デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

3章 商工業
29節 其他
15款 合資会社生秀館
■綱文

第15巻 p.350-351(DK150032k) ページ画像

明治39年1月(1906年)

栄一、東京市京橋区銀座三丁目一番地美術工芸品店生秀館ノ改組ヲ指導シ、且ツ自ラモ資ヲ出ス。


■資料

竜門雑誌 第二一二号・第三九頁 明治三九年一月 ○伊藤半次郎君(DK150032k-0001)
第15巻 p.350 ページ画像

竜門雑誌 第二一二号・第三九頁 明治三九年一月
○伊藤半次郎君 我邦美術品海外輸出の事業に後半世を委ぬるの希望を以て旧臘渋沢倉庫部支配人を退任せられたる同君は、従来同目的の事業を経営せる合資会社生秀館(銀座三丁目一番地所在)業務担当の人々の希望に仍り、青淵先生の賛助を得て同合資会社に加入し、社務を分担して大に其拡張に任ぜらるゝといふ


竜門雑誌 第五九六号・第一二頁 昭和一三年五月 寿杖を頂きて(伊藤半次郎)(DK150032k-0002)
第15巻 p.350 ページ画像

竜門雑誌 第五九六号・第一二頁 昭和一三年五月
    寿杖を頂きて (伊藤半次郎)
○上略
私は○中略明治三十八年渋沢倉庫を辞し、生秀館理事となり、同四十三年株式会社生秀館専務取締役となり、大正元年大阪東京館常務取締役に選任せられ、次で実業界を辞し、○下略


竜門雑誌 第二一二号・広告 明治三九年一月 広告(DK150032k-0003)
第15巻 p.350 ページ画像

竜門雑誌 第二一二号・広告 明治三九年一月

図表を画像で表示--

   美術店生秀館 広告 ○金銀盃 ○置物、花瓶、香炉、香函類 ○金銀製茶器類 ○指輪、腕輪、手釦、胸針類 ○煙管、巻葉入、巻葉函、煙草具類 ○櫛笄、根掛、帯止、袋物類 ○金銀屏風、軸物、表装 ○肉筆絵葉書、同帛紗、肖像画 ○其他金属彫刻、陶磁器、蒔絵、七宝牙角等ノ美術製作品 ○諸紀念品、内外御進物品等尤モ好適ノ品調製精々廉価ニ販売致シ候   ○諸大家絵画展覧及販売   ○新古美術品委托販売   東京市京橋区銀座三丁目一番地      合資会社 生秀館        電話新橋一一六一番     謹告 私儀多年渋沢倉庫部支配人勤務罷在候処旧臘辞任ノ上青淵先生ヲ始メ有力ナル諸先輩ノ御賛成ヲ蒙リ合資会社生秀館ヘ入社致シ同社カ従来経営セル業務ヲ一層拡張致シ美術ニ関スル一切ノ諸品ヲ販売致シ候間何卒倍旧ノ御眷顧御引立ノ程伏テ奉願候        伊藤半次郎     自宅 深川区仲町三十五番地        電話 浪花 一九八三番 





伊藤松宇氏談話(DK150032k-0004)
第15巻 p.350 ページ画像

伊藤松宇氏談話
             昭和十五年五月六日 於東京市小石川区関
             口台町芭蕉庵(伊藤氏住居)宇野脩平聴取
生秀館はもと関口一也氏のものであつたが、それがやつてゆけないので私らが入り、青淵先生もお金を出し、株式とし、川端玉章の子は専務、私は取締役であつたが成功しなかつた。やりかたもわるかつた。篤二氏が骨を折つて下さつた。
 - 第15巻 p.351 -ページ画像 


伊藤松宇氏談話(DK150032k-0005)
第15巻 p.351 ページ画像

伊藤松宇氏談話
               昭和十六年一月二十八日 於竜門社青
               淵先生伝記資料編纂所 宇野脩平聴取
    生秀館に就て
生秀館は青淵先生が巴里出品組合に尽力されてゐましたころ、彫金師の関口一也氏が彫金を並べることに始まつたものです、関口氏が独立してから経営困難となりましたので、青淵先生のお骨折で私が書記長となり、画家の川端玉章の長男玉雪氏と二人で経営に当りました。この事業は失敗に終りました。



〔参考〕(八十島親徳) 日録 明治四〇年(DK150032k-0006)
第15巻 p.351 ページ画像

(八十島親徳) 日録 明治四〇年   (八十島親義氏所蔵)
三月十二日 曇
例刻出勤、午後ハ松平隼太郎ト共ニ倉庫部十年紀念品注文ノ為生秀館ニ至ル○下略



〔参考〕回議書類 明治三八年―四三年(DK150032k-0007)
第15巻 p.351 ページ画像

回議書類 明治三八年―四三年    (東京銀行集会所所蔵)
明治四十三年十二月二十八日 東京銀行集会所(印)
  会長栄一
  副会長(印)
  会計監督(印)
    松方侯金婚式紀念品調製ニ関スル件
松方侯爵金婚式紀念三ツ組金盃壱組銀座三丁目美術店生秀館ニ調製方相命シ置候処、本日現品出来、費用総計別紙ノ通リ金三千百五十五円五十六銭ニ有之候条、此段供御回覧候也
(別紙)
    請求書
一金弐千八百五拾四円拾六銭也    二十金製三ツ組金盃壱組
  但下層径七寸  量目六百匁付
  御紋章並ニ文字彫刻
一金参百円也  盃台  壱個
  但金梨地御紋章蒔絵付
一金壱円四拾銭也  熨斗台  壱個
合計金参千壱百五拾五円五拾六銭也
右之通リニ御座候也
  明治四拾参年拾弐月廿七日
                   銀座三丁目
                美術店 生秀館(印)
    銀行集会所
        御中
                   (「株式会社生秀館」罫紙)