デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

2章 労資協調及ビ融和事業
1節 労資協調
2款 財団法人協調会
■綱文

第31巻 p.537-539(DK310090k) ページ画像

大正12年6月23日(1923年)

栄一、引続キ当会ノ為メ尽瘁シ来リシガ、是日当
 - 第31巻 p.538 -ページ画像 
会ノ経営ニカカル協調会館開館式挙行セラレ、之ニ出席ス。


■資料

渋沢栄一 日記 大正一二年(DK310090k-0001)
第31巻 p.538 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正一二年     (渋沢子爵家所蔵)
一月二十七日 曇又晴 寒
○上略 午後五時東京会館ニ抵リ、協調会ニテ開催スル宴会ニ出席ス、徳川公及幹部諸氏参会、水野内相・床次前内相、其他社会局長・警視総監等来会ス
夜九時頃散会 ○下略
   ○中略。
二月二十八日 晴 寒
○上略 十一時半兜町事務所ニ抵リ、添田敬一郎氏来話ス、協調会ノ事務整理及其経費予算減縮ノ事ニ付種々内議ス ○下略


集会日時通知表 大正一二年(DK310090k-0002)
第31巻 p.538 ページ画像

集会日時通知表  大正一二年      (渋沢子爵家所蔵)
壱月九日(火)  午后四時  添田敬一郎氏来約(兜町)
   ○中略。
壱月三十日(火) 午后四時半 添田敬一郎氏来約(兜町)
   ○中略。
参月廿六日(月) 午后壱時半 第七回社会政策講習会修業式(協調会館)
   ○中略。
五月八日(火)  午后弐時  添田敬一郎氏来約(兜町)
五月十五日(火) 午前十時  添田敬一郎氏来約(飛鳥山邸)
五月十八日(金) 午前十時  徳川公爵・永井亨・田沢義鋪ト御会見ノ件(華族会館)
五月廿二日(火) 午時    徳川公爵並添田・永井・田沢氏ト御会談ノ約(貴族院議長官舎)
六月一日(金)  午前十一時 協調会催地方長官各位招待(協調会館)
   ○中略。
六月廿三日(土) 午後一時  協調会館開館式(同館)


竜門雑誌 第四二二号・第六〇頁 大正一二年七月 ○協調会館開館式(DK310090k-0003)
第31巻 p.538 ページ画像

竜門雑誌  第四二二号・第六〇頁 大正一二年七月
○協調会館開館式 協調会館開館式は、六月廿三日午後二時より芝公園六号地同会館二階講堂に於て挙行せられ、来賓水野内相・鎌田文相永田東京市長、其他貴衆両院議員並に徳川同会々長・副会長青淵先生を始め、関係者諸氏三百余名参列し、工事監督松井清足氏の工事報告あり、次で会長徳川公爵の式辞、来賓水野・鎌田・荒井各相、永田市長、来賓総代阪谷男爵等の祝辞あり、之に対し協調会常務理事添田敬一郎氏の謝辞ありて式を閉ぢ、夫より新築館内及び社会政策に関する資料並にポスター等の縦覧、協調会特製の活動写真「黎明」の映写等ありて、午後五時散会せる由。


協調会事業一斑 協調会編 第一二九―一三〇頁 大正一二年六月刊(DK310090k-0004)
第31巻 p.538-539 ページ画像

協調会事業一斑 協調会編  第一二九―一三〇頁 大正一二年六月刊
 - 第31巻 p.539 -ページ画像 
    七、施設経営
○上略
(七) 協調会館の経営
 本会の事業が確立進展するに従ひ、其の趣旨精神の宣伝普及の中央活動機関として、将た又労務者其他の智識向上・修養娯楽及福利増進施設の実行に当るべき中心機関として、会館を設置するの必要あるを認め、同時に事務処弁の便宜及経済上の利益等を考慮して、之に本会事務所を併設するを最も適当なりとし、大正十年度及十一年の継続事業として協調会館の建築の議を決し、大正十年八月芝公園第六号地の一部五百余坪を東京市より借受けて其の敷地に充当し、大正十一年三月建築に着手し、大正十二年二月に至り竣工した。建物総坪数千二百十七坪余、工費及設備費合計五十三万余円である。かくて各種設備及職員の配備を整へ、同年五月より逐次事業を開始した。
 本館に於て施設すべき事項の概要は左の如くである。
 一、研究協議、自ら会館の施設経営に関して、研究するは勿論なるも、時々本館と施設又は趣旨を同じうするものゝ研究会・協議会等を開き、広く智識・経験を交換し、相互向上の資とする考である。
 二、教化施設、講習会・講演会・展覧会等の開催と、図書及新聞雑誌閲覧室の公開に依り、労働者其他の智的向上と修養の機会を作り、同時に可成集会室を倶楽部其他に提供して、懇親融和の中に向上の実を挙げしめんとして居る。
 三、社会施設、大講堂及其他の談話室を低額の料金を以て使用を承認し、一般の智識・風教・社交の向上改善に資し、尚デスクルームを設け、主として社会事業に関係ある公益団体をして最小限度の経費を以て事務所を置くことを得しめ、食堂を開きて来館者の便宜に供する計画である。
 四、娯楽施設、音楽会・活動写真会・演芸会等を時々開催し、慰安娯楽と修養とを関聯せしめて趣味と教化との調和を図り、尚常時簡易なる室内娯楽設備をなし、一般来館者の慰安に資する予定である。