デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
3節 国際団体及ビ親善事業
13款 社団法人国際聯盟協会
■綱文

第37巻 p.203-212(DK370046k) ページ画像

昭和3年4月2日(1928年)

是日、当協会第七十五回理事会、丸ノ内日本工業倶楽部ニ開カル。栄一出席、昭和三年度予算ヲ審議ス。後、常設国際司法裁判所判事織田万等送迎午餐会ニ移ル。


■資料

国際聯盟協会書類(三) 【(控) 昭和三年三月二十四日】(DK370046k-0001)
第37巻 p.203-204 ページ画像

国際聯盟協会書類(三)         (渋沢子爵家所蔵)
(控)
  昭和三年三月二十四日     国際聯盟協会々長
                      渋沢栄一
拝啓、時下陽春の候愈御清適奉賀候、陳者来る四月二日(月)正午丸
 - 第37巻 p.204 -ページ画像 
ノ内工業倶楽部に於て、第七十五回理事会を開催、昭和三年度の予算に関し御協議申上度、右終つて左記諸氏の送迎午餐会を開催可致候に付、御繁用中乍恐縮万障御繰合せ御光臨被成下度、此段御案内申上候
                          敬具
一、委任統治委員会委員として多年尽瘁せられ今般帰朝の
                     山中千之氏
一、山中氏の後任として赴任せらるゝ
              前チリー公使 鮭延信道氏
一、常設国際司法裁判所判事        織田万氏
 追而乍御手数御出席の有無、折返し御回報被下度願上候


国際聯盟協会書類(三) 【(謄写版) 第七十五回理事会】(DK370046k-0002)
第37巻 p.204 ページ画像

国際聯盟協会書類(三)         (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
    第七十五回理事会
                   昭和三年四月二日正午
                   於 丸ノ内工業倶楽部
御出席
 徳川総裁 渋沢会長 添田副会長 林・田川・頭本・内ケ崎・山川山田・荒木・宮岡・関屋各理事 深井会計監督 奥山主事
一、会務報告 奥山主事
一、協議事項
  昭和三年度予算の審議
一、理事会主催送迎午餐会
          織田万氏
          山中千之氏
          鮭延信道氏
(欄外鉛筆)
   昭和三年四月二日正午、於工業倶楽部開会
   昭和三年度予算の審議を為し、多少の修正を加へて原案を可決せり



〔参考〕国際聯盟協会書類(三) 【(栄一鉛筆) 国際聯盟協会予算三年三月廿八日…】(DK370046k-0003)
第37巻 p.204-206 ページ画像

国際聯盟協会書類(三)         (渋沢子爵家所蔵)
         (栄一鉛筆)
         国際聯盟協会予算三年三月廿八日、奥山主事持参ニ付、面会シテ一応ノ説明ヲ聴取ス
    昭和三年度予算
  収入部
下附金                   七〇、〇〇〇円
寄附金                   四〇、八六〇円
利子                     七、五〇〇円
会費                     八、五〇〇円
売上                     二、〇〇〇円
雑収入                      一〇〇円
 計                   一二八、九六〇円
 - 第37巻 p.205 -ページ画像 
昭和二年度ヨリノ繰越金           七五、〇〇〇円
 合計                  二〇三、九六〇円
  支出部
俸給                    二四、八一六円
 現在俸給 月一、九四三円 年二三、三一六円
 新規雇入         年 一、五〇〇円
嘱託報酬                   五、四〇〇円
雑給                    一三、四〇八円
  事務員手当 年六、三七二円
  嘱託手当  年  七〇〇円
  給仕小使俸給 月一三八円五〇
        年一、六六二円
  同手当   年  六七四円
  外臨時雇、筆耕料、贈与、諸手当 年 四、〇〇〇円
事務所借料                  七、八五八円
  事務所借料 一ケ月五八四円 年七、〇〇八円
  瓦斯電灯料 五ケ月一〇〇円七カ月五〇円 年 八五〇円
図書購入費                  二、四五〇円
  内 学芸協力(一〇〇円)
什器                     一、三〇〇円
  内 学芸協力(一七五円)
文房具及消耗品                二、五〇〇円
  内 学芸協力(三三五円)
雑費                       五〇〇円
  内 学芸協力(七五円)
集会及接待費                 三、二〇〇円
  内 学芸協力(七三五円)
印刷及刊行費                二九、五五〇円
  国際知識        一二、〇〇〇円
  世界と我等        八、〇〇〇円
  条約集            三〇〇円
  単行本          四、四〇〇円
  英文発行物        一、〇〇〇円
  メール            四〇〇円
  雑印刷          三、二〇〇円
  学芸協力           二五〇円
講演会諸費                  八、〇〇〇円
  春秋大講演会       二、〇〇〇円
  小講演会         一、〇〇〇円
  地方講演講師派遣費    五、〇〇〇円
調査及学芸研究依託費            一二、八〇〇円
  調査会(研究会、調査会) 二、〇〇〇円
  学芸協力依託費     一〇、八〇〇円
(法典欧訳手当七、〇〇〇円、美術年鑑編纂費三、五〇〇円、巴里国際
 - 第37巻 p.206 -ページ画像 
学院トノ協力費三〇〇円)
宣伝拡張費                  一五、七〇〇円
  一 学生支部費           四、八〇〇円
   (一)聯合会委員会聯合会催シ 二、〇〇〇円
   (二)支部補助一校平均七十円、四十支部 二、八〇〇円
  二 地方支部費           四、三〇〇円
   (一)支部会議         八〇〇円
   (二)支部活動補助     二、〇〇〇円
   (三)臨時費        一、五〇〇円
  三 本部職員出張費           五〇〇円
  四 広告費             二、四〇〇円
  五 外人部               九〇〇円
  六、宣伝印刷物           一、三〇〇円
  七、児童部             一、五〇〇円
海外費                    二〇、〇〇〇円
  分担金   一、二〇〇円  英語書記給料分担金二、一〇〇円
  在外嘱託手当五、七〇〇円 本会事務員海外派遣費五、〇〇〇円
  委員会代表派遣費其他六、〇〇〇円
通信逓送費                   七、〇〇〇円
  内 学芸協力(二八〇円)
 計                    一五四、四八二円
(昭和二年度予算一六一、〇〇六円ニ比シ六、五二四円減)
予備費                    四九、四七八円
合計                    二〇三、九六〇円



