デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2021.9.1

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
6節 国際災害援助
9款 関東大震災ニ対スル外国ノ援助
■綱文

第40巻 p.266-267(DK400083k) ページ画像

大正12年9月(1923年)

是月以降、関東大震火災ニ対シアメリカ合衆国及ビ其他ノ国ノ栄一ノ関係団体及ビ友人ヨリ、栄一ニ見舞及ビ災害救援ノ申出アリ。栄一其都度其厚意ヲ謝シ、希望ヲ回答ス。

67. 李士偉


■資料

(李士偉)書翰 渋沢栄一宛中華民国一二年九月一〇日(DK400083k-0001)
第40巻 p.266 ページ画像

(李士偉)書翰  渋沢栄一宛中華民国一二年九月一〇日
                     (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
敬啓者此次
貴国奇災実為空前浩刼凡我国人同深憫恤且貴国為鄙人読書旧遊之処対玆奇変其感慨尤為深切現経同志集款助賑略尽棉薄已耳刼後灾黎諸頼
賢労拯救想必
発大宏願以善其後也遥祝
福躬曁
瀛眷均卜平安是所企念専此祇頌
                     (手書)
時祺              李士偉拝啓 十二年九月十日
(右訳文)
                   (栄一鉛筆)
                   十一月十二日一覧
拝啓、今回貴国ニ於ケル震灾ハ実ニ空前ノ惨事ニテ、弊国人ハ何レモ深ク同情致居候、且ツ貴国ハ小生ニ取リテ留学旧遊ノ地ニ候ヘハ、此災厄ニ対シ感慨无量ニ有之候、此度同志相集リ応分ノ捐金ヲ致シ、棉薄ナカラ善隣ノ誼ヲ尽クシ候、震災後ハ御配慮ニヨリ罹灾者ハ救恤セラレ、大方針ノ下ニ善後ヲ講セラレ候事ト存上候、尚ホ尊体ノ御健康ト貴家ノ御安泰トヲ遥ニ祈上候、右ノミ申上度早々得貴意候 敬具
  十二年九月十日
                       李士偉
    渋沢子爵閣下


渋沢栄一書翰控 李士偉宛 大正一二年一一月一三日(DK400083k-0002)
第40巻 p.266-267 ページ画像

渋沢栄一書翰控  李士偉宛大正一二年一一月一三日(渋沢子爵家所蔵)
                   (栄一鉛筆)
                   十一月十三日一覧
拝啓、爾来御疎音に打過欠敬之段平に御容謝被下度候、然は九月十日付御懇書延着本日拝見致候処、過般の大震災に付深甚の御同情を賜り且御懇篤の御慰問に預り難有奉存候、殊に御高配により義捐金を醵集せられ御寄贈相成候由拝承、御芳情感佩の至に御座候
当日出勤執務中なりし兜町拙者事務所は、激震の為め崩壊致候へとも小生は微傷をも負はず脱出致、爾来何の障りも無之、当面の急務たる罹災者の救助に努め、引続き東京市の経済復興の為め努力致居候
事務所は地震に引続きたる大火の為め類焼し、飛鳥山拙宅は大破損を来し、関係諸事業も亦多大の打撃を受け候へとも、意気衰耗等の事無之、不相変尽力罷在候間、何卒御安神被下度候
右貴答旁得貴意度如此御座候 敬具
  大正十二年十一月十三日
                     渋沢栄一
 - 第40巻 p.267 -ページ画像 
    李士偉殿