デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

4章 道徳・宗教
5節 修養団体
4款 財団法人修養団
■綱文

第43巻 p.680-681(DK430151k) ページ画像

昭和6年2月11日(1931年)

是日、当団本部講堂ニ於テ、当団創立第二十六年記念式挙行セラル。栄一、顧問並ニ後援会長トシテ挨拶ヲ寄ス。


■資料

向上 第二五巻第三号・第一五―一七頁昭和六年三月 本団創立第二十六年記念の式 座間止水(DK430151k-0001)
第43巻 p.680-681 ページ画像

向上 第二五巻第三号・第一五―一七頁昭和六年三月
    本団創立第二十六年記念の式
                      座間止水
 森も丘も街も路も見わたす限り銀世界、一切の汚れを浄めた雪の朝旭光輝いて天気清明、ゆかりも深い紀元佳節の当日、本団創立第二十六年記念の式は本部講堂で挙げられた。
      ◇
 午後零時半わが汗愛の同志は、西より東より積雪を蹶破り躍る歓びを以て、会場に押寄せ来る。受附は開始、渋沢顧問からの贈り物の大福餅、森村顧問からの贈り物の蜜柑は第一受附で会員の手に渡る。いつもながら親心に満ちた両顧問のお志は感激感謝の胸を高鳴らせて、
 - 第43巻 p.681 -ページ画像 
一同の心情の奥底に吸ひ込まれる。
      ◇
 来賓には本団を繞る朝野の名流肌を刺す沍寒を冒して続々来団、陸海の将星あり、貴衆両院議員あり、長官・局長あり、実業家あり、宗教家あり、教育家あり、愛団の精神に燃ゆる各方面の有力者五十名の参会があつた。(氏名別項掲載)
      ◇
 午後二時半、汗愛流の聖戦太鼓は、五層楼の殿堂を動揺めかして鳴り響く。六百五十名の会員着席。平沼団長・蓮沼主幹を初め、本団幹部並に来賓着席、神殿開扉、二基の真榊崇厳の気を湛へ、壇上壇下に流るゝ幾十旒の団旗は血涙の聖戦史を象徴して、講堂に汗愛の精神を漲らせる。
      ◇
 司会者岸田総務は開式を宣し、松川教務主任の指導で静坐・遥拝・朗誦があり、一同起立して君が代を合唱し、平沼団長恭しく勅語を捧読し、式辞を与ふ。次いで蓮沼主幹の愛心に燃ゆる挨拶あり、式場は水を打つたるが如く清澄静謐を極めた。
      ◇
渋沢後援会々長は客臘微恙の予後であり、殊に寒気酷烈の折柄とて参列を見合せ、渡辺得男氏を代理として挨拶を伝へられ、又た顧問としての代理津崎尚武氏をして挨拶を伝へらる。終始一貫本団育ての親の温言愛語は代弁者の魂を通して一同の骨髄に徹した。
○下略