〔参考〕(阪谷芳郎) 大日本平和協会日記 昭和三年(DK370046k-0004)
第37巻 p.206-208 ページ画像

(阪谷芳郎)大日本平和協会日記 昭和三年
                 (阪谷子爵家所蔵)
          (別筆)
          三年七月三日ガントレツト夫人
    平和運動の今昔
○上略
 最近起れる米国の不戦条約に対しては、聯盟は別紙の如き決議を総会○五月二十六日第八回通常総会に於て通過し以て国民輿論の帰趨を示しつゝある。
(別紙)
  Draft Resolution on the Treaty on Outlawry of War Proposed by the League of Nations Association of Japan.
  The Twelfth General Congress of the International Federation of the League of Nations Societies,
  Recognizing that the present negotiations, attracting worldwide attention and looking towards the conclusion of a treaty on outlawry of war, emanate from the noble motives of firmly establishing world peace by settling all international disputes through peaceful means in order to abolish war, and
  Considering that should the aforesaid negotiations fittingly culminate in success, it would throw considerable light on the
 - 第37巻 p.207 -ページ画像 
 future of the limitation of armaments which is one of the highest aims of the League of Nations and, at the same time, the object for eager desires of the peoples throughout the world,
  Recommends,
  (1) That the interested Governments should take such steps as are necessary to ensure a speedy conclusion of a multilateral treaty on outlawry of war and to secure a general acceptance by other countries, and
  (2) That care be taken that such a treaty may be brought into harmony with the spirit and operation of the League of Nations.

  Draft Resolution of the Codification of International Law Proposed by the League of Nations Association of Japan. The Twelfth General Assembly of the International Federation of the League of Nations Associations,
  Considering that the First International Conference on the Codification of International Law must be crowned with a complete success to ensure a healthy development of this branch of the League's future activities,
  Considering that the establishment of international codes has an important bearing upon the universality and development of international arbitration or judicial settlement, and further,
  Considering that the work of the Committee of Experts might further be expedited and that a general and comprehensive plan of codification of international law be speedly taken into serious consideration,
  Hereby resolves to propose,
  (1) That the members of this lnternational Federation shall recommend to their respective Governments that they afford an added cooperation to the work of the Preparatory Committee for the aforesaid International Conference of 1929 and that of the Committee on the progressive Codification of International Law, and
  (2) That each national association shall propose to the experts on international law or their appropriate organs, in its own country, that they study and present their views upon:
    a)The three topics selected for the agenda of the Confrence of the Codification of International Law of 1929, and
    b)The topics adopted for the consideration and investigation by the Committee of Experts and the Eighth General Assembly of the League of Nations.
 - 第37巻 p.208 -ページ画像 
   ○右ノ日本文ハ「国際知識」第八巻第八号・第一〇五頁(昭和三年八月)ニ掲ゲラレタリ。



〔参考〕国際知識 第八巻第五号・資料第一―二頁・P.P. 11―13.昭和三年五月 米国政府提案 多辺的不戦条約案(DK370046k-0005)
第37巻 p.208-211 ページ画像

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冊子版の『渋沢栄一伝記資料』をご参照ください。

〔参考〕社団法人国際聯盟協会定款 昭和三年五月二十六日改正(DK370046k-0006)
第37巻 p.211-212 ページ画像

社団法人国際聯盟協会定款 昭和三年五月二十六日改正 
               (社団法人日本国際協会所蔵)
    第一章 目的及事業
第一条 本会ハ国際聯盟ノ精神ノ達成ヲ以テ其ノ目的トス
 - 第37巻 p.212 -ページ画像 
第二条 本会ハ其ノ目的ヲ達成スル為メ左ノ事業ヲ行フ
 一、国際聯盟ニ関スル研究及調査
 二、講演会ノ開催及印刷物ノ刊行
 三、国際聯盟協会聯合会ニ参加
 四、本会ト目的ヲ同シクスル内外諸団体トノ連絡
 五、其ノ他理事会ニ於テ適当ト認ムル事業
    第二章 名称及事務所
第三条 本会ハ国際聯盟協会ト称ス
第四条 本会ハ事務所ヲ東京市麹町区八重洲町一丁目一番地ニ置ク
    第三章 会員・客員及賛助員
第五条 本会ノ趣旨ニ賛同スル日本人ヲ以テ会員トス
○中略
    第四章 役員
第八条 本会ニ左ノ役員ヲ置ク
 会長一名、副会長二名、理事三拾名以内、監事六名以内、会計監督一名、評議員若干名
第九条 会長・副会長ハ理事会之ヲ互選ス
○中略
第十条 会長ハ総会・理事会及評議員会ヲ招集シ、之カ議長トナル副会長ハ会長事故アルトキ之ヲ代理ス
○下略
   ○是年栄一、四月二十一日ヨリ七月下旬ニ至ルマデ、自邸ニ於テ療養ス。コノ間ニ行ハレタル理事会ハ本款昭和三年十二月二十七日ノ条ニ示セリ。