デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
3節 国際団体及ビ親善事業
27款 東洋関係諸団体 3. 社団法人東洋協会
■綱文

第38巻 p.287-293(DK380031k) ページ画像

大正7年6月(1918年)

是月栄一、当協会評議員ニ選バル。大正十五年七月及ビ昭和五年七月再選セラル。


■資料

青淵先生公私履歴台帳(DK380031k-0001)
第38巻 p.287 ページ画像

青淵先生公私履歴台帳          (渋沢子爵家所蔵)
一、東洋協会評議員 七年○大正六月


東洋協会の使命 同協会編 大正一四年刊(DK380031k-0002)
第38巻 p.287-289 ページ画像

東洋協会の使命 同協会編 大正一四年刊
 曩に明治三十一年桂公爵は時勢の要求に看、朝野の有志と謀りて台湾協会を設立し、専ら内地・台湾彼我の福利を増進するに努められしが、其後明治四十年国運の進展に鑑み、其精神を推拡して東洋協会と改称し、爾来既に二十有八星霜、這の間常に東洋に於ける平和文明の事業に裨補し、或は学校を経営し或は調査研究を為し、或は雑誌を発行し或は講演会・講習会を催し、或は活動写真の映写説明又は文書の頒布等を以て、一意本会設立の目的を達成せんことに尽瘁し、国家の進運に裨益する所鮮なからざりしは、斉しく中外の認識する所なり。
 余は大正八年二月、不肖を以て本会会長の重責に膺り、先輩桂公等の遺志を継承し、益々本会の事業を完成し時運の要求に応ぜんことを期し、爾来熱誠なる会員諸君と戮力協心して今日に及べり。
 今や帝国の国際上に於ける地位は、世界大戦の後を承けて益々重要となり、殊に東洋に於ける責務は愈々重きを加ふるに到る。我が東洋協会も亦帝国の進運に鑑み、更に奮励努力すべき新任務を感ずること甚だ切なり。
 我が東洋協会は其の設立の趣旨に於て、広く東洋の事情を闡明し、東洋文化の顕揚を図り、東亜民族の融和親善と共同福利の増進を目的とするものなれば、現代の時勢は正しく本会の活動を翹望する事最も切なる秋と云ふべし、されば此の時代の要求に策応して本会の事業並に施設の発展拡張を図るは、実に本会の使命を完了する所以にして又余の責任なり。随て之が計図を遂行するには本会の資金を充実し、会員を増加し、以て其基礎の確立を期せざるべからず、天下同憂の士冀くは奮つて余等と企挙を倶にし、以て本会が国家に対する任務の遂行
 - 第38巻 p.288 -ページ画像 
に一臂の助力を吝ざらんことを 敬白
  大正十四年五月
             東洋協会会長 子爵後藤新平

