デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
5節 外賓接待
15款 其他ノ外国人接待
■綱文

第39巻 p.337-341(DK390193k) ページ画像

大正15年2月15日(1926年)

是日栄一、アメリカ合衆国プリンストン大学動物学教授、エドウィン・ジー・コンクリント、東京銀行倶楽部ニ会見ス。


■資料

(ジユリアン・ストリート)書翰 渋沢栄一宛一九二五年一一月三〇日(DK390193k-0001)
第39巻 p.337-338 ページ画像

(ジユリアン・ストリート)書翰 渋沢栄一宛一九二五年一一月三〇日
                    (渋沢子爵家所蔵)
           86 STOCKTON STREET
            PRINCETON. N. J.
                     Nov. 30. 1925
Dear Viscount Shibusawa :
  This will introduce Prof. Edwin Grant Conklin, the eminent biologist, of Princeton University, who, in the company of Mr. Edwin R. Embree, Director of Divisional Studies, The Rockefeller Foundation, is starting presently for Japan and China, with a view to studying the work done over there by the biological departments of various universities.
  You will find Dr. Conklin a delightful and highly informed gentleman, and I commend him to your courtesies. I should like very much to be a member of his party and thus to have an opportunity of paying my respects to you.
  My wife and daughter join in warmest regards to you and your family.
             Sincerely yours,
              (Signed) Julian Street
Viscount Shibusawa,
  2 Kabuto-cho,
  Nihonbashi, Tokyo.
P. S. Mrs. Conklin is going with her husband.
                      J. S.
(右訳文)
          (別筆)
          二月十三日、於飛鳥山邸子爵ニ申上済
 東京市日本橋区兜町二          (二月十日入手)
  子爵 渋沢栄一閣下
       プリンストン、一九二五年十一月三十日
                  ジユリアン・ストリート
拝啓、玆にプリンストン大学の有名なる動物学者、エドウヰン・グラント・コンクリン教授を御紹介申上候、教授はロツクフエラー財団分科研究部長エドウヰン・アール・エンブリー氏と同道にて、日支両国
 - 第39巻 p.338 -ページ画像 
に於ける各大学の動物学部の研究事情視察の目的にて、右両国へ向け旅行の途に上られ候
同教授は極めて快適且つ造詣深き人なる事を御承知可相成と存候、何卒御引見被下度候、小生も亦右の一行に加はり閣下に敬意を可表機会を得はやと存申候、荊妻及娘と共に閣下及御家族様に対して深厚なる敬意を奉表候 敬具
  追伸 コンクリン夫人も博士に同道相成候


(デーヴィット・エス・ジョルダン)書翰 渋沢栄一宛一九二五年一二月二四日(DK390193k-0002)
第39巻 p.338 ページ画像

(デーヴィット・エス・ジョルダン)書翰 渋沢栄一宛一九二五年一二月二四日
                   (渋沢子爵家所蔵)
         DAVID STARR JORDAN
         STANFORD UNIVERSITY P.O.
             CALIFORNIA
                   December 24, 1925
Viscount Shibusawa:
  I want my good friend Dr. Edwin Grant Conklin, Professor of Zoology in Princeton University, to know you in person. He is one of my old friends and is just now leaving for Japan.
              Sincerely yours,
           (Signed) David Starr Jordan
DSJ : T
(右訳文)
          (別筆)
          二月十三日、於飛鳥山邸子爵ニ申上済
 東京市                 (二月十日入手)
  渋沢子爵閣下
      スタンフオード大学、一九二五年十二月廿四日
              デヴヰツド・スター・ジヨルダン
拝啓、小生友人プリンストン大学動物学教授エドウヰン・グラント・コンクリン博士を御近附までに御紹介申上候、博士は小生旧友の一人にして日本旅行の途に上らるゝ処に御座候 敬具


渋沢栄一 日記 大正一五年(DK390193k-0003)
第39巻 p.338 ページ画像

渋沢栄一日記 大正一五年          (渋沢子爵家所蔵)
二月十五日 晴 寒
○上略 午前十時半銀行倶楽部ニ抵リ、小畑ノ通訳ニテ米国人ニ会見ス、ジヨルダン博士及ストリート氏等ノ添書紹介アリタルナリ○下略


集会日時通知表 大正一五年(DK390193k-0004)
第39巻 p.338 ページ画像

集会日時通知表 大正一五年         (渋沢子爵家所蔵)
二月十五日 月 午前十時 コンクリン博士ト御会見(銀行クラブ)


渋沢栄一書翰控 ジュリアン・ストリート宛 大正一五年三月一日(DK390193k-0005)
第39巻 p.338-339 ページ画像

渋沢栄一書翰控 ジュリアン・ストリート宛大正一五年三月一日
                      (渋沢子爵家所蔵)
              (栄一鉛筆)
              大正十五年二月二十五日一覧
    案
 ニユー・ジヤーシー州、プリンストン市
  ジユリアン・ストリート殿
 - 第39巻 p.339 -ページ画像 
   大正十五年二月 日       東京 渋沢栄一
拝復、益御清適奉賀候、然ば御来示のエドウヰン・ジー・コンクリン教授には、過般来遊被成候に付ては予定の心組の通り、折角貴台より御鄭重なる御紹介も有之候義とて、食事を共にし悠々御懇談致度と存候処、折悪しく老生軽微の風邪にて引籠、二・三日面会出来兼候上、教授も講演其他視察等に忙殺せられ候為め、遂に其意を不得候は残懐の至りに御座候、尤も去る十五日東京銀行倶楽部に於て会見の上、国際平和及米国の国際聯盟加入等の問題に関し談話致候はせめてもの慰めに有之候、其際老生より一応御詫申上置候も、同教授帰国御面会の節は、款待意に任せず甚た残念と存じ呉々も悔み居候義宜敷御伝言被下度候、右御回答旁々得貴意度如此御座候
   ○右英文書翰ハ大正十五年三月一日付ニテ発送セラレタリ。


