デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

  詳細検索へ

公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
3節 国際団体及ビ親善事業
13款 社団法人国際聯盟協会
■綱文

第36巻 p.627-630(DK360223k) ページ画像

大正13年11月18日(1924年)

是日、当協会第四十八回理事会東京銀行倶楽部ニ開カル。栄一出席ス。夕、当協会主催内閣総理大臣加藤高明及ビ外務大臣幣原喜重郎招待晩餐会同倶楽部ニ開カル。引続キ出席ス。十二月二日右理事会決議ニ基キ、前国際聯盟協会聯合会副議長安達峰一郎ニ対シ、栄一及ビ総裁徳川家達連署ヲ以テ感謝状ヲ贈ル。


■資料

国際聯盟協会書類(一) 【(謄写版) 大正十三年十一月四日】(DK360223k-0001)
第36巻 p.627 ページ画像

国際聯盟協会書類(一)          (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
  大正十三年十一月四日
             国際聯盟協会会長 渋沢栄一
    (宛名手書)
    渋沢会長殿
拝啓
過日得貴意申候首相招待会は、来る十一月十八日(火)午後五時より銀行倶楽部に於て開催可致決定仕候に就ては、万障御繰合せ御出席被成下度、尚先般御通知申上候通り、当日午後四時より定例理事会を開催、山川理事より「国際紛争平和的処理に関する議定書」の御説明有之候に付、乍恐縮同刻迄に御来臨被下度、併せて御依頼申上候
                           敬具


(国際聯盟協会) 会務報告 第二七輯 自大正一三年一一月一八日至同年一二月三日(DK360223k-0002)
第36巻 p.627-629 ページ画像

(国際聯盟協会) 会務報告  第二七輯 自大正一三年一一月一八日至同年一二月三日
                     (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
    二、第四十八回理事会
 - 第36巻 p.628 -ページ画像 
日時及場所 大正十三年十一月十八日午後四時丸ノ内銀行倶楽部
出席者   徳川総裁 渋沢会長 阪谷・添田両副会長
      宮岡・秋月・山川・田川・吉井各理事
      江口・大倉両監事 深井会計監督、加藤主事
十月廿九日より十一月十七日迄の事業につき加藤主事よりの報告(会務報告第二十六輯)を聴取、承認を与へたる後、左記事項協議決定したり。
一、京都及神戸支部規約承認の件
 大正十三年十一月十二日京都支部、十三日神戸支部設立致したるについては、其の制定せる規約は定款第二十一条に依り、本部理事会の承認を得るの必要あり、原案につき審理したる処、異議なく可決承認せられたり。(規約案略)
二、大阪支部規約中改正承認の件
 十月九日支部総会に於て規約を改正し、新たに支部長に関する規定を承認したり、右は異議なく承認。
三、安達大使に対する表謝の件
 従来、国際聯盟協会聯合会幹部会に、副会長《(マヽ)》として本協会の為御尽力賜はりたる安達駐白大使は、去る十月十三日、倫敦に於ける理事会を機とし、副会長の地位を辞任相成りたるについては、此機会に多年同氏が与へられたる尽力を感謝する意味に於て、本理事会の決議を以て謝状を贈呈することゝせり。
四、平和議定書研究の件
 前回理事会決議に基き、山川理事より平和議定書に関する説明を聴取したり、尚引続き次回理事会に於て研究し、本協会の態度を決定することゝす。
五、内外人平等待遇問題研究に関する聯合会委員会に代表者派遣の件十月十三日倫敦に開かれたる聯合会理事会に於て決定せる移民問題研究の第一次委員《(会脱カ)》が、本年十二月十五日頃巴里に開催せらるゝにつき、安達大使を通じて代表者派遣方を催《(促)》されたり、右は松田公使に電信して適当なる人物を物色することを依頼し、尚ほ其候補者の一人として塩沢昌貞博士の名を参考迄に申送ることゝせり。
    三、首相・外相招待会
前回理事会に於て決定したる首相・外相招待会は、十一月十八日午後六時より丸ノ内銀行倶楽部に於て開催、主賓たる加藤総理大臣・幣原外務大臣・中村外務政務次官、陪賓として本会賛助員山下亀三郎・野中清・梶原仲治・木村清四郎・成瀬正恭の諸氏、本協会側より徳川総裁・渋沢会長、外理事・監事の出席晩餐を共にし、終つて、総裁の挨拶、会長の事業報告(添田副会長代読)あり、加藤首相は本協会の為めに乾盃せられ、幣原外相は国際聯盟の必要なる所以を力説し、本協会の発展を祈られ、歓談裡に九時散会。
○中略
    七、安達大使宛謝状
理事会にて決議せられたる安達大使宛謝状は、主事に於て案文し、総裁・会長の署名の下に、十二月二日発送を了したり。
 - 第36巻 p.629 -ページ画像 
  ○謝状控ヲ欠ク。