    東洋協会の目的及事業
一、台湾・朝鮮・満蒙・支那・其他東洋各地に関する学術上並に経済上の調査研究
  この目的を達する為、学術・現勢の両調査部を設け、其機関として左記月刊及定期の刊行物を発行せり。
  A  東洋学報(年四回)東洋に関する学術調査報告にして、斯界の碩学を網羅し、此種出版物中の最高権威たり。
  B  東洋(月刊)一般的に東洋に関する研究調査を発表し、創刊以来既に二十有七年、今や東洋関係雑誌中の重鎮として世に定評あり。(一部五拾銭)
二、東洋各地に於ける公私の業務に従事すべき開拓的人材の養成
  この趣旨の下に左記学校を経営し、年々多数の卒業生を社会に送りつゝあり。
  A  東洋協会大学(東京小石川)旧称拓殖大学と称し、一昨年七月改称と共に新大学令に拠り文部省の認定を受けて昇格す。既に卒業生を出すこと千六百名、いづれも台湾・朝鮮・満蒙・支那を始め東洋各地、其他南洋・西伯利等に於て公私の業務に従事せり。又本年四月より「東洋協会大学専門部」を新設し、法律・商業・拓殖の三科を置き、大学及専門部を併設す。
  B  大連商業学校(満洲大連)満蒙の開拓に従事すべき人材を養成し成績見るべきものあり。最近女学部を新設し校運益隆んなり。
  C  旅順語学堂(満洲旅順)日支両国人に実際的語学の教授をなし、実用的人物の養成に努力しつゝあり。
  D  台湾商工学校(台湾台北)内地人及台湾本島人の子弟を収容し、商工業の智識を与ふるを目的とし、大正九年以来経営に努めつゝあり。
三、東洋文化の宣揚、植民思想の作興及海外に関する智識の普及
  この目的を遂げん為、左記講演会其他の施設に怠らず。
  A  学術講演会(隔月)東洋学に於ける碩学を聘して有益なる講演会を開催す。
  B  通俗講演会(随時)海外に関する智識普及のため、学者名士を招請し毎年各地に於て公開講演会を開く。
  C  海外事情講習会 毎年夏季一週間乃至十日間東京に於て開催し、各方面の名望ある講師を聘して最新の海外事情を講習せしむ、而して過去の成績に鑑み、昨年より更に大阪其他主要都市に於ても同講習会を開催することゝなれり。
  D  宣伝部 本会に於ては更に宣伝部を設けて、海外各地の嶄新なる活動フイルムを携帯し、市内は固より各地方に部員を出張せしめ、講演会並に海外事情紹介の活動写真会を開催して、広
 - 第38巻 p.289 -ページ画像 
く東洋及海外各地に関する新智識を、一般人に普及すべく努力しつゝあり。
  E  海外実業視察 尚本会に於ては実地海外の実業其他視察の為に、海外実業視察団を主催し、又海外視察上につき紹介其他諸般の便宜と斡旋を図る。
四、大東洋図書館並に拓殖館の設置
  この目的の達成は資金の関係上、容易に実現の域に到らずと雖も目下は事務所内に文庫を設け、東洋各地に関する著書並に研究資料の蒐集を始めつゝあり。会礎の確立と、資金の潤沢とを得ば、此両者の設立も必ず実現の日あるべく、同時に東洋文化に関する大研究所をも設立せん考なり。
          東洋協会役員
           会長     子爵      後藤新平
           副会長    法学博士    水野錬太郎
           専務理事           永田秀次郎
           理事             加藤政之助
           同              村田俊彦
           同      法学博士男爵  松岡均平
           同              藤田四郎
           同      伯爵      児玉秀雄
           同              浅田徳則
           同              佐藤安之助
           監事             大橋新太郎
           同              藤山雷太


図表を画像で表示入会申込書

    入会申込書(会費月五拾銭、月刊雑誌「東洋」毎月送付) 今般貴会ノ趣旨ヲ賛成シ通常会員ニ加入致度此段申込候也  大正 年 月 日          住所            氏名    東洋協会会長      子爵 後藤新平殿 





社団法人 東洋協会定款(昭和二年七月改正)(DK380031k-0003)
第38巻 p.289-290 ページ画像

社団法人 東洋協会定款 (昭和二年七月改正)    (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
    第一章 総則
第一条 本会ハ東洋ニ於ケル平和文明ノ事業ニ稗補シ、台湾・朝鮮・満蒙其他ニ於ケル各般ノ事項ヲ調査講究シ、彼我ノ共存共栄ヲ図ルヲ以テ目的トス、其事業ノ要項左ノ如シ
  一、台湾・朝鮮・満蒙其他ニ於ケル社会状態及産業ノ調査ヲ為シ拓殖ニ関スル各種ノ問題ヲ研究シ、其真相ヲ闡明スル事
  二、台湾・朝鮮・満蒙其他ニ於ケル公私ノ業務ニ服スヘキ人材ヲ
 - 第38巻 p.290 -ページ画像 
養成スルニ必要ナル学校ヲ経営スル事
  三、東洋ニ於ケル歴史・地理・言語・宗教・人種・制度・習慣・工芸等ニ関スル学術上ノ調査ヲ為ス事
  四、雑誌ヲ発刊スル事
  五、講演会ヲ開催スル事
  六、図書館ヲ設立スル事
  七、拓殖館ヲ設立スル事
第二条 本会ノ定款ハ総会ノ議決ヲ経、且ツ主務官庁ノ認可ヲ受クルニ非サレハ、之ヲ変更スルコトヲ得ス
第三条 本定款施行上必要ノ規程ハ評議員会ノ決議ヲ経テ之ヲ定ム
    第二章 名称及位置
第四条 本会ハ東洋協会ト称ス
第五条 本会ハ東京市麹町区内山下町一丁目一番地ニ置ク
    第三章 資産
第六条 本会ノ資産ハ左ノ如シ
  一、従来本会々員ノ共有ニ属シタル動産及不動産
  二、会員ノ寄附金及会費醵出金
  三、篤志者ノ寄附遺贈ニ係ル金銭物品
  四、本会ノ財産ヨリ生スル収益及其他ノ雑収入
第七条 本会資産ノ管理及処分ニ関スル規則ハ、評議員会ノ議決ヲ経テ之ヲ定ム
    第四章 会員
第八条 本会ノ会員ハ左ノ四種トス
  一、名誉会員
   本会総会ニ於テ特ニ推薦シタル者
  二、特待会員
   本会ノタメ特ニ功労アル者ニシテ、評議員会ニ於テ推薦シタル者、又ハ金壱千円以上ヲ寄附シタル者
  三、特別会員
   金百円以上ヲ寄附シタル者
  四、通常会員
   会費年額金十二円ヲ醵出スル者
○下略
(欄外記事)
 渋沢子爵は本会の特待会員に御座候
    (別筆)
    昭和五年六月七日入手


