デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
3節 国際団体及ビ親善事業
27款 東洋関係諸団体 2. 財団法人東亜同文会
■綱文

第38巻 p.275-287(DK380030k) ページ画像

大正3年5月(1914年)

是月栄一、当会相談役ニ推サレ、大正十一年二月十六日当会財団法人組織トナルヤ、引続キ評議員・相談役ニ推薦セラル。在任歿年ニ及ブ。


■資料

青淵先生職任年表(未定稿) 昭和六年十二月調 竜門社編 竜門雑誌第五一九号別刷・第一七頁 昭和六年一二月刊(DK380030k-0001)
第38巻 p.275 ページ画像

青淵先生職任年表 (未定稿 )昭和六年十二月調 竜門社編
               竜門雑誌第五一九号別刷・第一七頁
               昭和六年一二月刊
    大正年代
  年 月
 三 五 ―東亜同文会相談役―大、一一、二、―財団法人
    〃評議員、相談役―昭和六、一一


渋沢栄一 日記 大正三年(DK380030k-0002)
第38巻 p.275 ページ画像

渋沢栄一日記 大正三年           (渋沢子爵家所蔵)
五月十日 曇 晩来小雨 気候軽寒
○上略 十時過、日本人倶楽部ニ抵リ、同文書院ノ学生一同会合セル席ニ於テ、一場ノ訓示演説ヲ為ス○下略


