デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

  詳細検索へ

公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

4章 道徳・宗教
5節 修養団体
8款 其他 1. 斯道会
■綱文

第44巻 p.88(DK440033k) ページ画像

大正元年10月(1912年)

是月栄一、斯道会顧問トナル。


■資料

青淵先生公私履歴台帳(DK440033k-0001)
第44巻 p.88 ページ画像

青淵先生公私履歴台帳           (渋沢子爵家所蔵)
斯道会顧問 大正元年十月
  ○斯道会ニツイテハ他ニ資料ヲ見ズ。



〔参考〕新聞集成明治編年史 同[史]編纂会編 第一四巻・第五八五頁 昭和一一年六月刊(DK440033k-0002)
第44巻 p.88 ページ画像

新聞集成 明治編年史 同編纂会編  第一四巻・第五八五頁 昭和一一年六月刊
    斯道会=発会式
〔七・一五○明治四五年東朝〕 教育勅語の聖旨を体し、国民道徳を振興し、社会風紀の改善を計らんが為、新たに設立せられたる斯道会は、伊東元帥を会長に戴き、十四日午後三時、九段坂上偕行社に於て、盛大なる発会式を挙行したり、万国旗を以て装飾せる階上大広間に集まる者大隈・土方の両元老を始め、徳川達孝伯・阪谷男・本郷陸軍中将・八代海軍大学校長・杉浦重剛・湯本武比古氏等、朝野の名士約百廿名、伊東元帥は教育勅語を捧読して開会を宣し、次いで土屋大将は斯道会発会の趣意を述べ、文相の祝辞(代)、辻教育会長の祝詞(代)ありし後、大隈伯は満場の拍手に迎へられて壇上に上り、熱誠なる態度を以て現代社会人心の利弊を痛論し、斯道会の前途を祝福し、土方伯も亦老躯を提げて壇に上り、憂国的口誦を以て人心覚醒の急なる切言し、最後に阪谷新市長は穏健なる学者的立脚地より現代社会の趨勢を批評し、斯道会発会の時宜に適したるを述べ、其健全なる発達を切望したり、陸軍々楽隊の奏する「君が代」に次ぎ、土方伯の発声にて陛下の万歳を三唱し、茶菓饗応ありて、散会したるは六時なりき。