東洋協会書類 【(謄写版) 拝啓、陳者来ル六月廿六日(木曜)午後五時ヨリ…】(DK380031k-0004)
第38巻 p.290-291 ページ画像

東洋協会書類               (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
拝啓、陳者来ル六月廿六日(木曜)午後五時ヨリ、丸ノ内生命保険協会ニ於テ、左記事項ニ付評議員会開催、議事後引続キ午後六時ヨリ通常総会相開キ候間、御繁用中トハ存候得共、御繰合御出席被下度、此段御通知申上候也
 迫而当日御出席難相成候節ハ、別紙委任状ニ御記名調印ノ上御送付
 - 第38巻 p.291 -ページ画像 
被下度、尚準備ノ都合モ有之候間、乍御手数御出席ノ有無折返シ御回報願上候
  一、大正十二年度会務報告
  一、大正十二年度東洋協会収支決算書
   大正十三年六月十六日
                      東洋協会
    評議員     殿
  ○当日栄一出席セザル如シ。
   尚渋沢子爵家所蔵文書中ニ右ト同様ノ評議員会並ニ通常総会ノ案内状、昭和六年ニ至ル迄ヲ保存ス。


東洋協会書類 【(印刷物・葉書) 拝啓 新聞広告ヲ以テ御通告申置候通リ…】(DK380031k-0005)
第38巻 p.291 ページ画像

東洋協会書類               (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物・葉書)
拝啓 新聞広告ヲ以テ御通告申置候通リ、来ル七月七日(水曜日)午後六時ヨリ、丸之内帝国鉄道協会ニ於テ通常総会相開キ候間、御繁用中トハ存候得共御繰合御出席被下度、此段御通知申上候也
  大正十五年七月一日
                      東洋協会


東洋協会書類 【(印刷物) 拝啓 陳者本会評議員之任期満了と相成候に付…】(DK380031k-0006)
第38巻 p.291 ページ画像

東洋協会書類               (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
拝啓
陳者本会評議員之任期満了と相成候に付、本月七日会員総会に於て選挙致候処、貴台御当選相成候間御承諾被下度此段得貴意候 敬具
 迫而今回御当選相成候各位ハ別紙之通リニ御座候
  大正十五年七月十四日
             東洋協会々長 子爵後藤新平
   (宛名手書)
    子爵渋沢栄一殿
  ○別紙略ス。