財団法人 東亜同文会 寄附行為及役員名簿 同会編 第一―二〇頁刊(DK380030k-0003)
第38巻 p.275-279 ページ画像

財団法人 東亜同文会 寄附行為及役員名簿 同会編 第一―二〇頁刊
 - 第38巻 p.276 -ページ画像 
    財団法人 東亜同文会寄附行為(大正十一年二月十六日認可)
      第一章 名称
第一条 本会ハ財団法人東亜同文会ト称ス
      第二章 目的
第二条 本会ハ日華両国ノ文化ヲ発達セシメ、両国人士ノ交誼ヲ厚フシ、其ノ福利ヲ増進スルヲ以テ目的トス
      第三章 事業
第三条 本会ハ前条ノ目的ヲ達スル為メ左ノ事業ヲ行フ
  一、日華両国ノ子弟ヲ教育スル為メ必要ナル施設
  二、社会上・経済上其他必要ナル事項ノ研究調査及出版頒行
  三、会館・図書館等ノ設置及講演会・講習会等ノ開催
  四、前項ノ外本会ノ目的ヲ達スルニ必要ナル事項
  五、右各項ニ附帯スル事項
      第四章 事務所
第四条 本会ハ事務所ヲ東京市麹町区三年町壱番地ニ置ク
      第五章 資産及会計
第五条 本会設立ノ日ニ於ケル資産ハ金壱百参拾八万弐千弐百五拾九円八拾弐銭也トス
第六条 本会ノ資産ハ理事会ノ決議ニ依リ、其一部ヲ基本財産ニ充ツルコトヲ得
  基本財産ハ他ノ財産ト区別シテ之ヲ管理保存ス
  基本財産ハ理事会ノ決議ニ依リ、主務官庁ノ許可ヲ経ルニ非レハ之ヲ処分スルコトヲ得ス
第七条 本会ノ経費ハ左ニ掲クルモノヲ以テ之ヲ支弁ス
  一、資産及資産ヨリ生スル利子其他ノ収益
  二、寄附遺贈ニ係ル金銭其他ノ財産
   但従前東亜同文会ニ対シ寄附・遺贈ノ約アリテ未タ受領セサルモノモ亦本会ニ継承スルモノトス
  三、本会ノ事業上ノ収入
第八条 本会ノ会計年度ハ毎年四月一月ニ始マリ、翌年三月三十一日ニ終ル
第九条 会計年度ノ終リニ於テ残存スル金銭其他ノ物件アル時ハ、理事会ノ決議ニ依リ之ヲ翌年度ニ繰越シ、又ハ之ヲ基本財産若クハ其他ノ資産ニ編入スルコトヲ得
  既収ノ収入ヲ以テ経費ヲ支弁スルニ足ラサル時ハ、理事会ノ決議ニ依リ一時借入ヲナシ、又ハ資産ノ内ヨリ一時繰替支弁スルコトヲ得
第十条 本会ハ事業ノ性質及種類ニ依リ、理事会ノ決議ヲ経テ特別会計ヲ設クルコトヲ得
第十一条 本会ノ収支予算ハ各年度毎ニ理事会ニ於テ立案シ評議員会ノ決議ヲ経テ之ヲ定ム、但臨時急施ヲ要スル追加予算ハ理事会ノ決議ニ依リ実行シ次ノ評議員会ニ報告シテ承認ヲ求ムルモノトス
第十二条 本会ノ収支決算及財産目録・貸借対照表ハ、毎年度経過後理事会ニ於テ之ヲ作成シ、監事ノ監査ヲ経テ評議員会ノ承認ヲ受
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ク可シ
      第六章 会員及会員大会
第十三条 本会ノ事業ヲ翼賛スル者ハ之ヲ会員ト称ス
  会員ノ種類・待遇及其入退会ニ関スル規定ハ理事会ノ決議ニ依リ之ヲ定ム
第十四条 本会ノ会員大会ハ毎年一回之ヲ開キ、諸般ノ報告ヲナスモノトス
  会長ハ会員大会ヲ召集シ其議長トナル、会長事故アル時ハ副会長之ニ代リ、会長・副会長共ニ事故アル時ハ理事長之ニ代ル
  会員大会ノ経過ハ其要領ヲ記録シ、議長及出席会員一名以上之ニ署名又ハ捺印シテ事務所ニ保存スヘシ
      第七章 評議員及評議員会
第十五条 本会ニ評議員若干名ヲ置ク
  評議員ハ会員中ヨリ会長之ヲ推選ス
  評議員ハ二年毎ニ全員ヲ改選ス、但再任ヲ妨ケス
第十六条 本会ノ評議員会ハ毎年二回之ヲ開ク、此外会長ニ於テ必要ト認メタル時、評議員五分ノ一以上、又ハ監事ヨリ目的ヲ指示シテ請求アリタル時ハ、臨時之ヲ開ク
  評議員会ノ決議ハ出席者ノ多数決ニ依リ、可否同数ナル時ハ議長之ヲ決ス
  会長ハ評議員会ヲ招集シ其議長トナル、会長事故アル時ハ副会長之ニ代リ、会長・副会長共ニ事故アル時ハ理事長之ニ代ル
  評議員会ノ経過ハ其要領ヲ記録シ、議長及出席者一名以上之ニ署名捺印シテ事務所ニ保存ス可シ
      第八章 理事及理事会
第十七条 本会ニ左ノ理事ヲ置キ理事会ヲ組織ス
      会長     一名
      副会長    二名
      理事長    一名
      理事     十五名以内
第十八条 会長・副会長ハ評議員会ニ於テ之ヲ推選シ、会員大会ノ承認ヲ経テ就任ス
  理事長及理事ハ会長ノ指名ニ依リ、評議員会ノ認諾ヲ経テ之ヲ選任ス 但補欠ハ会長ノ指名ノミニ依リ之ヲ推選スルコトヲ得
  会長・副会長・理事長・理事ハ三年毎ニ全員ヲ改選ス 但再任ヲ妨ケス
第十九条 会長ハ一切ノ会務ヲ統轄シ本会ヲ代表ス
  副会長ハ会長ヲ補佐シ会長事故アル時ハ之ニ代リテ其職務ヲ行フ
第二十条 理事ハ理事会ノ決議ニ依リテ会務ヲ処理ス、但其決議ハ会長ノ裁決ヲ経タル後之ヲ施行スヘシ
  理事会ノ決議ハ出席者ノ多数決ニ依リ、可否同数ナル時ハ議長之ヲ決ス
  会長ハ理事会ヲ招集シ其議長トナル、会長事故アル時ハ副会長之ニ代リ、会長・副会長共ニ事故アル時ハ理事長之ニ代リ、会長・
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副会長・理事長事故アル時ハ他ノ理事之ニ代ル
      第九章 監事
第二十一条 本会ニ監事参名以内ヲ置ク
  監事ハ評議員会ニ於テ之ヲ推選ス
  監事ハ三年毎ニ全員ヲ改選ス、但再任ヲ妨ケス
      第十章 総裁及相談役
第二十二条 本会ハ理事会ノ推薦ニ依リ会員大会ノ決議ヲ経テ、総裁ヲ推載スルコトヲ得
第二十三条 本会ハ会長ノ推薦ニ依リ相談役若干名ヲ置クコトヲ得
  相談役ハ重要ノ会務ニ関シ特ニ会長ノ詢議ニ参与ス
第二十四条 総裁及相談役ハ三年毎ニ全員ヲ改選ス、但再任ヲ妨ケス
      第十一章 支部
第二十五条 本会ハ内外枢要ノ地ニ支部ヲ置クコトヲ得
  支部ニ関スル細則ハ理事会ノ決議ニ依リ之ヲ定ム
      第十二章 附則
第二十六条 本寄附行為ノ各条項ハ理事会ノ提案ニ依リ、評議員会ノ決議及主務官庁ノ認可ヲ経テ之ヲ変更スルコトヲ得
  但第四条ノ変更ハ評議員会ノ決議ヲ経ルコトヲ要セス
第二十七条 本寄附行為ノ施行細則ハ理事会ノ決議ニ依リ之ヲ定ム
第二十八条 本会設立当時ニ於ケル会長其他ノ役員ハ、本会設立者ニ於テ之ヲ推選シ、其任期ハ本寄附行為所定ノ範囲内ニ於テ、本会設立者之ヲ定ム      以上
   財団法人 東亜文会役員(イロハ順)
      会長
東京市外渋谷町神山四九(芝区三田台町一ノ五内大臣官舎)
                      伯爵 牧野伸顕
      副会長
東京市外落合町下落合四三七         公爵 近衛文麿
      理事長
東京市赤坂区青山南町六ノ六七           白岩竜平
      理事
熊本県飽託郡中島村(上海日報社)         井手三郎
東京市麹町区三番町廿六番地            一宮房治郎
東京市外高田町元巣鴨三五四五           井上雅二
南満洲金州南京書院                岩間徳也
東京市外品川町南品川宿八七二           大内暢三
東京市小石川区表町一〇九             柏原文太郎
東京市外高田町雑司ケ谷旭出六三          根岸佶
東京市牛込区市ケ谷仲ノ町一四           牧田武
東京市牛込区市ケ谷左内町三二        侯爵 小村欣一
東京市外中野町千光前三〇七一           神浦助太郎
      監事
事東京市麹町区上六番町四三            大橋新太郎
 - 第38巻 p.279 -ページ画像 
東京市芝区高輪南町三三           男爵 森村市左衛門
      相談役
東京市四谷区南町八八               犬養毅
東京府下中野町九八七               大石正巳
東京市麹町区内幸町一丁目五            小川平吉
東京市外西大久保一四八(伊豆熱海字小嵐)  子爵 曾我祐準
東京府下大森新井宿二二一五         伯爵 清浦奎吾
東京府下北豊島郡滝野川町西ケ原一〇三六   子爵 渋沢栄一
      評議員
○中略
東京府下滝野川町西ケ原一〇三六       子爵 渋沢栄一
○下略


