デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正14年3月2日（1925年）

是ヨリ先栄一、清明文庫事業資金トシテ、金二千五百円ヲ当会ニ寄付シ、是日当会会長平山成信ヨ
 - 第44巻 p.74 -ページ画像 
リ謝状ヲ受ク。

財団法人清明会書類（一）　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（別筆朱書）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　大正十四年三月二日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　財団法人清明会
　　　　　　　　　　　　　　　　　会長男爵平山成信氏来状
拝啓、余寒厳敷候処愈々御清栄慶賀之至に御座候、陳者今般本会に於て設立を計画せる勝海舟先生遺蹟保存、清明文庫事業資金として、金弐千五百円御寄附被成下、御厚情誠に難有感謝仕候、熱誠を以て事業を遂行し、御芳志に御応へ申度存候処、不取敢右御礼申上度、如此ニ御座候　敬具
　　大正十四年三月二日
　　　　　　　　　　　　　　　　財団法人清明会
　　　　　　　　　　　　　　　　　会長　男爵　平山成信
　　　　子爵　渋沢栄一殿
　　○宮原六郎ヨリ大正十四年三月一日付ヲ以テ、栄一宛同様謝状アリ。

清明会終結記念
勝海舟先生戊辰日記　清明会編　　第六八―六九頁　昭和一〇年二月刊
　○五、清明文庫設立の由来
　　　　第四節　清明文庫建設資金寄附者芳名

　　　　　芳名　　　　　　金額　　　　　　　　芳名　　　　　　　金額
　　　　　　　　　　　　　　　　円　　　　　　　　　　　　　　　　　　円
　公爵　徳川家達殿　　　五、〇〇〇　　公爵　徳川慶光殿　　　　四、〇〇〇
　公爵　徳川圀順殿　　　二、〇〇〇　　侯爵　徳川頼倫殿　　　　三、〇〇〇
　侯爵　徳川義親殿　　　一、五〇〇　　伯爵　徳川達孝殿　　　　一、〇〇〇
　伯爵　徳川達道殿　　　　　八〇〇　　伯爵　板平直亮殿　　　　三、五〇〇
　伯爵　松平頼寿殿　　　一、〇〇〇　　侯爵　池田仲博殿　　　　一、〇〇〇
　侯爵　蜂須賀正韶殿　　一、〇〇〇　　侯爵　西郷従徳殿　　　　三、〇〇〇
　　　　無名氏殿　　　　四、〇〇〇　　子爵　渋沢栄一殿　　　　二、五〇〇
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三井合名会社社長
　　　　安田修徳会殿　　五、〇〇〇　　男爵　三井八郎右衛門殿　五、〇〇〇
　　三菱合資会社社長
　男爵　岩崎小弥太殿　　五、〇〇〇　　男爵　大倉喜七郎殿　　　三、〇〇〇
　男爵　古河虎之助殿　　二、〇〇〇　　男爵　森村市左衛門殿　　一、〇〇〇
　　　　植村澄三郎殿　　五、〇〇〇　　　　　有賀定吉殿　　　　二、五〇〇
　　　　渋谷嘉助殿　　　二、〇〇〇　　　　　大橋新太郎殿　　　一、五〇〇
　目黒蒲田電鉄会社殿　　一、一〇〇　　　　　服部金太郎殿　　　一、〇〇〇
　　　　菅原恒覧殿　　　一、〇〇〇　　　　　馬越恭平殿　　　　一、〇〇〇
　　　　緒明圭造殿　　　一、〇〇〇　　　　　塩原又策殿　　　　一、〇〇〇
　　　　矢野恒太殿　　　　　五〇〇　　　　　白仁武殿　　　　　　　五〇〇
　　　　古川常次郎殿　　　　三〇〇　　男爵　平山成信殿　　　　　　三〇〇
　男爵　安川敬一郎殿　　　　三〇〇　　　　　小野耕一殿　　　　　　三〇〇
　　　　土方久徴殿　　　　　三〇〇　　　　　佐々木勇之助殿　　　　三〇〇
　　　　野田卯太郎殿　　　　二〇〇　　　　　星野鏡三郎殿　　　　　二〇〇
　　　　池上電鉄会社殿　　　二〇〇
○中略
　　　　宮原六郎殿　　一二、〇〇〇
 - 第44巻 p.75 -ページ画像 
○下略

（増田明六）　日誌　　大正一四年　　　　　　　（増田正純氏所蔵）
十九日○五月　火　晴
本日の来訪者如左
○中略
宮原六郎氏清明会文庫の件
○下略