東洋協会書類 【(謄写版) 昭和五年七月八日】(DK380031k-0007)
第38巻 p.291-293 ページ画像

東洋協会書類               (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
  昭和五年七月八日
                 社団法人東洋協会
        (宛名手書)
    評議員 子爵 渋沢栄一殿
拝啓 陳者本会評議員ノ任期満了ト相成候ニ付、本月七日開催ノ通常総会ニ於テ選挙致候処、貴台御当選相成候間、御承諾被成下度奉得貴意候、就テハ来ル十四日午後六時ヨリ麹町区内幸町大阪ビルニ於テ、左記ノ件ニ付評議員会開催致候間、御繰合御出席相成度、此段御通知申上候也
一、理事監事任期満了ニ付選挙ノ件
  追テ今回御当選相成候評議員各位ハ、別紙ノ通リニ御座候間、御含置被下度候
  十四日評議員会当日御出席御差支有之候ハヾ、同封ノ委任状ニ御
 - 第38巻 p.292 -ページ画像 
記名調印ノ上、御送付被下度候
  尚、準備ノ都合モ有之候間、乍御手数御出席ノ有無折返シ御回示被下度願上候
(別紙)
  東洋協会評議員(昭和五年七月七日選挙・現在数一五〇名)
                        (イロハ順)
  伊東忠太殿    伊藤金弥殿    井上雅二殿
  井上準之助殿   井上孝哉戯    市村瓚次郎殿
  池永林一殿    今村繁三殿    石塚剛毅殿
  服部宇之吉殿   服部金太郎殿   浜田恒之助殿
  速水一孔殿    原富太郎殿    新元鹿之助殿
  本多兵一殿    星野桂吾殿    東郷実殿
  徳富猪一郎殿   長鋒郎殿     大倉粂馬殿
  大橋新太郎殿   大久保高明殿   大川周明殿
  小田川全之殿   小川郷太郎殿   小田切万寿之助殿
  小田内通敏殿   岡田良平殿    尾崎敬義殿
  渡辺周松殿    加藤政之助殿   賀来佐賀太郎殿
  河津暹殿     川上浩二郎殿   横田清七郎殿
  竜江義信殿    高山長幸殿    高尾亨殿
  武内金平殿    田川大吉郎殿   玉木懿夫殿
  田中清次郎殿   田辺碧堂殿    高木保太郎殿
  相馬半治殿    鶴見左吉雄殿   鶴見祐輔殿
  根津嘉一郎殿   中村進午殿    中田敬義殿
  中村純九郎殿   中沢安五郎殿   男爵長松篤棐殿
  永田秀次郎殿   長尾半平殿    内藤久寛殿
  中川正左殿    室田義文殿    村田俊彦殿
  植村澄三郎殿   内田嘉吉殿    伯爵上杉憲章殿
  上田万年殿    上田恭輔殿    宇野哲人殿
  宇佐美勝夫殿   野呂寧殿     野沢源次郎殿
  子爵野村益三殿  久米民之助殿   久門商利殿
  男爵黒田長和殿  国沢新兵衛殿   倉知鉄吉殿
  倉田猛郎殿    工藤十三雄殿   山崎正秀殿
  山口宗義殿    簗田𨥆次郎殿   山本悌二郎殿
  保田次郎殿    山成喬六殿    山下亀三郎殿
  男爵松岡均平殿  松山忠二郎殿   松本烝治殿
  松井等殿     馬越恭平殿    町田忠治殿
  藤田四郎殿    藤山雷太殿    藤原銀次郎殿
  男爵古市公威殿  男爵福原俊丸殿  男爵深尾隆太郎殿
  後藤松吉郎殿   後藤朝太郎殿   伯爵児玉秀雄殿
  小室翠雲殿    小林郁殿     古城貞吉殿
  江木翼殿     江口定条殿    男爵田健治郎殿
  浅田徳則殿    浅野総一郎殿   浅間竜蔵殿
  有賀長文殿    朝比奈知泉殿   相羽有殿
  青山楚一殿    男爵阪谷芳郎殿  佐藤安之助殿
 - 第38巻 p.293 -ページ画像 
  木村増太郎殿   木村久寿弥太殿  桐島像一殿
  木村清四郎殿   水野錬太郎殿   嶺八郎殿
  皆川広量殿    宮原民平殿    美濃部俊吉殿
  宮尾舜治殿    水野梅暁殿    宮島清次郎殿
  満川亀太郎殿   白鳥庫吉殿    白岩竜平殿
  子爵渋沢栄一殿  清水澄殿     志村源太郎殿
  幣原坦殿     下坂藤太郎殿   下村宏殿
  信夫淳平殿    椎橋徳次郎殿   篠崎都香佐殿
  平沼淑郎殿    土方久徴殿    森孝三殿
  守屋此助殿    守屋栄夫殿    森沢重利殿
  関屋貞三郎殿   鈴木梅四郎殿   鈴木穆殿
  鈴木島吉殿    須賀虎松殿    鈴木達治殿