デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
3節 国際団体及ビ親善事業
22款 日本国際児童親善会
■綱文

第38巻 p.79-84(DK380008k) ページ画像

昭和2年5月18日(1927年)

是日、当会協議会、文部省内二開カル。栄一出席シテ、今般寄贈セラレタル親善人形ヘノ答礼ニ関スル件ヲ議ス。


■資料

集会日時通知表 昭和二年(DK380008k-0001)
第38巻 p.79 ページ画像

集会日時通知表 昭和二年 (渋沢子爵家所蔵)
五月十八日 水 午後二時 文部省人形ノ件


国際親善人形ニ関スル往復書翰及書類(DK380008k-0002)
第38巻 p.79-81 ページ画像

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中外商業新報 第一四八一四号昭和二年五月一九日 小学女生徒から一銭づゝ醵金して アメリカへ御礼の人形(DK380008k-0003)
第38巻 p.81 ページ画像

中外商業新報 第一四八一四号昭和二年五月一九日
    小学女生徒から一銭づゝ醵金して
      アメリカへ御礼の人形
アメリカから送られた人形に対する答礼に就て、国際児童親善協会では十八日午後一時から渋沢子を始めとして門野夫人や、竹田・木川の諸氏が文部省に集合し、関屋普通学務局長や菊池課長等と共にいろいろ打合はせた結果、純日本式の人形を送るに決し、その方法は各府県を代表する意味で一府県一個都合四十七個とし、これに要する費用は全国の小学校女生徒約三百万人から一人一銭づゝ醵金せしめ約三万円を集め、その人形の製作等は全部文部省で世話する筈であるが、人形の身の丈は約二尺五寸位一個平均約二百五十円位、これに約五十円づつの友染縮緬の着物を着せ、その他の金は人形の旅費やその他の経費に当て、本年のクリスマスまで、米国へ届くやうに送る予定である。



〔参考〕集会日時通知表 昭和二年(DK380008k-0004)
第38巻 p.81 ページ画像

集会日時通知表   昭和二年       (渋沢子爵家所蔵)
四月十一日 月 午前九時半 関屋文部普通学務局長来約(飛鳥山)



〔参考〕日米関係委員会往復書類 (二)(DK380008k-0005)
第38巻 p.81-82 ページ画像

日米関係委員会往復書類 (二)      (渋沢子爵家所蔵)
 - 第38巻 p.82 -ページ画像 
    覚書                     明六
○外務省小村情報部次長ト米国人形ニ関シ会談ノ件
 昭和二年四月十四日、子爵ニハ外務次官ヲ訪問、米国人形ノ授受式其他ノ費用、文部省計算ニ依ル不足分ノ処置ニ付キ協議中、白国大使ノ来訪アリトテ次官退出ニ付、更ニ小村情報部長ト協議シ、結局其不足金中相当額ヲ外務省ニテモ負担スベキニ付、残余ハ日米関係委員会ヨリ補助ヲ受ケ度シトノコトヽナリ、文部省ノ計算書ヲ同氏ニ預ケ置カレタリ
○中略
  昭和二年四月十四日



〔参考〕(阪谷芳郎) 日米関係委員会日記 昭和二年(DK380008k-0006)
第38巻 p.82 ページ画像

(阪谷芳郎) 日米関係委員会日記  昭和二年 (阪谷子爵家所蔵)
二、四、廿一日 渋沢事務所米国人形ノ返礼ニ付相談 渋沢大人欠席、阪谷・添田・関屋」
        文部員・外務員・増田・小畑・武田」
         十二月廿五日ヲ目標トス、人形送別十一月三日、ミス日本ノ外ニ各州ニ一ツヽツ此外各学校ヨリハ夫々アクノウレイジヲ為スコト



〔参考〕国際親善人形ニ関スル往復書翰及書類(DK380008k-0007)
第38巻 p.82-83 ページ画像

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〔参考〕日米関係委員会 常務委員廻議書綴(DK380008k-0008)
第38巻 p.83 ページ画像

日米関係委員会 常務委員廻議書綴      (日米関係委員会所蔵)
昭和二年五月 日          日米関係委員会
                    幹事 明六 小畑
              (藤山)
常務委員 栄一 (印)《(藤山)》
    米国女児童ヨリ我国女児童ヘ寄送シタル人形取扱ニ関スル費用補助ノ件
紐育ギユーリック博士ガ、国際ノ親善ハ児童ヨリノ標語ヲ以テ発起シタル米国国際児童親善会ヲ経テ、米国女児童ヨリ我国女児童ニ寄送シ来レル人形ニ付テハ、其受領展覧分配等一切文部省ニ於テ取扱ハレタルガ、之等ノ費用ハ別紙計算書ノ如ク不足金四千弐百五拾九円弐拾六銭ヲ生ジタルカ、同省ニ於テハ之カ支出ノ予算ナキニ付キ、本会ヨリ補助セラレ度旨申出アリ、右ハ日米親善上機宜ヲ得タル計画ニシテ、日米両国民ニ極メテ良好ナル感情ヲ与ヘタルニ付テハ、本会ニ於テ右金額全部ヲ支出補助スル事ニ致度ト存候、此段及御評議候也
(別紙)
    「アメリカ」ヨリ寄贈セラレタル人形ニ関スル経費決算
 一金九千五百四拾九円七拾壱銭也  総支出額     明六
   内
  一金弐千参拾円四拾五銭也  米国ヨリ送金二月廿一日為替相場ニヨリ換算
  一金弐千弐百六拾円也    文部省負担金
  差引
 一金五千弐百五拾九円弐拾六銭也
   内
  金壱千円也         渋沢子爵ヨリ寄附
 差引残金四千弐百五拾九円弐拾六銭
                日米関係委員会ヨリ補助



〔参考〕国民新聞 第一二七一五号 昭和二年六月二日 【……『碧い眼のお人形さん』…】(DK380008k-0009)
第38巻 p.83-84 ページ画像

国民新聞 第一二七一五号 昭和二年六月二日
▽……『碧い眼のお人形さん』の歓迎を肝いりして以来、サンタクロースの名をもらつた渋沢子、こん度はまた日本の子供からアメリカの子供に贈るお人形についていろいろ御心配――
▽……『実はもう、返礼として日本の児童たちの作文や、絵や、いろいろなものを向ふの小学校へ送つてあるので、こん度の日本のお人形は新らしいクリスマス贈物《プレゼント》として、せめて日本を代表するやうなお人
 - 第38巻 p.84 -ページ画像 
形を贈りたいし、さうすると高いので各州に一つ宛しか贈れない……それにあとで博物館にでも飾つて貰ふのにはどうしても余りひどいものでもいけないし……』
▽……サンタクロースのお爺さんになるのは、お孫さんの面倒を見るより手が掛ると、渋沢子今からいろいろこの暮のことを考へてゐる、処が『いくら立派なものを贈つても、アメリカの女の児たちはすぐ抱いたりキスしたりして、日本の人形はメチヤメチヤになるでせう!』などと傍の人が注意するので、此頃は秘書役までが心配して『どなたかサンタ爺にいゝ智恵を貸して下さる方は御座りませんか――』