外国人等ハ無之、且蚕種買入商業ニ関係ノ儀ハ一切差留有之候条、此旨可相心得候事


法令全書 明治七年 太政官布告 第六十号(六月五日輪廓附)(DK140057k-0010)
第14巻 p.505 ページ画像

法令全書  明治七年
太政官布告 第六十号(六月五日輪廓附)
蚕種紙ノ儀ニ付テハ是迄追々布告ノ趣モ有之候処、今般詮議ノ次第有之内外流融便利ノ為メ国内用並海外輸出トモ更ニ一様ノ印紙下渡候筈ニ候条、兼テ其旨相心得養蚕人トモ各自明年ノ原種ニ欠乏無之様深注意売買可致、因テハ免許印紙更正ノ儀ハ追テ布告可及候得トモ、本年第四十二号布告印紙雛形ハ取消候条、此旨布告候事
 但明治六年改正蚕種規則第一則中第四節ノ但書並第十節ノ但書、第十一節・第十二節及第三則中第七節等内外用ニ関渉ノ条款ハ廃シ候条、其他ハ都テ規則ノ趣確守可致事
一、明治六年改正蚕種規則第一則中第四節ノ但書
   「但養蚕ノ景況ニヨリ歩落ニ相成現在ノ出来方凡見込高ヨリ減少候節ハ、最初申立候国内用海外輸出ノ員数歩割ニ応シ免許印紙張付可申、尤其割合ニ依リ端数出来候分ハ国内用ノ方ヘ組込候儀ト可心得事」(太政官布告第百四十号、蚕種取締規則)
一、同第十節ノ但書
   「但海外輸出ノ為メ開港場ヘ持出シ候分模様ニ寄内国用ニ持帰リ度候ハヽ開港場改所ヘ申立裏印受可申事」(同)
一、第十一節
   「国内用不足ト見積候節ハ海外輸出ノ分トイヘトモ国内用ニ振替右印紙願受候様可致、尤国内用ノ分ハ全国充備概算見込不相立内ハ一切海外輸出ニ振替候儀不相成候事
    但国内用充備ノ上全ク贏余有之海外輸出ヘ振替候節ハ、大総代ヨリ支配役所ヘ申立添簡ヲ以開港場改所ヘ願出候得ハ、改所ニ於テ添印ヲ加ヘ輸出差許可申事」(同)
一、第十二節
   「開港場改所ニ於テハ内国用ニ持帰リ候品ハ雛形ノ通裏印イタシ相渡、且国内用ト見積候内全ク贏余ノ分海外輸出ノ儀前条ノ手続ヲ以願出候得ハ改印イタシ輸出差許、十一月限其総数租税寮ヘ可申立事」
一、第三則中第七節
   「新規養蚕営業ノ志有之候者ハ、桑葉ノ手当養蚕ノ心得等大総代・世話役ニテ取糺、未熟ノ向ヘハ篤ト教諭可致、尤初年ノ儀ハ試業ノ儀ニ付製造ノ蚕種ハ海外輸出不相成事」


法令全書 明治七年 内務省達 丙第二十七号(六月十二日)(DK140057k-0011)
第14巻 p.505-506 ページ画像

法令全書  明治七年
内務省達 丙第二十七号(六月十二日)
              東京府 京都府 大阪府
 - 第14巻 p.506 -ページ画像 
              岐阜県 筑摩県 長野県
              熊谷県 埼玉県 滋賀県
伊太利国養蚕家「キヤマモ・ポルミタ」ト申者養蚕培桑及蚕卵紙製造等研究ノ為メ其府県下ヘ罷越候ニ付、当人ヨリ問合候事有之節ハ、差支無之分告示候様管内養蚕ノ向ヘ可布達、此旨相達候事
 但本人ノ外随従ノ外国人等ハ無之、且蚕種買入等商業ニ関係ノ儀ハ一切差留候条、此旨可相心得候事


法令全書 明治七年 太政官布告 第六十三号(六月十三日輪廓附)(DK140057k-0012)
第14巻 p.506 ページ画像

法令全書  明治七年
太政官布告 第六十三号(六月十三日輪廓附)
本年製造ノ蚕種免許印紙左ノ通改正候条、此旨布告候事○印紙略ス


法令全書 明治七年 内務省達 乙第四十八号(七月十八日)(DK140057k-0013)
第14巻 p.506 ページ画像

法令全書  明治七年
内務省達 乙第四十八号(七月十八日)      府県
蚕種製造現在出来高取調帳ノ儀、免許印紙貼用ノ後差出候向モ有之、往往不都合ノ廉モ不尠、右ハ蚕種大総代申合書第十三条ノ通リ、其年現在出来高ハ八月十五日限リ当省勧業寮ヘ可差出候、且免許印紙ノ儀ハ、予テ各地方庁ヘ相渡置候得共、該庁ニ於テハ右現在出来高帳詳細検査済ノ上ニ無之候テハ、必ス不下ケ渡候儀ト可相心得、此旨相達候事


