デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

3部 身辺

1章 家庭生活
1節 同族・親族
1款 同族
■綱文

第29巻 p.60-62(DK290008k) ページ画像

明治21年2月26日(1888年)

是日、栄一二女こと子、阪谷芳郎ニ嫁ス。


■資料

青淵先生子孫一覧(DK290008k-0001)
第29巻 p.60-61 ページ画像

青淵先生子孫一覧            (渋沢子爵家所蔵)

渋沢栄一二女
 こと
   明治三年二月二十二日生、母ハ前配尾高氏、男爵阪谷芳郎ニ嫁ス
   長男
   希一
    明治二十二年五月十五日生、妻ハ三島弥太郎長女寿子
   長女
   敏子
    明治二十三年五月二十六日生、堀切善次郎ニ嫁ス
   二女
   和子
    明治二十四年七月七日生、高嶺俊夫ニ嫁ス
   二男
   俊作
    明治二十五年九月二十七日生、分家ス
   三女
   八重子
    明治二十九年二月二十五日生、中村貫之ニ嫁ス
   四女
   千重子
 - 第29巻 p.61 -ページ画像 
    明治三十一年七月二十四日生、秋庭義衛ニ嫁ス
   五女
   総子
    明治三十四年九月一日生、伊藤熊三ニ嫁ス



(芝崎確次郎) 日記 明治二〇年(DK290008k-0002)
第29巻 p.61 ページ画像

(芝崎確次郎) 日記  明治二〇年   (芝崎猪根吉氏所蔵)
廿六日 ○一二月 晴
○上略
本日午後四時より御屋しき
御嬢様御縁談御究、結納ニ付先方より仲人御夫婦、御聟様等被為入、御親類御一同御立会ニテ盛宴ニ御座候
料理ハ常盤やナリ
  如燕  円朝


余が母 阪谷芳郎著 前編・第一七―一八頁 大正一四年四月刊(DK290008k-0003)
第29巻 p.61 ページ画像

余が母 阪谷芳郎著  前編・第一七―一八頁 大正一四年四月刊
○上略
明治二十一年二月二十六日、余は帝国大学総長渡辺洪基氏の媒酌によりて、渋沢栄一(男爵)の次女琴子と結婚す、渋沢氏は明治維新前、備中興譲館に来遊し、余か父と詩文の交あり、余か母とも旧知なりければ、母は頗る此結婚を喜はれたり ○下略


(芝崎確次郎) 日記 明治二一年(DK290008k-0004)
第29巻 p.61-62 ページ画像

(芝崎確次郎) 日記  明治二一年   (芝崎猪根吉氏所蔵)
廿六日 ○二月 雨降
休日
本日ハ主家
琴子様
坂谷芳郎様《(阪谷芳郎)》ヘ御縁組御祝義当日、王子別荘ニおゐて御儀式執行相成候小生も出張奔走いたし候事
終日雨降、働ノモノ困却致し候
 梅若連中能狂言有之候
御盃之節
 屏風之外ニテ三人懸合之謡致し候
夜ニ入狂言ニハ
 橋弁慶
 弐人袴
 墨塗
何れも面白ク御座候、十一時ニハ退散御開らキニ相成候
小生ハ十二時ニ邸出、午後一時後帰宅《(前カ)》、直ニ臥ス
夜ニ入晴天
四日 ○三月 小雨降夜ニ入大雨
休日
本日ハ坂谷奥様御里帰《(阪谷奥様)》、御招客大勢御座候、是ハ懇意向ヨリ祝ひモノ到来、右祝ひ呉候モノヲ御招キ相成候
 よし原酌人
 講談師  如燕
 - 第29巻 p.62 -ページ画像 
 盲人   三曲
盛宴ニ御座候事
○下略
五日 小雨降
○上略
今夜も御邸ニ御招客御座候、是ハ各人夫人方招待ニ候事
   ○中略。
六日 ○五月 雲
休日
本日は王子別荘ニおゐて、御邸之御令嬢坂谷君与御結婚相成候御披露《(阪谷)》としテ
御双方様御知己之方々園遊会としテ御招待相成、午後三時ヨリ御来会弐百人已上之客人、貴顕伸士貴婦人令嬢等《(紳)》ニて、最盛大之事ニ御座候小生抔も早朝より罷出、奔走致し、夜ニ入雨降之最中帰宅致し候
  余狂《(興)》ニハ
 正一之手品有之
 甘酒見世ときわや
 素人之芝居有之候
  是ハ田中栄八郎其外四五人ナリ、尤桂文次が進退致、自分も官女抔致し候事、此狂言至テ上出来ニ候事
西料ハ
園中立食にて、西洋軒之仕出《(精養)》しニ御座候


新聞集成明治編年史 同史編纂会編 第七巻・第六六頁 昭和一〇年一一月刊(DK290008k-0005)
第29巻 p.62 ページ画像

新聞集成明治編年史 同史編纂会編  第七巻・第六六頁 昭和一〇年一一月刊
    飛鳥山渋沢別邸園遊会
      新郎◇阪谷芳郎
      新婦◇渋沢琴子
〔五・八 ○明治二一年東京日日〕 前号に記せし如く、一昨日は渋沢栄一氏の次女琴子嬢と、阪谷芳郎氏と先頃婚儀を整へられたるを以て、其披露の為め飛鳥山の別邸へ、渋沢・阪谷両氏の知人を招きて園遊会を開かれたり、出会の人々は内外の貴顕紳士無慮三百五六十名にて、余興には帰天斎正一が手品、煙火の打揚、妹背山御殿場の白人演劇抔を催ほされ、終りて立食の晩飧を供せられて頗る盛会なりき、右の劇を演じたるは製紙会社の職工の由なりしが、中々手に入りたるものなりとて何れも感服の体に見受けられたり、斯くて散会したるは午後七時頃なりき。


(芝崎確次郎) 日記 明治二三年(DK290008k-0006)
第29巻 p.62 ページ画像

(芝崎確次郎) 日記  明治二三年   (芝崎猪根吉氏所蔵)
四日 ○六月 朝
○上略
今夕坂谷邸《(阪谷)》ヘ伺候、是ハ奥方御出産御座候ニ付、御見舞として罷出候
○下略