東亜同文書院一覧 同院編 昭和五年五月刊(DK380030k-0004)
第38巻 p.279-286 ページ画像

著作権保護期間中、著者没年不詳、および著作権調査中の著作物は、ウェブでの全文公開対象としておりません。
冊子版の『渋沢栄一伝記資料』をご参照ください。

〔参考〕東亜同文会書類(二)(DK380030k-0005)
第38巻 p.286-287 ページ画像

東亜同文会書類(二)           (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
拝啓
 愈御清祥奉慶賀候、陳者予て御承知の通り隣邦中華民国に於ては、揚子江一帯の氾濫によリ其被害甚しく、罹災者の惨状真に座視するに忍ひさるもの有之、今回之か救済の為め別紙の通り中華民国水災同情会を起し、本会も之に参加致し候に付ては、右趣旨に御賛同を賜り出来得る限り多額の御応募あられん事を偏に奉冀望候 敬具
  昭和六年八月
                    財団法人 東亜同文会
          殿
  尚義捐金は直接水災同情会へ御申込有之か、又は本会に於て御取次申上候ても宜敷御座候
(別紙・印刷物)
    中華民国水災義捐金募集趣意書
今夏中華民国ニ於ケル洪水ノ惨害ハ、現在迄ニ判明セル報道ニ拠レバ浸水面積略我ガ日本本土ノ広サニ亘リ、飢餓ニ瀕セル災民ハ一千万人ニ上ルト伝ヘラレ、実ニ過去一世紀ノ記録ニ見ザル所ニシテ、被害地ノ実況ハ悲惨ノ光景酸鼻ヲ極ムルモノアリ
惟フニ隣邦国民ハ頻年兵乱ノ余殃ニ悩サレ、今又此ノ天災ニ遇フ
吾人ハ人道ノ本義ニ考ヘ善隣ノ交誼ニ鑑ミ、之ヲ黙視スルニ忍ビズ、玆ニ汎ク天下ノ仁人ニ訴ヘ、普ク義捐ヲ募ラントス、冀クバ奮テ賛同セラレンコトヲ
  一、義捐金ハ金壱円以上トス
  一、義捐金ノ締切ハ九月廿五日
 - 第38巻 p.287 -ページ画像 
  一、義捐金ハ会ニ於テ適当ノ方法ニ依リ処分スル事
  一、払込場所  東京市麹町区丸ノ内三丁目十四番地
           日本商工会議所(振替口座東京七三七七〇番)
          大阪市北区堂島浜通二丁目十二番地
           大阪商工会議所(振替口座大阪八六六〇番)
  昭和六年八月二十五日
             中華民国水災同情会
               会長  子爵 渋沢栄一
               委員長 男爵 郷誠之助