渋沢栄一 書翰 陸奥宗光宛(未発)(明治七年)七月三日(DK140057k-0014)
第14巻 p.506 ページ画像

渋沢栄一 書翰  陸奥宗光宛(未発)(明治七年)七月三日  (渋沢子爵家所蔵)
    陸奥老台              渋沢栄一
           乞親展
  〆
拝啓然者蚕種一条ニ付婆心なから聊愚存申上度義有之只今も原へ申談候、老台之高案を乞ひ早々寄一御尽力奉願度、右ニ付今夕拝趨仕度、御在宅之御模様奉伺候 匆々
  七月三日                渋沢栄一
    六石老兄


(陸奥宗光)書翰 渋沢栄一宛(明治七年)七月四日(DK140057k-0015)
第14巻 p.506 ページ画像

(陸奥宗光)書翰  渋沢栄一宛(明治七年)七月四日 (渋沢子爵家所蔵)
昨夜は折角御約束仕候処朝来之風雨にては人力車ても駕でもとても出懸ケ難申、甚以怠慢之様候へ共今朝ハ見合候而は如何、尤も少々晴間ニ相成候へは参上御相談可仕候 已上
  七月四日
  〆
    渋沢栄一様             陸奥宗光


(陸奥宗光)書翰 渋沢栄一宛(明治七年)七月四日(DK140057k-0016)
第14巻 p.506-507 ページ画像

(陸奥宗光)書翰  渋沢栄一宛(明治七年)七月四日 (渋沢子爵家所蔵)
今朝万承後松方ヘ参り談合候処、同人も至極同意、早速明朝大久保氏ヘ参り可申との事ニ御座候、尤も大久保も屹度同意ニ可有之ト申事ニ御座候、且県令等之談合之席ヘハ何時も可罷出ト松方氏申居候、右県令等之集合ハ可成ハ速ナル方可然其席ヘ原・古河ナトも参り、又御同
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姓ニも御出候様に而ハ御同姓ニ者已刻一寸拝晤仕候間荒増趣意申上置候事ニ御座候、右等之日貴方にて御取極被下度奉願候
一松方氏大久保氏ニ面会之都合ハ明朝小生又ハ老兄ヘ通達有之候筈申約置候、書外拝晤ト申略候 已上
  七月四日
    栄一様                  宗光


(河瀬秀治)書翰 渋沢栄一宛(明治七年)七月四日(DK140057k-0017)
第14巻 p.507 ページ画像

(河瀬秀治)書翰  渋沢栄一宛(明治七年)七月四日 (渋沢子爵家所蔵)
華翰拝誦仕候、爾来御不信仕候処先以益御安康奉恐賀候、陳は蚕種一条ニ付御厚配之趣已ニ今昼大久保・大猥両卿《(大隈)》より御談示之旨も有之、早速各地大惣代共召集之積ニ御坐候、尤も右一条ニ付御談示可被下候旨も被為在今夕御来臨可被成下具ニ拝承仕候処、当時無拠御用向ニ取掛り居退省時刻も延引仕候間却而御妨も可相成歟ニ候得共、退省かけ尊宅江罷出縷々之御厚諭相伺候様可仕、不取敢御請如此御坐候 謹言
  七月四日                河瀬秀治
    渋沢様


渋沢栄一 書翰 (未発)(年未詳)七月二四日(DK140057k-0018)
第14巻 p.507 ページ画像

渋沢栄一 書翰  (未発)(年未詳)七月二四日  (渋沢子爵家所蔵)
今朝ハ失敬仕候偖養蚕惣代出京之義ニ付、只今宮崎氏被参色々寮中之模様承及処頗漠然之由、就而ハ明日横浜御出張ニ候ハヽ早々愚生も御供可仕、いつれ尚一応其前拝眉相願度候間、御在宿ニ候ハヽ只今従是可罷出候間、御様子被仰聞度候、右申上度 匆々頓首
  七月廿四日
  ○按ズルニ県令会議モ蚕種製造方大総代会議モ開催ニ至ラザリシガゴトシ、ヨツテ更ニ之ガ対策ヲ講ズルノ要アリシカ。



〔参考〕大久保利通日記 下巻・第二七一頁 〔昭和二年四月〕(DK140057k-0019)
第14巻 p.507 ページ画像

大久保利通日記  下巻・第二七一頁〔昭和二年四月〕
五月○明治七年廿二日
○上略
十字参 朝蚕種規則云々ニ付御評議有之四字退出○下略