デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

3部 身辺

6章 旅行
■綱文

第29巻 p.455(DK290148k) ページ画像

明治32年5月20日(1899年)

是日栄一、東京ヲ発シ佐原及ビ成田ニ赴キ、二十一日帰京ス。


■資料

渋沢栄一 日記 明治三二年(DK290148k-0001)
第29巻 p.455 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治三二年     (渋沢子爵家所蔵)
五月二十日 曇又雨
此日ハ成田不動尊ヲ参拝シ、并テ佐原町実業倶楽部発会式ニ列スルノ約アリテ、午前七時小倉良則氏誘引ノ為ニ来会ス、午前八時本所錦糸堀ニ於テ汽車ニ搭シ、市川・船橋・佐倉等ヲ経テ、午前十一時成田ニ着ス、直ニ臨時汽車ヲ以テ佐原ヘ向ヘ十二時過佐原着、汽車停車場ニ達スル時、煙火ヲ打揚ケ、歓迎ノ旗ヲ立テ、総代数十人来リ迎フ、停車場ヨリ腕車ニテ佐原町小倉久兵衛宅ニ至リ午餐ス、午後香取大神宮ヲ詣ス、宮ハ老杉鬱叢ノ中ニ在リ、祠北ニ香雲館ト云フ新築ノ家屋アリ、佐原有志者協同シテ建設セシモノナリト云フ、香雲館ニ憩フ暫時ニシテ再ヒ佐原町ニ来リ、浄土寺ニ於テ開ク所ノ実業倶楽部発会式ニ臨席シ、一場ノ演説ヲ為(実業ノ定義ト実業家ノ本領ト云フ演題ナリシ)シ、更ニ川島楼ニ催ス懇親会ニ列シ、午後七時ノ汽車ニテ佐原ヲ発シ、八時半頃成田ニ着シ新照館ニ投宿ス、此日大倉喜八郎氏夫妻モ同行ス、汽車中及各所ニ於テ、総武・成田両鉄道会社々員頗ル款待セラル
五月廿一日 晴
午前十時新照館ヲ発シ不動堂ヲ参拝ス、此日ハ不動尊ノ開扉中ニシテ且日曜日ナルヲ以テ、参詣者殊ニ多ク一山群集セリ、正午新勝寺ニ於テ午餐シ、書画・刀剣等ノ宝物ヲ一覧ス、午後三時半成田ヲ発シ、午後五時過東京着、六時半兜町ニ帰宿ス