渋沢栄一書翰控 デーヴィット・エス・ジョルダン宛 大正一五年三月一日(DK390193k-0006)
第39巻 p.339 ページ画像

渋沢栄一書翰控 デーヴィット・エス・ジョルダン宛大正一五年三月一日
                   (渋沢子爵家所蔵)
                 (栄一鉛筆)
                 十五年二月廿五日一覧
    案
 加州、スタンフオード大学
  デヴヰッド・スター・ジヨルダン博士殿
   大正十五年二月 日 東京 渋沢栄一
拝復、益御清適奉賀候、然ば御紹介の御友人エドウヰン・ジー・コンクリン教授には、過般来遊せられ候に付去る十五日東京銀行倶楽部に於て懇談致、同教授の熱心なる平和論者たるを承知し欣快不禁候、同教授により貴国有識階級が米国の国際聯盟加入を熱望せるを聞き、又追々民衆を善導し以て其希望を遂くる可能性有之候由を承り、衷心愉悦罷在候
日米親善の確立と貴国の国際聯盟加入とは、世界平和の前提にして共に一日も早く実現せしめざるべからずと確信致居候に付ては、同教授の所説には特に深き感銘を得、同教授の如き立派なる紳士を御紹介被下候を拝謝致候
右拝答旁々得貴意度如此御座候 敬具
   ○右英文書翰ハ大正十五年三月一日付ニテ発送セラレタリ。


(エドウィン・ジー・コンクリン)書翰 渋沢栄一宛一九二六年九月一四日(DK390193k-0007)
第39巻 p.339-340 ページ画像

(エドウィン・ジー・コンクリン)書翰 渋沢栄一宛一九二六年九月一四日
                   (渋沢子爵家所蔵)
         139 BROADMEAD
        PRINCETON, NEW JERSEY
                 September 14, 1926
My dear Viscount :
  On my return to this country from my trip round the world I recall with peculiar pleasure my meeting with you in Tokyo. I count it a great honor to have met one who has played so large a part in the development of modern Japan and who forms a connecting link between the former and the present eras. I
 - 第39巻 p.340 -ページ画像 
 returned to America with an intensified purpose to use all my influence in furthering friendly relations between our respective countries and I feel confident that with increasing knowledge there will come increasing friendship.
  I had the honor of calling upon you on your eightyfifth birthday and I hope that you may live to see many more birthdays and to continue the beneficent work which you have been doing.
  With sincere respect and all good wishes, I am
             Cordially yours,
           (Signed) E. G. Conklin
EGC/B
(右訳文)
         (栄一墨書)
         十五年十月十七日一覧早々一応之回答状相発し来意ニ対し謝意可申進候事
 東京市                (十月四日入手)
  渋沢子爵閣下
          プリンストン、一九二六年九月十四日
                  イー・ジー・コンクリン
拝啓、小生は世界一周旅行より帰来致し、東京市に於て閣下と会見する事を得たるは特記するに足るべき快事として之れを回想するものに候、現代日本の発展に多大の貢献を致し、新旧両時代の連鎖たる使命を完ふせらるゝ閣下と会見するを得たるは、小生の大なる名誉とする処に御座候、小生は日米両国の親善助長の為めに能ふ限りの努力を為すべき決心を愈深うして帰国仕候、小生は国情の諒解増進に伴ひ友誼の増進を計る事を得べしとの確信を抱き申候
小生は閣下の八十五回の御誕辰に訪問申上ぐるの名誉を担ひ得たるものに候処、今後永く御長寿被遊、目下御従事被遊候結構なる御事業を御継続被遊候様祈上げ候
謹んで敬意を奉表候 敬具


渋沢栄一書翰控 エドウィン・ジー・コンクリン宛 大正一五年一一月一六日(DK390193k-0008)
第39巻 p.340-341 ページ画像

渋沢栄一書翰控 エドウィン・ジー・コンクリン宛大正一五年一一月一六日
                  (渋沢子爵家所蔵)
                 (栄一鉛筆)
                 十五年十一月一日一覧
    案
 ニユー・シヤーシー州、プリンストン市
  イー・ジー・コンクリン殿
                  東京市 渋沢栄一
拝復、九月十四日附の貴翰正に落手難有拝誦仕候、然ば全世界に亘る長途の御旅行、何の御障りもなく御機嫌よく御帰国何よりと厚く御喜び申上候、過般御来遊の節は態々御訪問被下候処、何の御接待も不致遺憾千万と奉存候にも不拘御丁寧なる御挨拶に与り恐縮罷在候
来示の如く国情の相互諒解は両国の親善増進に有之候間、何卒此上ともに御高配被成下度希望の至に候、老生も頽齢の身には候得共、生あ
 - 第39巻 p.341 -ページ画像 
る限り全力を尽し度と期念罷在候
右貴答旁得貴意度如此御座候 敬具
   ○右英文書翰ハ大正十五年十一月十六日付ニテ発送セラレタリ。