国際聯盟協会書類(一) 【(謄写版) 欧 武府発本省着大正十三年十一月八日後六九日後一】(DK360223k-0003)
第36巻 p.629 ページ画像

国際聯盟協会書類(一)         (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
                   欧
            武府発本省着大正十三年十一月八日後六九日後一
           幣原外務大臣 安達大使
第一七二号
渋沢聯盟協会々長ヘ左ノ通
聯盟協会聯合会幹事長「ルイセン」過日来各地講演ノ為仏国旅行中ナリシ処、七日拙者ヲ訪問シ、客月倫敦理事会ニテ決定ノ移民問題研究ノ件ニ関シ仏国協会側ト打合ノ次第ヲ語レルガ、同協会ニテハ来月十五日頃、巴里ニテ本問題研究ノ第一次小委員会ヲ開キ、来年二月九日「ブラツセル」聯合会幹部会ノ前後、同地ニ於テ委員会ヲ開催シ、其結果ニ依リ、来年総会ニ具態的提案ヲナスコトニ決定シタル由ニテ、右十二月中旬ノ会合ニ於テハ英・米・仏・伊・波蘭各協会代表者ノ意見ヲ徴スル筈ナルガ、云フ迄モナク本邦協会代表者ノ意見ニ最重キヲ置キ、是非之ヲ聴取シタキ趣ナリ、就テハ速ニ右代表者御決定ノ上、成ルヘク具態的ノ意見至急右代表者ヘ御電報相成、且必要ナル材料ヲ至急御蒐集ノ上、御送付相成然ルヘシト存ス
尚仏国協会ノ研究方針ハ、移民問題ニ関スル各国間ニ現存スル諸案件乃至政事的考慮ヨリ全ク離レ単ニ学術的人道的見地ヨリ、健全ナル世界ノ輿論ノ基礎ヲ造ラントスルニアル由ナルニ付、御含置アリタシ聯盟事務局ヘ郵送セリ


国際知識 第五巻第一号・第一五六頁大正一四年一月 ○本部だより 首相外相招待会(DK360223k-0004)
第36巻 p.629 ページ画像

国際知識  第五巻第一号・第一五六頁大正一四年一月
 ○本部だより
    首相外相招待会
 本協会の事業も逐年隆盛に赴き、国際聯盟の思想も大分普及されて来たのであるが、之には政府の援助も少からず、聊か謝意を表し旁々事業の報告もしやうと云ふので、十一月十八日午後六時から銀行倶楽部で、加藤首相・幣原外相・中村外務政務次官を招待し、尚ほ来賓として本協会の寄附者たる賛助員をもお招きして盛宴を張つた。之には京都支部より浜岡光哲氏、大阪支部から山口常務理事、神戸支部から勝田副支部長も出席された。


国際聯盟協会書類(二) 【大正十四年二月十二日 国際聯盟協会幹事】(DK360223k-0005)
第36巻 p.629-630 ページ画像

著作権保護期間中、著者没年不詳、および著作権調査中の著作物は、ウェブでの全文公開対象としておりません。
冊子版の『渋沢栄一伝記資料』をご参照ください。

(国際聯盟協会) 会務報告 第二九輯 自大正一四年二月六日至同年三月三一日(DK360223k-0006)
第36巻 p.630 ページ画像

(国際聯盟協会) 会務報告  第二九輯 自大正一四年二月六日至同年三月三一日
                   (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
    一四、聯盟協会聯合会関係
○上略
(ハ)安達大使よりの謝状
従来、本協会を代表して聯盟協会聯合会副議長の地位にありたる、安達大使辞任せられたるにつき、本協会は大正十三年十一月十八日、理事会の決議を以て謝状を贈呈した処、本年一月十日附同大使より、総裁・会長宛左記礼状到着せり。
  ○礼状略ス。前掲一月十日付書状ト同一ナリ。
  ○第四九回及ビ第五〇回理事会ハ栄一欠席セリ。開催日並ニ主要協議事項左ノ如シ。
    回数   月日      会場        協議事項
   第四九回 十二月四日   工業倶楽部   シンガポール築塞ニ対スル当協会ノ声明、フランス国際聯盟協会提案、内外人平等対遇問題小委員会招集ノ件等
   第五〇回 十二月二十一日 貴族院議長官舎 平和議定書ノ件他